浦和レッズ

2010/07/13

「日常」に戻ろう・・・J再開に向けて

2010W杯南アフリカ大会は、スペインの初優勝で幕を閉じました。
今大会も、さまざまな話題の豊富な大会でした。前回優勝・準優勝国のイタリア・フランスの一次リーグ敗退、日本の決勝トーナメント進出、一次リーグの好調さとは裏腹にひとたびボタンを掛け違えると一気に崩れるメンタル面の脆さを露呈した南米勢、伝統の「無骨さ」から脱皮しかつてのオランダを彷彿とさせるようなドイツの戦いぶり、逆にかつてのドイツにも似た「ガチ戦術」のオランダ、流麗なパスワークでポゼッションを優位に保ちながらも「最後が決まらないところにどこか親近感のある」(笑)スペイン・・・予想に順当な結果あり、望外の結果あり、とさまざまでしたが、その中でも今大会一番のサプライズは、

全勝したのは、タコ。

優勝したスペインさえ為し得なかった偉業でした(笑)。

さて、その決勝戦。
7/12(月)未明キックオフの試合だったわけですが、、、
あろうことか1日勘違いしてしまい(7/12(火)と思いこんだドジをやらかす始末)、リアルタイムで観戦できませんでした ((((;゚Д゚)))
12日朝、目覚めてTVを点けた瞬間、ワタシの勘違いに付き合わされたダンナとふたり、ボーゼンと凹んでしまいましたorz...
(夜、再放送を観て少し気を取り直しました、とほほ)

「サッカー好き」ならば、あり得ないほどのマヌケなお話。
翌日の予定に支障が出ないよう録画して就寝していたのならまだしも、ハナから日時を間違うとは・・・(つд`)
寝不足してまで数々の試合を観戦していたのに、ファイナルを見逃すなんて、これまでの努力が一発で吹き飛ばされたかのような気分でした・・・
が、しかし。
そんな自分のマヌケ具合に、どこか妙に納得している気持ちが心の片隅にありました。

ひょっとして、ワタシは『サッカー』が好きと言うよりも、『浦和レッズ』そのもののほうが好きで、その影響からサッカー、そしてサッカーを取り巻く世界が好きなのではないか、と。
その証拠に、レッズの試合日を忘れたり、間違えたことは一度もありません。
これからも、そうありたいと希望していますが(笑)。

『浦和レッズ』が生活の一部であること、そして自身が戦う「当事者」であること。
これが、代表戦や海外サッカーを観戦する場合のスタンスと決定的に違います。もちろん代表戦や海外サッカーへの傾倒率が高い方もいらっしゃいますしその価値観を否定するつもりもありませんが、ワタシの場合は、贔屓のクラブチームと現実を共有・追求することに大いなる喜びを感じています。

W杯を「夢の舞台」と喩えるなら、各国リーグ戦は、「日常の現実」。
夢は見続けると夢ではなくなります。
日々の現実を地道に過ごしてこそ、「夢」の世界は広がります。
地に足つけて、日常に戻りたいと思います。
今週、2010年Jリーグは再開します。
それでは、スタジアムでお会いいたしましょう。

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2010/04/21

10【HOME】第7節@川崎F戦

昭和のプロレスファンの方にはご存知の、『風車の理論』。
吹く風の強さに応じて風車の回る力が比例する、つまり相手の強さや良さを最大限に引き出したうえで、それを上回る強い力を発揮して自らが打ち勝つ、というアントニオ猪木の戦法。
100418kawasaki2浦和の最年長選手には、往々にしてそういう嗜好があるようだが(笑)、これはまた、ひいては浦和というチームの体質にも影響を与えているようだ。
今季これまで、どちらかと言えば格下相手の対戦が多かっただけに、ともすれば相手の低調さに同調してしまうところもあったが、今節の対戦相手は川崎。今季浦和の実力を図るには最もふさわしい対戦相手。
ただ今回の場合、これまで驚異的な破壊力を見せつけてきた「はず」の対戦相手が、こちらの想像を下回るコンディションで拍子抜けしたことはいささか残念ではあったものの、、、

それでも、浦和完勝であった結果に変わりはない。

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寒暖の激しすぎるこの春の気候。この日は、前日までの冬の寒さとは真逆なまでの「暑」の日和となった。開門までの間を、ビールで喉を潤すには格好の陽気。ひねもすのたりのたりかな・・・本を片手に芝生に転がり、しばしまどろむ。心地の良い時間はあっという間に流れ、スタジアムへとなだれ込む。
川崎戦とあって、前回ホーム試合よりも100418kawasaki6スタンドは埋まっている。このところの連勝の影響もあるのだろう、現金なファン心理よと思いつつも、やはり観客は多い方が選手もサポートも張り合いが出るというもの。心なしか、前節よりも熱気を帯びるゴール裏。気合いが入る。やはりホームはこうでなくてなくては。久々に披露されたデカユニ旗が、さらなるスタジアムの温度上昇に一役買ってくれている。

スタメン発表。細貝が戻ってきた。この強靱な敵と与するためには、細貝の復帰が必要だった。ハードワークが必須となるこの試合、今季目を見張る活躍を見せる阿部・細貝のボランチコンビで立ち向かうことが、今の浦和の武器である。さらに、新潟戦で視野の広いプレーを見せてくれたサヌの名もあった。今季フィンケ体制の試金石となる最初の試合に、何とか役者は揃ってくれた。

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かたや川崎のスタメンには、懐かしい名が。長い間、欧州を渡り歩き経験を積んだ「背番号20」。常に敵という間柄ながらも、デビュー当時から好きな選手であった。少年の頃から規格外の風格があり、世界を相手に渡り合える選手として、伸二、高原、遠藤とともに、この国のサッカーの未来を背負ってくれるという期待をかけていた。実際、日本人選手の中では一番長く欧州で活躍した経歴を持つ。その選手が帰国し、以前より薄めの水色のユニに袖を通して埼スタのピッチの上にいた。今度も敵だと思いつつも、久々にプレーを目の当たりにできることに少々心が躍った。

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しかし、、、
そんな期待を見事に忘れてしまうほどの素敵な出来事が、ピッチで展開されたのだ。開始間もない前半7分、川崎のクリアボールを奪った細貝が急前進、ミドル一閃。弾道は豪快に川崎ゴールに突き刺さり先制! 川嶋のアシスト気味なタッチにも見えたが、強烈なボールの勢いは彼の指先をはじいてゴールに吸い込まれた。川崎相手に先制点は浦和には願ってもない展開。沸き立つスタジアムの赤い人々・・・の歓声も冷めやらぬ1分後、今度は達也がドリブルでグイグイと川崎陣内に迫り、細貝の放った場所よりやや遠目の位置からミドル一閃。1分前のデジャヴを見ているかのような豪快なゴールが川崎ゴールを揺らした。こんな早々に2点目が決まるとは、、、まだ試合は80分以上ある。集中力の持続が心配になった。

しかし、これは嬉しい「杞憂」となった。ほぼ試合を主導していたのは浦和であった。2点先制され息巻く川崎は、攻守の切り替え早く浦和陣内に襲ってくるものの、どこかプレーの精度に欠け、焦りなのかACL疲れなのか動きの粗さも散見。リーグ屈指の驚異的な攻撃も、鄭とレナチーニョ頼み。オフサイドとなった幻のゴールと谷口のシュートの他は、さしたる危険も感じられなかった。守勢においてはもともと守備に難のある川崎、スカスカ加減の中盤は、浦和の連携の練習場と化していた。ショートカウンターあり、柏木のバーを叩く惜しいシュートもあり、興奮冷めやらぬ展開で、前半終了。

(もちろん浦和的には嬉しいほうに)信じられない展開となった前半。
しかし、川崎が相手である。このままで終わるわけがない・・・はず。

100418kawasaki5後半。川崎は猛然と浦和のボール保持者に襲いかかるものの、序盤からシュートを撃つのは浦和。どこか集中力の欠如と空回り感のある川崎に、いつもの恐ろしさをあまり感じない。しかし後半頭から中村憲剛の投入と、執拗な浦和陣内への侵入戦術が、サヌのファウルを誘い、PK献上(録画を見ても、ファウルポイントは枠外に見えますが・・・)。
この試合の分岐点は、まさにこの後のシーンだった。
このPKの重要性を充分に認識していた山岸が、右手一本でレナチーニョのPKを阻止(「過去のデータを参考にした」、とは試合後の本人の弁)。さらに山岸の弾いたこぼれ球を再度拾ったレナチーニョのシュートは、虚しく上空に舞った。
この一連のプレーを境に、川崎の選手たちの心が折れたように見えた。

危機を脱した浦和は、意気消沈した川崎とは対照的に、自信を深めたようなプレーぶりを発揮。PKを阻止した山岸の嬉々とした表情もまた、彼らの自信を後押ししていたようだった。細貝の猛進ぶりも衰えを知らず、さらに前半から目覚ましかった達也の飛び出しにも磨きがかかり、川崎最終ラインを揺さぶり切り裂き八面六臂の活躍。しかし、やはりというか、あまりのハードワークに脚が悲鳴を上げ、自ら攣った脚を引きずりピッチ外に退場。
その後投入された高原も、押せ押せムードに乗り、奮起してくれた。交代直後、川崎陣内で粘ってキープしたボールをエジにつなぎ、エジのGK強襲シュートのこぼれ球を信じて飛び込んできた堀之内がボールを押し込みダメ押しの3点目。3ボランチに見えながらも、柏木との交代出場を意識してか、投入直後から前線へよく顔を出していた。その効果が結実したものだったと思うが、まぁ、前任の4番と共に以前から前線に出張る選手ではあったので、不思議はないかも知れないが(^^;

「浦和の20番」の動きは、「川崎の20番」のかつてのプレースタイルと重なって見えた。
と、そこで思い出した。
「川崎の20番」・・・稲本のことはすっかり眼中にない自分に気づいた。そのくらい稲本は消えていたと思う。中盤の底で球捌きはするものの、かつての“ダイナモ”のようなパワーと推進力を感じることができなかった。敵ながらも期待を抱いた選手であったが、正直寂しさを覚えてしまった。

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その後は、「浦和の20番」も本来の役目に戻り、他の選手も機を見て攻勢に出ながらも堅実に時間を潰し、試合終了。川崎も最後までドッグファイトで襲いかかってきたが、功を奏さず。
記憶に久しい完勝、そして快勝に、スタジアムの赤い人波も笛と共に拳を突き上げ、拍手で選手たちを讃えた。
一昨年までは個人技頼みのサッカーと揶揄された浦和だった100418kawasaki8が、今日の試合においては、その言葉が川崎に当てはまるものとなった。これもACLのなせる技なのか、出場チームはその傾向に陥りやすい。否、それ以前から、組織としての守備構成が不安 視されていた川崎にとっては、ますますその病症が悪化しているように見受けられた。「川崎山脈」と称される大型DFを擁していても、身長180㎝以下の浦和守備陣から1点も奪えなかったことが現実。確かに身の丈はあるに越したことはないが、無ければ無いなりに防御する策はある、というところがサッカーの面白さでもあろう(ちなみに、この試合の浦和の180㎝超は、山岸、エジ、高原の3選手のみ)。

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今季の浦和を支えているのは、阿部と細貝。負けはしたが、開幕戦から素晴らしいパフォーマンスを両選手とも披露してくれている。昨季終了後、半ば荒療治にも見えた、体制に合わない選手の「放出」は、奇しくも今季両ボランチの再生を実現させた。これこそが今季一番の補強だったのかも知れない。

走力を活かし、攻守共に数的優位を形成する、指揮官の目指す『ボール・オリエンテッド』なサッカーが徐々に形となって育成されてきていることが、何とも喜ばしい。
ただ、昨年のこの時期も好調であったが、夏にかけて失速したことは記憶に新しい。同じ轍を踏まないためにも、夏に向けた戦術対策が急がれる。

選手が活き活きとしてサッカーに取り組んでいる今の姿を、最終節まで見続けていたい。
今季のフィンケ・サッカーの課題は、そこにあるのではないだろうか。

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Jリーグ ディビジョン1 第7節
浦和 3-0 川崎
F2010年04月18日(日) 16:03 KICK OFF 埼玉スタジアム2002(46,313人)
得点:浦和(7分:細貝、8分:田中、72分:堀之内)
主審:村上伸次
先発:浦和(山岸、平川、山田暢、坪井、サヌ、阿部、細貝、ポンテ、田中、エジミウソン)
   川崎F(川嶋、森、井川、寺田、小宮山、稲本、谷口、田坂、黒津、レナチーニョ、鄭)
交代:浦和(58分:柏木→堀之内、71分:田中→高原、89分:ポンテ→高橋)
   川崎F(HT:田坂→中村、HT:黒津→ヴィトール ジュニオール、73分:谷口→登里)
警告:浦和(細貝、ポンテ、サヌ) 川崎F(レナチーニョ)
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余談:
今節の審判団は、甚だお粗末。川崎のオフサイド判定も微妙なら、ロビーへのイエロー(記録を見ると、反スポーツ=シミュレーションの模様)、サヌの与えたファウルの位置、などなど、不信感が募る判定が多すぎでした。
しかし、何故このように高い確率で、川崎戦の審判には恵まれないのでしょうorz...

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2010/03/05

『ボール・オリエンテッド』な2010年-語る会語録

このエントリ以降は、またしばらく休眠サイトと化します、ごめんなさい・・・(^^;

開幕前日ということもありますので、自分への備忘録と、今季の浦和はどう戦っていくのかを予習する意味も込めて、3月2日(火)に行われた『Talk on Together 2010』の内容について、私的な雑感を交えながら簡単にお伝えしたいと思います。
近日中に、『レッズボイス』にて会の全内容はアップされるようですが、それを閲覧するのはもどかしいという方は、以下ご覧いただければ幸いです。

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仕事を何とかやりくりし、運動不足解消も兼ねてチャリで駆けつけた埼玉会館。3月とは思えぬ寒さの中、駅前の道路から引きも切らずに入場する人々の姿。いざ大ホールに入ると、すわ株主総会を彷彿とさせる観衆で埋められた席(笑)。家族連れや若い女性を探すのは困難な客層で埋まった会場と相まって、昨年の成績を鑑みた観衆の心情の表れか、浮ついた雰囲気や遊びの空気は感じられませんでした。

第1部は、橋本社長の会頭のご挨拶、次に柱谷新GMとMDPでお馴染みの清尾淳氏との対談、第2部は水内猛氏を進行役にフィンケ監督の講義(?)、という構成でしたが、両者とも淡々と無駄なく進行し、できるだけ多くの情報を観衆に伝えたいとの意向が表れていました。
特に、予想はしていましたが、フィンケ監督の長講義に伴って、それを通訳するモラスコーチも長話となり時間は倍増(笑)、予定を10分オーバーして閉演いたしました。

特にフィンケ先生は、「ボール・オリエンテッド」なサッカーの解説(詳細は後述)と、それを旗標として浦和が目指すサッカーの方向性について、多くの時間を割いて説明していました。その解説に織り込まれた表現には、前任の4番が聞けば耳が痛いお話しが満載(笑)ではありましたが・・・。

■第1部:橋本社長挨拶と、対談~柱谷GMと清尾氏との対談

 ①橋本社長挨拶

  • 100302talkon2昨年の成績への反省を述べ、今季目標を「タイトルの奪取」と「ACL出場権の獲得」を力強く宣言。これは柱谷GM、フィンケ監督も同様に表明しており、今季のクラブの並々ならぬ決意を感じられました。
  • 観客数の減少と、スポンサー収入の減少について報告。景気の低迷のみならず成績の低迷も拍車をかけいることも重々自覚。厳しい経営状況であることと、自力での収益増実現のため、チーム成績の向上による観客数の増加を目指すと同時に、無駄な事業の徹底的削減に取り組むとのこと。
  • 埼スタでのホスピタリティー強化。特に、シートによる場所取り問題や喫煙所の設置状況の見直し、などの解決を目指すそうです。

 ②柱谷GMと清尾氏の対談

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  • 「浦和の初代キャプテン」という紹介を受けながら新GM登壇。清尾さんもかつての仲間として親しみを込めて「ハシラさん」と呼んでいました。終始和やかな雰囲気。
  • 昨年のサポーターを評して「よく我慢しましたね。私は別の意味で期待していた部分があったのですが(場内笑)、やはり昨年が変革一年目との認識をサポーターが共有していたからこそできた我慢なのですね」との理解を示していました。
  • アレックスのシーズン途中の移籍に関し、清尾さんが「一般的な視点から、このような事態をどう思うか?」と質問。GMは「本人、移籍先、移籍元の三者が合意すれば成立するだけのこと」とあっさりかわしましたが、清尾さんは、サポの心情を汲み取った意見(感情的な衝突から生じた移籍、という疑惑への真偽の確認)を求めていたような・・・。
  • アカデミー部門との連携強化について。昇格したユース選手に対する評価を明解にし、トップが必要とする選手の育成を促進できるような体制を作るとのこと。将来に向けた行動として期待したいところです(ってか、何で今までできなかったんでしょうね)。
  • 今季補強人事に関しては、着任前のためGMはノータッチだったが、初仕事として福岡大の永井選手に正式にオファー。仕事が早い。
  • 移籍ルールがFIFA基準(契約満了時の移籍金ゼロ規定)になったことで、国内・海外を視野に入れた適切なスカウティングに努め、保有選手のうち優秀で必要な選手については早期の複数年契約を積極的に行いたい、との話でしたが、この点はフィンケ監督が求める「移籍による選手活性化の促進」(後述)とは意見を異にしていました。
  • ケガ人については、直輝と梅崎以外は全員戻ってきたとのこと。選手の仕上がり具合については、セルと宇賀神を高く評価。特にセルは別人のようだとか(笑)
  • 欧州に精通するフィンケ監督と、J1、J2、JFL、とすべてのカテゴリを知り、栃木ではマネージメントも手がけた柱谷GMが手を組むことにより、情報豊富なスカウティングが実現可能なことに自信を見せていました。力強い発言で、期待が持てそうです。
  • 若手育成に力点を置き、昇格という結果を残した実績のある監督・GM、という共通点が両者にはありそうです。

■第2部:講義~講師:フィンケ監督(通訳・モラスコーチ、進行・水内氏)

  • 100302talkon4話が長い長い(笑)。承知していたこととは言え、でもはやり話が長杉。モラスコーチの通訳がさらに時間延長に輪をかけます(通訳の苦労が偲ばれます)。質問と質問の間隔が長すぎるので、水内が退屈そうでした(笑)
  • 今回のメインテーマ『ボール・オリエンテッド』の解説。端的に言うと、「攻守両面における数的優位の形成」とのこと。実現のために必要とされるスキルは、ボール奪取のポイントの見極め、豊富な運動量、CB2名のスピード、などなど。ゲームを支配するための、建設的なサッカーを実現するためには『ボール・オリエンテッド』が不可欠、との持論を力説。
  • 90年代前半、欧州・ブラジルが4バックシステムにシフトしていた時代、ドイツの主流は3バックシステム(さらに言えば、リベロシステム)のまま。90年代後半、フランス・サッカーが4バックシステムでW杯優勝という結果を残し、ブラジルにも効果が表れるも、ドイツは3バックにこだわり続けたために世界の潮流から後れを取った・・・との事例を引き合いに、ドイツサッカーの変遷と、浦和サッカーの変遷(監督の変遷?)の同時性と類似性を聞き手に諭させるような話運びは、あたかも講義を聴いているかのようでした。
  • 3バック(リベロ)システムにありがちな「特定のマークを持たない選手の存在」「攻撃専念で守備免除される選手の存在」は、ピッチ上に人的無駄を生み、数的優位の形成を阻害する。全員でボールに働きかけるサッカーこそがゲームを支配すると力説。ここは前任の4番が一番耳の痛い話(笑)。昨季はこの長年の体質からの脱却を図った1年目だったが、やはり様々な問題が発生した。今年はさらなる発展を目指したいとのこと。私としても期待しています。
  • これまでの浦和を顧みると、いわゆる「チームカラー」を持たないことを指摘。鹿島を例に取り、一貫したブラジル・スタイルの継承がチームづくりの核となり、年々積み上げて熟成させていることが強みに繋がっている、と説明。浦和にも確固としたチームづくりの哲学、プレースタイルの構築が急務であると訴えると、場内から拍手が沸き起こりました。確かに、浦和に一番欠けているのは、これでしょう。
  • ポジション争いを促進するチームづくりを目指す、とのこと。昨年、先発組とサブ組の間に生じた格差を反省し、ひとつのポジションを複数の選手に争わせ、選手間に潜在したレギュラー固定観念を払拭させ、健全な競争原理環境を形成するそうです。仰ることはごもっとも。
  • 選手起用については、その時点での選手のパフォーマンスを優先させたスタメンを組む方針。個人的感情、年齢は一切関係ない。現在の平川をその好例として挙げ、昨季に比べ戦術理解度が増し、取り組み方を工夫した結果、現在のパフォーマンスとなって表れている、と説明。選手のパフォーマンス優先、という考えは、当たり前と言えば当たり前。昨季、何か反省するところがあり、それゆえの発言でしょうか・・・(謎)
  • 特段、若い選手が好き、と言うことはない。おそらく開幕戦には最古参・暢久を先発させると明言。他の選手の名は出ずとも、たったひとり先発選手として監督の口から公表された山田暢久は、やはり只者ではありません。
  • チームが成功をおさめたシーズンには、チームのさらなる成長のために2~3人の主力選手を入れ替える(放出する)ことが必要である、という話があり、これは私の興味を惹きました。選手が去るとサポーターは泣いてしまうが、どうぞ悲しまないで欲しい、とも。チームの成長のためには、サポーターも変わらなければ、ということなのでしょう。しかしこの話は、「優秀な選手は契約延長で保有を図る」という柱谷GMの戦略とは異なっており、今後どのようにして両者がすり合わされていくのか、気になる点ではあります。

■その他

  • 閉会後の出口には、選手ならぬ橋本社長と柱谷GMがお見送りに。来客ひとりひとりに丁寧にご挨拶。当然、握手会はありませんでしたが(^^;
  • コーナーの合間に、演台やら机やらを運んできてはレイアウトを整える内舘広報様の働きぶりに、ついつい熱い視線を送ってしまいましたが・・・いけませんか?(笑)

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以上、監督並みに長いご報告となりましたが(笑)、2010年の浦和レッズが目指す方向性が少しでも見えてくれば・・・と思います。

さあ、明日から2010年シーズンの開幕です。
今年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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2010/03/04

「エコ計画」は、当店にご用命を

 『サポーターの躍動を電力に ヴィッセル神戸ホームに床発電を導入』
 (IT media News)

ほほぅ、、、神戸ですか。

全世界の「うぃあー」さんたちは、この記事を読んですかさず反応したに違いありません。

 「設置場所が違うだろう」と。

どなたか関係者の方、上田埼玉県知事への提案をお願いいたします。
埼スタに設置したら、メーター振り切れそうですけど(笑)

しかし何故、JR東日本の関連会社の技術が神戸に・・・大人の事情でしょうか(謎)

   ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

サポーターの応援を電力に。ヴィッセル神戸のホームスタジアムに床発電システムが導入される。

 J1サッカーチーム・ヴィッセル神戸を運営するクリムゾンフットボールクラブ(神戸市)と楽天は3月3日、床発電システムを利用し、サポーターの応援を電気に変えて試合中に使う「楽天×ヴィッセル神戸 エコプロジェクト」を始めると発表した。

 3月7日のJ1開幕戦からスタート。ホームズスタジアム神戸のサポーターズシートの一部に床発電システムを導入し、サポーターの振動を電気エネルギーに変換し、試合時の電力として活用する。「サッカーの応援で特徴的なジャンプの振動により発電を行う、サッカー観戦ならではの試み」としている。発電量はスタジアム内のパネルでも表示する。

 床発電システムはジェイアール東日本コンサルティングが開発したもの。スポーツ観戦での導入は初という。

 神戸市と連携してごみの分別回収や地域の清掃活動なども実施する。プロジェクトは東北楽天ゴールデンイーグルスのエコ活動をモデルに、楽天が提案したという。ヴィッセル神戸は楽天社長の三木谷浩史氏が個人としてオーナーになっている。

(IT media News 2010年03月03日 21時06分 更新)

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2010/01/20

2010開幕3節カード決定

正月休みが終わったその日から、トップモードで労働中のnigoeですみなさまごきげんうるわしゅう。

三菱浦和フットボールクラブを愛する皆さまにおかれましては、今年の大河ドラマ『龍馬伝』、ご覧いただいていますでしょうか。
少々年齢的に厳しい龍馬(笑)と、卑屈に描きすぎて少々痛い弥太郎創業者(別名:坂の上の「のぼさん」)ではありますが・・・

それはさておき。
2010シーズンの開幕戦から3節までの対戦カードが発表されました。
「ウワサ」は「ウワサ」に過ぎないと思っていたのですが、、、

第1節:3月6日(土)アウェイvs鹿島アントラーズ(カシマスタジアム)
第2節:3月14日(日)ホームvsFC東京(埼玉スタジアム)
第3節:3月21日(日)アウェイvsモンテディオ山形(NDソフトスタジアム山形)

ま た で す か。

開幕戦の対戦相手は、住友金属蹴球同好会。会戦場は、またも鹿島臨海工業地帯。
第2節も昨年同様のカードで、ホームとアウェイが逆になっただけ。
  →訂正:会場を見間違えました。ホーム&アウェイ順も同じですね。
   (にゃんた師匠、ご指摘深謝)
どうやら、開幕戦と最終節は、『日程くん』の力の及ばない“政治力”で決められているというウワサは本当だったみたいですね

いくらなんでも、2年連続は露骨でしょ>Jリーグの中の人w
しかも2002年以降、対鹿島の開幕戦が4回は異常。

浦和開幕戦のバリエーションは、ガンバとマリノスと鹿島ばかりで、正直飽きました
こうなったら、3チームで毎年ジャンケンで決めてもらったほうが早いかも知れませんね。
あはは・・・

 (`д´メ)凸

ちなみにこの期間、毎度おなじみ年度末繁忙のため、鹿島にも山形にも行けません。
なんで山形アウェイが3月、しかも日曜日になっちゃったかなぁorz...
どんな条件下でも大挙してやってくると思われている浦和サポ、、、なんだかいいように利用されている感が。
Jリーグや各クラブの本音が、日程表の行間から読み取れる思いがします。

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2010/01/05

2010年、事始め

ワタシにとって、今日は2010年仕事始めの日です。
不景気のこの御時世にあって、ありがたいことに、朝からガンガン仕事の電話がかかってきています(単に「正月休み終わったから、早く仕事して!」との催促の電話なんですが/笑)
ということで、今日からもろもろ始動したいと思います。

遅ればせながら、本年も弊サイトをお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
旧年に引き続き、生温かく見守ってくだされば幸いに存じます。

まずは、2010年の事始め。

 『初詣』・・・調神社、氷川神社、与野七福神、を参詣
 『仕事』・・・有無を言わさず初日から飛ばし気味
 『ブログ』・・・これは実行
 『家計簿」・・・レシートはため込むものの、未記入状態(^^;
 『ウォーキング』・・・初詣の時以外、歩けていない

20100105daruma1行の有無にばらつきがあります。。。あまり目標は多くない方が良さそうで(爆)

さて、「目標」と言えば、『ダルマ』。
調神社でのダルマ購入も今年で3年目。普通であれば毎年この時期に納めに行かねばならないのですが、目標が成就されなかった場合、当家のダルマは、引き続き自宅軟禁されるローカルルールとなっております。
ズラリ並んだ3体のダルマ(爆)
20100105daruma2来年は、1体のみ飾りたいものだと切に願っております。

ところで、今年のダルマさまは、少々様子が違っておりました。
その赤いボディをぐるりと見回してみると・・・

20100105daruma3

脳天に、穴。
貯金箱ダルマとなっています。

ああ、そうですか、、、今年の目標が、またひとつできてしまいました(笑)
「アウェイの道も、1円から」ですね。

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2009/12/22

『ら』の季節@浦和2009オフシーズン

2009シーズンも終わり、『ら』の動向も活発化して参りました。
この一週間だけでも、新たに入団する選手の名、契約延長の合意に至った選手の名を数多く聞くいっぽう、あれやこれやと情報が錯綜化している選手もいる状況となっています。
時間の経過によって報道される内容に変化が生じる現象は当然のこととして、新聞社や執筆記者によって論調にも変化が生じます。
入団する選手については記事の内容に大差はないのですが、去っていく選手については、話にあれこれ尾ひれやら枝葉がくっついてくるから面白いものです、しかも各社各様に(^^;。

新たに入団してくれる柏木や宇賀神については、すでに公式発表された確定情報です。
(コンビネーションの成熟度が高い広島の10番が、未だ戦術の定まらない浦和によくぞ来てくれたものです。今オフ最大の驚きと感謝です。)

他球団に移籍(すると思われる)選手については、、、
正直、ワタシにもわからない情報もあります。
最近物忘れが多いので、以下チラシの裏のメモ書き的に、現時点までの情報を書き留めておくことにします。

まずは、阿部の場合。

 『独名門ドルトムント、浦和・阿部獲りへ!』(サンスポ:2009.12.17)

浦和入団の動機が「浦和から世界へ」でしたので、サポとしては残念で寂しい話ではありますが、来るべき時が来た、という思いで受け止めるしかありません。
しかし、これも真偽のほどは、、、これ以降、新たな情報は発信されていない模様です(当社調べ)。

つぎに、ロビー。

 『ポンテ契約延長…浦和』(報知:2009.12.8)→リンク切れたので、こちら
 『浦和ポンテ退団へ、若手台頭で戦力外に』(日刊:2009.12.20)

ど、、、どっち? (゜Д゜)ポカ~ン
正しい情報をご存じの方は、情報をお寄せください。

そして、闘莉王。

浦和を退団したことは皆様周知の事実です。
退団する前後から、カタール、UAE、オランダ、名古屋が移籍先候補として情報が流れていましたが、現時点(間もなく決定か?)で名古屋移籍が確実視されています。
海外への思い断ち切れず、という退団であれば、相馬のように単身欧州でも南米にでも自分を売り込みに行くくらいの気概があっても良さそうでしたが、現実はどうやらそうではなかった模様。

 「浦和レッズを愛しているし、その気持ちはチームを離れても変わることはない。サポーターには心の底から感謝している。でも、自分のサッカー人生も大事にしたい。」(日刊:2009.11.13

時間が経過すると、次のような彼の心境が報じられるようになります。

 「残留してほしいという感じはしなかった。選手を大切にしている感じもしなかった」(スポニチ:2009.12.4

 「レッズに育ててもらって感謝の気持ちでいっぱい。チームを出るのは非常に悔しい。レッズにはサポーターも含めてパワーをもらえた。またいつかレッズでプレーできるように実力を磨いていきたい」(報知:2009.12.14

この間、名古屋との直接交渉が行われています。
W杯イヤーの来季を考慮して名古屋移籍を選択した、とのことのようです。

そして、今日。

 『闘莉王、名古屋入り決定!22日発表』(報知:2009.12.22)

このエントリを書いている時点では、まだ名古屋サイドの公式発表はなされていない模様ですが、どうやら時間の問題となりそうです。
前述のスポニチ:2009.12.4の記事にもありましたが、

 「どんな形でもいいから勝てばいいという自分の考えを伝えた」

この意思表示だけでも、闘莉王がクラブに引き留められなかった理由がわかります。
すなわち、クラブが闘莉王を引き留めなかった理由がわかります。
「自分のサッカー人生も大事にしたい」という本人の言葉に多少のシンパシーも感じつつ仕方のないことと受け止め、てっきり海外挑戦かと思っていたワタシにとっては、ピクシーの「一緒に戦おう」の一言に揺れた闘莉王に、少々心の軽さを覚えてしまった、というのが正直なところですが、、、もうすでに退団してしまった選手のことですので、これ以上の言及は控えたいと思います。

「浦和レッズは、改めて、闘莉王のこれまでの功績に心から感謝すると共に、今後の健闘を祈念しています。」(浦和オヒサル

この言葉を、ワタシからも闘莉王に贈りたいと思います。やや棒読みながら・・・

他選手の移籍情報などについて、思ったこと感じたことなどがありましたら、以下チラシの裏コメント欄に情報をお寄せくだされば幸いです。

 

【12/24追記】
このエントリの日の夜、忘年会でしたのでUPが遅れました・・・(^^;
以下、その後の追加情報。

 『J1浦和の闘莉王、名古屋へ移籍 代理人からGMに連絡』(中日スポーツ:2009.12.22)

 『近藤徹志、ファジアーノ岡山に完全移籍 』(浦和オヒサル:2009.12.22)

闘莉王の移籍合意は、やはり時間の問題だったようですね。
近藤の移籍は、、、残念としか言いようがありません。あのナビスコでのわずかな出場時間で負傷したことが、この結果につながってしまったとは。愛媛在籍時の天皇杯で浦和を完封してくれた力を是非発揮して欲しかったのですが。
岡山での活躍を期待して止みません。
しかし、どうなる来年のCB・・・。

で、一夜明けると、今度はこの話題ですか。

 『高原、浦和とこう着状態宙ぶらりん』(日刊:2009.12.23)

コミュニケーション不足での、つまらない悶着だけは避けて欲しいものです。

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2009/12/09

09【HOME】第34節@鹿島戦

氷雨に打ち据えられ、全身ずぶ濡れになりながら、対戦相手の歓喜の胴上げを見届けた今季の最終節。
しかしこれは、この日だけの結果が招いたことではなく、この一年間の積み重ねの結果であることは、誰もがわかっていること。いや、誰もがわかっていなけれなならない。

091205kashima1 「この一年間の積み重ね。」
今季の浦和が、この一年間で積み重ねてきたもの。
それを見届けるための最終節でもあった。

端的に言えば、昨年の最終節からの変化は感じ取れた。「○○頼みのサッカー」からの脱却は図れていた。全員攻撃・全員守備091205kashima2の意識が高く、昨季に比べれば運動量もあった。特に前半の中盤部のプレスも強く、立ち上がりから動きにやや硬さのある鹿島の選手をよく抑えていた。集中してよく動き、中盤のスペースを絞り、今季最後の試合という気概を満ちあふれさせながら、積極果敢な「浦和のサッカー」を展開していた。
サイドに目を転じれば、ダブル山田と達也のコンビネーションで、鹿島左サイドを炎上化させることに成功、執拗に攻めて得点の機会を窺っていた。

しかし。
091205kashima3評価の基準を、昨季最終節ではなく今季スタート時に設定変更して見てみると、改善は見られるもののその変化は前者の差ほどもなく、その差の少なさを補完するかのように、課題は膨らむほどに表れていた。
前半の途中までは、どちらかといえば浦和のほうが攻勢であった。運動量も豊富で中盤の攻防も良くコントロールしていた。チャンスの数も多かった。
091205kashima5だが、、、チャンスを確実にものにする術がなければ、100のチャンスも相手のたったひとつのゴールに沈むものである(実際、そんな結果となってしまったが)。フィニッシュもさることながら、そこへ繋がるプレーの精度も低い。サイドからのクロスは頻繁に見られたが、どうも攻撃としては一本調子に陥りがち。しかし時折見られるコンビネーションプレーやパス連動は、開幕当091205kashima6初に比べると多少の進歩と安定感を感じることができた。だが、攻撃の型にこだわるあまり、手数を掛けすぎるきらいがある。これは開幕当初と比べて停滞した部分だろう。極端な場合、鹿島の攻撃の数倍の手数がかかっていることも。ポゼッションは高まっても、 なかなかゴールには辿り着けず、肝心のシュートに至る前にボールロストを招いてしまう。形にこだわるうちにパスコースを消され、不用意なバックパスで逃げようとすれば、おのずと窮地が訪れる(平川のバックパスで一瞬背筋が凍り付きそうになったことも・・・)。
何のためのパスサッカーなのか、何のためのコンビネーションなのか・・・パスやコンビネーション自体が目的化する傾向はシーズン途中にも表れていたが、ついにそれを進化させることができなかったようだ。
それを打開するひとつの方策としては、豊富な運動量による前への推進力増加とスペースを突く素早さなのだが、、、ここに09年浦和の弱点はあった。

前半の終わりごろから、鹿島は焦りを見せながらも、浦和のボール保持者に対して猛然とプレスとチャージをかけてきた。浦和の選手1人に対し、最低2人は寄せてくる鹿島。守備時だけでなく、攻撃時にも素早く切り替えて、狭い局面でも数的優位をつくって いた。常に味方を孤立させず、あらゆる形でサポート体制を即座に整えるあたりには、彼らの老獪さを感じさせられた。前半40分から42分までのたった2~3分間の鹿島のシュート数が5本。ゴールマウスも山岸を援護するかのようによく防いでくれたが、前半終了までの数分間に、鹿島の執念を感じさせられた。

091205kashima7少々押し込まれる形で終わった前半の鹿島の勢いが、後半の浦和に多少の影響をもたらしたのかどうか。。。
勇気を持って保ったコンパクトな中盤が、糸がほつれるように少しずつ緩みだした。浦和の選手の足が、時間の経過とともに鈍くなってきた。それでも浦和はよく耐えて、自分たちのスタイルを貫きながら、真っ向から鹿島との勝負に挑んでいた。
091205kashima4けれど、その糸のほつれを見逃す鹿島ではなかった。後半21分、カウンター一発。これが決勝点となる。内田からのクロスを待っていたかのようにスイッチを入れた興梠に突き刺される。カウンター被弾・・・ここにも09年浦和の弱点があった。
また、マルキーニョスもこの得点劇に絡むべくサポートに走り込んでいた。対応していたのは坪井ひとり。闘莉王はどこにいたのだろう。数的優位を常に形成するチームと、数的不利に陥りやすいチームとの差。ここにも09年浦和の弱点が。

先制点を奪われて、戦況は鹿島のゲームプランに沿った筋書きに。巧みに時間を消費することなど、誰もが思いつくことではあっても、それが実に巧妙。タイトな守備網を緩ませることもなく、浦和のチャンスの目を早期に摘む。『老獪』という言葉はこの状況を指すに相応しいものだと思い知らされる。
すっかり筋書きを乗っ取られた浦和は、選手交代で戦況打開を図ろうとした。しかし、直輝を下げたことで浦和の運動量は低下し、元気を下げたことでパスの手数がさらに増えた。形だけは押し込んでいるものの、ダイナミズムを失った浦和からは、得点の気配をついに感じ取ることができなかった。
しかし、私はサポーターである以上、勝利を信じる心は最後まで捨てることはできなかった。磐田戦然り、最後の笛の音を聞くまでは、何が起こるかわからないから。
だからこそ選手には、ゴールが見えた時もっとシュートを撃って欲しかった。撃たなければ何も起こらないのだから。その思いを届けたかった。ひたすら跳ねて、声を出した。最後まで。
0-1のスコアが物語るもの。
かつてCWCでACミランと対戦した時のような途方もなく計り知れない「差」ではないものの、どこかその思いに似た「差」を痛感させられた。ほんのちょっとの大きな「差」を。

2009年の浦和のシーズンは、すべて終了した。
水を打ったような静けさの北ゴール裏。体からも心からも温もりを奪う冷たい雨に全身濡れながら、鹿島の胴上げを見届けた。見たくない者は三々五々にスタンドを去っていった。しかし、見たくないシーンでも、見なければならない時がある。対戦相手が王者となったらなおのこと。それが敗者の義務である。
拳を握りしめ震えながら見つめる鹿島の表彰式。寒さがひとしお身に滲みた。

091205kashima8ホーム最終節恒例の選手・スタッフ周回の前に、社長の挨拶があった。社長がピッチに現れたと同時に、「待ってました」とばかりに罵声とブーイングを浴びせかける者多数。毎度書かせてもらっているが、よくぞそんな元気が残っているものだな、と。普段の生活の不満を吐き出すかのように、いい大人が社長に「死ね」などと叫ぶ。非難されるべきはどちらなのだろう。来季の北ゴール裏が思い遣られる。

その間、ピッチ上の闘莉王は正面を向かず、そんな北ゴール裏をじっと見据えていた。この時の彼の心境をどう察すれば良いのか、私には今もわからない。

091205kashima9やがて選手がピッチを周回し各方面に挨拶。選手への激励の言葉や拍手が起こるものの、何とも形容し難い寂しさがスタジアムを包んでいた。それはシーズンの結果に対する反応としてだけではなく、サポートするわれらを含めた、今季の浦和レッズ全体の一体感の欠如をも醸し出しているかのようだった。

このままで良いはずがないことは、誰もがわかっている。
変革を必要としていることは誰もが気付いている。
ただし、変革と、確固たる『土台』の構築が必要なのは、ピッチの上だけではない。

 

追伸:
試合後の浦和の街で、思いがけなく多くのブロガー様・サポーターの皆様との交流が図れましたこと、嬉しい限りでした。その節はありがとうございました。
実像(=ずぶ濡れ酔っ払いの中年婦人)を観察されて、さらに印象が悪化された方が多数発生されたことと心中お察し申し上げます(^^;
こんな管理人のぼやきサイトではございますが、今後ともお目通しくだされば幸いに存じます。

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2009/11/27

残り2試合に、今季の「答え」を見たい

ご無沙汰しておりました。
サイトを留守している間に、何だかんだで2009シーズンも残り2試合となってしまいました(^^;。

昨季ほどの迷走ではないにしても、未だ浸透したとは決して言えない浦和の戦術。
シーズン序盤に見えた『コンビネーション・サッカー』の萌芽のようなものは、夏の暑さとともに枯れ始め、秋にはついに幹まで枯れだしてきました。これでは危ないと感じた監督は、自前の理想論を部分修正し、「守備重心」の現実路線への舵取りを迫られました。それは何とか功を奏し、このままシーズンを仕上げていくのかと思いきや、、、何故かそれを継続することもなく(継続しなかったのは監督なのか選手なのか定かではありませんが)、未だ手探りの状態が続いています。

以下雑感ですが、ワタシが今シーズンを通して感じたことは、

  • シーズン序盤のような戦術を浸透させるには、豊富な運動量が必要であること
  • 豊富な運動量を実現するのが難しければ、守備に重心を置いたうえで攻守の切り替えを素早くすること
  • パスワークは「目的」ではなく、「手段」であること
  • 集中力の持続が必要なこと
  • 試合ごとの、「闘争心」の落差

ということでしょうか(過去エントリを読み返していただければ、だいたいそのような内容が綴られています)。
特に今季は、「集中力」の欠如と試合ごとの「闘争心」のばらつきに腹に据えかねたことが幾度もありました。どんなに技術が優れていても、気持ちが集中していなければ失点し、闘争心が欠けていれば、先日の大宮戦のように手痛く屈辱的な敗戦を味わう事態を招くわけです。
しかし、浦和は決して集中力や闘争心を「持たない」わけではなく、本当は「持っている」のです。
等々力での川崎戦で見せた集中力と闘争心は今季のその最たるゲームであったと思います。新潟や味スタで見せてくれた「勝ちたいと思う強い意志」も、磐田戦での「最後まであきらめない気持ち」も、私たちの心に強く響くものとして、記憶に残りました。

選手たちの見せてくれる「ひたむきさ」は、心に残ります。そして心をひとつにしてくれます。
今日、『あの日』から10年経ちました。
『あの日』に誓った、「何が何でも」「石にかじりついても」というひたむきな気持ち・・・いま一度、思い起こしてみたいと思います。
当時を知る選手は、すでに暢久ひとりになりました。しかし、当時を知るサポーターは、まだ数多く残されています。
われらサポーターにできること・・・それは応援することと、もうひとつ、これまで連綿と受け継いできた浦和のスピリットを伝えること、があります。われらが知る「浦和の心」を選手たちに伝えるためには、「応援すること」。これしか術はありません。
味スタで見せた献身的かつ情熱的なサポートこそ、「浦和サポは、かくあるべし」と思えるものでした。
浦和の「心棒」を選手たちと共有すれば、たとえ確固とした戦術が未だ身に付いていなくても、何か得るものが見つかるかも知れません。

フィンケ体制初年度の2009シーズンも残り2試合。今季がどんなシーズンだったのか、なにがしかの成果を見せてくれればと願います。
選手たちがその持てる力を発揮できるよう、私たちも残り2試合に全力を尽くしましょう。

諸般の事情により、前節・磐田戦に引き続き次節・京都戦も自宅観戦いたしますが、TVの画面からでも何かが伝わってくるような、そんな試合を期待しています。
西京極に遠征される皆さまにおかれましては、ワタシの分まで、何卒選手たちに力をお与えくださいますようお願い申し上げます。ワタシも微力ながら、さいたまの空の下より必勝の念を送り続けております。
くれぐれも道中お気を付けてお出かけ下さい。

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2009/10/26

09【HOME】第30節@大宮戦

091025ohmiya1 情けない。
選手も北ゴール裏も。
お互い、この試合に全力を注いで闘ったと、胸を張って言えるのだろうか。
それぞれがやるべきことをやらずに、相手を批判する資格などあるのだろうか。

北ゴール裏。
091025ohmiya2大声で野次は飛ばすがチャントの声量はその半分量にも満たない者。闘う選手を眼前に、まるでTV観戦気分で、応援そっちのけであれこれぼやく者、互いに腕を腰に回して終始密着するカップル。退屈してゲームに興じる子ども。
試合も終盤になり、それらの人々の野次の声量はますます増大し、棒立ちで冷えた体に上着を羽織りだし、大宮のチャントを真似て唄いだす子ども達を親はたしなめようともしない。

今の北ゴール裏の実態は、これである。
選手とともに闘う気持ちが乏しい。
この事態を「選手のせいだから」とでも説明するのだろうか。

091025ohmiya5試合終了後は、有り余る声量でブーイングを浴びせたうえに、バスを囲んで社長と直談判という事態。
ブーイングしたくなる気持ちもわかるし、バスを囲んで選手に意思表示し、社長に事の次第を質したいという気持ちもわからなくもないが、応援で力を出し尽くした身としては、家路につく体力だけで精一杯なのである。

091025ohmiya6 そんな元気が残っているなら、何故試合中にそのパワーの全てを注ぎ込むことができないのだろう。

昔は、「自分の応援が足りなかったから負けた」と思うサポが多かった。だから、是が非でも少しでも力になりたいと駆けつけて選手とともに闘いたいという気持ちが強かった。
今は、応援する前に、試合の情勢を窺って身の振りを決めるサ091025ohmiya7ポーターが多くなった。勝っている時はチャントに乗って応援するけれど、旗色が悪くなると、豊かな声量で選手たちを罵倒する・・・いや、旗色の良し悪しに関わらず、ゴール裏の住人としての責務を果たさずに選手に要求ばかり突き付けている者も増えた。
時代が変わった、という理由だけで片付けられることなのだろうか。

私がここに何度も書いていること。
それは、

「スタンドの雰囲気は、ピッチ上の選手たちに伝染しやすい」

ということ。

091025ohmiya3 そして、その選手たち。
明らかに大宮の選手たちの気迫に凌駕され、気持ちが萎えていくのが目に見えてわかった。前日の大分の結果もあり、降格の危機に瀕した大宮の選手たちの鬼気迫るプレーに完全に気後れしている浦和の選手たち。圧倒的な大宮守備陣のプレスやチェックに、球際ではことごどく競り負け、不用意なパスやプレーを連発し、緩慢で曖昧なDF裏の対応を繰り返し・・・

事ここに至っては、戦術云々の問題ではない。
たとえ戦術が確かでも、選手たちの集中力と気迫が欠如していれば、何も機能しない。

091025ohmiya4 目先の勝利を求めるなら、個人技に優れた選手を全面に押しだし、先制点を奪ってのちはひたすら守備固めして逃げ切ればよいのだろう。
しかし、そんな昨年までの闘いぶりと決別し、浦和は今シーズンに臨んだはずである。
フィンケの戦術が軌道に乗りかけてきたかに見えた頃、代表や怪我で戦力を削がれるという不利な状況に見舞われながらも、若手の積極的起用で何とか夏前までは凌いできたし、見る者にも新たな期待を抱かせてくれていた。
しかし、夏になり、多くの選手が復帰しだした頃から、うまく噛み合っていたはずの歯車が、少しずつ狂いだしてきた。
三都主が移籍した頃からだろうか、フィンケの目指す『コンビネーション・サッカー』の萌芽は、夏の暑さとともに枯れ始め、秋にはついに幹まで枯れだしてきた。
現実を見据えた指揮官は、自前の理想論に修正を加えた「守備重心」の戦術への転換を図り、それはある程度の成功を見せたようだったが、何故か続けられることはなかった。

091025ohmiya8「できていたこと」が、何故「できなくなってしまった」のだろう。
うまく機能していたことを、何故続けようとしないのだろう。

フィンケの理想は、現有戦力では実現しない。
それを思い知らされた試合だった。

現有戦力の能力を発揮した戦術を確立するために監督を替えるべきなのか、『コンビネーション・サッカー』実現のために選手を替えるべきなのか。

今後の浦和を、どのように方向付けてゆくのか。
フロントに求められる判断は、計り知れないほど重い。

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皆さまご周知のとおり書くに値しない試合内容のため、観戦記としての記述は遠慮させていただきました。
何卒ご容赦ください。

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