浦和レッズ

2009/10/26

09【HOME】第30節@大宮戦

091025ohmiya1 情けない。
選手も北ゴール裏も。
お互い、この試合に全力を注いで闘ったと、胸を張って言えるのだろうか。
それぞれがやるべきことをやらずに、相手を批判する資格などあるのだろうか。

北ゴール裏。
091025ohmiya2大声で野次は飛ばすがチャントの声量はその半分量にも満たない者。闘う選手を眼前に、まるでTV観戦気分で、応援そっちのけであれこれぼやく者、互いに腕を腰に回して終始密着するカップル。退屈してゲームに興じる子ども。
試合も終盤になり、それらの人々の野次の声量はますます増大し、棒立ちで冷えた体に上着を羽織りだし、大宮のチャントを真似て唄いだす子ども達を親はたしなめようともしない。

今の北ゴール裏の実態は、これである。
選手とともに闘う気持ちが乏しい。
この事態を「選手のせいだから」とでも説明するのだろうか。

091025ohmiya5試合終了後は、有り余る声量でブーイングを浴びせたうえに、バスを囲んで社長と直談判という事態。
ブーイングしたくなる気持ちもわかるし、バスを囲んで選手に意思表示し、社長に事の次第を質したいという気持ちもわからなくもないが、応援で力を出し尽くした身としては、家路につく体力だけで精一杯なのである。

091025ohmiya6 そんな元気が残っているなら、何故試合中にそのパワーの全てを注ぎ込むことができないのだろう。

昔は、「自分の応援が足りなかったから負けた」と思うサポが多かった。だから、是が非でも少しでも力になりたいと駆けつけて選手とともに闘いたいという気持ちが強かった。
今は、応援する前に、試合の情勢を窺って身の振りを決めるサ091025ohmiya7ポーターが多くなった。勝っている時はチャントに乗って応援するけれど、旗色が悪くなると、豊かな声量で選手たちを罵倒する・・・いや、旗色の良し悪しに関わらず、ゴール裏の住人としての責務を果たさずに選手に要求ばかり突き付けている者も増えた。
時代が変わった、という理由だけで片付けられることなのだろうか。

私がここに何度も書いていること。
それは、

「スタンドの雰囲気は、ピッチ上の選手たちに伝染しやすい」

ということ。

091025ohmiya3 そして、その選手たち。
明らかに大宮の選手たちの気迫に凌駕され、気持ちが萎えていくのが目に見えてわかった。前日の大分の結果もあり、降格の危機に瀕した大宮の選手たちの鬼気迫るプレーに完全に気後れしている浦和の選手たち。圧倒的な大宮守備陣のプレスやチェックに、球際ではことごどく競り負け、不用意なパスやプレーを連発し、緩慢で曖昧なDF裏の対応を繰り返し・・・

事ここに至っては、戦術云々の問題ではない。
たとえ戦術が確かでも、選手たちの集中力と気迫が欠如していれば、何も機能しない。

091025ohmiya4 目先の勝利を求めるなら、個人技に優れた選手を全面に押しだし、先制点を奪ってのちはひたすら守備固めして逃げ切ればよいのだろう。
しかし、そんな昨年までの闘いぶりと決別し、浦和は今シーズンに臨んだはずである。
フィンケの戦術が軌道に乗りかけてきたかに見えた頃、代表や怪我で戦力を削がれるという不利な状況に見舞われながらも、若手の積極的起用で何とか夏前までは凌いできたし、見る者にも新たな期待を抱かせてくれていた。
しかし、夏になり、多くの選手が復帰しだした頃から、うまく噛み合っていたはずの歯車が、少しずつ狂いだしてきた。
三都主が移籍した頃からだろうか、フィンケの目指す『コンビネーション・サッカー』の萌芽は、夏の暑さとともに枯れ始め、秋にはついに幹まで枯れだしてきた。
現実を見据えた指揮官は、自前の理想論に修正を加えた「守備重心」の戦術への転換を図り、それはある程度の成功を見せたようだったが、何故か続けられることはなかった。

091025ohmiya8「できていたこと」が、何故「できなくなってしまった」のだろう。
うまく機能していたことを、何故続けようとしないのだろう。

フィンケの理想は、現有戦力では実現しない。
それを思い知らされた試合だった。

現有戦力の能力を発揮した戦術を確立するために監督を替えるべきなのか、『コンビネーション・サッカー』実現のために選手を替えるべきなのか。

今後の浦和を、どのように方向付けてゆくのか。
フロントに求められる判断は、計り知れないほど重い。

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皆さまご周知のとおり書くに値しない試合内容のため、観戦記としての記述は遠慮させていただきました。
何卒ご容赦ください。

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2009/10/06

09【HOME】第28節@千葉戦

今節も、勝つことの難しさを教えられた試合だった。
開始数分の失点劇、ボールが取れない時間帯、撃てども撃てども入らぬシュート・・・
最近見慣れた光景に、次の展開も容易に予測できてしまいそうになるも、逆転弾が何とかそれを思い留まらせてくれた。
勝負の行方は、紙一重。一発のゴールが、自チームだけでなく相手チームの気運も変えてしまう。そんな心理状態も表れた試合だったと思う。

前日からの雨が止んで、爽やかな秋晴れの朝。気持ちよく家を出よう・・・と思っていたところ、空が急転。出がけに大粒の雨が降ってきた。天候は午後から回復の予報。これを信じて傘以外の雨具を持たずに外出。美園駅に着いた頃には雨も止み、ひと安心。空は時々不安定な様子を見せるものの、何とか降られぬうちに開門時間を迎え、スタ入場。

091003chiba1照らず降らずの空模様に、潤いを含んだ芝が映えていた。実はこれが曲者になろうとは。
前半、肝心な場面で滑る選手たち。しかも滑るのはホームチームの選手。スパイクの選択を間違えてしまったのだろうか・・・そんな理由で負けでもしたら、戦術云々の問題ではない。
実際、開始7分で先制点を奪われ、早速にもビハインドの状況。すぐさま相手陣内でのFKポイントを獲得し、それを阿部が見事な弾道で決めてくれたものの、その後の試合展開も何ともシャレにならない状況に。
091003chiba3失点のきっかけとなった不用意なパスを出した梅崎については、その後のプレーにも雑さが散見された。失点の責任を感じたのか、立て続けにシュートを撃つ意欲は褒めたいが、その後も危ないパスを出したりと、どこかショックを隠せない不安定さが見られた。まるで前節の、前半ロスタイム失点後の啓太のように(やはり、前節同様、この事態を監督は放置せず、後半始めから梅崎OUT→達也INと交代)。
しかし、この前半の膠着感は、梅崎ばかりが生み出していたわ091003chiba4 けではなく、開始早々の失点を招いた時点から、チーム全体からも醸し出されていたと思う。ボールを引き出す動きが少ないばかりかイージーミスの連発で、危険なシーンを自ら演出していた。確かに千葉の運動量は多くプレスも強かったが、相手のいない場所でのミスには何と説明をするべきか。かたやチャンスと思えた時には、芝に足を滑らせてしまい・・・。
091003chiba5『背水の陣』の決意か、ラインを上げてコンパクトな中盤での勝負に賭けてきた千葉陣営に対し、ボールを奪えずに右往左往する浦和陣営。そして素早く簡単なパス回して手数を掛けずに攻めてくる千葉の攻撃スタイルは、浦和の目指すものではないのか?と首をひねりたくなることしきり。前半の後半以降は、互いにシュートも撃てずの展開が続き、ますます募る膠着感。ミシェウや深井が浦和最終ラインの間を破ろうと頻繁に突き刺さってきたが、幸いにもその後が続かない相手の拙攻もまた、そのグダグダ感を増幅させてくれていた。
嫌な展開を予感させながら、前半終了。果たして、千葉より追加点を先にあげることが出来るのか・・・

後半頭から、度を失った梅崎に替えて、達也投入。今回は、これが当たった。
明らかにボールが回るようになり、選手の動きも徐々に活況を帯びてきた。支配率も上がり、徐々に千葉を自陣内に釘付けにする展開に。しかしこれも良し悪しというか、浦和の芸風的には「悪し」の状況とも言える「相手が引いた時の攻撃」にどう対処していくのか・・・見慣れた光景への打開の道はあるのか。
撃てども撃てども入らぬシュート。飛び出してきた阿部がGKをかわして放った絶好の一打はゴールマウスに滑り込んできた相手GFに掻き出され、エジミウソンのゴールマウス直近での決定的なヘディングシュートは、GKに真正面で防がれ、ついに業を煮やして投入された高原のシュートは見事に周囲の期待を外してくれ、、、何か巨大な見えない壁でも存在するかのような千葉のゴールマウスは、シュートを撃つたびに途方の無さを増幅させ、見る者の気を遠くさせるに充分な力を有していた。悲壮感さえ漂う必死の形相で守られる千葉ゴールを割るには、それに打ち克つだけの気概を浦和に求めていた。

ようやく試合が動いたのは、後半33分。これまた業を煮やして前線に顔を出した闘莉王の折り返しを受けたエジミウソンがゴール至近距離から蹴り込み、ようやく「壁」に風穴を開けた。天井を突き抜くかのような弾道は、ゴールへの執念を感じさせるに充分な威力があった。その瞬間、千葉の選手の表情から色が消えていくのがうかがえた。

091003chiba2徐々に鈍りだしていた千葉の選手たちの出足が、みるみる重くなった。この事態をフィンケは待っていたようである。この逆転劇の前後からシュートを打てなくなっていた千葉は、ついに終盤まで浦和ゴールまで辿り着けなくなっていた。この逆転のショックは大きかったようで、疲労のみでなく、どこか諦観が漂いだしていた。
勝負の世界は厳しい。そんな相手に温情をかけていては、こちらが首をかかれる羽目になる。否、相手がどうであれ、浦和は追091003chiba7 加点を欲していた。選手もサポーターも。連敗から脱したもののどこか不安定な闘いぶりを変えるためには、「追加点」が必要だった。
その願いは、嬉しい形となって具現化された。エリア内で達也→エジとボールが渡る間、走り込んでくる峻希の姿が視界に入った。続けて転がり込んできたボールを捉えて迷わず右足一閃! 豪快なミドルシュートがゴールネットを突き刺した。喜びを爆発させて、ベンチの元気と直輝のところまで走って抱きついたプロ初ゴールの若者の姿に、スタンドも歓喜した。新しい時代の到来を予感させてくれるような、会心のゴール。

091003chiba8 その後は、気持ちに余裕も生まれ、危なげなく時間を過ごし、試合終了。
一時はどうなることやらと相当気を揉ませたが、後半の修正が何とか効果を見せた。
相手の不出来にも助けられた部分もあったにせよ、この試合においては、選手たちの心境変化も勝敗を左右したと思う。千葉は2失点目で、心が折れてしまったようだった。あえて守備的に引く戦法を執らず、先制点を奪ったあとも、積極果敢に攻守に挑んでいた。すぐに同点に追いつかれてもその高いモチベーションは保たれていた。しかしあれだけ頑張ったにもかかわらず、奮闘虚しく逆転されたことで、張り詰めていた気持ちの糸が切れたのかも知れない。豊富な運動量の代償となった疲労も、その気力を奪ってしまったようだった。
091003chiba9 しかしこの話、浦和にとっても表裏を成す話である。開始早々に失点したうえに、やることなすことうまくいかず、ただ焦燥感のみが募る展開だったが、これを打破してくれたのが、2点目の逆転弾だった。この一発のゴールが勝負の行方だけでなく、選手たちの心理をも逆転させてしまった。
しかしこれは、サッカーの勝負ではことさら珍しいことではない。それだけ常に高い確率でその表裏が存在しているところが恐ろしい。誰もがその落とし穴に嵌り、誰もがその地雷を踏む可能性があるのである。

集中力の持続。

これからの浦和に必要なことは、これなのかも知れない。

091003chiba10追記:
帰りの美園駅までの歩道から眺めた中秋の名月。
心穏やかに愛でることができました。

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2009/09/29

09【HOME】第27節@横浜FM戦

090927yokohama1勝ち続けることの難しさを思い知らされた試合。
前節・等々力での集中力に満ちたプレーを目の当たりにして、これからは勝ち続けてくれるものだと思い込んだのがやはり甘かった。。。
前節と同じメンバーで試合に臨みながら、対戦相手が違うだけで、パフォーマンスが変わってしまった。一般的に、スポーツとは相手あってのものと言われるが、決して相手が変わっただけではない要因がそこにはあった。おそらく、「内なるもの」の存在が。

090927yokohama4久々の連勝に意気揚がるスタンド。その意気は選手たちにも感じられた。夏の間支配していた焦りや苛立ちの空気は薄れ、長いトンネルから「抜け出たであろう」開放感も相まって、全体の雰囲気も明るく感じた。
その雰囲気を象徴してか、前半の出来は、総じて良いほうだったと思った。
ただし、開始3分の失点シーンに、波乱の予感はあった。まさか冗談ではあるまいかと思われるほど無防備に放置したゴール前090927yokohama5 の中澤にあっさりボールは渡り・・・「事故」と喩えるにはお粗末な失点。前節の川崎戦で見せてくれた集中力は、どこへ行ってしまったのだろうかと、開始早々から不安を抱かせてくれた。

しかしまだ時間が早かったのが幸いし、失点のショックもさほど影響せず、浦和は積極的に攻撃を仕掛けた。
だが。
090927yokohama6 やはり失点シーンに象徴されるように、どこか集中力を欠くプレーが散見された。球際での攻防、パスミス、プレーの精度・・・前節に比べ、精彩を欠いていた。しかしそれならそれなりに、前に向かう気持ちは連敗中のそれよりは格段に向上していた。この気持ちは、夏期休業明けの№6にも反映され、前半15分、右サイドを疾走した彼方から放たれたセンタリングは、エジミウソンの頭にシンクロし、同点弾。
久々のエジミウソンの得点、早い時間帯に挽回したスコア、秋の季語ともなった暢久お約束の再稼働・・・いっぺんに慶事が重なれば、「これは、いける」と思うのが人情。
しかしそんな気持ちを嘲笑うかのように、都合良く働いてくれないのが現実というもの。
結果として、その後の前半の間にいくつか巡ってきたシュートチャンスを決めきれなかったことが、試合の行方を左右してしまったようだった。しかしながら、それならそれで前半を凌ぎ、後半に勝負を期す戦法もある。おそらく選手たちの頭にもその考えはあったと思うのだが・・・
090927yokohama2 「4分」もあった前半ロスタイムに、思いがけない“落とし穴”が仕掛けられていた。自陣内に侵入した相手のボールに啓太が追いついたまでは良かったが、、、啓太はカバーリングの後、タッチに蹴り出し相手にチャンスを与えるより味方にボールを繋ぐことを選択したのか、あるいは惰性でボールがタッチに転がると判断したのか、カバー態勢のままボールをキープ。これが勝負の機微となった。もうひとりやって来た相手に難なくボールを掻っ攫われ、これまたフリーの渡邉にボールが渡り、2失点目。
もうひとり相手が来るとは思わなかったのか、あるいはその時に受けたファウルへ気を取られたか、自陣ゴールにボールが吸い込まれていくのを茫然とした面持ちで啓太は見送っていた。啓太だけではない、目の当たりに見たゴール裏のサポも、何か信じられない光景に出くわしたかのように、声もなく見過ごすしか術がなかった。
その後、審判に執拗に抗議するも、判定は覆らない。いくら被ファウルを主張しても、判断の権限を持つのは啓太ではなく審判。球際の攻防の弱さと集中力の抜けたプレーとセルフジャッジ。この日のチーム状態を象徴するかのような出来事だった。

090927yokohama7この前半ロスタイムの2失点目は、選手の戦意を削ぐに充分な破壊力を持っていた。
集中すべき時に集中できなかったミスが招いた失点。
さらに、(主審も主審だとは思うが)こと細かい判定に不信感を募らせる選手たちのプレーはさらに精細さを欠くように。確かに痛恨の2失点目の発端となったことは弁解の余地もないが、その他の啓太の動きには、さほど問題は無かったように思えたのだが・・・後半19分、フィンケ監督は梅崎と同時に啓太を下げ、達也&直輝IN。この交代は、度を失った啓太のメンタル面の問題が要因になったのではと推察できた。残念ながら、心をくじかせるには充分な失点シーンだった。同様に判定に苛立つロビーも交代の対象になりそうだったが、指揮官はそのままピッチに残した(その後、高原と交代)。
090927yokohama3 ピッチの雰囲気を一掃すべく手を打った交代劇は、不幸にも裏目に。久々の実戦復帰の直輝に、この事態を打開する重責を負わせるには酷であったし、達也も縦方向へ仕掛けるも、引いた相手にガードを固められ、放つシュートは枠の外。後半の攻防の様子は、スコアにもよく表れている。浦和のシュート数は後半が多く(9/16本)、横浜は後半ほどんどの時間においてシュートを打たずに凌いでいる。その状況下に投入された高原も気の毒で、最終的にFW4枚(闘莉王を加えれば5枚?)となった前線は渋滞感が否めず。今の攻撃陣には力業でねじ伏せる期待値は低く、手詰まり感が一層深まる中、「5分」という長いロスタイムもアドバンテージとできず、終了の笛の音を聞くことに。

090927yokohama8 選手たち自らが招いた逆境に、そのまま流されてしまったような試合。
さらに指揮官も、彼の思いとは裏腹な状況を自ら招いてしまった試合。
長いトンネルから抜け出せたと思ったのも束の間、またも薄暗いトンネルの入口が行く手に待ち受けているのか・・・

批判することは、たやすい。
信じ続けることは、難しい。

しかし、成長の過程で批判は必要なものであり、信頼は人に力を与えてくれる必要不可欠なものである。どちらが正しく、そして間違っているものでもない。ただ、結果を求めるあまり批判が過ぎれば監督や選手の焦りを招き、かたや妄信的になるだけでは単なる思考停止で何の解決策も見出せない。
自分自身としては、浦和のこの一年の行く末を見守っていくことを決めている。結果を欲するあまり個人能力に頼りすぎ、ついにはチームを脆弱化させ破壊させたこれまでの浦和スタイルからの脱却を目指したい、という年頭のクラブの姿勢に共感したから。
今シーズンも残りわずかとなったけれど、紆余曲折を経て今の形となった浦和が今後どのように変貌していくのかを見届けたいと思っている。

クラブも、監督ばかりを矢面に立たせるばかりでは、あまりにも無責任に思えてならない。初めて日本で指揮を執る監督は、これまで異文化に融合する努力をしながら誠実にそして正直に思いを述べてくれている。しかし取り巻く環境と戦況の変化に伴い、正直さは時として感情的は発言となり、それが仇となってしまうこともある。
シーズンも終盤を迎え、フィンケ監督に対する評価や印象も様々分かれてきたことと思う。
ただ私が個人的に思うのは、
「たった一年そこらの付き合いで、その人となりを断定することはできない」
ということ。
夫婦関係のように気長には構えられないけれど、人物を理解するのには「時間」が必要なことだけは確かだと思う。これは監督の個性のみの話だけではなく、監督が作りあげている途上のチームに対しても同じことが言えるのではないだろうか、と思う。

シーズン当初の「今年は見守る一年としたい」という自分の言葉に、今もそれほどの迷いはない。
結果、「お前には先を見る目が無いようだ」との評価を受けても、それはそれで私を笑っていただければよろしいかと。
チームに対して抱く感情や応援するスタンスは、人それぞれあって当然。
しかし、チームにとってもサポにとっても、大事なことは、「ブレない姿勢」。
シーズンもあとわずか、自分自身の年頭の課題を忘れずに、サポートしてゆきたい。

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2009/09/10

遠征の楽しみ・・・それは『国盗り』(・∀・)b

月に1度の更新ペースにも慣れ(殴)、すっかり休眠サイトとなりましたこちら中年バンザイ@nigoeですみなさまごきげんうるわしゅう。

この夏は、さっぱり勝てませんでしたね。
秋になった途端、ようやく勝ったという報もありましたがw
いままで出来ていたことが、途端に出来なくなるという頭の痛い現状。気温の上昇に比例するようにパフォーマンスが低下するのは、このお方とも無縁ではなさそうですが、、、
まぁ、今日はそんなお話しは置いといて。
リハビリ程度の軽い話題のご提供を。

普段、電脳系ゲームとは親しみのない生活を送っている主婦ですが、昨年暮れからハマっているゲームがあります。

 『ケータイ国盗り合戦』(PC案内サイト)

大手地図サイト・マピオンとJRがタイアップして、最近の戦国ブームにうまく便乗した格好の携帯電話ゲームコンテンツです。

しかも、「タダ。」 ←主婦への殺し文句 
(※注:当然ですが、通信料はかかります)

今年のアウェイ遠征や中山道遠征など、とにかく出かける機会があるごとに『国盗り』に夢中になっています。万博に行くのに、岐阜から在来線に乗り、米原を経由して湖北回りで向かうという、いい大人にこんな手の込んだ酔狂なことまでさせてしまう魅力がある(笑)のが、このゲーム。

内容はいたってシンプル。600もの『国』に分割された日本全国を統一することを目的としています。携帯電話の位置情報システムを利用して、実際に全国各地の『国』を訪れて、『国』を攻略するだけ。
操作も簡単。ゲームに参加して『マイページ』を開設したら、攻略したい国に実際に行き、現地で“国盗りボタン”を「ポチッとな」と押すだけで、国を“統一”できます。
端的に言えば、携帯電話を使った、“現代版スタンプラリー”です。“統一国”の増加に伴い出世もでき、“コバン”(軍資金)も増えて、アバターへ武器などを装備することもできます。また、『SNS』機能もありますので、「お友だち」の紹介や、「お友だち」の戦況もうかがえます。
そして、もうひとつの楽しみとして、毎日出題される『クイズ』があります。戦国時代にちなんだ内容で、これが楽勝問題から難解な問題まで幅広くあります。最初の頃は持ち合わせた知識と勘で回答していたのですが、最近は必ず調べものをしてから答えています。遊びながら毎日歴史を学べるので、これも魅力となっています。

操作自体は子供でも出来る簡単なゲームですが、なにぶん交通費がかかり経済力や広範な活動力が必要なため、参戦“武将”は圧倒的に大人が多いようです。
特に、「出張サラリーマン」の方。
この夏、秋葉原でこのゲームのイベントがあったのですが、集まったのはリーマンだらけ(笑)。やはり趣味と実益を兼ね(ry

一度、この『国盗り』の世界にハマると止められなくなりますので、ご参戦の前にはよくよくご検討&お覚悟を召されることをおすすめいたします。
ゲームに参戦していないワタシのダンナまで、ワタシの天下統一が進むよう、あれこれ路線プランを練ってくれるほどになりました。同行者まで夢中にさせる、恐ろしいゲームです。最近、国盗りのための攻略本(下記リンク参照)も出版され、付録の白地図に、統一済みの国を赤鉛筆で塗りつぶし、ささやかな征服感を味わうのが楽しみで楽しみで・・・(◎´∀`)ノ
ちなみに本日現在、nigoeは197カ国を統一しております(武将名はnigoeに非ず。ふふふ、何でしょう?)。

都市圏にお住まいの方は、最初のうちは、電車に乗っただけで、面白いように次々と国が盗れます。特に首都圏ですと、笑いが止まらないくらい(´∀`)アハハハハ・・・
しかし、当たり前ですが、近くの国を盗れば盗るほど、遠くに行かざるを得ねばならず・・・これがこのゲームの魔力のようです。

出張サラリーマンの方はもとより、『乗り鉄』の方、『道の駅スタンプラリー』が趣味の方、放浪癖のある方、戦国好きの方、アウェイ遠征好きな『うぃあー』の方、、、適性は充分お持ちと存じますが、「それゆえに」(笑)くれぐれもご注意ください。

以上、アウェイ遠征の新しい楽しみ方ということで、ご紹介させていただきました。
さてさて残るアウェイは・・・と、川崎と新潟と調布と京都、、、だけ!? ((((;゚Д゚)))ガーン!
もっと早い時期にご紹介すべきでしたね、失礼しましたm(_ _)m

ひとりごと:
そうそう、天皇杯を全戦参戦すれば・・・(以下自粛)。

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2009/07/31

「変わらなきゃ」~2009後半戦に向けて

随分と弊サイトを放置し、生死不明な状態で1ヶ月も雲隠れしておりましたnigoeでございますみなさまごきげんよう。

090704yamagata1大ジョブです、元気に生きております。
ただ忙しかっただけです。

今季リーグ戦、大分以外はすべて参戦しておりますし、山形では山寺修行を積み、例の中山道部活も中津川まで進み、先日のナビ杯清水戦も、ダンナや仲間が仕事で参戦断念の中、単騎で敵地に突入しました。

ホントに、忙しかったんです・・・・・・って、うーん、何か違うなぁ(笑)。

090729shimizu2 年度末ではなくこの時期なのに業務多忙。そのうえ参戦もあり、平日休日問わず忙しなく動き回っておりました。夏も本番ですが、今年はこの状態がまだまだ続きそうです。
本日は月末ですが、少し時間ができたので、久々にエントリをUPしてみました。

さて。
090720shinchaya このひと月、チーム状態に変化が現れだしました。端的に言って「苦境」にさしかかっています。
数ヶ月前、、、昨年までのスタイルを瓦解させたチーム。監督もスタッフも総入れ替えとなり、今季どのようになるのか路頭に迷う心持ちで不安の絶えなかった開幕当初。それが試合を重ねるうちに望外の成果を出し、順位を上げ、若手も台頭し、今後のリーグ戦況へ大いなる期待を抱かせてくれました。試合内容も、昨季のものとは異なり、われわれ観る者へ新鮮さと高揚感を与えてくれていました。

しかし、よくよく考えてみると。
昨季、心身両面とも壊れまくったチームが、新監督のもと、たった2~3ヶ月で上位に付けられたこと自体、正直出来過ぎだと感じていました。開幕・鹿島戦の直後の頃は、遙か遠くに感じた理想のチームスタイルの確立を夢想しながら、「今季は、辛抱が必要だ」と話していたものです。ところが、特効薬を処方されたかのように、試合内容に伴い結果も残せるようになったことで、観る側の期待はさらに高まり、今季の内なる目標設定もそれに伴って引き上げられてしまったような気がします。
正直、効果がすぐに表れてくれたことは嬉しいことでした。
しかし、昨季最後のひどい状態を思い起こせば、やはりどこかで「ひずみ」は出てくることは想像に難くありません。
ずっと浦和を見続けてきた方なら、おわかりのことでしょう。あのひどい状態から、今年いきなり優勝できるだなどと言えるほど、それほどJの世界は甘くないと。
そして大人の方は、さらにおわかりのことでしょう。目指す成果というものはそう簡単に手に入らないことを。世の中はそこまで即物的ではないことを。
「喉元過ぎれば熱さ忘るる」ではないですが、昨季の惨状は、決して忘れてはならない負の遺産だと思います。

だからと言って、負けていい試合など、ひとつとして存在しません。
しかし、このような苦境に陥ることは、これまでの浦和を鑑みれば、ある程度予想できたことではないでしょうか。
快復しかけた頃に、持病が再発することはよくあることです。所詮カンフル剤は効いたとしても長持ちはせず、やはり体質改善や長期療養が必要とされます。患っていた病が長ければ長いほど。
「持病再発」の兆候は、ひと月以上前の第14節・横浜FM戦(6/21@日産)からすでに現れていました。私たちを昂揚させた「コンビネーション・サッカー」の萌芽はその頃を境に成長が止まり、次第に枯れていくようにピッチから消えていきました。
原因を特定することはできませんが、代表や怪我人続出による人材不足や、気候の変化、疲れ、相手チームによる研究・・・などなど、いろいろなことがらに起因しているものと思われます。

ギド時代から培われてきた個人技を主体とするスタイルから、組織としてのコンビネーションへの転換が図られている最中ですが、数年間身に付いた体質をたった半年で変えられるはずがありません。現実はそんな簡単なものではありません。
選手も生身の体です。疲労もあれば怪我もする。暑ければ消耗もします。いくら矯正しても長年身に付いた癖も出て来ます。疲れた時、行き詰まった時はなおさらその癖は発症するものです。
ただ、原因は必ずどこかにあるはずです。医者の見立ても途中で方針転換する必要だってあるはずです。症状を看過することなく、対症療法を手当しながらも長期的な治療プログラムに則って、限りなく病を根治することこそ肝要です。

今のチーム状態を嘆くべきかどうか。
最初は右肩上がりに景気が良かったのに、だんだんと下降線をたどる状況は、確かに気持ちの上では愉快ではありません。
もしこれが逆だったら・・・出だしから直近まで状態が悪かったけれど、少しずつでも確実に状態が上向きなほうが気分は良いものです。たとえどちらの経過を辿っても結果が同じ状態となったにせよ、過程の違いで与える心象に大きな隔たりが生じるものです。
浦和は、今まさに「前者」の状態にあります。
しかし、昨年の今頃と比べれば、確実に状態は改善されている事実を忘れてはならないと思います。

もう、昨季の浦和のようなスタイルには戻りたくありません。

選手たちは、今、迷いもがきながらも「変わらなきゃ」と、懸命に努力を続けています。
フィンケ監督も当然、状況の変化を受けて、方針の転換を迫られています。
サポートする私たちも、今までのままでいいのでしょうか。
親子、友人の場合でもそうですが、相手だけに変化を求めていても、心から理解し合える人間関係は築けません。
互いに変わる努力をしてこそ、互いに成長できるものだと思います。
今週、サポーターの軽挙な行動が立て続けに報じられました。変わろうとする努力をしない者は、結果としてクラブや他の関係ないサポーターをも巻き込んで、さらなる後退を生じさせます。「贔屓の引き倒し」では済まされません。今回の事案はそれを表す例かと感じました。

だから、私も変わりたいと思います。
多少のことで嘆いたり怒りをぶつけることなく、そのパワーをサポートする力に転化したいと思います。

そう簡単には大願は成就されない、ということを忘れずに。
目先のことに浮つくことなく、どっしりと腰を据えて冷静にチーム状況を見続けていくことが、今こそ必要とされているような気がします。
スタンドの雰囲気は、選手に伝染します。スタンドから審判への不満を漏らせば、選手のプレーにも不満が満ちてきます。サポーターが焦れば選手も焦ります。
スタンドの雰囲気は、選手のメンタルに直結して反映します。そのことを、スタンドのサポーターたちも肝に銘じるべきではないでしょうか。

私たちに出来ることは、選手をサポートすること、ただそれのみです。
純粋に勝利を目指してサポートすることは、選手たちへ力を与えるものです。たとえ結果勝てなくても、選手もサポも悔しさを胸に秘め、勝利への飽くなき心を失わなければ、次への糧になるはずです。

監督や選手たちだけでなく、みんなでこの苦境を力を合わせて乗り越えることができたなら、その先には未だ体験したことのない、魅惑の世界が待っているような気がしてなりません。
これは、甘い幻想でしょうか?
たとえ儚い幻想や夢想であっても、私はそうあって欲しいと願っています。

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2009/06/30

09【HOME】第15節@神戸戦

前節・雨の横浜で、おそらく今季初めてのブーイングを浴びた選手たち。
これまでは内容がどうあれ、「我慢と辛抱の年」との覚悟からか励ましの姿勢をとり続けたサポたちが、初めて叱咤した。しかしこれも、ブーイングをまともに受けるまでにチーム再建が進んだということの表れ。
「3歩進んで2歩下がる」今季の闘いぶりのなかで、昨年と比べ確実に成長していることがある。
「連敗」が、ない。
失敗に終わった試合を失敗のままにせず、必ず修正し態勢を整えて試合に臨んでいる。妙な話だが、出来の悪かった試合の次の試合には、必ず期待が持てる(笑)。
前回のGGRで湯浅氏が語った、「(戦術に見合う選手を見極めるために)『私は決断する』とフィンケは言った」との言葉は、果たしてどこまで実現されるのか。
毎試合、どんな展開を見せてくれるのか・・・不安と期待が交互に訪れる今季の浦和はまさにスリルとサスペンスに満ちていて、本当に目が離せない。


早朝から照りつける太陽と高温の中、東側の抽選に並ぶ人々も、列を離れ日陰に涼を求めていた。やはり皆、長年の経験からか、できるだけ無理をせず体力を温存する知恵を身を以て知っている。荷物だけ置かれた抽選列はみるみる延びてゆき、どこが最後尾か見えなくなるほどに。かつて駒場でこれほど長い抽選列を見たことがない。不安は的中。クジが不足し増刷のため抽選時間10分延長。それとともに並び時間も5分間延長したものだから、列はさらに延びていく。どうやら増刷も間に合わず、過去の2000番以上の抽選クジを緊急投入し間に合わせる有様。おそらく駒場では前代未聞の抽選数となったことは間違いない。この日の天候のように、試合前から駒場東側では熱い闘いが展開されていた。列整理もかつてないほどの時間を要し、落ち着いて小一時間ほどで入場時刻に。

090627kobe6入場後の陣取り合戦も熾烈を極め、私は運良く席を確保できたものの、東側をあきらめ西側へ転戦した知人が多数いた。リーグ中盤戦とは思えない、何とも激しいこの日の「東」。しかしキックオフを待つ間は打って変わって穏やかなひととき。入場時の殺伐さは、強烈な陽射しに溶かされてどこかへ消えてしまったようだった。光が肌に突き刺す痛さを感じながら過ごしていると、ピッチでは放水が行われた。これがスタンドにも涼をもたらしてくれ、風も次第に吹いてきた。選手が練習でピッチに現れる頃には、だいぶ暑さもおさまった。

090627kobe5 練習する選手たちの中に、ロビーの姿があった。先発ではないにせよ、ロビーの復帰は完敗した前節の雰囲気を明るく変えてくれるばかりでなく、チームに活力を与えてくれる期待も感じさせてくれた。スタメンを見ると、負傷の坪井に代えて、リーグ戦先発デビューの永田の名が。その永田は左SBに、前節そこにいた細貝はボランチへ、坪井の欠けたCBには阿部がシフト。このポジション修正が果たして吉と出るかか凶と出るか・・・しかもここは、近年鬼門と試練の場と化しつつあるホーム駒場。前節完敗を喫した指揮官の、チーム立て直しの手腕が問われる試合が始まった。

090627kobe4指揮官の手腕は、すぐに選手たちのパフォーマンスによって証明された。
その『核』となったのが、細貝。彼が後方から相手陣内に顔を出す動きをするだけで陣形も押し上がり攻撃に厚みが増した。呆気ないほどに(笑)、開始2分でのエジミウソンの先制点を演出。
さらに興味を引いたのが左サイドでのボール運び。永田-元気-直輝の連携は、その若さに似合わず円熟の域に達しており、時折細貝がボール中継の核となり絡むことで、さらなる攻撃のバ090627kobe3 リエーションを紡ぎ出していた。とにかくこの若者たちは、「前を向く」。可能性を大いに感じさせてくれる。
しかしひとたび守備に転じると、神に祈りたくなるような場面も「あるには、ある」が(苦笑)、その不安を凌駕する躍動感が、この若者4人とFW2人によってピッチ上に演出されていた。前節の不甲斐なさが嘘のような連動性と、そして昨年絶不調だったFWコンビの再生ぶりが、まるで魔法にでもかけられたような不思議な心地に陥らせてくれていた。

090627kobe7 さて、前節からの懸念のひとつである『守備』はどうだろう。
フィンケの目指すシステムにおいては、快足CBの存在が欠かせない。ナビ杯で実証済みのとおり、暢久-坪井のCBコンビであれば指揮官の作戦は見事に成就されたが、負傷で坪井を欠く今節、闘莉王と阿部のコンビがどこまで目的を達成できるか否かが戦前からの気がかりであった。いっそのこと、闘莉王が攻撃参加してくれたほうがDFラインが自然に上がり、啓太もわかりやす090627kobe2 く最終ラインのフォローに回れるのでは?、などど乱暴な妄想をしてしまったが(笑)、現実はそこまで極端にならずひと安心。神戸の中盤のバタつきにも助けられた感もあったが、前半は、先制点直後の神戸50番による危うい場面があったくらいで、浦和DFラインの裏を狙うだけの単純な神戸の戦術も相まってオフサイドも3~4本獲れ、まずますのラインコントロールを見せてくれていた。しかしそれも前線からの守備と中盤の活動量に支えられてのこと。細貝ひとりがセンターに戻っただけでこの様変わり(後で知りましたが、この日長谷部が観戦に訪れていたとのこと。このことも無縁ではなさそうな・・・)。この暑さの中で、かつての長谷部の役割を担ってくれているような奮迅の働きぶり。“長袖王子”のタフネスさと献身さには全くもって頭が下がる。
膠着した展開と暑さから、1点差で前半を終えるのは不安だと感じていた矢先、このところ復調めざましい高原が、相手DFのチェックを受けながらも、落ち着いて照準を狙い澄ました技ありゴールを決め追加点。この一連のシーンが完結するまでの間、神戸の選手がボールの動きに体がついていけない様子が遠くからでも確認できたので、あとは高原の仕上げの精度だけ・・・との私の期待に、彼は見事に応えてくれた。前半終了前の追加点に時間帯も良しと安心して前半終了。

090627kobe1後半。
前半の勢いのままなだれ込んでいくのかと思いきや、、、この暑さである、そう事は単純に運ばないものだ。
これも考え方だが、前半で保った2点のリードがある限り慌てる必要はないわけで、このまま逃げ切ってしまえば勝利は手中にできる。「否、それでは消極的すぎる」と考える向きもあるだろうが、過酷なこの日の気象条件を考えれば、それは現場を無視した意見であろう。
もうひとつの「前節の懸念」・・・まさかの「前半30分早々からの失速劇」をどうするのか。まさに「ペース配分」がこの試合の鍵を握っていたのではないだろうか。

その目論見を読まれていたのか、はたまた狙っていたのか、後半の神戸は、一気にギアを上げてきた。この日の湿気を帯びた熱気のように、浦和の選手にまとわりつくような守備を仕掛けてきた。向こうサイドで展開される膠着戦を眺めながら、このコンディションでよくもこれだけ体力を出力できるものだと思っていたところ、遠目で見ても嫌な抜かれ方をされたと思った瞬間、大ピンチが訪れた。それも1度ではなく2度も3度も。
正直、神戸の拙攻に助けられた。特に後刻のニュース映像で、「都築ひとりvs.神戸攻撃者3名」の想像するだに恐ろしいシーンが映し出された時は、暑さも吹き飛ぶ悪寒が背筋を走ったが、この大ピンチに事無きを得られたのは、どこの「ネ申」の御加護なのだろう・・・きっと相手の中にいたのだろう。“鰯の頭”も何とやら、、、(^^;。

再三にわたるピンチのかたわら、浦和のチャンスは、後半開始早々に放たれた元気のシュート以外は、可能性のある攻撃シーンはこれと言って無きに等しかった。しかし、サッカーとは、すべての環境要素の影響を受けて試合が進むもの。多分それはスタンドにいたサポーターも実感したのだろう。過酷なコンディションを堪え忍ぶ選手たちの姿に、誰も非難の声を投げつけなかった。「もっと俺たちでアゲてやろうぜ!」との激に応える形で声援を送った。苦しく、目をつぶりたくなるようなミスの場面も多くあったが、選手が苦しい時こその“声援”である。その時こそ、われらの存在意義が問われる。

090627kobe8決して余裕の勝利ではなかった。相手のミスと力量不足に助けられた。厳しい目で見れば、今節の闘いぶりを「成長」とは呼べないかも知れない。
しかし、微調整かも知れないが「改善」はされたと思う。横浜の惨敗ぶりに比べれば、指揮官の目指す戦略が、ピッチ上の選手たちの共通の絵として描かれているさまを感じることができた。時系列を短期的な「点」で捉えれば、わずかな改善にしか見えないことも、この1年のスパンで眺めてみると、その変化ぶりはよく実感できる。
「浦和のペース」というものが、徐々に形成されている実感を。

090627kobe10失敗をしたら、次に克服すればいい。起こってしまったことは取り戻せないし、サッカーには、失敗はつきものだから。
選手たちの表情からは、失敗を糧にして成長を実感していることが伝わってくる。勝利を得た時の自信に満ちた表情がいい。高原の表情に、徐々に磐田時代の精悍さが戻ってきている。「美味しいお酒を飲んでください」との余裕の言葉も口にするように。お許しも出たことで、この日の浦和の街はさぞや盛り上がったことだろう。

間もなく、本格的な夏が到来する。日本の夏を初めて体験するフィンケと、プロとして初めての夏を迎える若者たち。
これまでうまくいっていたものが、今後うまくいかなくなる可能性は大いにある。
先にも述べたように、サッカーとは、すべての環境要素の影響を受けるスポーツであるから、運動量とスピード(走力、判断力)を要求するフィンケ・サッカーが、日本のサマーシーズンに適応できるかと言えば、厳しいと言わざるを得ない。
選手たちの消耗を極力抑えた、日本の気候に応じた「浦和スタイル」の構築は、これから始まる。未知なるステージが、フィンケを、選手を、私たちを待っている。

時々つまづきもするが、必ず立ち上がって前に進む。
まだまだ浦和の成長は続いている。何とも嬉しい限り。

 

余談その1:
朝井女史の「今日は『駒場デー』でしたが、ここ埼玉スタジアムでの試合・・・」の誤爆インタビューにブーイングした私でしたが、人の小さな失敗を突っ込む身分ではございませぬ、とあとで思った次第(笑)

090627kobe9余談その2:
クールダウンに来た若者3人組。最初バクスタにせがまれ挨拶。次に東ゴル裏にせがまれ挨拶。それを遠巻きに見ていた西ゴル裏からも勢いに乗じて要求の声があがるも、さすがに遠かった(笑)。素直な少年たちは、大人のわがままによく応えてくれました。

090627kobe11余談その3:
北浦和への帰り道での1枚。市高では『市高祭』が開催されていました。
『駒場デー』と同日開催だったのは、単なる偶然なのでしょうか?

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2009/06/17

09ナビ杯【HOME】第7戦@大宮戦

サッカーを愉しむ選手たちの姿は、観ている側の者の心も弾ませてくれる。
選手が愉しければ、われらも愉しい。
ここ数年、多くのタイトルを手にしてきたが、こんな当たり前の愉しさを感じることからどれほど長く遠ざかっていたことか。
若手とベテランの融合、組織として取り組む姿勢、有機的に連動するプレー・・・今、浦和はようやく初めてサッカークラブとしての「あるべき姿」に向かっている。これもまた嬉しく愉しい限り。
このたびは大勝に終わった試合でもあり、課題を残した試合でもあった。しかし、これまでの課題を克服しての次なる課題の出現であり、これはすなわち成長の証し。次への期待を大いに抱かせてくれた試合でもあった。
稼働可能な選手をかき集めた史上最悪の台所事情。にもかかわらず、厳しき逆境を大きくはねのけてのグループリーグ1位の結果を出したことは望外上々の出来。代表や怪我から復帰する多くのレギュラー陣に戻る場所があるのかと思わせてくれる、こんな素晴らしく悩ましい「事件」を起こしてくれた2009年のナビスコカップ予選は、そうそう忘れられそうにない。


久々に雨降らずの埼スタ。早朝8時からの当日抽選であっても、やはり「来る人は来る」。
決勝トーナメント進出の懸かった試合ということもあって、前回埼スタ・新潟戦に比べて抽選参加者は多かった。整列を済ませ、開門まで寝て過ごす。陽射しは梅雨雲に遮られていたものの、時間の経過とともに気温が上昇するのが肌で感じられた。列に戻って入場する頃は汗ばむほどに。6月らしい蒸し暑さとなる。入場後のコンコースの陰の涼しさがありがたい季節となってきた。

キックオフ時刻が近づくにつれ、気温はさらに上昇。ギラギラとした陽射しはないものの、湿気を含んだ空気が肌にまとわりつく。選手たちの表情からも暑さが伝わってきた。
戦前情報では、堀之内の左SB先発が話題となっていた。好調の暢久-坪井のCBを変更する理由が見つかるはずもなく、復帰の選手が空いたポジションに回されるのも致し方なしと推理してみたものの、、、実際の左SB先発は、新人の永田を抜擢、堀之内がサブに回ることに。(前半限定ではあるが)前節・駒場でデビューを果たした永田のパフォーマンスを忘れる指揮官ではなかった。決勝進出の懸かった大事な試合であっても若き可能性に賭ける指揮官の積極性には瞠目させられるとともに、われらのサポートマインドにも火を点けてくれる。プロ2試合目の若者が、臆さず勇気を持ってプレーできるようにサポートをしなければ、と。

当日夜の『REDS NAVI』での島崎氏のコメントにもあったように、両サイドは左に元気-永田、右に直輝-代志也の若手による構成。タッチラインを背負っている分の守備エリアが無いため、若い選手への負担が減るとのフィンケの考えであったという。2002W杯の時、虫垂炎を押して左サイドでプレーした伸二が、同様の考えを語ったことを思い出した。苦しい台所事情でもハンディを軽減するための策を練る指揮官の戦術観。決して無謀な起用ではない。フィンケの慧眼には重ねがさね恐れ入る。
サイドを若手に、中軸をベテランで固め、最終ラインの中心に「大将」とも言える暢久-坪井のCBコンビを据える陣形は、さながら戦国時代の魚鱗の陣に少し似ている。サイドの若手の機動力を活かしつつ、その活動で綻びが生じた部分には、中央部の選手がフォロー&サポートし、敵が突破しそうになれば大将が搦め捕る・・・といった具合に。ピッチ上の選手全員の連帯感無くしては機能しない戦術ではあるが、選手が足りない浦和にはむしろ必然の戦術だったのだろう。

そんな事情で若手を多く擁する浦和に対し、目下絶不調街道をひた走る大宮がどう対峙するのか・・・前半開始直後から、栗鼠もとい「窮鼠猫を噛む」ような形相で浦和のボール保持者へ激しいチェックをかけてきた。冷静にボールを回す浦和は徐々にペースを掴みだし、いつしか大宮守備陣は、ただボールを追いかけ回す状態になっていた。時間帯によっては思い出したように猛然と寄せてくるものの、思ったようにボールが取れない苛立ちからか、次第にプレーに粗さが表れてきた。この日の主審は、上半身のプレーに著しく寛容で、足技のプレーにはいささか厳しい判断基準の模様。粗暴とも思えるショルダーや突き技には沈黙し、際どさを感じる足技には判断を下し笛を鳴らしていた。激しいチャージに耐えながらもポゼッションを保っていたのは圧倒的に浦和のほうで、次第に後退する大宮陣内へ、前線の4人だけでなく細貝まで侵入して攪乱。しかし必死に守る大宮は自陣内で何とかボールを奪うと、すかさず浦和DFラインを狙って放り込み。「超速攻」を実現するために主将の小林慶を放出(しかも、残留を争う柏へのレンタル移籍w)するほどの覚悟で臨む大宮は、徹底した縦ポン戦術で素早く攻めようとするものの、それらの攻撃は「大将」コンビの暢久&坪井が難なく捕獲。
そんな動きを繰り返されながらも、浦和の最終ラインは常に高く、中盤も実にコンパクト。前半を通して数本もオフサイドトラップをかけていた。1本はハーフウェーライン付近の相手陣内という大胆な高位置で。これについても先の島崎氏によれば、「CBの2人は、来るなら来い、という気概と自信を持ってラインを上げていた」とのこと。後ろから見ていても実に冒険心を感じさせるラインコントロールで、4バックの特性がここに活きていた。

しかし、なかなか浦和はシュートも打てず、打ったシュートはバーに嫌われ、時はもどかしく過ぎていったが、、、前半38分、ようやく試合が動いた。相手のチャージを受けたエジからこぼれたボールを後方から侵入した細貝が前線へパス→元気スルー→直輝GOALで先制。「速攻ドボン」型の大宮の攻撃スタイルとは対照的に、コンパクトな陣形から波状攻撃とコンビネーションで敵陣を崩す浦和の攻撃スタイル。どちらに多様性と可能性があるかは言わずもがなである。否、口にせずとも後半にその答えは表れた。

後半5分、高原が藤本に倒される。大宮にとってさして危険な態勢になかった(どちらかと言えば、ゴール側ではなくエンドラインに向かって直進していた)高原を後方からチャージ。どんな判定が出るのか見守っていたところ、なんと主審は近くの村山に黄紙提示。「ああ村山だったのか」と思い直したら、実はこれが勘違い。何故か藤本赤紙退場。現場では「異議で一発退場か?」とこれまた主審の演技で2重に勘違いさせられてしまい・・・正解は、主審が間違えて村山に出した黄紙を藤本への警告に付け替え直し、累積2枚で藤本退場、という顛末だったのを知ったのは、帰宅後の録画を観てからだった。全くもって混乱を招きがちな主審のジャッジに不安を覚えたものの、その後の試合展開が、そんな不安を吹き飛ばしてくれた。
なんと1分も経たぬ間に高原が、数分後にはエジミウソンが連続ゴール。藤本退場劇を契機に、大宮の選手の心は折れてしまったようだった。空回りにさえ見えた藤本の奮闘する姿が、大宮の今の心情を象徴するようでもあった。

4-0と大量リードし、よほどのことが無い限り勝利は揺るぎない点差となった頃、、、浦和の課題があぶり出される時間帯となった。
ボール処理時の油断を突かれた暢久が見事なボールロストを犯す。中央にフリーで走り込んできた土岐田にズドンと決められ失点。油断していたのは暢久だけではなかった。暑さのためか、はたまたこの日発令された光化学スモッグの影響か、集中力と運動力の低下が呼んだ、何ともいだだけない失点シーン。スコアが荒れそうな予感がよぎる。

失点で気が引き締まったのか、攻勢に出た浦和はその数分後、これまで何度もシュートチャンスに絡んできた元気の努力がようやく実を結ぶ。ドリブルで仕掛けたのちに放ったシュートは、緩やかな弧を描きながらゴール右上隅にスムーズに吸い込まれ、5点目ゲット。技ありのシュートが美しく決まり、それまでの難しそうな表情が彼から消え、嬉しさに破顔。溜飲が下がったような清々しさが甦っていた。

やはりこの時期のデーゲームは気候に左右されやすい。時間の経過とともに、双方動きが鈍くなりがちになる。圧倒的な運動量でピッチを駆け回った細貝も消耗が目に見えてわかるほどとなり(録画で確認すると、相当な疲労困憊の表情でした)、フィンケはタイミングを計り堀之内を投入して、守備固めを図る算段だったのだろうが・・・これがまた油断を呼んでしまったようだ。
堀之内が守備から攻撃に転ずる時に出したパスが、あろうことか相手選手にわたり被弾。辛くもバーに跳ね返って事無きを得たと思った次の瞬間、これまたフリーにしていた藤田に蹴り込まれ、2失点目を食らい、5-2。またもここで油断していたのは堀之内だけではなかった。自陣内で相手をフリーにするのは、いかに得点差があっても自殺行為に近い。

いずれも後味の悪い失点シーンとなるも、まだ5分ある。このまま試合を終わってしまっては余計に後味が悪い。いつもであればこの時間帯、浦和は時間を使って逃げ切りを図るところであるが、今回はさらに攻勢を仕掛けた。2失点の気まずい雰囲気を何とか払拭しようと前線に出張ってきたのは、1失点目の主役・暢久。2失点目を食らった前後からどうやらCBをクビになったようで(笑)、ボランチへシフト。細貝よろしく前線にスルスルと顔を出し、ノーマークのゴール前スペースに入り込み、蹴り込んで6点目。ビジョンには名誉挽回とばかりにホッとした暢久の笑顔の表情が映し出された。暢久には悪いが、これで失点が帳消しになったとは私は思わないよ(笑)。殊勲を誇るほどの効果的な追加点でもないし、あの時の守備の失敗は、6点目よりもはるかに重いものだったから。確かに追加点を挙げないよりは挙げたほうがいいのだけれど、先の失敗を忘れてまで喜べるほどのものではなかった。しかし失点の責任を取ったという意味では、その努力は讃えたい。
ロスタイムに6-2となれば、どう転んでも勝利は確実。間もなく主審の笛の音が響き試合終了。

追加点、カウンター対応、若手の試合への順応、などこれまで課題とされたことがらはこの試合では改善されていた。2試合連続ゴールの高原の復調も、今後に向けての大きな期待となった。さらに、多くのレギュラー陣を欠きながらも、グループリーグ1位の結果を残せたことは、チーム内でのフィンケイズムが広く浸透していることを意味し、誰が起用されても安定したチーム力を発揮できる可能性を示してくれている。ユース出身者が長年練り上げてきた組織力がトップチームにこれほどの影響を与えてくれているとは・・・彼らにとって、フィンケとの出会いは運命づけられていたのかも知れない。
このままこれらの明るい話題だけで喜びに浸りたいところだったが、、、
この試合はまた、大量得点を得ながらも一抹の不安感を残してくれた。暑さの影響もあったのだろうが、この先はさらに気温が上昇する季節である。今後必要とされるものは、何と言っても集中力。このたびの失点が決して相手の巧さによるものでなく、自らの油断からであったことを自覚し、肝に銘じなければならないと思う。

長いシーズン、決して都合の良いことばかりではない。
大事なことは、課題を自ら気付き、克服していくこと。
次からはリーグ戦再開、しかも酷暑の季節である。ますます気を引き締めて行かねばならない。
単純に喜べる試合はなくとも、確実にチームは成長の階段を一歩一歩登っていることを実感できていることが嬉しい。
さらに、成長を実感しているであろう選手たちがサッカーを愉しんでくれていることが、もっともっと嬉しい。

サッカーを愉しむ幸せを味わい、その結果勝利がもたらされれば言うことはない。
毎試合少しずつでも良いから、そんな幸せを今季は最後まで味わいたい。

(※写真は後刻追加します)

 

余談:
帰宅して録画をみましたが、高原PK獲得の際、今まで見たことが無いシーンがありました。
高原を倒したのは藤本でしたが、主審は間違えて近くにいた村山に黄紙を提示。
その時の村山の表情を読み取るに、主審に向かって、
「オレじゃない、こっちだ!」
と、藤本を指差していました。
自らの無実を訴えるまでは私も理解できますが、ファウルを犯した本人(=仲間)を告発するように指差す行為に、正直驚きました。
その時の藤本の気持ちは本人に聞かねばわかりませんが、抗議もせず無言で立ち去った彼の心中を思うと、同情を禁じ得ませんでした。
この一連の顛末は、現在の大宮の内情を表す縮図のようでした。
しかし、決してひとごととは思えませんでした。幸運にもチーム再建が順調に進んでいる現在の浦和ですが、もし再建が不調の状態であったらなら、このような事態を招いていたかも知れません。『他山の石』として捉え、肝に銘じておくべきでしょう。
以上余談ですが、自分への備忘録として記しておきます。

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2009/06/02

09ナビ杯【HOME】第4戦@新潟戦

代表、ケガ人、出場停止と、稼働可能な選手が18名という前代未聞の人手不足状態での「ベストメンバー」編成を余儀なくされた浦和。練習するにもGKとコーチ陣をフィールドプレーさせなければならないほど人が足りない非常事態の中、平均年齢が23.8歳という若きチームが、矢野だけを欠いただけの、ほぼベストメンバー状態の新潟イレブンに立ち向かった一戦。
どれだけダメージを最小限に食い止めることができるのか、、、苦戦必至などと消極的な思考に陥っていたのは、実は自分のほうだったことに苦笑い。
フィンケの哲学は、より若き選手に浸透していたのだと、感嘆させられた。矢野ひとりが抜けた新潟の方が戦力ダウンが大きく、レギュラーが大量に抜けた浦和の戦力レベルはほぼ維持されていた現実に、今年の浦和の未知なる可能性を感じずにはいられなかった。2点差完封勝利という結果もまた、久々に心躍る出来事となった。


090530niigata1 前週の大宮戦同様、2週続けて前日抽選の無い当日抽選。同じく雨の中。北門待機列は、人で溢れかえり・・・と思いきや、拍子抜けするほどの少なさ。リーグ戦時の当日抽選列よりも若干多目なくらいな程度の抽選参加者数だった。雨の影響も大きかったと思うが、何と珍しくA自由席にも当日券が出るという状況。リーグ戦とカップ戦の観客動員の落差には、毎度考えさせられる。都合が悪く参戦できなかった人については何ら問題はないと思うのだが、リーグ戦とカップ戦を差別化する心理の働き具合に、サポーターの成熟度合いの現状を推し量ることができるのかも知れない。浦和に限らず、新潟も、他のクラブにも言えることなのだろうけれど。

090530niigata2幸い、入場する頃には雨も上がり、試合前のコンディションは前週同様の多湿、少し涼しめ、水分をたっぷり含んだ重馬場のピッチ。前週・大宮戦との違いの少ないコンディションで、内容の異なる試合展開を期待できるのかどうか、、、出場選手の違いや、若さがその鍵を握るのか。

090530niigata3 まず衆目の的となったのが、意外にも若手の誰それが先発か云々ということよりも、CB・暢久の起用。本人曰く初めてというCBでの先発は、本人のみならずサポにも緊張感を与えていた。人手不足による苦肉の策とはいえ、他に適任もない。しかしこの最年長の才能と潜在能力に賭けてみる価値は大いにあった。指揮官だけでなく、サポにも彼の計り知れない可能性を知る者が多いから。今季の浦和は、そういう面からも冒険心に富み新鮮だ。しかし、決して昨季の「奇策」のようではない。ある種の「必然」(今回は苦しい必然であったが)に基づいているから、まだ納得もできるというものだろう。
代志也、峻希、セルヒオ、細貝と、若手が4人も先発。サブメンバーを見ても、かつてないほどの若さで、なんと赤星が最年長。果たして中堅・ベテラン選手との融合は成功するのかどうか・・・不安と期待はまさに表裏一体のなか、キックオフ。

090530niigata4 覚悟していた事態は、すぐに目の当たりとなった。中盤がなかなか機能せず、パスミスを繰り返し、何度かピンチを招いてしまった。特に守備面での対応の不慣れさが目に付いた。抜かれるのを恐れて間合いを取ってしまいがちなのか、プレスをかけに行くタイミングが若干遅く、結局じりじりと自陣深くまで押し込まれてしまう。また暢久がCBに配置転換させられたこともあるためか、サイドの抗力も弱い。こればかりは経験不足をあれこれ責めても詮無きこと、大事に至らぬよう祈るしかなかった。ピンチは招いたけれども、幸い、新潟の拙攻にも助けられた場面も数度あった。
しかし「若さ」には、学習の早さで経験不足をカバーできる能力が備わっている。試合中、どれだけ状況を学習して、すばやく吸収し状況に還元して活かせることができるかどうか・・・
かたや「若さ」には、勢いで状況を変える力も併せ持っている。いわば、気分の「ノリ」。メンタル的に有利となれば、強豪と言われる相手をも圧倒することは不可能ではない。
戦っている最中にも次々と訪れる不安と期待。しかしどこかそれを刺激的に楽しんでいる自分がいた。

序盤はそんな混濁した状況だったが、時間の経過とともに、少しずつ視界が開けていくような変化を実感することができるように。守勢では少々押され気味になるものの、ボールを持ち攻勢に転ずると、若者たちの前に進もうとする意識がよく感じられた。どこかで気持ちが吹っ切れたのか、あるいは徐々に状況に順応してきたのか、あるいは細貝の運動量による効果が徐々に表れてきたこともあるかも知れない。いや、細貝だけでなく、後方を守る選手たちは危機感を覚えて、この試合に臨んだに違いなかった。坪井・啓太・暢久の非常に集中した表情に、その心情が垣間見られた。

090530niigata5 「今いる全員で何とかしたい」という選手たちの気持ちが徐々に高まるのが、スタンドの私たちにもよく伝わってきた。ベテラン守備陣の奮闘ぶりも若者たちのハートに火を点けたのだろうか、代志也が、この日マークを担当していたペトロ・ジュニオールからセンターサークル付近でボールを奪うと、さらに前方に出張っていた細貝に預けた。走りを止めない代志也に細貝も迷わず機を逃さずにリターンパス。胸の空くように型にはまったワンツーは見事に決まり、先制点ゲット!コンビネーション・プレーが、若手に浸透していることを証明する瞬間だった。
この先制点が、勝負の行方を左右する大きな意味を持っていたことは、すぐに誰にもわかったと思う。その後のピッチ上の浦和の選手たちの表情に、「自信」と「落ち着き」が徐々にうかがえるようになってきた。確かに、先制点の直後にカウンターを受け、バー直撃弾を浴びる危ないシーンはあったが、ラインを高くしてコンパクトな中盤を保つ今年の浦和のスタイルでは、被カウンター率が高まるのは折り込み済みで取り組んでいかなければ、やってゆけないのもまた事実。若手には多少守備では難があっても、それを補って余りある攻撃の躍動感に賭けてみたいという気持ちは、私にもあった。ただその分、攻撃の選手を含めたベテラン勢への守備への負担は増すのだが、しかしそのベテラン勢にも若手への期待感があったのか、よく耐え、よく走り、よくフォローした。

後半になると、急造であったはずの守備に、安定感が増してきたようだった。啓太と細貝が攻撃の芽を潰すかたわら、坪井のスピードと暢久の読みと巧さで徹底的にカバー。峻希、代志也の若手が抜かれた後を、最年長の暢久が冷静にカバーする光景は、代役とは言え担当したポジションへの順応の高さをを示すものであったし、ベテランの貫禄を見せつけてくれ非常に頼もしかった。また、試合を通して取ったオフサイドの数もいつもより多い印象を受けた。ロープで最終ラインを繋いだ練習の賜物だろう。
エジ・タカの前線コンビもよく守備をし、高原も前線の中継点となるべく粘り強いプレーに徹していた。

ここで誰もが欲するのが追加点。毎試合悩みの種となっている課題を、今節クリアできるのかどうか・・・そんな長い間の浦和の懸念は、なんと後半11分に払拭されてしまった。最後尾から供給されたフィードボールを左サイドに流れてきた高原がトラップしたものの、相手に囲まれボールロスト・・・の直後、それをセルヒオが狙い澄ましたようにかすめ取り、新潟陣内までドリブル直進。後を追って中央部スペースに侵入した高原へパスを渡すも、高原のシュートはDF2人にブロックされ無情にも上空へ。しかしこのボールをセルが再び拾い、サイドに流れた細貝へ預ける。エンド深くまで抉った細貝からマイナスのセンタリングでセルヒオへ再びボールが渡り、相手DFを軽く躱してシュート・・・放ったシュートはやや力任せではあったが、DFとGKの両者に当たりながらもゴールに吸い込まれていった。
相手にシュートをブロックされ天を仰いだ高原の表情と、最後まで諦めずにボールに食らいつき、可能な限り味方と連携しながらゴールへの執念を持ち続けたセルヒオの粘りが対照的な追加点のシーンだった。

追加点を挙げてからの指揮官は、ぬかり無く采配をふるった。消耗の激しい代志也に替えて公式戦デビューの濱田投入。長身の濱田が代志也の位置に入るかと思われたが、そこには峻希がシフトし、峻希の位置に濱田が入った。しかしこれは意外にも奏功し、高い位置からの守備を効果的にした。長身から繰り出されるスライディングタックルは、相手の攻撃を早いタイミングで確実に防御してくれ、右サイドの安定化に貢献。おそらく走力のある峻希をSBに充てたいとの考えもあったかも知れないが、、、しかし、制約条件の多い中にあっても、適確な判断を下せるフィンケの戦術眼の確かさには、感服させられるばかりである。

090530niigata6 新潟DF陣へ圧力をかけ続ける意図からか、セルヒオをできるだけ長い時間引っぱって使い、ようやく後半30分にお役御免で林と交代。このあたりから浦和は安全第一モードとなり、よほどのチャンスが無い限り無理に攻め急ぐことは自重し、時間を使うプレーを心がけるように。終盤にはエジミウソンに替えて久々に赤星を起用。危険度が低くなった頃合いを見計らって、若手を投入し試合経験を積ませることができた。どちらが戦前不利と言われたチームかわからないくらいの余裕の試合運び。
終了の笛が鳴る頃は、試合前の不安などどこかへ吹き飛んでいた。

090530niigata7 内容的には12節・G大阪戦のほうが上出来だったが、結果と内容の両者が伴ったという意味では、多少相手のミスにも助けられたとはいえ今季の中でも最も良い試合のひとつだったと言えるだろう。
危機感が生んだ集中力と連帯感が、内容にも結果にも好作用した一戦だった。毎度このような余裕のない状況を続けるのは勘弁してもらいたいものだが(笑)、ほどよい緊張感が、選手ひとりひとりに責任ある行動を与え、組織としての活動を潤滑させるものなのかも知れない。

もしかしたら、同じことがサポーターにも言えるのではないだろうか。
この試合、頭数が足りなかったのは選手だけではなかった。リーグ戦に比べ極端に少ない観客(27446人)。ゴール裏中心部にも空席が目立つ状況だった。
しかし、面白いもので、ゴール裏のコールも普段よりパワフルな声量だったような気がする。1人のサポが、2人分、3人分の声を出し、闘っていた。参戦者数の少ないアウェイの心意気にも似た雰囲気があった。
そして、もうひとつ特筆すべき現象としては、要らぬ野次がほぼ皆無だったこと(笑)。
スタンドの皆が、選手と心をひとつにして不利な状況を脱しようとの必死さが、私の周囲からも醸し出されていた。野次なんて飛ばしているヒマや雰囲気など無かった。
久々の心地よさを味わいながら、すべてが終わったスタンドを後にした。

誰が出ても、目指すサッカーは変わらない。
そんなチームに、少しずつでも近づいてくれていることが、とても嬉しかった。
ますます今年の浦和からは、目が離せない。

 

余談:
最近では、「山田」と言えば「直輝」がとかく言い囃されていましたが、浦和と言えば「暢久」であることを久々に印象づけてくれました。
30歳半ばにして、なおも進化を遂げるのか、、、観る者を期待させずにいられない天性の能力で、いくつになっても何とも不思議なオーラを発する希有な選手です。
そういう意味では、彼は永遠の若手なのかも知れませんね。

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2009/05/26

09【AWAY】第13節@大宮戦

前節・G大阪戦で繰りひろげられた心躍るパフォーマンスから、まさに「3歩進んで2歩下がる」展開となった試合だった。希望に膨らんだ期待がまたしぼむ・・・今季はこの繰り返しなのだと実感。
3試合連続引き分けという結果に一喜一憂するよりも、内容大事なシーズンと心に決めたからには、勝てなかったことを嘆くよりも、成長を実感し、勝つために選手が、そしてサポーターがどう努力してゆけばいいのか、共に考えたいと思った次第。


090524ohmiya3 今回も雨の大宮ホーム戦。雷雨の予報もあるという。空は明るいのに朝から降り止まぬ雨がうらめしい。前日抽選のないアウェイ戦、当日抽選は長蛇の列を成し、辛うじて1列目に並ぶも、クジの手前までせっかく整然としていた列が何故か全列混合される羽目となる。ACL決勝戦クラスの大数字続出で、自分も含めて周囲は嘆く人ばかり。
090524ohmiya2列整理も終わり、雨宿りする場所を探すも時すでに遅し。通常開放されるコンコース下のウォーミングアップ場が柵で閉鎖されて いるのを見て、今日はアウェイ戦であったことをうっかり忘れていたことを思い知る。せめて椅子でも持参すれば良かったと思いつつ、友人と傘の下、立ち話しながら時を過ごす。その間、参戦できなかったダンナのチケも売却。

090524ohmiya1入場の手際の遅さやコンコースの混雑は、すでに過去に学習済み。売店の混乱も予想して、あらかじめ食料を持ち込んでおいたのが幸いした。ドリンクについては購入列もスムーズで、難なくビールにありつけた。いつもと違う売店のメニューに心惹かれたが、列に並んでまでは買う気力無し。いつの日か、大宮戦の売店で食事を買うことができるようになりたいものだ。
入場後しばらくして、間断なく降り続いた雨が止んだ。デッキやスタンドに人が分散され、コンコースの混雑は例年よりはるかに緩和された。人で溢れかえったこの空間が毎年地獄絵図のような風景となり、今回もその事態を一番懸念していたので、天気の回復に助けられた思いがした。

090524ohmiya5 晴れ上がったスタンドに戻ると、1階部分はだいぶ観客で埋まっていた。陽も射して気温も上がってきた模様。重馬場のピッチと気温、湿度、、、これが選手にどのように影響するのか。
現場の状況を伝えようと、単身赴任先の仙台で休日出勤中のダンナに打電。がんばってくれよとの返事。あとで聞いたら、試合中は仕事にならず、帰宅してスカパー観戦したそうで(笑)。

水曜日のナビ杯・大分戦に体調不良で帯同しなかった暢久と闘090524ohmiya6莉王が復帰した浦和ではあったが、直輝を出場停止で欠く状況。高原を先発に据え久々 の2トップで臨む布陣だが・・・昨年何度となく泣かされた前線コンビに一抹の不安がよぎる。大宮は、当然ながら、かの桜井の名はすでになし。大宮左サイドに配されたデニマルと朴の力が未知数。マトの存在も脅威である。相手が下位とは言え、これは『ダービー』である。相手が普段以上の力を出力してくることを計算に入れておかねばならないことは、重々承知していたのだろうが。。。

090524ohmiya4 試合開始。
あっさりと、逆境は訪れた。浦和右サイドに放り込まれたクロスに反応し侵入してきた朴に、対峙する暢久の対応が逆を突かれた格好となり、さらにカバーに入った坪井の足に朴の弾道が当たってボールの行方が自陣ゴールに向かってしまい、不運な失点を喫す。前半8分という早い時間帯での不意の失点。
大宮は、ますます守りを固める格好で、攻めようとする浦和最終ラインの裏を時折うかがいながらカウンター狙いという、自分たちのペースに引き込んで俄然勢いづいた模様。浦和は前節の活発さはどこへやらという感じで、立ち上がりから体が重く運動量が少ない。水曜日にゲームがあったのは相手も同じであるから、これは疲労の理由にはならない。

しばらくして、闘莉王が負傷退場し、アレックスが左SBでIN。細貝が阿部の位置に、阿部が闘莉王の位置に、とそれぞれシフトした。これをケガの功名と言ってしまうと闘莉王には申し訳ないのだが(笑)、久々のDHを担当した細貝の運動量は、やはりフィンケサッカーには必要なパーツであったことを再認識させられた。直輝不在の今節に一番欠けていた「推進力」が蘇生され、G大阪戦から奮戦売り出し中のセルヒオと、アレックスの“タメ”が効いて前線にボールが繋がるように。マトにバー直撃の逆襲HSを浴びた他は浦和の攻勢時間帯が続き、活況を呈した前半34分、その細貝自らの中距離弾が大宮のゴールを揺らして、同点。前半を折り返す。

人が動けばパスも回る、ダイレクトプレーも増える、という土台の上に成り立つフィンケサッカーであるから、「運動量」が必然とされる。しかし前半から運動量が心なしか少ない浦和に不安を覚えながら、後半開始。
案の定、その不安は的中。パスは回ってはいるが、端的に「回させられている」状態で、パスを繋いだ次の動作への期待感が不足していた。引いて守る相手の態勢もあり、シュートシーンまで辿り着けなくなった。gdgdの展開に嵌ったまま、後半の長い時間を過ごすうちに、次々に選手が消耗。後半は細貝も消えてしまい、ボールをもらいに行かない選手が目立つように。こうなると、パスサッカーのようでいてパスサッカーでは無い状態・・・つまり、昨季まで見慣れた、コンビネーション不在の「単騎突っ込み戦術状態」に。面白いことに、戦術が膠着すると、選手個々の戦術理解度が垣間見えてくるものである。アレックスの前線への“タメ”や相手DFの裏を取る巧さ、クロスボールの精度は確かに魅力なのであるが、味方の動きと連動させなければ、コンビネーション・サッカーを目指す今季の浦和には相応しいものとはならない。次のプレーに繋がる可能性のある周囲の選手を使わずに、事を急いて闇雲にクロスやドリブルばかり仕掛けていては、成功率も低下するというもの。全体の流れに絡めないうえに、足元にボールを欲しがる視野の狭さの高原もまた然りである。
指揮官もタイミングを図ってか、セルヒオ・元気はお約束どおりにOUT。峻希と林がIN。初陣の林が多少空回りしてしまったことは割り引いて考えることとして、やはり体力的にフレッシュな選手の投入は、多少なりとも今季のサッカーに効果を与えてくれる。この時期に林を起用できたことは、今後に繋がる財産としたいところである。

思ったほどプレスをかけて来なかった大宮守備陣ではあったが(これはどうやら、途中からプレスをかけるのを諦めた模様)、残り10分位から大宮の足も次第に鈍くなってきた。最後の追い込み時間帯になって、残された体力で総攻撃を仕掛ける浦和だったが、、、これがなかなか入らない。峻希が左サイドを抉る位置からセンタリングを上げた時、この試合最大のゴールの待望感に膨らんだが、、、ノーマークでニアにい090524ohmiya8た高原が、あろうことか滑って転倒。すぐファーにいたエジミウソンが蹴り込むも、無情にもクロスバーに阻まれた。
重馬場の中、双方消耗戦と化した試合は、1-1の痛み分けとなった。試合後、追いつかれて同点にされたはずの大宮ではあったが、上位に負けなかったことを評価してサポーターは歓声を上げ、追いついた側の浦和は、最後に攻めきれなかったことに肩を落とすという、奇妙な逆転的光景が印象的だった。

090524ohmiya9決定力不足。
これは、どのようにしたら解決される課題なのだろう。13節に至るまでにわかったことは、「失点すれば、取り返しに行く」力はあるようだ、ということ。「2失点すれば3点取れる」という皮肉さをともなってはいるが。また、ロビーと直輝のチームとなりつつある状況に、多少改良の余地を含んでいることも確かだろう。
しかし。
だからといって、何も成長していないわけはない。
大宮としては(浦和に)「回させている」はずだったが、「これまで味わったことがないくらい動かされた」との試合後の大宮・金沢の弁が、浦和の現時点での成長ぶりを物語っている。前節のG大阪・西野監督も、試合後に「2試合分のディフェンスをさせられた」とのコメントを残していたことからも、今季浦和の目指すパスサッカーの効果が、相手チームにボディブローのように効いていることを表してくれている。

3試合連続の引き分け。敗戦数こそ少ないものの、なかなか勝てない現実には、確かにフラストレーションも募る。
しかし、冷静に考えて、最後まで相手を圧倒できている試合内容でもないのに、安易に勝利を求めるのもどうかと思う。
昨季の「国破れて山河あり」的な、焦土と化したチーム状態が、少しずつではあるが草木も生え、復興の槌音も聞こえ、ここまでは着実に基礎工事が進んだことを実感するべきではないだろうか。

サポーターが焦れば、チームも焦る。選手も焦る。
選手が変わろうとしているのだから、サポーターも変わるべき。
今季は我慢と辛抱の年と覚悟した者だけに、共に成長する喜びを味わう権利があると思う。
足元を見つめながら、身の丈に相応しく、堅実に成長することを、今年は学びたい。

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2009/05/22

さいたまダービーに向けて

ナビスコ大分戦も終わり、ついに次節を迎えるタイミングとなったため、前節・G大阪戦の記事をエントリする機会を失ってしまいました。
(ただ単に、業務多忙でバタバタしていただけです、、、すみません)

ということで、その穴埋め的に(?)、今回のエントリを。

さて、次節24日(日)、今年の『さいたまダービー』初戦が開催されます。
サッカーの世界で言うところの“ダービー感情”は、どちらかと言えば大宮側の関係者のほうが強くあるようで、過去の対戦でもその闘争心は凄まじきものを感じてきました。

その、『さいたまダービー』の日である24日。
さいたま市民の方はご存知のとおり、さいたま市長選挙が行われます。
『日程くん』と『選管』、どちらが狙ってこの日を選んだかは、この際もういいとして、、、
さいたま市長となった人物は、おそらく自動的に、

 「浦和レッドダイヤモンズ後援会長」「大宮アルディージャ後援会長」

を、兼任で就任することとなるでしょう。

その市長選でも“ダービー”戦が繰りひろげられる・・・なんてきな臭いことは、品性の無いお話なので避けたいところですが、現職後援会長が、以前このような発言をされた経緯を考えると、さいたま市長選挙の世界にも多少のダービー感情があることは、どうやら否めなさそうです。いや、もともとはその逆で、市民レベルで長年培われたライバル感情が、サッカーの世界にも、選挙にも、持ち込まれてしまった、、、という順序ありきだったのが現実なのですけれど。

が。
それはそれ、これはこれ。
さいたま市の行政は、サッカーだけじゃないんですから(笑)

埼スタでのダービー戦、おそらく後援会長(=現市長)も観戦するのでしょうから、当日は臨時投票所を埼スタに設置したらいいんじゃないかって、誰もがそう思ったはずです。少なくとも2~3万人の有権者が来場しているわけですから。しかし、現実には設置されません。こんなに多くの有権者に対してスムーズな投票を促す措置を採らないのは、政治としては柔軟性が足りないような気もします。

投票は、7:00~20:00までの間、指定の投票所に出向かねばなりません。

特に試合当日の自由席は、朝10時から一斉に当日抽選を実施しますので、これに参加する予定のサポは、当抽に行く前に早朝7時前から投票所に並ぶか、試合後(18時ごろ)に速攻で埼スタを出て、指定の投票所に駆け込まなければなりません。

24日は、浦和も大宮も、「ゴル裏さいたま市民サポ」はハードスケジュールになりそうです(´д`)

自分たちの未来を決める大事な選挙です。
浦和サポも大宮サポも、さいたま市民の有権者の方は、必ず投票に行きましょう。
当日投票が無理な方は、明日(23日)にでも期日前投票に行きましょう。

サッカーでの勝負は、埼スタのピッチの上で。

しかし。
『日程くん』も『さいたま市選管』も、よくもまぁこんな形で市民感情を煽るよなぁ~(^^;
要らぬ感情の火種を、公的組織がお膳立てしているのも考えものです。

サッカー話から随分脱線したエントリ内容となってしまいました。
「タイトルに少々難あり」で、失礼いたしました(笑)

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