« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月の5件の投稿

2009/05/26

09【AWAY】第13節@大宮戦

前節・G大阪戦で繰りひろげられた心躍るパフォーマンスから、まさに「3歩進んで2歩下がる」展開となった試合だった。希望に膨らんだ期待がまたしぼむ・・・今季はこの繰り返しなのだと実感。
3試合連続引き分けという結果に一喜一憂するよりも、内容大事なシーズンと心に決めたからには、勝てなかったことを嘆くよりも、成長を実感し、勝つために選手が、そしてサポーターがどう努力してゆけばいいのか、共に考えたいと思った次第。


090524ohmiya3 今回も雨の大宮ホーム戦。雷雨の予報もあるという。空は明るいのに朝から降り止まぬ雨がうらめしい。前日抽選のないアウェイ戦、当日抽選は長蛇の列を成し、辛うじて1列目に並ぶも、クジの手前までせっかく整然としていた列が何故か全列混合される羽目となる。ACL決勝戦クラスの大数字続出で、自分も含めて周囲は嘆く人ばかり。
090524ohmiya2列整理も終わり、雨宿りする場所を探すも時すでに遅し。通常開放されるコンコース下のウォーミングアップ場が柵で閉鎖されて いるのを見て、今日はアウェイ戦であったことをうっかり忘れていたことを思い知る。せめて椅子でも持参すれば良かったと思いつつ、友人と傘の下、立ち話しながら時を過ごす。その間、参戦できなかったダンナのチケも売却。

090524ohmiya1入場の手際の遅さやコンコースの混雑は、すでに過去に学習済み。売店の混乱も予想して、あらかじめ食料を持ち込んでおいたのが幸いした。ドリンクについては購入列もスムーズで、難なくビールにありつけた。いつもと違う売店のメニューに心惹かれたが、列に並んでまでは買う気力無し。いつの日か、大宮戦の売店で食事を買うことができるようになりたいものだ。
入場後しばらくして、間断なく降り続いた雨が止んだ。デッキやスタンドに人が分散され、コンコースの混雑は例年よりはるかに緩和された。人で溢れかえったこの空間が毎年地獄絵図のような風景となり、今回もその事態を一番懸念していたので、天気の回復に助けられた思いがした。

090524ohmiya5 晴れ上がったスタンドに戻ると、1階部分はだいぶ観客で埋まっていた。陽も射して気温も上がってきた模様。重馬場のピッチと気温、湿度、、、これが選手にどのように影響するのか。
現場の状況を伝えようと、単身赴任先の仙台で休日出勤中のダンナに打電。がんばってくれよとの返事。あとで聞いたら、試合中は仕事にならず、帰宅してスカパー観戦したそうで(笑)。

水曜日のナビ杯・大分戦に体調不良で帯同しなかった暢久と闘090524ohmiya6莉王が復帰した浦和ではあったが、直輝を出場停止で欠く状況。高原を先発に据え久々 の2トップで臨む布陣だが・・・昨年何度となく泣かされた前線コンビに一抹の不安がよぎる。大宮は、当然ながら、かの桜井の名はすでになし。大宮左サイドに配されたデニマルと朴の力が未知数。マトの存在も脅威である。相手が下位とは言え、これは『ダービー』である。相手が普段以上の力を出力してくることを計算に入れておかねばならないことは、重々承知していたのだろうが。。。

090524ohmiya4 試合開始。
あっさりと、逆境は訪れた。浦和右サイドに放り込まれたクロスに反応し侵入してきた朴に、対峙する暢久の対応が逆を突かれた格好となり、さらにカバーに入った坪井の足に朴の弾道が当たってボールの行方が自陣ゴールに向かってしまい、不運な失点を喫す。前半8分という早い時間帯での不意の失点。
大宮は、ますます守りを固める格好で、攻めようとする浦和最終ラインの裏を時折うかがいながらカウンター狙いという、自分たちのペースに引き込んで俄然勢いづいた模様。浦和は前節の活発さはどこへやらという感じで、立ち上がりから体が重く運動量が少ない。水曜日にゲームがあったのは相手も同じであるから、これは疲労の理由にはならない。

しばらくして、闘莉王が負傷退場し、アレックスが左SBでIN。細貝が阿部の位置に、阿部が闘莉王の位置に、とそれぞれシフトした。これをケガの功名と言ってしまうと闘莉王には申し訳ないのだが(笑)、久々のDHを担当した細貝の運動量は、やはりフィンケサッカーには必要なパーツであったことを再認識させられた。直輝不在の今節に一番欠けていた「推進力」が蘇生され、G大阪戦から奮戦売り出し中のセルヒオと、アレックスの“タメ”が効いて前線にボールが繋がるように。マトにバー直撃の逆襲HSを浴びた他は浦和の攻勢時間帯が続き、活況を呈した前半34分、その細貝自らの中距離弾が大宮のゴールを揺らして、同点。前半を折り返す。

人が動けばパスも回る、ダイレクトプレーも増える、という土台の上に成り立つフィンケサッカーであるから、「運動量」が必然とされる。しかし前半から運動量が心なしか少ない浦和に不安を覚えながら、後半開始。
案の定、その不安は的中。パスは回ってはいるが、端的に「回させられている」状態で、パスを繋いだ次の動作への期待感が不足していた。引いて守る相手の態勢もあり、シュートシーンまで辿り着けなくなった。gdgdの展開に嵌ったまま、後半の長い時間を過ごすうちに、次々に選手が消耗。後半は細貝も消えてしまい、ボールをもらいに行かない選手が目立つように。こうなると、パスサッカーのようでいてパスサッカーでは無い状態・・・つまり、昨季まで見慣れた、コンビネーション不在の「単騎突っ込み戦術状態」に。面白いことに、戦術が膠着すると、選手個々の戦術理解度が垣間見えてくるものである。アレックスの前線への“タメ”や相手DFの裏を取る巧さ、クロスボールの精度は確かに魅力なのであるが、味方の動きと連動させなければ、コンビネーション・サッカーを目指す今季の浦和には相応しいものとはならない。次のプレーに繋がる可能性のある周囲の選手を使わずに、事を急いて闇雲にクロスやドリブルばかり仕掛けていては、成功率も低下するというもの。全体の流れに絡めないうえに、足元にボールを欲しがる視野の狭さの高原もまた然りである。
指揮官もタイミングを図ってか、セルヒオ・元気はお約束どおりにOUT。峻希と林がIN。初陣の林が多少空回りしてしまったことは割り引いて考えることとして、やはり体力的にフレッシュな選手の投入は、多少なりとも今季のサッカーに効果を与えてくれる。この時期に林を起用できたことは、今後に繋がる財産としたいところである。

思ったほどプレスをかけて来なかった大宮守備陣ではあったが(これはどうやら、途中からプレスをかけるのを諦めた模様)、残り10分位から大宮の足も次第に鈍くなってきた。最後の追い込み時間帯になって、残された体力で総攻撃を仕掛ける浦和だったが、、、これがなかなか入らない。峻希が左サイドを抉る位置からセンタリングを上げた時、この試合最大のゴールの待望感に膨らんだが、、、ノーマークでニアにい090524ohmiya8た高原が、あろうことか滑って転倒。すぐファーにいたエジミウソンが蹴り込むも、無情にもクロスバーに阻まれた。
重馬場の中、双方消耗戦と化した試合は、1-1の痛み分けとなった。試合後、追いつかれて同点にされたはずの大宮ではあったが、上位に負けなかったことを評価してサポーターは歓声を上げ、追いついた側の浦和は、最後に攻めきれなかったことに肩を落とすという、奇妙な逆転的光景が印象的だった。

090524ohmiya9決定力不足。
これは、どのようにしたら解決される課題なのだろう。13節に至るまでにわかったことは、「失点すれば、取り返しに行く」力はあるようだ、ということ。「2失点すれば3点取れる」という皮肉さをともなってはいるが。また、ロビーと直輝のチームとなりつつある状況に、多少改良の余地を含んでいることも確かだろう。
しかし。
だからといって、何も成長していないわけはない。
大宮としては(浦和に)「回させている」はずだったが、「これまで味わったことがないくらい動かされた」との試合後の大宮・金沢の弁が、浦和の現時点での成長ぶりを物語っている。前節のG大阪・西野監督も、試合後に「2試合分のディフェンスをさせられた」とのコメントを残していたことからも、今季浦和の目指すパスサッカーの効果が、相手チームにボディブローのように効いていることを表してくれている。

3試合連続の引き分け。敗戦数こそ少ないものの、なかなか勝てない現実には、確かにフラストレーションも募る。
しかし、冷静に考えて、最後まで相手を圧倒できている試合内容でもないのに、安易に勝利を求めるのもどうかと思う。
昨季の「国破れて山河あり」的な、焦土と化したチーム状態が、少しずつではあるが草木も生え、復興の槌音も聞こえ、ここまでは着実に基礎工事が進んだことを実感するべきではないだろうか。

サポーターが焦れば、チームも焦る。選手も焦る。
選手が変わろうとしているのだから、サポーターも変わるべき。
今季は我慢と辛抱の年と覚悟した者だけに、共に成長する喜びを味わう権利があると思う。
足元を見つめながら、身の丈に相応しく、堅実に成長することを、今年は学びたい。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2009/05/22

さいたまダービーに向けて

ナビスコ大分戦も終わり、ついに次節を迎えるタイミングとなったため、前節・G大阪戦の記事をエントリする機会を失ってしまいました。
(ただ単に、業務多忙でバタバタしていただけです、、、すみません)

ということで、その穴埋め的に(?)、今回のエントリを。

さて、次節24日(日)、今年の『さいたまダービー』初戦が開催されます。
サッカーの世界で言うところの“ダービー感情”は、どちらかと言えば大宮側の関係者のほうが強くあるようで、過去の対戦でもその闘争心は凄まじきものを感じてきました。

その、『さいたまダービー』の日である24日。
さいたま市民の方はご存知のとおり、さいたま市長選挙が行われます。
『日程くん』と『選管』、どちらが狙ってこの日を選んだかは、この際もういいとして、、、
さいたま市長となった人物は、おそらく自動的に、

 「浦和レッドダイヤモンズ後援会長」「大宮アルディージャ後援会長」

を、兼任で就任することとなるでしょう。

その市長選でも“ダービー”戦が繰りひろげられる・・・なんてきな臭いことは、品性の無いお話なので避けたいところですが、現職後援会長が、以前このような発言をされた経緯を考えると、さいたま市長選挙の世界にも多少のダービー感情があることは、どうやら否めなさそうです。いや、もともとはその逆で、市民レベルで長年培われたライバル感情が、サッカーの世界にも、選挙にも、持ち込まれてしまった、、、という順序ありきだったのが現実なのですけれど。

が。
それはそれ、これはこれ。
さいたま市の行政は、サッカーだけじゃないんですから(笑)

埼スタでのダービー戦、おそらく後援会長(=現市長)も観戦するのでしょうから、当日は臨時投票所を埼スタに設置したらいいんじゃないかって、誰もがそう思ったはずです。少なくとも2~3万人の有権者が来場しているわけですから。しかし、現実には設置されません。こんなに多くの有権者に対してスムーズな投票を促す措置を採らないのは、政治としては柔軟性が足りないような気もします。

投票は、7:00~20:00までの間、指定の投票所に出向かねばなりません。

特に試合当日の自由席は、朝10時から一斉に当日抽選を実施しますので、これに参加する予定のサポは、当抽に行く前に早朝7時前から投票所に並ぶか、試合後(18時ごろ)に速攻で埼スタを出て、指定の投票所に駆け込まなければなりません。

24日は、浦和も大宮も、「ゴル裏さいたま市民サポ」はハードスケジュールになりそうです(´д`)

自分たちの未来を決める大事な選挙です。
浦和サポも大宮サポも、さいたま市民の有権者の方は、必ず投票に行きましょう。
当日投票が無理な方は、明日(23日)にでも期日前投票に行きましょう。

サッカーでの勝負は、埼スタのピッチの上で。

しかし。
『日程くん』も『さいたま市選管』も、よくもまぁこんな形で市民感情を煽るよなぁ~(^^;
要らぬ感情の火種を、公的組織がお膳立てしているのも考えものです。

サッカー話から随分脱線したエントリ内容となってしまいました。
「タイトルに少々難あり」で、失礼いたしました(笑)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/05/15

第4回 埼玉B級ご当地グルメ王決定戦

090504bgourmet1 ちょっとエントリの時期が遅れましたが・・・
かねてより是非参加してみたいと思っていた、『埼玉B級ご当地グルメ王決定戦』第4回大会が、5/3~4日の間、大宮ソニックシティと隣の鐘塚公園を会場に開催されました。近所で開催されるという僥倖を過ごす手はないと、試合日以外は何の予定もないヒマ夫婦は、喜び勇んで出かけました。2日間とも(笑)
090503bgourmet1ソニックシティ内地下1Fが物産観光展会場、公園内がB級グルメ審査会場となっており、とりあえず飢えたさいたま市民約2名は、本能的にB級グルメ審査会場へと向かいました。
主催者発表によると、1日4万人、開催2日間で8万人の来場者だったそうで、当地をご存じの方ならおわかりでしょうが、あの狭い公園に埼スタの観客が2日連続で押し寄せてきたと喩えれば、その混雑ぶりも想像できるかと思います。

090504bgourmet2第4回の今回は、県内各地から腕におぼえの22店舗が、自慢の味を引っさげて一堂に会しました。昨年優勝の『キューポラ定食(川口市)』をはじめ、「あついぜ熊谷」名物『雪くま』、元祖・埼玉B級グルメ『フライ』『ゼリーフライ』(い ずれも行田市)、ワタシが個人的に愛してやまない“こうのすコロッケ”をトッピングした『こうのすコロッケカレー丼(鴻巣市)』、そして第2回王者で、昨年は惜しくも第2位となり今回リベンジを狙う『豆腐ラーメン(さいたま市)』などなど、麺類系、ご飯もの系、揚げ物系、おやつ系、と様々なメニューが出揃いました。

■審査方法

090504bkohaze 各グルメは、1品100~200円と安価。1品購入すると、各店舗より投票券の『こはぜ』(行田市名産である足袋の留め金具.。右写真参照)がもらえます。これを投票所にある22店舗分の投票箱に投票します。購入したグルメそれぞれに1個ずつ投票しても良いし、一番美味しかったグルメに全部投票しても良く、一番多く『こはぜ』を獲得したグルメがグルメ王の称号を授けられる、というルールとなっています。

それでは参考までに、ほんの一部ではありますが、大会2日間にわたりワタシが食したグルメについて、個人的な感想を添えて以下簡単にご紹介いたしましょう。

 

■試食グルメのご紹介

【つみっこ(本庄市)】

  • 090503btumikko 昔から養蚕・機織り仕事の合間に食べていた、いわゆる“すいとん”。本庄が生んだ国学者・塙保己一の大好物だったとか。学校給食にも登場する代表的郷土料理。
  • 今回は、「本格イタリアン」と銘打った新感覚の『つみっこ』が本庄代表として登場。2日目には、本庄市長も応援に駆けつけていました。
  • メインは汁なしの『つみっこ』、別カップにスープがついてきますが、『つみっこ』にスープをかけるのはNG。『つみっこ』はよくかき混ぜてそのまま食べ、時々スープを単独に飲む、という食べ方です。
  • イタリアンと銘打つだけあって、汁なしの『つみっこ』は“ニョッキ”感覚。ほのかにバターかチーズの風味がします。スープがこれまた今まで味わった事のない不思議な味で、形容し難し。
  • 美味しかったので、2日間とも食べましたが、2日目は少し塩味が強く感じました。『つみっこ』とスープを別々に口にするより、試しにやったつけ麺スタイルで食べた方が、個人的には食感も味もほど良く感じました。

【にんじんうどん(本庄市)】

  • 090503bninjinudon新座産のにんじんをうどんに練り込んだ、地域おこしの一品。全国学校給食甲子園に『関東代表』として出場し、全国1329校中上位12校に入賞した実力を誇ります。
  • サンプル写真ではつけ麺的に“つゆ”は別のようなのですが、この競技ではつゆかけスタイル。わかめ、揚げ玉等の具がトッピング。
  • にんじんを練り込み、しっかりと打ったコシのある麺から、丁寧に作られた感が伝わります。ほんのりにんじんの甘みが感じられるでしょうか。
  • うどんとしての完成度は高く、しかしそれゆえにB級グルメとしてのインパクトが薄まった感が。食感も上品で、A~Bの中間グルメという印象です。

【ゼリーフライ(行田市)】

  • 090504bjerry1埼玉県を代表するB級グルメのひとつ。衣のない、ソース味の“おからコロッケ”。発案は日露戦争の従軍兵とのこと。おからだけでは食感も味も単調なので、じゃがいもも入っています。安い材料で簡単手間いらずで美味しいところが、B級の名にふさわしい一品です。
  • 小判型の形から「銭フライ」と呼ばれていたものが転訛して、『ゼリーフライ』となったもので、縁起を担いで“銭富来”と当て字する店もあるそうです。
  • 行列の長さに対して調理スピードが追いつけず、時々販売中断となることも。1人1パックの購入制限をしても、調製現場はてんやわんやの状態でした。090504bjerry2
  • 衣がない分、さっぱりとした口当たり。ソースが無くても美味しいですが、ソースがさらなる味の変化を与えてくれ、どちらも「あり」な味。材料のおからのヘルシーなイメージが、滋味深さを増してくれます。ごはんのおかずにも良しですが、子供のおやつに最適な一品です。

 

【フライ(行田市)】

  • 090504b こちらも埼玉県を代表するB級グルメ。足袋工場の女工さんのおやつとして、昭和初期から食べられていたものが広く親しまれるように。市内には現在、多数の店舗がのれんを出しています。
  • 水溶きの小麦粉にネギ、肉を混ぜて焼き、ソースかしょうゆを塗り味付け。お好み焼きにしてはシンプルすぎ、クレープにしては厚みがあり、両者の中間的な一品です。手早く簡単に作れ、手軽に食べられるファストフード的なところもまた、ゼリーフライ同様、B級の名にふさわしいものです。
  • 『フライ』の名は、ただ単に、「フライパンで焼くから」なのだそうで(笑)
  • 薄味で食感も軽く、おやつに最適。空腹であれば2枚くらいはペロリと食べられそうです。使用材料から受けるイメージもあるためか、確かにおやつ向きで、食事にするには物足りない感じがしますが、小腹が空いた時にはちょうど良い量です。

【豆腐ラーメン(さいたま市)】

  • 090503btofurahmen2 メディアでもたびたび紹介される、岩槻名物。岩槻城址隣の市民会館内にある『レストラン大手門』が調製。豆腐のヘルシーさを売りにしています。
  • 醤油ベースのスープに豆腐と挽肉のほんのり甘めで旨味のある和風あんをかけた、麻婆ラーメンとは一線を画した味に仕上がっています。
  • 090503btofurahmen3ねぎは“岩槻ねぎ”を使用とのことで、お隣のブースの『岩槻ねぎの塩焼きそば』(さいたま市)と並んで、岩槻ブランドを売り込んでいました。
  • 優勝候補の常連は今回も健在。長い行列がコンスタントに続いていましたが、調理の手際もこれを心得て、非常に回転良く作られていたため、並んでもそれほどストレスを感じませんでした。
  • 食べながら、どこか懐かしさを感じていたら、、、思い出しました。さいたまの庶民の味『娘々』の“スタミナラーメン”と似通った食感と味です。“にら”は入っていませんが、ほんのり甘い醤油ベースのあんかけスープに、“スタミナラーメン”よりさっぱりとした味が安心感を与えます。“スタミナラーメン”を知るさいたま市民には、馴染みやすい一品かと思います。

【すったて(川島町)】

  • 090504bsuttate農作業の合間の夏バテ解消食として親しまれた、川島町の土料理。味噌、胡麻、野菜をすりつぶして冷たい出汁で割り、さらに氷を入れた冷製味噌汁を、うどんの付け汁にして食すのが一般的なようですが、こちらも『にんじんうどん』同様、会場の都合上かけ汁スタイルで出品されました。
  • 簡単に表現すれば、「“冷や汁”のうどん版」。 うどんをごはん(または麦飯)に替えれば、この類の品は日本各地の夏の農村でよく食べられています。これに潰した豆腐が入れば、まさに宮崎版・冷や汁といったところ。
  • 夏の食欲増進と体温低下に欠かせないミョウガと胡瓜が入っています。胡麻も栄養価の面で貢献しています。少し時間が経ってから試食したのですが、氷がずいぶん溶けていたにもかかわらず、ほど良い濃さに。しかし麺の都合を考えれば出来たてを食べた方が良さそうですが、味の濃さはどうなのでしょう・・・
  • この日は気温が高く、『雪くま』同様、こちらも人気がありました。味もおおむね想像通りで美味しいのですが、ワタシ個人として“冷や汁”自体に目新しさが無いためか、可もなく不可もなく。氷の溶け加減で味の強弱や硬軟が決まる不安定要素があることも気になりました。

【煮ぼうとう(深谷市)】

  • 090504bniboutouご存知、深谷の郷土料理。山梨の『ほうとう』、群馬の『おきりこみ』と並ぶ、関東の代表的な幅広麺と称されています。かの日本経済の礎を築いた渋沢栄一も無論好物だったとか。
  • 全国ブランドの“深谷ネギ”をはじめとした野菜を使った、具だくさんの煮込み麺。『ほうとう』と異なり、麺は薄く、汁も小麦粉の濃度がそれほどない、しょうゆ味のさっぱり仕立てが一般的。
  • 出品の『煮ぼうとう』は、さらに汁がさらさらとしていて、具だくさんの幅広うどんといった感じ。具、麺、汁それぞれが手間をかけて丁寧に作られた感が伝わり、上品な味わいに。このレベルならB級の域は超えているのではと思います。完成度が高いのことが、かえって意外性と新鮮味を失わせてしまうという皮肉さが“B級”の悲しさでしょうか(^^; 味・食感ともに、一番バランスの良い一品でしたが、他のグルメに比べ印象が薄くなりました。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

■審査結果

予想以上の来場者数で、投票券の『こはぜ』が不足して、午後には無くなる店舗続出のなか、来場客による投票は行われました。
さて。
第4回大会の審査結果は・・・・・・

 優 勝:豆腐ラーメン(さいたま市)

 第2位:岩槻ねぎの塩焼きそば(さいたま市)

 第3位:すったて(川島町)

さいたま市代表2品が、ワンツー・フィニッシュを飾りました。
豆腐ラーメン強し!見事2年ぶりに王座に返り咲きました。『塩焼きそば』が大健闘の2位。メニューとしての目新しさは少なくても、食材等の内容に自信を持って勝負したのが支持を受けたようです。食べてみたかった・・・(^^;
『すったて』はメジャー・グルメ『煮ぼうとう』を抑えて堂々の3位。今後、川島町のブランド化に弾みがつきそうです。

今年の大会について、詳しくはこちらをご覧ください。

2日間の大会で8食(つみっこ2食)、合計1600円で2日間・2人分の胃袋を満たしてくれ、こんな安上がりで楽しく連休を過ごすことができ、大変満足いたしました。
また次回が楽しみです。

 

おまけ:
090503bkobaton ソニック地下で開催されていた物産観光展に連携して、会場隣にある休日定休の『そぴあ』も営業をしていました。コバトングッズのコーナーに行くと、トートバッグが売られていました。
色は4種類、赤・白・黒・紺があったのですが、紺はあるのにオレンジ色が置いていないことについては、あまり突っ込まないよう090503bkobaton2にいたしまします( ´艸`)
もちろん、ワタシは赤を買いました。
コバトン・・・ホントに『うぃあー』釣るの、うまいなぁ(笑)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/05/13

09【HOME】第11節@川崎F戦

フィンケ元年1学期の『中間試験』には不足のない相手、川崎F。その結果は、試合運びや戦術理解度を比べても相手が上であったこととともに、自分たちの未熟さを確認できたのではないだろうか。ジャッジの曖昧さを差し引いても、サッカーの神様は、「及第点」をお与えくださらなかったであろう。
この課題を再確認できただけでも今節の収穫。結果の順調さに惑わされ、あとで現実を思い知るよりは遙かに賢明で妥当な結果(=敗戦)であったかと。


090510kawasaki1 早朝から照りつける陽射しの中、当日抽選を済ませて木陰で休息。涼やかな湖岸の風に誘われ、しばしまどろむ。陽が高くなり木陰が欠けてきたところには、真夏のような陽射しが差し込む。投げ出していた足に陽が降り注いだ瞬間、あまりの暑さに思わず足を引っ込めた。この暑さに、この日のゲームコンディションが気がかりになる。

090510kawasaki2 キックオフが近づくにつれ、北ゴール裏スタンドには陰が延びてきてありがたい限り。若芝薫るスタジアムは、半袖で過ごすにちょうど良い。真夏のような気候に真昼の試合。練習する選手たちも暑そうな表情。この条件がゲームをどのように左右するのか、同じ空気を共有する者は皆、そう考えたに違いない。

090510kawasaki6 負傷のロビーは、やはり先発に名を連ねず。体調不良が報じられた細貝は辛うじて出場できたようで、先発メンバーはほぼ前節どおりの中、ビジョンに映される前節の立役者・セルヒオの名が新鮮に場内に響く。川崎も先日のACLの疲れがあるのか戦術的なものなのか、天津でのスタ メン、特に守備的なポジションに少し手を加えてきた模様だが、090510kawasaki5ジュニーニョ、鄭、ヴィトール・ジュニオールのJ屈指の強力攻撃陣はそのまま先発。疲労はあるとはいえ、彼らのスピードと破壊力はやはり脅威。守備の堅調さが評価されてきた浦和がこのところ失点するようになり、やや不安は覚えつつも、相手の攻撃力を鑑みれば、失点やむなしの覚悟は当初から必要であったと思わ れる。過去にも派手なスコアが記憶に残る埼スタでの川崎戦であるから、なおのことである。090510kawasaki7そんな勝負を如何にしてものにするかは、「追加点」にかかっていた。今節のテーマこそ、「最少失点」と「追加点」であったろう。その2つのテーマを、果たして同時に実現できるのか、、、期待して見守ることに。

前半は、警戒心が「期待はずれ」となる意外な展開となった。浦和ボールの際、川崎守備陣は無理にボールを獲りに来ない。運090510kawasaki4動量を極力抑えスペースを埋めて守り、ボールを奪取したら一斉に動き出す、まさに「省エネカウンター」モード。前線は破壊力充分の3人に基本的に任せ、他は自分の持ち場での行動に専念するという、どこか懐かしい浦和のACL仕様時代の姿が重なった。アジアとJを闘い抜くということはそういうことなのだろう。
運動量を制御している相手に対して、浦和の攻撃はどうかと言えば・・・何と申し上げて良いのやら。4月にわれらを魅了しつつあったコンビネーションは、この数節影を潜めているが、この日もどうやら同じ模様。さらにボールを巡る選手たちの動きが鈍い。スタメン固定化による連戦の疲れか、連動性も低下。しかしながら、何とか川崎の守備陣形に風穴を開けようと駆け回ったり、ボールをできるだけ高い位置から奪おうとするエジミウソンと直輝の動きには、多少の可能性を感じ取れた。だが、こちらも期待の若手であるはずのセルヒオには、この2人の動きのような可能性をあまり感じることができないでいた。「攻撃的守備」「コンビネーション」を謳うフィンケ・サッカーにおいて、運動量の少なさや個人技に偏重する動き(ドリブル固執など)は、戦術の機能低下に直結してしまう。無論、足の速い遅いは別の話として。セルヒオ自身、どこまでフィンケの戦術を理解しているのか、、、と時々思ったが、後半足が攣ったところを見ると、彼は彼なりに懸命だったことは伝わってきた。しかし、、、だけど、、、と、つい思ってしまう。先制点のアシストとなるCKはセルヒオからのものであったが、相手マークを外してゴールをこじ開けたり、それに至るまで攻守にわたり相手DFにプレッシャーを与え続けるエジミウソンのような動きを、セルヒオにも求めたいのが正直なところ。

090510kawasaki3 さて、対する川崎。無理にプレスをかけてこないのは、これは戦略だったのだろうか。前半の多くは南側でのハーフコートゲームに近い状態で、それほど危険なシーンも少なかった。ただ前半の終盤にかけて、川崎は少しずつ高い位置からボールを奪い、シュートまでもっていくように。その際、浦和の選手のボールをもらう動きが一歩出遅れたり、不用意にボールを攫われたりするシーンが少し目についた。パスも回らなくなっていた。あとになって思えば、あの頃から早くも浦和の選手の足が止まり始めていたのかも知れなかった。後半、川崎の足が早々に止まり浦和のチャンス到来と思っていたのだが・・・現実は全くの裏目に。前半に追加点を挙げて2-0にしておきたかった。私も見通しが甘かった。

090510kawasaki7_2 後半、川崎の伝家の宝刀・カウンターが満を持して炸裂。これで浦和は一気にゲームプランを狂わされることに。
後半12分、森から鄭にクサビが入った。その前へ一直線に走り込むジュニーニョの姿が確認された時点で、失点は容易に予感できた。ポストプレーによるお手本のようなコンビネーション・プレー。恐れ入谷の鬼子母神。

失点後すぐ、元気OUT→高原IN。この頃から闘莉王の姿が頻繁に視界に入るように。同点にされたことから浦和の選手たちに攻撃のギアが入る。川崎陣内に詰め寄る時間も人数も増えだした時に、セルヒオの足が攣り負傷(前半踏まれた足首をかばったためとのこと)。交代で峻希IN。相手選手への寄せのスピード、CKの精度を見ると、もっと早めに峻希に替えておくべきだったのかも知れない。失点からの数分、活気を帯びた浦和攻撃陣が川崎ゴール前に繰り出した成果は、奇しくも峻希のスローインから生まれ、詰めていた闘莉王の左足一閃で帰結。闘莉王のシュートの巧さに助けられた逆転弾だった。

その先、このまま川崎の攻撃を凌げばそれで終わっていた試合だったが、、、2失点目で、フィンケ浦和の歯車は完全に外れてしまったようだった。
PKを献上した闘莉王が責任を感じたのだろう、なりふり構わず前線に張り付くように。同点にされ逸る気持ちを抑えられなかったか、他の浦和の選手たちも前がかりに。冷静さを欠いた戦法ほど脆いものはない。PKで同点とされた3分後、手薄となった浦和の背後は、中村憲のセンターサークル手前からのロングフィードに刺され、教科書どおりの見事なカウンターを浴び、3失点目。ついに逆転を許す。
指揮官であるフィンケは試合後、「私は根本的にホームでの試合で、このような同点のときに、守備的に試合を進めようとは一切思っていない。できる限り、ゴールを目指すべきだと思っている。」との持論を披露した。その考え自体は間違っていないと思うが、その考えを試合に反映するタイミングには一考の余地があったのではないだろうかと思う。特にピッチ上の選手には。

逆転劇に、色を失った浦和の選手たち。しかも後半だけで3失点とは。
しかしまだ後半31分、まだ15分の時間が残されていた。
多くの時間が残されているにもかかわらず、次々と川崎の複数の選手たちが、ピッチに倒れ込むシーンが増えていく。何とも露骨な転がりように、スタジアムはブーイングの嵐。時間は容赦なく過ぎてゆき、焦る浦和の選手とサポーター。狡猾に時間を消費し相手を焦らす川崎の戦略もまた、アジアとJを闘ううえでの処世術なのだろう。しかしこの頃の川崎の選手たちの足が止まっていたのも事実で、私も思わず「川崎、足止まってる!」と叫んだ。このタイミングまで堪える忍耐力が浦和に、そして闘莉王に備わっていたなら、試合の行方は違ったものになったかも知れないと思うと、歯がゆさが残る。

こうなると、ますます焦る浦和に戦術の「形」を見出すことは難しくなり、いわゆる「闘莉王頼み」にボールを集約するパワープレーに終始。最後は新潟戦の再来とばかりに坪井まで助太刀に。確かにこれが決まればパワープレーも「是」とされるだろうが、このところの試合内容を鑑みれば、決して「攻撃のオプション」とは言えず、「攻撃の主流」と言わざるを得ない。これを肯定すれば、昨年までの浦和と何ら変わらない。

今季始めから積み上げてきた成果を発揮することもなく、連戦の最後を敗戦で締めくくった。カウンターに沈んだ敗戦は、カシマでの開幕戦を思い起こさせてくれる。
さらに新潟戦以降というもの、コンビネーションプレーによる得点より、ねじ込むゴールが多くなったことは誰もが知っていた。感じていた懸念の数々が、ここにきて一気に表面化し並び示された。

11節にして「3歩進んで、3歩下がる」、そんな状況。

090510kawasaki8 しかし、全く「ふりだし」に戻ったわけでもない。
戦況にもよるが、いわゆる守備時の「引きこもり」は昨年より少なくなったし、守備の重心もより前方に置かれるようにもなった(その弊害でカウンターも受けやすくなったが)。少しずつだが成長の跡は確認できる。ただ、最初はうまくいっていたのにだんだん調子が芳しくなくなったところが、予想外にも好調だった成績の影にちょっと隠されてしまっただけのことだ。その陰に隠れた部分を引っぱり出す作業のきっかけになってくれるのが“敗戦”であるし、戦術面だけでなく体力面、精神面での成熟の度合いを計れるのもまた“敗戦”である。

浦和の選手たちは、出場選手をほぼ固定化され、連戦の中で疲労度はピークに達していたことは理解できる。しかし川崎の選手たちのほうが浦和以上に疲労条件を抱えていたのは確か。今節に限れば、決して疲れを言い訳には出来ない。

そして。
選手を落ち着かせるも急かすも、サポーターの醸し出す雰囲気次第ではないだろうか。サポーターが冷静さを失うことなく、浦和の成長過程を見守っていくことが今年最も必要とされている。
ジャッジへの不満はあっても、われらの不満を審判団にぶつけることで、選手たちが抱く不満を増長させることは決して得策ではない。試合後に余計な警告を受けるのは選手なのだから。
成長が必要なのは、サポーターも選手と同じ。日々精進である。

試合後、闘莉王から反省の弁があった。同点にされた時点で、慌てるべきではなかった、と。己の焦りが敗因に繋がった、とも。ゲーム運びに対する自分の未熟さにも及んで話していた。
試合には負けても、得るものが多かった、そんな試合だったと思う。
次に川崎と対戦する時は、この恩をきっちりと返したい。

 

追記:
読み返すと、「たら」「れば」が多いエントリとなりました。
しかしこれは、勝利を得られなかった悔しさから来るものではく、別の方法を採れば違う成果が得られたであろう可能性を考察するきっかけを探りたいとの思いから来るような気がします。
今回の敗戦を素直に受け入れていることが、その気持ちを生み出しているのかも知れません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/05/07

09【AWAY】第10節@柏戦

「あきらめない」「ひたむきさ」・・・懐かしい浦和が戻ってきた心地がした。
2試合連続、試合終盤に見せてくれた劇的な決勝弾。どこかでみた光景、、、ずっと昔「伝説」と呼ばれた試合があった。駒場や大宮サッカー場で数多く見てきた逆転劇やドラマティックな試合展開が脳裏に甦った。奇跡を信じていたあの時代には数多く目にすることの出来た展開を、埼スタに居を移してからはほとんど目にすることが無くなったのは何故なのだろう。
かつてわれらを胸躍らせてくれた浦和が、選手の「あきらめない心」や「ひたむきな心」で少しずつ戻ってくるようだ。
Devotion to URAWA------浦和への献身、熱愛。
言葉が形となって、徐々に私たちの心を震わせてくれている。


090505kashiwa1 昼過ぎにスタジアムに着くと、パラパラと雨が降り出した。雨の国立・柏戦にあまり良い思い出のない身としては、「またか・・・」と少し気持ちが塞ぐ。長蛇の列と雨模様に少し開場時間が早まるも、遅々として進まない入場作業。ようやく入場した頃には雨足はさらに強まり、すでにコンコースは雨を避ける人の波でごった返し。食事もできないような雨の強さでは致し方ない状況ではある。小一時間ほどを過ごし、大粒の雨降り注ぐスタンドへ。

090505kashiwa5 間延びした選手紹介につづき、柏ゴール裏ではギター演奏に名物『柏バカ一代』披露タイム。そののち再び選手紹介。念の入った紹介で、とりあえず、かのフランサが先発ではないことはわかった(笑)。スポンサー会社トップの始球式もあり、いろいろ行事の多いのも柏ならでは。
ようやく試合が始められる雰囲気となった頃も、雨は止む気配をまったく見せない。

090505kashiwa4 序盤の十数分くらいは、浦和に押せ押せムードの勢いはあった。スリッピーなピッチの影響をそれほど感じさせないほどの動きではあったものの、、、やはり運動量が少ない。千葉戦から始まった連戦の影響が前々節・清水戦から現れていたものの、いまひとつ判断や切り替えのスピードが遅い。ボールを貰いに行く動きが消極的。選手間の距離が近すぎる。そんな状況でも、前を目指そうとする意志は見て取れたし、実際090505kashiwa3 早い時間での先制点も生まれた。戦前に浦和を研究して臨んだであろう柏の戦術が機能しないうちに先制点が奪えたようだが、もしかするとこの早い時間の先制点が、浦和に「心の緩み」を呼び込んでしまったのかも知れない。正直、私もこの時間帯、少々ズレを見せる柏の守備を目に して「今日はいける」などと楽勝気分になってしまった。

090505kashiwa6やはり、それは「油断」だった。疲労の影響もあったのかも知れないが。
失点して我に返った柏は、少しずつ対浦和研究の成果を表してきた。千葉ほどの派手さはなくてもじわじわとプレスをかけたりパスコースを切ってくる柏に対し、高い位置でボールを回したり奪えなくなる浦和。徐々に増える柏のポゼッションに警戒しながら、決定的な場面をなんとか回避しながらやり過ごす努力をしていたようだったが・・・ついに防塁は破堤。浦和の左スペースを突かれ、細貝が懸命に体を寄せて防御するもセンタリングを許す。この時点で7割方勝負があったようで、その同じ広大な左スペースに北嶋がニアに飛び込み、失点。坪井も懸命防御したものの、彼に競り勝った北嶋のヘッドも敵ながらお見事。
先制し、失点して同点に追いつかれる展開は、今季2節のFC東京戦以来。慣れない試合展開に、成長途上の浦和がどう対応していくかと見守ること十数分・・・今度もゴール前での坪井のクリアは不運にも柏・石川の前に渡り、2失点目。同点にしてスイッチが入った柏はリアクション→アクションへと戦法を切り替えた模様。シュート数は前半浦和10本に対し4本と少なかったが、柏は前半の多くの部分を自分たちのプランで運ぶことに成功し、浦和は自分たちのペースを失いつつあった。疲労はさらにその現象に拍車をかけているようにも見えた。
ハーフタイム。観る側としては何とも気持ちのやり場のないこの前半。内容的には開幕戦以来の不出来。「3歩進んで3歩下がる」程度で済めば良いのだが、事態が悪化するようであれば、この降りしきる雨の中、選手も私も互いにずぶ濡れの体を労って、可能な限り早く試合を終わらせてくれたなら・・・と弱気の虫がこそこそと私を誘いに来た。しかし結果的には、選手のファイトする姿に、この虫を追い払ってもらったわけで(笑)

090505kashiwa2 後半当初から、元気OUT→高原IN。フィンケサッカーの一翼を担う元気であるが、この日のパフォーマンスは芳しくなかった。否、今日に限らずここ何試合かのプレーは低調化しているのは目に見えていた。交代は当然としても、前への推進力が半減することで、どのような展開となるのか不安がよぎる。
前半の調子そのままに、柏は集中力を切らさず中盤を制し、後半11分の闘莉王のシュートが放たれるまで、浦和をなかなかバイタルエリアまで行かせてくれないでいた。久々に延々と続く「ララ浦和」を、祈りの読経のように唄う。しかし冷静に振り返ってみると、その柏にしても、そこまで1本のシュートも放っていなかった(記録 を見ると、後半は31分まで柏のシュートはゼロ)。
闘莉王のこの後半11分のシュートの直後、柏は北嶋OUT→大津IN。
しかし、、、この交代でスイッチが入り直したのは、今度は浦和のほうだった。

なかなかシュートまでプレーが運べない柏は、北嶋の退場で気持ちが受け身に回ったのか、攻撃への比重を徐々に下げ、守備へと重心をシフトした模様。浦和にとってはこれが幸いしたようで、ボールポゼッションが増えリズムを取り戻すと、直輝やロビーが流れの中からシュートを撃てるように。根気よく、そして少しずつ柏を自陣内に押し込め、あとはこの守備網をどうやってこじ開けるのか、その打開策に感心が注がれた。
引いて守る柏の守備網を壊したのは、新潟戦と同様、セットプレーからだった。ロビーのCKに反応したエジミウソンのHSに見えたシュートは、柏DFが押し込んでくれたオウン・ゴールとなって、ゴールマウスに吸い込まれ、同点。後半39分、先制点をゲットしてから実に長い時間根気よく狙い続けた同点ゴールが生まれた。

この同点劇に、サポたちの意気が上がらないわけがない。応援のボルテージも上昇し、「あと1点」の気運がみなぎろうとしたころ、待望の場面はすぐにやってきた。同点弾からわずか3分後、ロビーからのパスを受けたエジミウソンがDFを切り返してシュート、GKが弾いたところに詰めていたセルヒオが押し込んで逆転。メインもバックもゴール裏も狂喜乱舞の浦和側スタンド。劇的な逆転劇に一瞬酔ったのち、残された時間を確実に切り抜けるための応援が始まった。これまでの「時間稼ぎ」的な終盤のあり方については賛否両論あったが、この日のゴール裏は一丸となって、終了のホイッスルを迎えるまで選手のサポートに余念がなかった。早い時間に得た得点を守るために稼ぐ時間と、終盤に得た逆転弾を守るために稼ぐ時間とでは、結果は同じでも心持ちが異なってくるものだ。フランサの投入で一瞬緊張が漂ったこともあるだろうが、皆、時間が早く過ぎ去ってくれるのを願っていたに違いない。高原のシュートが決まっていれば、ほんの少しでも早い時間に気持ちは楽になれたではあろうが・・・(^^;

あれだけ「追加点」が獲れないと悩んだチームも、ケガの功名か、失点し追いつかれ「必然」となれば、しっかりと追加点を獲ることができている。清水戦は最後に追いつかれてしまったが、先制されても、追いつき、逆転する力をこのチームは備えている。大差勝ちは無くとも、接戦を制する力を備えている。たとえ最後は個人の力で打開したとしても、それが「すべて」ではなく、あくまで「オプションのひとつ」として有効利用されている。
確かに名古屋戦をピークとして、パスワークやコンビネーションは低調化してきている。浦和自身が自らの「壁」に当たっていることもあろうが、対戦相手が研究してきていることも事実。特に今季浦和の原動力となっている元気・直輝への徹底マークが顕著化していることや、中盤でのプレッシングの激化傾向でも、対浦和戦略の一端を垣間見ることができる(敵将も、浦和のスタイルを意識した戦評を試合後にすることもあり)。

090505kashiwa7コンディションの低下と反比例するように得点力が増しているという奇異な現象となっているが、もしかしたら、失点という「危機」や戦術の「壁」、連戦の疲労などが、逆に選手たちのメンタリティーを強固にしてくれているのではないだろうか。物理的に困難な場合は、精神面で超えていこうという・・・いわば「根性」。
この「折れない心」を培ってくれているものは何だろう?
昨年の浦和にはなかった、心の強さ。この精神面の成長もまた、戦術の成長と共に、実に楽しみなことである。
今節、正直なところ、私は前半で試合をあきらめかけた。しかし選手たちは最後まで勝負に食い下がった。
選手たちに、教わった。
この場を借りて、詫びと感謝の気持ちを伝えたい。

090505kashiwa8 まだまだ課題続出の状態ではある。「3歩進んで、4歩下がる」こともあるだろう。
しかし、今季の浦和からは、「良いサッカーをしたい」という心意気が伝わってくる。
心をひとつにし、一枚の同じ絵を描くために、選手それぞれが汗をかき、スタッフもサポーターもそれを支えている。失敗を繰り返しながらもチャレンジを続けていけば、その歩みは遅くとも、失敗は糧となり、いつかひとつの絵が描けるはず。
バラバラだったパズルのピースが、ひとつずつ繋がっていくような、そんな愉しみと喜びを味わってゆきたい。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »