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2009/05/26

09【AWAY】第13節@大宮戦

前節・G大阪戦で繰りひろげられた心躍るパフォーマンスから、まさに「3歩進んで2歩下がる」展開となった試合だった。希望に膨らんだ期待がまたしぼむ・・・今季はこの繰り返しなのだと実感。
3試合連続引き分けという結果に一喜一憂するよりも、内容大事なシーズンと心に決めたからには、勝てなかったことを嘆くよりも、成長を実感し、勝つために選手が、そしてサポーターがどう努力してゆけばいいのか、共に考えたいと思った次第。


090524ohmiya3 今回も雨の大宮ホーム戦。雷雨の予報もあるという。空は明るいのに朝から降り止まぬ雨がうらめしい。前日抽選のないアウェイ戦、当日抽選は長蛇の列を成し、辛うじて1列目に並ぶも、クジの手前までせっかく整然としていた列が何故か全列混合される羽目となる。ACL決勝戦クラスの大数字続出で、自分も含めて周囲は嘆く人ばかり。
090524ohmiya2列整理も終わり、雨宿りする場所を探すも時すでに遅し。通常開放されるコンコース下のウォーミングアップ場が柵で閉鎖されて いるのを見て、今日はアウェイ戦であったことをうっかり忘れていたことを思い知る。せめて椅子でも持参すれば良かったと思いつつ、友人と傘の下、立ち話しながら時を過ごす。その間、参戦できなかったダンナのチケも売却。

090524ohmiya1入場の手際の遅さやコンコースの混雑は、すでに過去に学習済み。売店の混乱も予想して、あらかじめ食料を持ち込んでおいたのが幸いした。ドリンクについては購入列もスムーズで、難なくビールにありつけた。いつもと違う売店のメニューに心惹かれたが、列に並んでまでは買う気力無し。いつの日か、大宮戦の売店で食事を買うことができるようになりたいものだ。
入場後しばらくして、間断なく降り続いた雨が止んだ。デッキやスタンドに人が分散され、コンコースの混雑は例年よりはるかに緩和された。人で溢れかえったこの空間が毎年地獄絵図のような風景となり、今回もその事態を一番懸念していたので、天気の回復に助けられた思いがした。

090524ohmiya5 晴れ上がったスタンドに戻ると、1階部分はだいぶ観客で埋まっていた。陽も射して気温も上がってきた模様。重馬場のピッチと気温、湿度、、、これが選手にどのように影響するのか。
現場の状況を伝えようと、単身赴任先の仙台で休日出勤中のダンナに打電。がんばってくれよとの返事。あとで聞いたら、試合中は仕事にならず、帰宅してスカパー観戦したそうで(笑)。

水曜日のナビ杯・大分戦に体調不良で帯同しなかった暢久と闘090524ohmiya6莉王が復帰した浦和ではあったが、直輝を出場停止で欠く状況。高原を先発に据え久々 の2トップで臨む布陣だが・・・昨年何度となく泣かされた前線コンビに一抹の不安がよぎる。大宮は、当然ながら、かの桜井の名はすでになし。大宮左サイドに配されたデニマルと朴の力が未知数。マトの存在も脅威である。相手が下位とは言え、これは『ダービー』である。相手が普段以上の力を出力してくることを計算に入れておかねばならないことは、重々承知していたのだろうが。。。

090524ohmiya4 試合開始。
あっさりと、逆境は訪れた。浦和右サイドに放り込まれたクロスに反応し侵入してきた朴に、対峙する暢久の対応が逆を突かれた格好となり、さらにカバーに入った坪井の足に朴の弾道が当たってボールの行方が自陣ゴールに向かってしまい、不運な失点を喫す。前半8分という早い時間帯での不意の失点。
大宮は、ますます守りを固める格好で、攻めようとする浦和最終ラインの裏を時折うかがいながらカウンター狙いという、自分たちのペースに引き込んで俄然勢いづいた模様。浦和は前節の活発さはどこへやらという感じで、立ち上がりから体が重く運動量が少ない。水曜日にゲームがあったのは相手も同じであるから、これは疲労の理由にはならない。

しばらくして、闘莉王が負傷退場し、アレックスが左SBでIN。細貝が阿部の位置に、阿部が闘莉王の位置に、とそれぞれシフトした。これをケガの功名と言ってしまうと闘莉王には申し訳ないのだが(笑)、久々のDHを担当した細貝の運動量は、やはりフィンケサッカーには必要なパーツであったことを再認識させられた。直輝不在の今節に一番欠けていた「推進力」が蘇生され、G大阪戦から奮戦売り出し中のセルヒオと、アレックスの“タメ”が効いて前線にボールが繋がるように。マトにバー直撃の逆襲HSを浴びた他は浦和の攻勢時間帯が続き、活況を呈した前半34分、その細貝自らの中距離弾が大宮のゴールを揺らして、同点。前半を折り返す。

人が動けばパスも回る、ダイレクトプレーも増える、という土台の上に成り立つフィンケサッカーであるから、「運動量」が必然とされる。しかし前半から運動量が心なしか少ない浦和に不安を覚えながら、後半開始。
案の定、その不安は的中。パスは回ってはいるが、端的に「回させられている」状態で、パスを繋いだ次の動作への期待感が不足していた。引いて守る相手の態勢もあり、シュートシーンまで辿り着けなくなった。gdgdの展開に嵌ったまま、後半の長い時間を過ごすうちに、次々に選手が消耗。後半は細貝も消えてしまい、ボールをもらいに行かない選手が目立つように。こうなると、パスサッカーのようでいてパスサッカーでは無い状態・・・つまり、昨季まで見慣れた、コンビネーション不在の「単騎突っ込み戦術状態」に。面白いことに、戦術が膠着すると、選手個々の戦術理解度が垣間見えてくるものである。アレックスの前線への“タメ”や相手DFの裏を取る巧さ、クロスボールの精度は確かに魅力なのであるが、味方の動きと連動させなければ、コンビネーション・サッカーを目指す今季の浦和には相応しいものとはならない。次のプレーに繋がる可能性のある周囲の選手を使わずに、事を急いて闇雲にクロスやドリブルばかり仕掛けていては、成功率も低下するというもの。全体の流れに絡めないうえに、足元にボールを欲しがる視野の狭さの高原もまた然りである。
指揮官もタイミングを図ってか、セルヒオ・元気はお約束どおりにOUT。峻希と林がIN。初陣の林が多少空回りしてしまったことは割り引いて考えることとして、やはり体力的にフレッシュな選手の投入は、多少なりとも今季のサッカーに効果を与えてくれる。この時期に林を起用できたことは、今後に繋がる財産としたいところである。

思ったほどプレスをかけて来なかった大宮守備陣ではあったが(これはどうやら、途中からプレスをかけるのを諦めた模様)、残り10分位から大宮の足も次第に鈍くなってきた。最後の追い込み時間帯になって、残された体力で総攻撃を仕掛ける浦和だったが、、、これがなかなか入らない。峻希が左サイドを抉る位置からセンタリングを上げた時、この試合最大のゴールの待望感に膨らんだが、、、ノーマークでニアにい090524ohmiya8た高原が、あろうことか滑って転倒。すぐファーにいたエジミウソンが蹴り込むも、無情にもクロスバーに阻まれた。
重馬場の中、双方消耗戦と化した試合は、1-1の痛み分けとなった。試合後、追いつかれて同点にされたはずの大宮ではあったが、上位に負けなかったことを評価してサポーターは歓声を上げ、追いついた側の浦和は、最後に攻めきれなかったことに肩を落とすという、奇妙な逆転的光景が印象的だった。

090524ohmiya9決定力不足。
これは、どのようにしたら解決される課題なのだろう。13節に至るまでにわかったことは、「失点すれば、取り返しに行く」力はあるようだ、ということ。「2失点すれば3点取れる」という皮肉さをともなってはいるが。また、ロビーと直輝のチームとなりつつある状況に、多少改良の余地を含んでいることも確かだろう。
しかし。
だからといって、何も成長していないわけはない。
大宮としては(浦和に)「回させている」はずだったが、「これまで味わったことがないくらい動かされた」との試合後の大宮・金沢の弁が、浦和の現時点での成長ぶりを物語っている。前節のG大阪・西野監督も、試合後に「2試合分のディフェンスをさせられた」とのコメントを残していたことからも、今季浦和の目指すパスサッカーの効果が、相手チームにボディブローのように効いていることを表してくれている。

3試合連続の引き分け。敗戦数こそ少ないものの、なかなか勝てない現実には、確かにフラストレーションも募る。
しかし、冷静に考えて、最後まで相手を圧倒できている試合内容でもないのに、安易に勝利を求めるのもどうかと思う。
昨季の「国破れて山河あり」的な、焦土と化したチーム状態が、少しずつではあるが草木も生え、復興の槌音も聞こえ、ここまでは着実に基礎工事が進んだことを実感するべきではないだろうか。

サポーターが焦れば、チームも焦る。選手も焦る。
選手が変わろうとしているのだから、サポーターも変わるべき。
今季は我慢と辛抱の年と覚悟した者だけに、共に成長する喜びを味わう権利があると思う。
足元を見つめながら、身の丈に相応しく、堅実に成長することを、今年は学びたい。

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コメント

こんばんわ。ダービーは不完全燃焼気味だったようですね。
相手サポを意識しまくって煽った時はたいがい結果がでないと
思うのですが、その辺はどうなんでしょうね??
選手を勇気付け、スタジアムの熱気を作り上げる応援であって欲しいと生意気ですが思うわけです。

試合の度に課題が出て、それを改善し、また新たな課題に取り組む・・・
その繰り返しがチームの力になっていくのでしょう。
バスケやラグビーを取り入れる練習も、リフレッシュという意味よりも
動き方を意識せず身体に覚えさせているのかな・・・と素人ながら考えています。
それが少しづつでも選手の実になっているようで先が楽しみです。最年長も頑張ってるし!!

現地で観戦できた試合はどれも90分が充実していて、
楽しかったです。得点力不足という新たな壁を突き抜けた時、
どんな浦和に会えるのか、その日をいくらでも待てますよ。
(長文ご容赦下さい。)

投稿: A三郎 | 2009/05/27 01:55

先制の不運な失点(良くあることだけど…)のおかげで?分けてしまったゲームでしたね。
あれがなければ、もっと楽なゲームが出来たんでしょうけど。これはファン心理か(笑)。

気になったのが攻めに出ようという時のバック・パス。相手は楽になるし、前線はくたびれる。
紐につないで練習するよりも、後ろの4人とボランチには、バックパスしたら罰金!の適用…。

どうでしょうかnigoeさま。

投稿: なごやのじーじ | 2009/05/27 09:30

@A三郎さま
お久しぶりでございます。お元気でお過ごしでしたか?

>相手サポを意識しまくって煽った時はたいがい結果がでない
仰るとおりです。
私の隣のブロックで、何やらビジュアルやっていたようですが、そこまで敵対する感情は私は持ち合わせておりませんので、正直こういう行為に興味はございません。
過去の戦歴でも、試合前に相手にエールを送った試合では、9割方負けてましたし(笑)。

>バスケやラグビーを取り入れる練習も、リフレッシュという意味よりも
>動き方を意識せず身体に覚えさせているのかな
他競技をトレーニングに取り入れる手法は、普段使わない筋肉・思考・反射行動を目ざめさせる目的で理に適っていると思います。要はバランスの取れた体づくりが理想ですから。例えば腹筋背筋のバランス育成には水泳もいいですよね(野球選手もよく泳いでいます)。さすがフィンケ先生は心得ていらっしゃると思います。

>どんな浦和に会えるのか、その日をいくらでも待てますよ。
まさにその通りだと思います。
今までが即物的過ぎました(補強しろだの云々)。
新しい浦和のスタイルは、まず第一段階として「自家農園栽培・出荷システム」ですから、まずはそのスタイルをどこまで達成できるかがんばって欲しいものです。

@なごやのじーじさま

>あれがなければ、もっと楽なゲームが出来たんでしょうけど。
確かに、不運な先制点が、ゲームプランを狂わせてしまいましたね。でも、それと「動けない」ことは別問題のような気がしました。やはりこれまでのスタメンとベンチのレベルに差ができていたのだと実感しました。これが戦術理解度の差に直結しなければいいのですが・・・

>紐につないで練習するよりも、後ろの4人とボランチには、
>バックパスしたら罰金!の適用…。
これまた変わった練習法を取り入れてくれましたね。フィンケ先生、いろいろ引き出しが多くて、興味津々です。試合も良いですが、大原の練習もどこか楽しそうな気が(笑)

バックパスについては、最近他チームも浦和を研究しているので、中盤のスペースをガッチリ埋める守備をしてくるようになったこともあるため、攻撃で前進中でも、相手をおびき寄せることも兼ねてバックパスを用いることが多いような気がします。ここ最近はドン引きチームが多いため、なかなか食いついて来ませんが(汗;)、相手が陣形が間延びしたり、最終ラインを上げてきたらしめたもの、スペースを突くか、最終ラインの裏を狙ってカウンターもできますし。
昨季のような、サポートする動きが少なく、パスの出しどころに迷ったバックパスとは、明らかに質が異なるものとなってきたと、私は思いますよ。善意に解釈しすぎでしょうか?(笑)

投稿: nigoe | 2009/05/28 00:05

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