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2009年4月の10件の投稿

2009/04/28

09【AWAY】第7節@千葉戦

090425chiba1 氷雨降る今年のフクアリ。春雨には似つかわしくない大粒の雨滴が強風とともに傘を打ち付ける嵐の中、蘇我駅から現地に向かう人の流れは、絶え間なく続く。いつに無く人影まばらな待機列エリアが、次第に人々の流れを呑み込んでいく。早朝から現地に来てくれた友人が、私たちを列に迎えてくれた。開門時間直前には差した傘が隣同士でぶつかるほどの密度に。赤い人々は、雨が降ろうが風が吹こうが雪が降ろうが、いつでもどこでも同じエネルギー量を保持している。特にこの会場でのチケット確保は毎度困難を極める。そのこともモチベーションのひとつとなるのだろう、冷たい雨に打たれ、濡れて凍えても辛抱強く開門の時を待つ。雨だから、寒いから、という理由は、参戦放棄の動機にはなり得ない。

荒天の影響か、恒例・千葉県警機動隊の配備数が例年より少ない。珍しく殺伐とした雰囲気も和らいだ(笑)今年の待機列ではあったが、いざ入場となると、入場列の捌きのスピードは例年どおりに遅い。一部の客への優先入場ができるのに、ホーム・アウェイのサポの別に関わらず、遅々として進まない入場作業のために、雨中に大人数の客を長時間放っておくのはいかがなものか。以前、駒場では荒天時の入場を1時間繰り上げたものだったが・・・。チケット販売方法も含めて、浦和以外の他チームのサポーターにも同じ扱いをするのだろうか。「客」という意味では、ホームサポもアウェイサポも同等であるとの意識が、このクラブには著しく欠如している。

090425chiba2 入場後、「浦和サポーターの皆様、ようこそ!」との歓待アナウンスが場内に流れたが、これほど気持ちの入っていない場内アナウンスも珍しい(笑)。
冷たい雨に膝から下はずぶ濡れとなった。当然、階段や座席の足元は滑りやすい。もともと席段の幅(踏み面)が狭いということもあり、試合中の「跳ね」における足元に不安を覚える。しかし「跳ね」なければ寒い・・・これもアウェイの洗礼か、いつにない余計な心配を抱えながら、試合に臨むことに。

090425chiba3 スタメン発表。ケガが心配されていた直輝は、なんと先発起用。直輝起用について、「練習に全く問題なく合流したので、彼を休ませるという考えは一切無かった」 とは試合後のフィンケの弁。良い意味で、容赦がない(笑)。浦和は前節と同じスタメンにてこの一戦に臨むことに。かたや千葉は、巻を中心に深井、谷澤と曲者を前線に揃え、久々に下村を先発起用。屈強さとスピードを備えた千葉FW陣をどのように封じ込めるかが、勝負のポイントとなりそうな気配。

090425chiba4 開始立ち上がりから、千葉の選手の血相が変わった。浦和のボール保持者に猛然と襲いかかってくる。力を制御することも無く、浦和DFの深い位置だけでなくGK都築にまで、どこまでも執拗に、激しいプレスをかけてきた。前節での初勝利を勢いに乗せようと、積極果敢に「肉弾特攻サッカー」を仕掛けてくる。前夜のTVで放映された『少林サッカー』にインスパイアされたのかと見紛うほどのファイトを、ピッチの上で展開する千葉の選手たち。激しいプレスの網の中では、今季「パスサッカー」を標榜する浦和の選手たちが苦戦を強いられるのは必定。加えてたっぷり水分を含んだ重馬場のピッチと雨中の視界では、二重三重の困難に否が応でも向き合っていかねばならなかった。
苦境の中にも活路を見出さんと、浦和の選手があれこれ工夫をする努力は見ていて伝わってくるのだが、プレスが思惑どおりに効を成して気をよくした千葉は、最終ラインも積極的に上げ、なおもコンパクトな包囲網で浦和ボールを搦め捕る。特に千葉・アレックスの追い回しや攻撃参加には浦和DF陣も辟易しただろう。パスミスも多発して(何故がそれほどプレスを受けていない闘莉王までもパスミス多し)何度もボールを奪われた浦和だったが、千葉の攻撃が不発だったことには大いに助けられた。千葉は多くの機会においてボールを奪うものの、いざ浦和陣内に攻め込もうとすると、パスの先には攻撃の枚数も攻め手も足らず、後が続かない。浦和のパスワーク潰しに意識がいき過ぎて、次の攻め手やペース配分には思いが及ばなかったのだろうか・・・。

奪ったり奪い返したりと膠着状態が長々と続いた前半だったが、浦和はおそらく千葉の消耗を予見していたのだろう。一見低調に見える試合展開ではあったが、千葉のプレス網に辛抱強く耐えたうえに、守備に関しては高い集中力を保っていた。攻守の切り替えは雨の影響なく早く、一瞬千葉・工藤に突破され都築と1対1となった場面でも、闘莉王がスリッピーなピッチを活用した勇気あるスライディングタックルで防御。結局千葉の決定機は試合を通してこの場面のみだったようで、スコアでも、前半は前半2分の巻の枠外シュート1本だけ。後半のシュート数も3本で、90分通して撃ったシュート数が4本・・・この数字もまた、千葉の闘いぶりを雄弁に物語っている。

090425chiba5 堪え忍んだ前半を終えると、2階席スタンドには、背後から雨が吹き込んできた。何の遮蔽物もない臨海地域の強風が、屋根とスタンドの隙間をかいくぐって雨を運んできた。この風が後半どのような影響を及ぼすのか・・・
そんな杞憂はすぐに風と共に吹き飛んだ。後半開始1分、ロビーから鮮やかなスルーパスを受けた元気が千葉の最終ラインの裏を取り、突破。足がもつれてか芝に足を取られてか、残念ながらシュートには至らなかったものの、「試合が動く」予感を大いに感じさせてくれた。
ハーフタイムの修正がうまくいったようで、千葉の激しい「寄せ」をうまく躱しながら、素早いボールタッチとオフ・ザ・ボールの動きが連動するように。前半に増して、タテ方向の推進力が活発化してきた。その成果は13分、浦和左サイドの元気・直輝と中央の阿部の流れるような連携により表れた。元気→阿部→直輝と渡ったボールは左スペースを突き、エンド深くまで直輝が持ち込みセンタリング。ゴール前ファーに構えたエジミウソンが頭で確実に決めて、先制点ゲット!(実は、エジの頭にヒットした瞬間が前段の人の頭で見えず、次の可視シーンで千葉の選手が押し込んでくれたように見えましたが・・・後刻エジのゴールと確認しました(汗;))。アシストを決めた直輝本人の弁では、「あれは失敗クロス。感覚で上げてみた」と謙遜するが、感覚で上げてもピンポイントにボールを送れるのだから、本当に末恐ろしい。

先制点を奪われたことでゲームプランが狂った感のある千葉は、やはり前半の飛ばしすぎが影響して運動量が低下したうえに、パスミスやパスを見過ごすなど、凡ミスを連発。次第に気持ちが切れ、冷静さを失う千葉の選手たち。
ピッチコンディションの悪い中、タフなバトルを中盤で繰り返しながら、互いにシュートシーンの少ない低調な試合展開ではあったが、そんな状況下でも、相手のゲームプランを読み、落ち着いて徐々に自分たちのペースに引き込んでいく試合運びができた浦和へと形勢が傾いていったのは、道理と言えば道理。ロビーのシュートは惜しくもゴールマウスをかわしてしまったが、これが決まれば、次なる成長のステージへ進めたのだが、そこまでの贅沢は今は言うまい。

「若い選手がどのくらいの時間ピッチに立つべきなのか、責任を持って決める」という指揮官の方針のもと、後半31分元気OUT→セルヒオIN。このあたりから浦和はリアクション・モードになった模様。1-0ということもあり、無理に攻めて失点を招くよりはマシなのだが、元気と直輝が共存しない浦和の中盤では、前進力が減退してしまうのもどうやら実態のよう。この若き2人の存在が、早くも7節にして不可欠なものとなりつつあることに喜びを感じる一方、不安もよぎるのも正直なところ。
しかし、その不安を払拭する勢いで浦和DF陣は奮闘。闘莉王、坪井で中央を固め、その前を阿部・啓太・細貝が徹底的に千葉の攻撃を刈り取ったり跳ね返したり。残り数分間の攻撃では、時間稼ぎのキープで凌ぎ、難なくやり過ごして試合終了。
お互いチャンスの少ない低調な試合であったが、その数少ないチャンスを確実にものにした浦和が勝利をおさめたという結果となった。低調な試合展開なりに、勝利を得るための確実な戦略と努力を持てるようになったこと、これもひとつの成長の証だろう。昨季まで存在しなかった「ゲームコントロール」の力が、今の浦和に育ちつつある。

090425chiba6 闘うごとに、成長の証を見せてくれる今季の浦和。
「追加点」という課題はまだまだクリアされないが、焦らずそして確実に課題を克服してくれることを切に願いたい。
今節の勝利で、奇しくも浦和は首位に立ったが、今は順位など関係ない。これまでどおり課題を解決しながら、地道に勝ち点も積み上げることができればいいだけのこと。その結果、最後に順位表の一番上に立てれば申し分のない話ではある・・・が、それもま090425chiba7た出来過ぎた話。
このところの連勝で気をよくしているのは良いとしても、サポーターが欲張るほどには、まだチームは成長していないことを改めて認識して、気を引き締めたい。

今年のわれらのテーマは、「我慢と辛抱」。

名古屋戦のエントリの最後に書いたとおり、勝利に浮かれることなく、結果に落胆することなく、将来を見据えて内容を求めることを忘れずに見守ってゆきたい。

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2009/04/23

シーチケ(紙チケ)ユーザーの、観戦記録の方法は?

今季、シーズンチケットを購入された皆様におかれましては、チケットの形態について、全員『ICカード化』か『紙チケット』かの選択をしましたが、しかしこの『ICカード』については、『電子マネーEdy』機能が付加しているということで、チケットの形態に拘わらず、全員に配布されました。
しかしこのカード、、、
チケットを『ICカード化』された方は、必然的にカードを使用しますので特段悩みもないのですが、私の周囲(紙チケットユーザー多し)において、その使い方で諸説流れているのが、

 「紙チケットユーザーの観戦記録は、どのように登録されるのか?」

ということです。

原則、観戦記録は、ICカードに搭載されている『ワンタッチパス』機能により登録されるシステムとなっています。
ですので、紙チケットユーザーの場合は、ICカードがチケット化されていませんので、紙チケットのQRコードをタッチして入場しその後改めてICカードをタッチして記録するとか、紙チケットを選択した時点で観戦記録は登録されないとか、、、等々の話をこれまで耳にいたしました。

結論から言えば、そのどちらでもありません。

真偽を糺したいと思い、前節の京都戦の折、北ゴール裏入場ゲートで配置に就いていた(Jリーグからの派遣員と思しき)スーツ姿の担当者の方2名に、観戦記録の登録方法について直接インタビューを敢行いたしました。
すでにこちら でも議論になってご存じの方も多いかとは思いましたが、ご存じない方や誤解されている方もまだ数多くいらっしゃるようなので、以下ご紹介させていただきます。

 【観戦記録登録の方法】

■ホームゲームにおける観戦記録の登録(紙チケットユーザー)

  • 紙チケットの『QRコード』に個人属性が記載されているので、読み取り機にタッチした時点で登録は完了しています。
  • 改めて、ICカードによる登録は必要ありません。

■アウェイゲームにおける観戦記録の登録(ICカード&紙チケットユーザー共通)

  • 観戦記録を登録したい方は、ICカードを持参します。
  • (アウェイゲームの)紙チケットを従来どおりもぎってもらい、入場します。
  • 『ワンタッチパス』の表示のあるゲート(のぼり旗等を最近見かけますが、あれです)に行き、ICカードを読み取り機にタッチし、登録完了。

要するに、「アウェイゲームにはICカードを持参しないと、観戦記録は登録されません」というのが、現況の『ワンタッチパス』のシステムのようです。
 #京都戦の際も、アウェイ(京都)側入場ゲートに、読み取り機を設置していたとのこと
シーチケをICカード化されている方は、アウェイの地での紛失等に厳重に注意する必要があります。

こういうお話は、Jリーグ本部やクラブ広報から正確な情報を周知すべきところではありますが、現在告知されているのはサービス遅延・不備のお詫び ばかりでは、やれやれと先が思いやられます。
本当に近い将来、全スタジアムのチケットがICカード化(ワンタッチパス化)できるのかどうか・・・

ところで、この観戦記録を閲覧できるサイト(マイページ )の整備や、チケット譲渡の際のシステム整備もどうなっているんでしょうね?
トンと話が聞こえてきませんが(笑)

 

余談:
今季のICカードには、『電子マネーEdy』機能の付加をひとつの“売り”にしているようですが、スタジアム内でのチャージができないうえに(対照例:イオンの『WAON』の場合は、店内でチャージできるため、利用者が拡大)、利用不可な店舗もまだ一部あるため、クラブ側の普及拡大の目論見は早々に潰えそうな気がします。
それでなくても、Edy自体の経営が非常に危ない状態 になっており、それについては多くの『うぃあー』も報道を通じて認識しているのが実態なんですが。。。

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2009/04/22

たまには鉄分補給(´∀`)

すでにご存じの方もいらっしゃるかとは存じますが、『テレ玉』視聴可能地域の方に、唐突な話題提供です(笑)

金曜の夜、22:00『GGR』→22:30『BACHプラザ』→23:00『Ole!アルディージャ』と、番組が放送されますが、そのあと、金曜夜のラストを飾る、

 23:30『ドラマ 鉄道むすめ~Girls be ambitious!~』

という番組があります。

京成電鉄、埼玉高速鉄道、富士急行、銚子電鉄、東京モノレール、上田電鉄の6路線を舞台に、鉄道で働く若い女性(すなわち、「鉄道むすめ」)たちの活躍と奮闘を描いたドラマです。
各鉄道会社の協力により、実際の現場でロケが行われており、またストーリーも鉄道事業の現場を参考につくられていて、主人公はアイドルタレントを起用していながらも、なかなか骨太なドラマ仕立てとなっており、いわゆる『鉄』の皆様にも楽しんでいただける質のドラマとなっています。

現在、『埼玉高速鉄道 川口みその編(前・後編)』がオンエアされており、先週は前編が放送されました。谷澤恵里香(アイドリング)演ずる“川口みその”が埼玉高速鉄道(SR)に入社し、一人前の運転士を目指して新人研修に日々奮闘する姿を描いています。
今回このドラマをご紹介させていただいたのは、赤サポの皆様には、いくつか「見慣れた風景」が画面に映し出されてwktkになれますよ~、という動機からです(◎´∀`)ノ
しかし「見慣れた風景」と言っても、ドラマのテーマからして、浦和美園駅周辺や駅構内、コバトンのSR職員バージョンがよく画面に登場する、というくらいですが・・・なぜか駅のホームで、赤レプリカを着た子供がサッカーボールを蹴っているシーンがありましたが、あれはいいんでしょうかねぇ?(^^;

今週金曜日に、『川口みその編』後編が放送されます。
たまにはこういう身近な駅を舞台にしたドラマをご覧になって、鉄分補給なんてのもいかがでしょう。
ご興味のある方は、どうぞお見逃し無く。
『GGR』のあと、寝ちゃダメですよ(笑)

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2009/04/21

09【HOME】第6節@京都戦

ひとつひとつ、課題を克服しながら前進しているところが、わかりやすい。
開幕の鹿島戦で課題となった被カウンターへの対応は、2節・FC東京戦で速やかに修正。3節・磐田戦までの課題であった失点も、第4節・大分戦から克服し3戦連続無失点。また開幕からの懸案であった「目的化したパスワーク」が、徐々に「目的を持ったパスワーク」へと進化している。
トライ&エラーを繰り返しつつも、このように着実な修正が試合ごとに表れてくれれば、観る者に与えるストレスも少ないというもの。
次なる課題は「追加点」。これをどうやってクリアしてくれるかが、気を揉むところでもあり、楽しいところでもあり---------。

 

090418kyoto1 選手バスが到着すると同時に、スタジアム内のデッキでは、選手を迎えるサポーターたちの期待に満ちた声が弾け、それを合図に、さらに多くの赤い波が駆け寄ってくる。チームの着実な成長の反映だろう、人々の表情も明るく、笑顔が絶えない。こんな和やかな雰囲気に包まれたのは、一体いつ以来だろう。失われた時間を取り戻す作業はまだまだ続くけれど、どこか希望に満ちていて、幸福な空気に包まれていた。

090418kyoto5 前節・名古屋戦での上出来な試合内容、めざましい若手の台頭、、、この日はどのような成長を見せてくれるのだろうかと、新しい世界への期待感にスタンドのサポの気持ちも浮つくのも人情、仕方なしである。しかし相手は老獪な知将・加藤Qを擁する京都。そして昨季の苦い経験(1勝3分)はいまだ記憶に新しい。田原や柳沢がいなくても、ディエゴやパウリーニョがいる。「残念」なシ090418kyoto6 ジクレイもいる。角田、水本、佐藤勇などの曲者も揃っている。スタメン発表を眺めながら、油断大敵を肝に銘じる。対する浦和は故障の達也に代えて元気が起用されたのと、細貝が左SBに配された以外は、ほぼ名古屋戦と同じ先発メンバー。カウンターを警戒してか、サイドの守備を手当てしようとのフィンケ監督の意向なのだろうか・・・さまざまな手の内を少しずつ、そして多彩に披露してくれる監督の采配に期待が膨らむ。

090418kyoto7 立ち上がりから、圧倒的にボールを支配する浦和・・・と言うよりも、京都守勢時の中盤のプレスが、個々には激しく詰め寄ってはくるものの、組織としてほとんど効を成さず空回り。浦和のパスワークと京都の噛み合わない守備で、浦和の攻撃がなおさら冴え渡って見える。
前半7分という短時間に、両チームの差は“得点シーン”となって表れた。今季見違えるように活動するエジミウソンの動きを察知して、ロビーから測ったようなロングクロスが最前線に供給され、先制点ゲット。早い時間の先制点が、この後の試合展開に与えたかもしれない影響はこの時考えつくはずもなかったが、幸先良い展開に、誰もが素直に喜び沸き立った。
さらにその幸先の良さを形にするかのように、同じような展開で惜しいゴールシーンがあった。京都の右SHの前後の守備が緩慢で、「本当か?」と思えるほど棒立ちに見送ってくれていた。そこにシジクレイの脇を元気や直輝がすり抜ける姿も見える。この信じがたい京都の「寝ている時間」に追加点を挙げられれば、さらにワンステップ成長できたのかも知れないが・・・やはり物事はそう都合良くは進まない。エジミウソンへの不可解なファウル判定、細貝の惜しい(と言うか、ちょっと厳しい)オフサイド判定を帳消しにするような決定機がここで必要だったのだろう。ゲーム展開が、主審の判定基準のあやふやさに影響されないためにも。

090418kyoto3 それを除けは、前半の浦和はほぼ完璧な試合内容を見せてくれていた。一度ディエゴに最終ラインの裏を突かれたヒヤリとした以外はほとんど危ない場面もなく、圧倒的にポゼッションに勝る浦和が形勢を支配していた。
ボール保持者が積極的に前を向く。たったこれだけの所作が、観る者だけでなく、プレーする者にも可能性を抱かせてくれていると思う。周囲の選手たちも一様に前向きになり、ボールを運ぶ作業を支えるために、すべての動きが連動する。たとえ相手にボールを奪われても、同じように協働して奪い返す動作に移る。その切り替えも早いうえに、前向きな気持ちも影響してか、前線からの守備が効果的で、ボールを奪取するさまも、ほぼ北ゴール裏から遠く眺める彼の地で繰り広げられた。まさに「攻撃的守備」と表現できた。

前半をとおして見ていたら、昨季との大きな違いが徐々に浮かび上がってきた。
選手同士が、味方の動きを良く見ている。その観察眼をベースに、味方の動きを予見したプレーを展開している。
さらに、相手の動きを読むプレーも確実に増えた。守備的な選手のカバーリングの動きにその片鱗がうかがえる。
とにかく、プレーに集中している。選手同士が支え合っている。
個人で局面打開していた「昨季まで」との違いは、これだ。

確実な変革の余韻を楽しんだハーフタイムが終わると、後半が始まった。
その余韻をもっと味わいたいと思うわれらの期待に応え、開始からも攻勢に出た浦和。元気がこの後半の主役に躍り出んとして果敢に攻め込む姿は、観る者を魅了した。胸トラップからのボレーシュート、わずかに枠外に逸れた惜しいシュート・・・次は何が起こるのかと拳に力を込めた頃、何故か指揮官は期待の若武者を「今日はここまで」と舞台から降ろし、高原投入。

090418kyoto4 この交代に機を窺って加藤Qが京都のスイッチを点けたのか、はたまたこの時間帯を境に浦和の運動量が減少したためなのか・・・この頃から、戦況が変わってきた。
体力の消耗に合わせ、浦和は守備の安定を図ってか、冒険的な攻撃を控えて前方推進の比重を減らし、全体的に引き気味な陣形にシフトしたように見受けた。偶然か必然かは不明だが、京都はこの変化を利用して浦和陣内に攻め込むように。クロスバーに被弾するなどあわやの場面が続き肝を冷やすも、それ以外にはさしたる脅威のない京都の攻撃に少し助けられた感はあったと思う。
090418kyoto8 浦和も浦和で、前半までの「攻撃的な守備」は鳴りを潜めてしまい、見慣れた「引きこもり&跳ね返し」で残りの時間を費やした。それからというもの、浦和の、そして京都の誰がボールを持っても点の入る気配すらしない、文字通りの「凡戦」が展開。仕舞い際には、虎の子の1点を死守する自陣内でのボールキープ。1-0の膠着戦であるがゆえの仕儀ではあると理解はできるものの、そこに至るまでの事態を鑑みれば、諸手を挙げて賛成は出来かねる戦法ではある。
090418kyoto10 確かに、自信を深めるために勝つことは大切ではあるが、今季は、ただ単純に勝利を喜ぶだけで済ませてはならないことを、私たちも忘れてはならないと思う。
もっと「別の場面」で自信を深めるべきであった、、、と、今季の私は感じた次第。

「追加点」という課題を、どうやって克服していくのか。
どうやって、「自信」を深めていくのか。

「状況を見て、試合の流れを見て、そして彼のプレーを見て、彼がどのくらいの時間ピッチに立つべきなのか、これは私たちが責任を持っ て決めていかなくてはいけません。
(中略)
メンタル的になかなか得点を決められない、そのような状況では、選手はさらに何とか得点を取りたいと思うよ うになるものなのです。この意志が強くなればなるほど、ピッチ上ではなかなかチャンスを得点に結びつけることができなくなることがあるわけです。」

とは、試合後のフィンケ監督のコメント。疑問符だらけの交代だったが、ここまで自身の考えを解説してくれるのだから、聴く側にとっても受け入れやすい。現場では相当「???」ではあったが(笑)。信じるに値する人というのは、素直な自分の気持ちを客観的に、そして正確に伝える力量があるのだろう。

この言葉に、当面の浦和の悩みを解くカギがあると、信じてみたいと思う。
この一年をかけて、ひとつひとつ信頼を深めることが出来てゆけたなら、こんな素晴らしいことはない。

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2009/04/14

09【AWAY】第5節@名古屋戦

豊田まで徒歩で試合前に辿り着くこと は不可能と悟り(笑)、木曽福島から電車を乗り継いで現地へ。途中、岐阜県内での乗り換え時に“同業者”に遭遇。赤者はこの国にあまねく暮らしているのだと改めて実感。年に一度の名古屋戦を心待ちにしている地元サポの気持ちが伝わってくる。

090412nagoya1 14時過ぎ現地着。開門から1時間を経過して到着したというのに、いまだに待機列は解消されておらず。十数分並んだのちようやく入場。
まだ4月半ばだというのに半袖で快適に過ごせる陽気となったこの日、この特有なスタジアムの内部コンディションが心配されたが、閉められた屋根が日除け効果を発揮して、場内を涼しく保ってくれていた。先着していた仲間に導かれてスタン090412nagoya2 ドに入場し、試合開始までの短い時間を過ごす。相変わらず多くの浦和者で賑わうアウェイ側スタンドではあるものの、通路はそれほど埋め尽くされておらず、往来にそれほどの支障は感じなかった。不況の影響なのか、はたまた日曜遠方アウェイのためなのか、心なしか例年より参戦者が少ないように感じた。しかし、「来る者は、来る」ことには変わりなく、馴染みの顔とはいつもと変わらず挨拶を交わした。090412nagoya3

昨季、一度も勝てなかったうえに、屈辱も味わわせてもらったこの日の相手。さらに現在、ACLに参戦しているJリーグ代表チームである。昨季と言えばホーム開幕戦の名古屋戦が、暗黒のシーズンの始まりを告げるかのような試合内容となったことは記憶に新しい。ある意味、この一年の苦い思いを090412nagoya6清算するには格好の相手。その闘いに臨むのは、前節・大分戦と同様のメンバー。前節に続き、アレックスのSBは活躍を見せてくれるのか、はたまた若い力はチームの成長を見せてくれるのか、、、

開始早々から、戦前のさまざまな思いを一気に忘れさせてくれるような光景が展開した。ディフェンスラインを高く保ち、コンパクトな中090412nagoya4盤のスペースで人とボールがよく動く。ボール保持者に猛然と襲いかかってくる名古屋の選手に怯むことなくパスコースを丹念に突き、囲まれたかと思えばファーに顔を出した味方を常に意識して展開し、ワイドに揺さぶりをかけながら相手陣内へ侵入してゆく。これは前節まで気配のあった「パス回しへの固執」と言うよりは、本来の目的である、ゴールに向かうためのダイレクトプレーを意識しはじめているようだった。前節に比べ「ムダ」なパスが少ない。ゴールへ向かう動輪の歯車がしっかり噛み合ったような、有機的な連動性を感じさせた。明らかに前節の状態から一歩踏み込んだスタイルに進化していることが感じられた。
またそれは、攻勢と守勢が切り替わる際においても同様で、攻→守の体勢の切り替えが早いうえに、高い位置からボールを奪うことで、また素早く守→攻が切り替わる。「攻撃のための守備」という意図がプレーに明確に表現されている。深い位置においても、前線に移動した闘莉王のポジションには阿部がカバーに入ったり、サイドの侵入者へは啓太が追い込みに向かったり、それでも防げなかった場合には暢久が・・・アレックスの後方にまでカバーに回るほどの「働き者ぶり」を発揮(笑)。
攻撃におけるパスサッカーも、守備におけるカバーリングも、活動量=数的優位性が保たれなければ成立しない。攻守両面における活動量の増加が、今の浦和の成長の栄養源になっていることを裏付けている。

090412nagoya5 常に苦手意識のつきまとう対戦相手の名古屋であるが、このたびは戦前の予想に反して(?)、序盤から浦和が戦況を支配。名古屋は攻撃に転じた際、しばらくは最終ラインを上げて中盤をコンパクトに保とうとしていたが、浦和にボールを奪われると、浦和攻撃陣に激しくチェックをかけるもののパスでかわされ続け、ボールが取れずにじりじりと攻め寄られては自陣深く引いて守るしか術がない状態。(本音はショートカウンター戦術を採ろうとしていたのかも知れないが)ACLの影響なのか、プレスが効かず精彩を欠く名古屋は、途中から引いて守る省エネサッカーで集中度を高め、浦和攻撃陣を捉える戦法に切り替えた模様。先日のACLでは、リーグ戦との過密日程を切り抜けるために主力温存策をとったとの報道を耳にしたようだったが・・・。
逆にこうなると浦和の苦手なスタイル(引いて守られる)に嵌られるところ、今節は少し違った。引いた相手DFをおびき寄せるようにミドルを撃ったり、サイドに散らすなどして揺さぶりをかける工夫を見せている。惜しみない活動量は、このような場面にも発揮されていた。

前半の早い時間帯に達也が突然の負傷退場(肉離れの疑い)となり、一瞬この攻勢に変化があるかと心配されたが、代わって投入された原口は、その流れを断ち切ることなく縦へと積極的に動いてくれた。根気よく名古屋陣内を揺さぶった浦和の攻撃は、前半43分に結実。ロビーのクロスを闘莉王が頭で落とし、詰め寄ったエジミウソンが無人のスペースに流して、原口元気が豪快に蹴り込みJ初ゴールを挙げた。放たれた弾道は確信に満ちてゴールに吸い込まれていくようだった。17歳の若武者のゴールデビューは、チームを大いに活気付けた。サポーターは言うに及ばず、である。
点差以上に内容で浦和が圧倒した前半。久々に「サッカーを観た」思いがした。浦和のシュートは、撃ちも撃ったり前半だけで11本。対する名古屋は2本のみ。シュート数を比較しただけでも、前半の優勢ぶりを物語っている。ほぼハーフコートサッカーと表現していいほど名古屋を自陣に長い時間釘付けにした。

後半も前半そのままの勢いでの立ち上がりを見せてくれた。特に直輝が出したロビング状のパスに元気が走り込んだシーンには、新しい浦和の時代の到来を見せつけられた思いがした。やや元気の反応が遅れたようで不発に終わったものの、今後の浦和サッカーの未来を大いに感じさせてくれた。

期待感が膨らみかけた後半であったが、時間の経過とともに、浦和の選手たちの活動量が徐々に減少してゆき、その機を窺ったように名古屋の反攻が始まった。しかし名古屋の攻撃にはどこか“軸”が無く、縦ポンで前線に放り込んではダヴィやマギヌン、玉田に代わって投入された杉本に後を任せる前後分断サッカーで、確かに終盤は浦和が押し込まれる時間帯が増えたものの、(名古屋の)後半シュート3本では「反攻」と言うには迫力に欠けた。予想外に押し込んでこないためか、あるいは浦和の両サイド(左SBは途中アレックスOUT→細貝INに交代)とボランチ陣の追い込みが効いたからか、名古屋の両サイドは次第に沈黙。クロスを上げても圧倒的制空権を誇る闘莉王が浦和上空を徹底防衛。
思惑どおりに事が進まない名古屋の選手は、次第に苛立ちが表面化。接触プレーを契機にその感情をあからさまに表現するように。終盤15分間に出されたイエローカードの数は両チーム合わせて実に5枚。ラフプレーのみでなく、小競り合い、異議、果ては審判に詰め寄る場面も。残り数分で交代退場させられたロビーは、おそらく2度目の警告を避けたフィンケの安全策と解釈できた。
家本主審のこの日のジャッジは、おおむね公平感は保てていたもののボディコンタクトに090412nagoya7 若干寛容すぎるきらいがあったため、荒れた雰囲気を醸し出した一端を担ったかも知れない。しかしそれ以上に名古屋の選手たちの苛立ちは目に見えて観察でき、思うようにできない自分たちのサッカーに対するもどかしさを他者に転化しているようにさえ見えた。
名古屋の自滅にも助けられた形ではあったが、5分間という長いロスタイムも堅実に凌ぎ、1点を守りきって試合終了。

090412nagoya8 前半の浦和の攻守にわたるパフォーマンスは、フィンケ・サッカーの萌芽を感じさせてくれるものだった。前節に続き、粘りの守備での無失点勝利もまた喜ばしい成果となった。
少しずつではあるが、われらにも目に見える形で、しかも確実に創り込まれている浦和の新しいスタイルに、誰もが希望を抱いたに違いない。
ただ、前節でも感じたとおり、“追加点”を挙げることができるようになれば、さらに今後への自信へつながる何かを手にすることができるような気がする。
しかしまだ5節、焼け跡からの再建復興をはじめたばかりであることを忘れずに、焦ることなく確かな土台を築くことに専念して欲しい。

公式戦7試合で、敗戦はたった2試合。
正直、「出来過ぎ」である。
勝利に浮かれることなく、結果に落胆することなく、将来を見据えて内容を求めることを忘れずに見守ってゆきたい。

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2009/04/11

中山道中膝栗毛@4/11中継録画

中山道中膝栗毛@4/11<br />
 中継録画
本日、藪原宿より出発し、ようやく江戸と京の中間地点を通過いたしました('◇')ゞ

しかし。

中山道中膝栗毛@4/11<br />
 中継録画


豊田まで歩いて行っては間に合いませぬ(爆)

電車で向かいますです、はい。


では、皆さま豊田でお会いいたしましょう!


カルトクイズ:
さて、写真の一里塚跡の碑は、どこの宿付近でしょう?

中山道中膝栗毛@4/11<br />
 中継録画

※京へ六十五里、江戸へ七十二里、です

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2009/04/10

中山道中膝栗毛@09/4/10 実況中継

中山道中膝栗毛@4/10<br />
 実況中継
豊田に歩いて行くには、今から行かねば…

 ♪はぁちじちょうどのぉ〜

が脳内に流れた、アナタは立派な華麗(笑)

どこを目指して旅立ったかは、、、待て次号(・∀・)

では皆さま、現地にてお会いいたしましょう!

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2009/04/07

09【HOME】第4節@大分戦

090404ohita1 にわかに報じられた社長の進退を巡る報道を受けてかどうかはわからないが、美園駅から埼スタに向かう歩道には、浦和の結束を呼びかけるようなメッセージが。刺激的な記事とは対照的に人々の動揺はさほど無いためか、冷静さを確認するかのようなメッセージとして私の目に映った。

090404ohita2 4月になって、徐々に春めいてきたものの、埼スタの桜はまだまだ半分も咲いておらず。場所によっては3分咲きといったところで、まるでホームチームの状況を表現しているよう。ならばこれから大いに咲き誇ることを夢想して、当日抽選を済ませ、池の畔の桜のつぼみの下で、しばし春の眠りに誘われてみることに。

090404ohita3 入場後も、心配された雨の予報の気配すらなく、風邪気味な自分の体調以外は良好なコンディション。スタンドで選手の練習を眺めていると、懐かしい男の佇まいが視界に飛び込んできた。
三都主アレサンドロ。
驚いたことに、先発組のエリアでボールを蹴っていた。昨季6月、090404ohita6国立での柏戦でたったの15分で負傷退場して以来の出場。もっと言えば、2006年のシーズンが終わってザルツブルクに移籍して以 来、今の今まで、埼スタで動く彼を目にするのに実に久しい時間が流れた。不安視されている左SBへの緊急措置・・・実は次節以降に復帰の照準を合わせていたそうだが、これはまた今の浦和の苦しい左サイド事情を表していた。
そして、この日もうひとつのトピックが、090404ohita5山田直輝のプロ初先発。
三都主の予定より少し早い起用と、18歳の初先発は、期待値が高いながらも未知数のほうがそれを上回る。このふたりの起用が、 観る者の目に救世主としての意味合いを付加するのか、はたまたさらなる不安を色濃くするものとなるのか・・・。

正直、前半の得点シーンまで、「どうなることやら・・・」と非常に気を揉んで見守っていた。
090404ohita4南側に攻め込む前半、遠景ながらも浦和のパス回しはよく観察できた。フィンケの目指す「コンビネーション」を具現化しようと、根気よくパスを回しながら突破の機を窺う浦和の選手たち。が、、、がっちり中央を固めた大分守備陣の網の目にパスはことごとく搦め捕られ掻き出される場面が連続。何とか包囲網をこじ開けようとするものの、手詰まり感のある前線の攻撃は、磐田戦の苦戦の状況を彷彿とさせた。達也にボールが入れば潰され、はたまた頭上のクロスはシンクロせず。主力を大量に欠いた大分は無理に攻めようとせず、得意の守備でボールを弾くだけはじき、このまま引き分け上等の術中に浦和を嵌るのでは、、、と不安になった。

090404ohita8 しかしながら。
その大分の、そしてシャムスカの誤算が「ふたつ」あったようだ。
ひとつは、アレックスの積極的進出を許したこと。自陣中央を固めすぎるが故に、サイドに大きなスペースが。そこを看過するアレックスではない。崖っぷちで必死の守りを見せていた大分DF陣の最終ラインに流し込まれたセンタリングは、実に「いやらしい」(笑)ところを突いたラストパスとなって先制点ゲット。ああいう質のボールが飛んできたら、敵も味方も反応すること必定。そこを狙えるアレックスのサッカーセンスとプレー精度の高さには脱帽。改めて味方で良かったと思った次第(笑)。
主語を変えれば、自陣に引き籠もった大分の戦術は、実は守備に不安のあるアレックスを野放しにしたうえに自陣へのサイド侵入を誘ったものであり、その傍ら、何度か攻められても何とか持ち堪えていた「崖っぷち最終ライン」ではあったが、破られたその一瞬がすなわち致命傷となった、半ば自殺行為的な本丸籠城的守備戦術と言えるのかも知れない。

もうひとつのシャムスカの誤算は、山田直輝その人だろう。
過去のプレーデータがほぼ皆無の直輝の動きは、知将と呼ばれる彼であっても現場での与えられた時間内では読めなかったのであろう。とにかく前に後ろに動き回る直輝を掴まえきれない大分の選手たちの戸惑う表情にも、その心境が表れていた。加えて、この若者が想像以上に仕事ができたため、対処方法を考えている間に試合が終わってしまったというところだろうか。

前半の終盤に失点してしまった大分は早くも心が折れたのか、粗雑な行為を連発。ラフプレーに留まらず、自軍へのパスミスやプレーミスを繰り返し、特に掴みどころのない直輝や闘莉王への度重なる苛立ち紛れの格闘を仕掛けていた。闘莉王は後半早々にその犠牲となった。大分の焦燥感は、主審の神経質な笛の響きによっても増幅させられたかも知れない。いつからこんな粗暴なチームになったのかと驚かされるほどのプレーぶりに閉口してしまった。
やむなくフィンケは負傷の闘莉王を交代。そこで新鮮な驚きだったのが、交代入場したのがDFではなくFW・高原。阿部がCBに移動し、(多分)直輝がボランチに転戦。意外な采配に戦況を見守っていたところ、これはどうやら裏目に出たようで、前方からの守備が手薄になったことにより中盤が後方に押し込まれる形となり(おそらく前方での守備が効いていた直輝が後方にシフトし、プレスポイントが下がったためと思われる)、少々不利な状況となった。さらにトップリーグのタフさには充分耐えられるとはまだ言い難い直輝のボランチでは、「受ける守備」の時間帯の多い中盤の守備もさらに手薄となり、次第に大分攻撃陣に自陣奥深くまでボールを運ばれるように。

しばらくは辛抱して見守っていた指揮官も、1-0の展開ではさすがに危機を察知してか、十数分後に達也OUT→堀之内INの次手に打って出た。直輝のポジションに堀之内を充て、再び直輝を2列目に戻したところ、これはどうやら応急処置が効いた模様。攻勢が持続するようになり、直輝のダイナミックな攻撃参加に観衆の目が釘付けに。大分ゴール前での混戦は大いに白熱した(私の位置からは、直輝の背番号34が、別の人間の手によって引き歪められたのが見えましたが)。
ポゼッションタイムを増やすことで攻勢に見えた終盤戦だったものの、いざ守勢に回った時に局面の競り合い(振り切られたり、抜かれたり、など)の不安定さが垣間見えた。時間つぶしのボールキープやパス回しを失敗して南側にボールを持って行かれるたびに冷や汗ものだった。
それでも試合全体を通しては、主力を大量に欠く手負いの大分相手に当然の優勢内容。過去の例に漏れず、対浦和アウェイ戦では終始守備的で点の獲れそうのない大分であるから、大量得点の試合展開とはならないことは戦前より予想できたものの、もしこの試合で追加点を挙げることができていたならば、今後のリーグ戦への自信を手にすることが出来たかも知れない。しかし、チームはまだまだ未完成、今は課題が残されたくらいで良しとすべきなのだろう。
試合の面白さは、得点の多さには必ずしも比例しない。前節磐田戦、ナビ杯横浜FM戦よりも濃い内容であったことは確かであり、そのことが観る者にも充実感を与えてくれている。

090404ohita7 開幕戦の敗戦、ホーム開幕戦での快勝、エコパでのドロー、そして今節の勝利・・・たった4節を消化しただけではあるが、「3歩進んで2歩下がる」ペースでも、着実にチーム状態が改善されていることが手に取るようにわかるだけでも、昨シーズンより遙かに楽しさを味わえている。
こつこつとチームが創り込まれていくことの喜びを感じることもまた、サッカーを愉しむ原点のひとつである。

 

追記:
ここまで、刮目に値する動きを見せているのが、エジミウソン。
昨年の酷いパフォーマンスが見違えるような、はたまたまるで中の人を取り替えたような活動量の多さと献身的なフォアチェックに関心させられます。
しかし、昨季があんまりな態度だったので、「去年は散々ダメ出ししてゴメン」と反省の弁までは述べられませんが(笑)、今季の貢献度は高いと素直に思います。対空中戦の弱さは相変わらずですが、それをカバーして余りある機能を発揮していると思います。これも新監督体制によって醸し出される適度な緊張感とチーム内競争活発化の効果でしょうね。
ということで、状態の良いうちに(笑)、ひとこと賛辞を書き添えておきます。

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2009/04/02

ニュースを読む:第1回「報道の品格」

今回から、私的観点から、『ニュースを読む』をシリーズ化してみようかな、と思いつきました(不定期ですが)。
はてさて、どこまで続くことやら・・・なにせ「思いつき」ですから(笑)

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

けさから浦和サポを騒がせている記事。
「ああ、またかいな」と、この新聞社には、昨年後半から正直辟易させられている方も多かろうと思います。

 『浦和社長、解任…フィンケ新体制も開幕ダッシュ失敗』(放置)

某掲示板でもすでに話題となっておりますが、まあ普通に浦和を見続けているサポ、特に大人のサポであれば、
 「なんじゃ、こりゃ?」
と冷静に一蹴するのが普通。
それでもなお、刺激的な見出しで人心を惹き付けようとする見え透いた魂胆が露骨に現れていて、正直憐れみと言いますか、痛いとさえ感じてしまいます。

株式会社である以上、経営上の失敗や背任行為、会社の名誉を著しく毀損させる不祥事など、よほどのことが無い限り代表取締役の「解任」などという事態は発生しません。仮にそれが事実だとしても、浦和レッズの場合は例年5月(今年は4月末のようですが)に株主総会が開催されるため、正式にはそこまで決議は待たれます。

(4月)3日の取締役会で任期を1年残し“解任”

などと表現すれば、素直なサポの皆様には、この日を限りに社長が解任されるような誤解を与えてしまうわけです。
私としても、藤口社長に対しては、昨年の成績不振と一連の騒動に関しては大いに不満を覚えていますが、それ以前のクラブの成績と経営の実績を鑑みれば、決して「解任」に値しないと考えています。
もし記事の言う「社長が退く」ことが事実だとしても、藤口さん自身の任期を見据えた「退任(辞意)」によるものだと、普通に理解できます(でなければ、昨シーズン終了時にとっくに辞任してるはず)。

さらに記事を読み込んでいくと、内容の変遷具合に呆れてしまいます。

関係者によると、藤口氏が3日に予定される取締役会で、すでに社長の座を退くことが内定今月下旬の株主総会後、正式発表となる見込みだという。浦和の社長の任期は形式上単年更新だが、藤口氏が60歳となる来年4月までの続投が従来の既定路線。任期を1年残した状況での社長の電撃交代は、事実上の解任といえる。

「単年度更新」の任期と認識しておきながら、「来年4月までの続投が従来の既定路線」などという勝手な思い過ごしをしたうえに、「任期を1年残した状況での社長の電撃交代は、事実上の解任」などとここまで創作して書かれては、これはもう片腹痛し。
(ノ∀`)・゚・。
浦和の社長の任期は、当該新聞社に決められていたようですね(笑)
会社人事は、どこの世界でも厳しいもの。更新時期に見直しをするのは当然のことです。

加えてこの記事、始末が悪いのが、この一節。

今季も批判を避けるために、報道陣の取材規制という的はずれな“情報統制”を打ちだしていた首脳のみならず、他の常務取締役も退陣となる可能性も浮上。

“情報統制”は、フィンケ監督自らが強く希望したもの。
提供する情報を選択する権利があるのは情報元そのものであり、それに何の議論の余地もないはず。私たちが個人のプライバシーを守るように、組織のプライバシーも守られるべきものです(むしろ今までがダダ漏れ過ぎ)。情報を貰えなくなったことを逆恨みし、ヒステリックに「報道陣の取材規制という的はずれな“情報統制”」などと表現したうえに、情報統制に協力したスタッフまで一掃されるだろうと、いかにも自らの正当性を誇らしく報じるこの担当記者の品性の無さは、甚だ見苦しい限りです。
さらに、この記事を堂々と記事として公開した編集責任者の監督能力、当該新聞社の報道機関としての品格を疑うばかりです。

中村修三・前強化本部長ら強化幹部の異動や監督更迭など責任を取る中、任命責任を持つ藤口社長はポストを守り続けた。

この前強化本部長の肩を持つ(と取られても仕方のない)表現と、特定の選手 だけへの賛辞ぶりを読むにつけ、さらに不審感は募ります。
誤解を与えるうえに、悪意を露骨に表現・・・これほど理性を欠いた記事も珍しいのではないでしょうか。

ところで、「関係者」って、誰?(・∀・)b

補足:
上記記事リンクが切れた場合は、下記をご参照ください。

**********************

『浦和社長、解任…フィンケ新体制も開幕ダッシュ失敗』

 浦和の藤口光紀社長(59)が、今月限りで解任されることが1日、決定的になった。藤口社長は昨季、監督人事問題などを巡り迷走を繰り返しリーグ戦7位、6年ぶりの無冠に終わる名門凋(ちょう)落の原因を生んだ責任者。今季はドイツからフォルカー・フィンケ監督(60)を招へいしたが、リーグ戦はここまで1勝1分け1敗の8位。3日の取締役会で任期を1年残し“解任”となる見込み。後任の最有力候補には、非常勤取締役で三菱自動車工業常務取締役の橋本光夫氏が浮上している。

 名門凋落を招いた最大の責任者が、浦和を去ることが明らかになった。

 関係者によると、藤口氏が3日に予定される取締役会で、すでに社長の座を退くことが内定。今月下旬の株主総会後、正式発表となる見込みだという。浦和の社長の任期は形式上単年更新だが、藤口氏が60歳となる来年4月までの続投が従来の既定路線。任期を1年残した状況での社長の電撃交代は、事実上の解任といえる。後任の有力候補には、昨年4月に浦和の非常勤取締役に就任した、筆頭株主の三菱自動車常務取締役の橋本氏が挙がっている。

 藤口氏は06年6月に社長に就任。かつての弱小クラブをリーグ屈指の名門に押し上げた前任者の犬飼基昭・日本サッカー協会会長の残した巨大戦力やインフラ整備などの遺産で、07年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝などタイトルを重ねた。が、藤口氏の監督人事を巡る迷走で強豪は凋落した。

 昨季開幕2節名古屋戦終了時に自ら招へいしたオジェック監督の更迭を決断。強化部が1年契約を提案したエンゲルス前監督に独断で複数年契約を提示しながらも優勝争いの真っただ中に謎の解雇通告。その結果、チームは7位に転落。10億円規模の減収を余儀なくされた。中村修三・前強化本部長ら強化幹部の異動や監督更迭など責任を取る中任命責任を持つ藤口社長はポストを守り続けた。

 だが、昨年12月の最終節終了後のあいさつは、埼スタ史上最大のブーイングでかき消され、辞任を求める声も上がっていた。今季も批判を避けるために、報道陣の取材規制という的はずれな“情報統制”を打ちだしていた首脳のみならず、他の常務取締役も退陣となる可能性も浮上。フロント刷新で、赤い悪魔が強豪再建への第一歩を踏みしめることになりそうだ。

(2009年4月2日06時03分  スポーツ報知)

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2009/04/01

復活2009

今日は4月1日、エイプリル・フールです。
別に、この日を狙ってエントリしたわけでもございません。

約2ヶ月も弊サイトを放置して、ひたすら年度末業務に服役しておりましたnigoeですみなさまごきげんうるわしゅう。

Syussyo09

 

ようやくシャバへ戻って参りました..._| ̄|○

平成20年度の年度末、皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか。
永のご無沙汰、何卒お許しください。m(_ _)m
久々に自分のサイトの手入れをしていると、何となくあらたまった気分になるものですね。巷では、甲子園で春のセンバツが開催されていますが、そんなことも知らずに隔離された世界にてこの2ヶ月を過ごしておりました。

しかし、そんな状況であろうとも、

090307kashima




 海外に行ったり、、、
 (ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ



 

090314fctokyo

 

 

 久々に楽しい思いをしたり、、、
  ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ





090321ecopa




 浜松ギョーザを食べに行ったり、、、
 (゚д゚)ウマー





こんなふうに、寸暇を惜しんでは出かけておりました。
しかし残念なことにこれらはすでに過去の試合、観戦記のUPは時機を逸していることから、割愛させていただきます、何卒ご容赦くださいm(_ _)m

しばらくは、ボチボチとリハビリを兼ねながらエントリをしていきたいと思います。
しかしながら、次節はすぐやってきます。徐々にテンションをアゲて記事をUPしていく所存です。
今シーズンは、成長を見守る「辛抱と我慢」のシーズンと心得て、年間を通しての成長の記録を綴っていけたらと願っております。

今シーズンも、共にがんばりましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。
簡単ですが、弊サイト女将ご挨拶まで。

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