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2009/04/21

09【HOME】第6節@京都戦

ひとつひとつ、課題を克服しながら前進しているところが、わかりやすい。
開幕の鹿島戦で課題となった被カウンターへの対応は、2節・FC東京戦で速やかに修正。3節・磐田戦までの課題であった失点も、第4節・大分戦から克服し3戦連続無失点。また開幕からの懸案であった「目的化したパスワーク」が、徐々に「目的を持ったパスワーク」へと進化している。
トライ&エラーを繰り返しつつも、このように着実な修正が試合ごとに表れてくれれば、観る者に与えるストレスも少ないというもの。
次なる課題は「追加点」。これをどうやってクリアしてくれるかが、気を揉むところでもあり、楽しいところでもあり---------。

 

090418kyoto1 選手バスが到着すると同時に、スタジアム内のデッキでは、選手を迎えるサポーターたちの期待に満ちた声が弾け、それを合図に、さらに多くの赤い波が駆け寄ってくる。チームの着実な成長の反映だろう、人々の表情も明るく、笑顔が絶えない。こんな和やかな雰囲気に包まれたのは、一体いつ以来だろう。失われた時間を取り戻す作業はまだまだ続くけれど、どこか希望に満ちていて、幸福な空気に包まれていた。

090418kyoto5 前節・名古屋戦での上出来な試合内容、めざましい若手の台頭、、、この日はどのような成長を見せてくれるのだろうかと、新しい世界への期待感にスタンドのサポの気持ちも浮つくのも人情、仕方なしである。しかし相手は老獪な知将・加藤Qを擁する京都。そして昨季の苦い経験(1勝3分)はいまだ記憶に新しい。田原や柳沢がいなくても、ディエゴやパウリーニョがいる。「残念」なシ090418kyoto6 ジクレイもいる。角田、水本、佐藤勇などの曲者も揃っている。スタメン発表を眺めながら、油断大敵を肝に銘じる。対する浦和は故障の達也に代えて元気が起用されたのと、細貝が左SBに配された以外は、ほぼ名古屋戦と同じ先発メンバー。カウンターを警戒してか、サイドの守備を手当てしようとのフィンケ監督の意向なのだろうか・・・さまざまな手の内を少しずつ、そして多彩に披露してくれる監督の采配に期待が膨らむ。

090418kyoto7 立ち上がりから、圧倒的にボールを支配する浦和・・・と言うよりも、京都守勢時の中盤のプレスが、個々には激しく詰め寄ってはくるものの、組織としてほとんど効を成さず空回り。浦和のパスワークと京都の噛み合わない守備で、浦和の攻撃がなおさら冴え渡って見える。
前半7分という短時間に、両チームの差は“得点シーン”となって表れた。今季見違えるように活動するエジミウソンの動きを察知して、ロビーから測ったようなロングクロスが最前線に供給され、先制点ゲット。早い時間の先制点が、この後の試合展開に与えたかもしれない影響はこの時考えつくはずもなかったが、幸先良い展開に、誰もが素直に喜び沸き立った。
さらにその幸先の良さを形にするかのように、同じような展開で惜しいゴールシーンがあった。京都の右SHの前後の守備が緩慢で、「本当か?」と思えるほど棒立ちに見送ってくれていた。そこにシジクレイの脇を元気や直輝がすり抜ける姿も見える。この信じがたい京都の「寝ている時間」に追加点を挙げられれば、さらにワンステップ成長できたのかも知れないが・・・やはり物事はそう都合良くは進まない。エジミウソンへの不可解なファウル判定、細貝の惜しい(と言うか、ちょっと厳しい)オフサイド判定を帳消しにするような決定機がここで必要だったのだろう。ゲーム展開が、主審の判定基準のあやふやさに影響されないためにも。

090418kyoto3 それを除けは、前半の浦和はほぼ完璧な試合内容を見せてくれていた。一度ディエゴに最終ラインの裏を突かれたヒヤリとした以外はほとんど危ない場面もなく、圧倒的にポゼッションに勝る浦和が形勢を支配していた。
ボール保持者が積極的に前を向く。たったこれだけの所作が、観る者だけでなく、プレーする者にも可能性を抱かせてくれていると思う。周囲の選手たちも一様に前向きになり、ボールを運ぶ作業を支えるために、すべての動きが連動する。たとえ相手にボールを奪われても、同じように協働して奪い返す動作に移る。その切り替えも早いうえに、前向きな気持ちも影響してか、前線からの守備が効果的で、ボールを奪取するさまも、ほぼ北ゴール裏から遠く眺める彼の地で繰り広げられた。まさに「攻撃的守備」と表現できた。

前半をとおして見ていたら、昨季との大きな違いが徐々に浮かび上がってきた。
選手同士が、味方の動きを良く見ている。その観察眼をベースに、味方の動きを予見したプレーを展開している。
さらに、相手の動きを読むプレーも確実に増えた。守備的な選手のカバーリングの動きにその片鱗がうかがえる。
とにかく、プレーに集中している。選手同士が支え合っている。
個人で局面打開していた「昨季まで」との違いは、これだ。

確実な変革の余韻を楽しんだハーフタイムが終わると、後半が始まった。
その余韻をもっと味わいたいと思うわれらの期待に応え、開始からも攻勢に出た浦和。元気がこの後半の主役に躍り出んとして果敢に攻め込む姿は、観る者を魅了した。胸トラップからのボレーシュート、わずかに枠外に逸れた惜しいシュート・・・次は何が起こるのかと拳に力を込めた頃、何故か指揮官は期待の若武者を「今日はここまで」と舞台から降ろし、高原投入。

090418kyoto4 この交代に機を窺って加藤Qが京都のスイッチを点けたのか、はたまたこの時間帯を境に浦和の運動量が減少したためなのか・・・この頃から、戦況が変わってきた。
体力の消耗に合わせ、浦和は守備の安定を図ってか、冒険的な攻撃を控えて前方推進の比重を減らし、全体的に引き気味な陣形にシフトしたように見受けた。偶然か必然かは不明だが、京都はこの変化を利用して浦和陣内に攻め込むように。クロスバーに被弾するなどあわやの場面が続き肝を冷やすも、それ以外にはさしたる脅威のない京都の攻撃に少し助けられた感はあったと思う。
090418kyoto8 浦和も浦和で、前半までの「攻撃的な守備」は鳴りを潜めてしまい、見慣れた「引きこもり&跳ね返し」で残りの時間を費やした。それからというもの、浦和の、そして京都の誰がボールを持っても点の入る気配すらしない、文字通りの「凡戦」が展開。仕舞い際には、虎の子の1点を死守する自陣内でのボールキープ。1-0の膠着戦であるがゆえの仕儀ではあると理解はできるものの、そこに至るまでの事態を鑑みれば、諸手を挙げて賛成は出来かねる戦法ではある。
090418kyoto10 確かに、自信を深めるために勝つことは大切ではあるが、今季は、ただ単純に勝利を喜ぶだけで済ませてはならないことを、私たちも忘れてはならないと思う。
もっと「別の場面」で自信を深めるべきであった、、、と、今季の私は感じた次第。

「追加点」という課題を、どうやって克服していくのか。
どうやって、「自信」を深めていくのか。

「状況を見て、試合の流れを見て、そして彼のプレーを見て、彼がどのくらいの時間ピッチに立つべきなのか、これは私たちが責任を持っ て決めていかなくてはいけません。
(中略)
メンタル的になかなか得点を決められない、そのような状況では、選手はさらに何とか得点を取りたいと思うよ うになるものなのです。この意志が強くなればなるほど、ピッチ上ではなかなかチャンスを得点に結びつけることができなくなることがあるわけです。」

とは、試合後のフィンケ監督のコメント。疑問符だらけの交代だったが、ここまで自身の考えを解説してくれるのだから、聴く側にとっても受け入れやすい。現場では相当「???」ではあったが(笑)。信じるに値する人というのは、素直な自分の気持ちを客観的に、そして正確に伝える力量があるのだろう。

この言葉に、当面の浦和の悩みを解くカギがあると、信じてみたいと思う。
この一年をかけて、ひとつひとつ信頼を深めることが出来てゆけたなら、こんな素晴らしいことはない。

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