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2008/12/02

08【AWAY】第33節@G大阪戦

081129gamba1んなことで、凹んでいられない。
嘆くにも口惜しい、このシーズンの顛末。悲しくも、悔しくも、嬉しくもない。
一気に10年ほど時代が逆戻りしたようなピッチ上のパフォーマンス。10年前は「技術」が拙かったから、弱かった。しかし今は、フロントも選手もサポも「心」が廃れているような気がしてならない。
これまで良くも悪くも培ってきたものがすべて消え去り、一から出直しを決意するには相応しい試合だったのではないだろうか。


出張先から戻れなかったダンナが参戦断念のため、早朝ひとり新大阪行きの新幹線に乗り込む。ダンナには申し訳ない、チーム状態は芳しくない・・・だからといって、「自分も行かない」という選択肢は思い浮かばなかった。逆境の選手を放って081129gamba2おけなかった。相手がガンバであったことも私の心に火を点けた。到着した新大阪駅には、すでに多くの赤者が往来していた。現地の状況は、この時点で推して量るべし、、、10時40分頃到着、すでにデッキの向こうまで待機列は延びていた。シーズン過程でゴタゴタ が続いても、結局は矢も楯もたまらず駆けつけるのが浦和サポの習性。いつものアウェイと同じ光景が、今季最後のアウェイの地にも見ることができた。

081129gamba3翌週から師走とは思えない暖かく眩しい陽射しが、スタンドに降り注ぐ。初めてのメインスタンド側・SM席参戦。しばらくすると、バックスタンド側ゲートから、到着した選手たちが場内を歩いてきた。どことなく選手たちの表情が硬い。キックオフ時間が近づくに つれ、青天の向こうに雲が垂れ込めてきた。試合の行く末を何か暗示するかのように。。。

081129gamba6 スタメン発表。誰しも清水戦の不安が一瞬よぎったことだろう。しかし前節とは少し異なっていた。相馬に代えてエジミウソン先発。この微妙な違いがどう現実に反映されるのか・・・
主審の笛が鳴り、しばらく様子を見守っていると、、、闘莉王がCBに、細貝がボランチに、平川が右SB戻っていた。さら081129gamba70 に観察すると、、、やはり、「あった」。今節の指揮官の日替わり戦略は、“左SB阿部”だった。
一見、まともそうな印象のフォーメーションだったが、やはり現実は厳しかった。どう見ても好調とは思えない闘莉王のパフォーマンスは、時間の経過とともにその馬脚を露呈。守勢では一歩前に出てプレスをかけられない、相手のスピードについて行けず振り切られる。そんな自分への焦りもあったのか攻撃にはお決まり081129gamba4 のように率先して参加するため、これまた同様にパフォーマンス不調の啓太に背後を任せることに。バランスが崩れてできたスペースをガンバ攻撃陣は見逃さなかった。さらに約束事のできていない浦和の急所を鋭く突いてきた。特に阿部が佐々木を掴まえられずにいたところへ加地に回り込まれたり、また両者 を阿部ひとりが同時にマークする場面もしばしば。081129gamba5戸惑いなのか、あるいはコンディションが悪いのか、不意を突かれて唖然とした表情を時折見せる阿部。今季の浦和を象徴するような光景。
前半を通して、決して厳しくないガンバ中盤の守備であったのにもかかわらず、浦和は自陣のバランスの悪さや判断の遅さで、点の獲れる気配がなかった。時間の経過とともに横パスが増加、スペースに単騎チャレンジすることなくパス回しに終始する消極的な姿勢に、もどかしさを感じていたスタンドのサポたちから怒号が飛び、溜め息が漏れた。

081129gamba8 さらにこの4バックの悪癖は、最終ライン前のバイタルエリアに広大なスペースを形成してくれる。4バック2ボランチ・・・守備の人数が足りすぎることが仇になっているのか、味方同士が牽制しあって、誰もこのスペースに飛び込んで侵入した敵に詰め寄ろうとしない。闘莉王に至っては、負傷の影響で一歩が踏み込めないのがよく見て取れた。このたびは、VTRの巻き戻しを観るかのように、何度も何度も同じシーンを見せられた。そこからガンバ攻撃陣に放たれた雨あられのシュートがすべてゴールマウスや都築が弾き返してくれるという希有な幸運に恵まれていなかったら、一方的な敗戦となっても不思議ではなかった。
さらに前半終了間際の山崎のあからさまなハンド判定で2度目の警告→退場という、さらなる優勢。天の佑けと思えた瞬間。この続けざまの幸運に、誰もが勝機を夢見たことだろう。それも無理からぬことである、普通に考えれば。

これに勢いづいたか、後半の立ち上がりから攻勢を仕掛ける浦和。ロビー、セルヒオ、達也も良くボールに絡み、一方的な展開に。数的不利なガンバは自陣で守備を固め、もはやはカウンター狙いの態勢。このガンバ陣内での「釘付け」状態の中、いかに相手守備網をこじ開けて点を奪うか・・・が、浦和最大のテーマとなった。前半守備応対に苦慮していた阿部が攻撃参加できるようになり、ガンバに攻撃の機会を与えることなく一方的に攻め込んだ・・・後半20分、エジミウソンの退場劇が訪れるまでは。主審は見逃していたが、メイン側の副審が意見具申。沙汰は一発退場。動揺が瞬時にピッチに広がった。

ロビーが制止されながらも抗議の声をあげている。闘莉王の異議も拍車をかけた。この時を境に、戦況は一変した。スコアはそれを物語っている。数的に五分になり息を吹き返したガンバの攻撃に晒される展開に持って行かれた。否、ガンバが猛攻を仕掛けたというより、集中力と戦意が減退した浦和が自ら負のスパイラルに陥ってしまった。達也に交代して投入された梅崎にしても、得点の好機にパスを選択するという消極性を見せ、他の選手においても中盤での球回しに気遣うあまり、遅攻に終始。狙われるのも時間の問題と不安視していたら、予感的中・・・つまらないボールロストからついに失点。指揮官に至っては、勝利への執念も姿勢も見せず、梅崎投入以外は静観を決め込んでしまった。

浦和は、すべてにおいて、心が折れていた。
集中力を簡単に失う心の脆さ、慎重になりすぎて冒険心を失ったプレー、もはや心ここに在らずの指揮官、そんな指揮官を最後まで据え置くしか術を知らないフロント、そして憂さを吐き捨てるように監督や選手をなじり野次を浴びせるサポーター・・・こんな状態で、どうやって勝利を掴むことができるだろう。「勝負」の前に、「自身」に負けている状況で。
試合を通して、ガンバの選手たちは、決して好調とは言えなくても、味方の動きを良く見て連動していた。劣勢に立たされても慌てることなく、冷静に戦況を読んでいた。全てが浦和を上回っていた。
当然の敗戦。潔く受け入れるしかない。

081129gamba9 試合後は、何やら揉め合っている光景を確認することができた。都築とセルヒオが言い合っていたそうだが、私にとっては、誰が何を、サポの面前であろうがなかろうが、そんなことはどうでも良かった。
それで浦和の未来が見えてくるのなら、それで浦和が強くなれるのなら・・・
「こんな光景は見たくない」などという甘い考えは捨てた。眼前にあるのが、今の浦和の姿なのだ。この現実を受け止めていかなければ、真の成長はあり得ない。
膿は出し切ったほうが良いと思う、今のうちに。私はすべてを受け止めたい。

あと1試合、クラブは、選手たちは、私たちに何を伝えてくれるだろうか。
何があっても、私が浦和を応援することには変わりはない。
しかし気持ちは、試合後に伝えたい。
「ありがとう」とは言えないだろうが、来季につながる前向きな気持ちを伝えられれば、、、と期待したい。

追記:
件の退場劇
ガンバの中澤の倒れ方にも問題はあるものの、どう見ても故意に頭髪を引っぱったエジミウソンですが、「(謝るつもりで)頭を撫でた」などとの申し開きがよくできたものだと。
装身具による警告の件といい、勝手にピッチから出てベンチに下がった件といい、プロとしての資質に欠けたところに呆れるばかりです。

追記その2:

081129gamba 「席の詰め合わせ」ってww
御歳暮の季節ではありますが(笑)

素直に書いてばかりでは悔しいので、突っ込んでみました。

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コメント

「自滅」
この一言で十分表現できてしまう試合でした。
過酷なACLを戦って、ガンバも精彩を欠いていましたから、きちんとそこをつけば、勝機があったはずでしたが。

ACLの出場権も失いましたが、まだ、賞金はもらえます。
最終節の結果如何では、その額が一千万円の単位で変わります。
今季、壮大な無駄遣いをした以上、一銭でも多く賞金を得るべきで、最終戦、いい加減な闘いは許されません。
そのことを念頭において、応援しようと思っています。

投稿: sat | 2008/12/02 16:09

@satさま
まさに「自滅」と呼ぶにふさわしい試合でした。帰りに「(ガンバの調子から)勝てた試合だったかも知れないのにね」と、ダンナと電話で語り合いました。それくらい、自分たちで勝機を手放した試合と言えました。

>今季、壮大な無駄遣いをした以上、一銭でも多く賞金を得るべき

まさにそのとおりです。「ひとつでも上」「一千でも多く稼ぐ」を目指さなければプロとは言えません。それでナンボの世界ですから。
あとは、岡野のウッチーの姿をしっかり目に焼き付け、御礼を言いたいです。

投稿: nigoe | 2008/12/03 14:10

nigoeさん、こんにちは。
涙の敗戦の後、カミサンと3泊4日の京都紅葉狩りの旅を満喫してきた、温サポのたまのりです。脚戦もSS席で脚サポに思いっきり気兼ねしながら、緩く応援させていただきました。(偉そうなことは言えません。試合としては、お互いの意地がぶつかり合った好ゲームに思えてましたし・・・。)
しっかし、ここにきて、何とも選手の頑張りがまったく結果に反映されない戦いが続きます。「選手は頑張ってるけどね・・・。」って今年は何度言ったことか。リーグの上がり3試合は、その年のクラブの総決算。1年間でやってきたことの、最も良いパフォーマンスを魅せなければいけない筈なのに。これだという勝ちパターンがなければおかしいはずなのに(泣)。
去年は、それでもACLの決勝戦でそれなりの形は見えました。(その後、抜け殻状態を見せられましたが・・・。)
今年は、何なんでしょう。未だに形が見えてこないって、もう終わりなのに!監督が変わることが来年への希望になってるってのは、たまのり的には初めてです。
最終戦も多分厳しい戦いになるでしょう。どことやっても、勝てそうな気がしないという、何ともはやな状態ではありますが、それでもやっぱり参戦します。頑張ってる選手達を鼓舞するために!来年に繋がる何かを見つけるために!

投稿: たまのり | 2008/12/03 14:21

nigoeさま

名古屋から、今季は18試合参戦しました。
が、あまりいい思い出はなかったです。
見ていて面白くなかった。

人も、ボールも動かない試合が多かったなぁ~。
あっ、後ろには動いてましたけど。
来季はどうなるんだろう!

6日に何か感じられればいいんだけど…。

投稿: なごやのじーじ | 2008/12/04 00:28

@たまのりさま
ご夫婦揃っての遠征、お疲れ様でした。うちもそのはずだったのですが・・・
私も「意地のぶつかり合い」を感じた時間帯はありました。しかし、だんだん自分たちで試合を難しくしている印象が強くなり、もどかしさを覚えました。

>これだという勝ちパターンがなければおかしい
まさに、そういうことだと思います。昨年ならDF中央部の強さが抜きん出てました。どんな球が飛んでこようとも弾き返す力が「勝ちパターン」の象徴でした。
今季は、監督の迷走そのままのシーズンに終始しましたが、それが新生レッズを生み出すきっかけとなって欲しいと願うしかないですね。「スクラップ&ビルド」です。

@なごやのじーじさま
今季も名古屋からの多数参戦、お疲れ様でございました。
私も今季、思い起こせば日本平・神戸・大分以外の全試合(限リーグ戦)に参戦しましたが、面白い思いをした試合はなかったですね。勝利した試合に辛うじて心を軽くして帰ったくらいでしょうか。不細工でも勝利することの大切さも学んだ一年間でもありました。
最終節、何か来季に繋がる光明を感じさせてくれれば、と期待しています。浦和の原点である「ひたむきさ」を感じさせてくれれば、と願っています。

投稿: nigoe | 2008/12/05 01:32

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