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2008/08/15

中山道中膝栗毛@与野~大宮宿~上尾宿

ずいぶんと間が空いてしまいました・・・(`・ω・´)
真冬の話を真夏に書いて涼んだ気分になっています(汗;
現時点では、とうに碓氷峠を越え信濃国・岩村田宿(長野県佐久市)まで足を延ばしておりますが、道中記としてはググッと時を遡り、前回(『蕨宿~浦和宿~与野』編)のつづきを書き記したいと思います。

【JR与野駅(じぇいあーる よのえき) さいたま市浦和区 2008年1月27日 AM11:50】
■天気(東京):晴れ 最高気温:7.0℃ 平均風速:3.8m/s

ついに、「この先」を歩くことに。
080127yono1 前日に日本橋から蕨宿まで歩いたというのに、性懲りもなく歩きます。これから始まる長い旅への覚悟も全然無しに(笑)。
さすがに前日の疲れがあったのか、朝寝坊。昼前に天気の良さだけに誘われて、思いつきでのこの日の膝栗毛。手頃に距離を稼ごうと、上尾宿を目指すことに。
与野駅東口の中山道には、ご存じの方も多いでしょうが、写真のような立派なケヤキの大木があります。往時を偲べる佇まいです。

080127yono2 線路越しに、さいたま新都心の高層ビル群が見えてきたところで、橋の工事現場が見えてきます。かれこれ2年ほど前から実施されている大原橋の架替工事(当サイトでもご紹介しております)ですが、まだやっていました。実はこの橋の下付近には、かつて川口にある赤山城への交通を支えた『赤山街道』が通っていたようです。現在は鉄路で分断されていますが、線路の東西には現在でも『赤山通り』が残っています(数年前、赤山街道は実際巡りました)。工事完了が平成21年3月末だそうで・・・もう少し我慢が必要なようです。

080127yono3 三菱マテリアル前のケヤキ並木に何となく街道風情を掻き立てられますが、これは昭和42年の埼玉国体の際に植樹されたものとのこと。40年も経過すればこのような立派な街路樹となるものだと関心します。さて、この並木が途絶えたところに高台橋という小さな橋があり、そのたもとに小さな祠が建っています。地蔵菩薩像と不動明王像が祀られており、地蔵菩薩像は、叶わぬ恋に世を儚んで身を投げた女郎の供養のため、不動明王像はかつてこの地が刑場であったため、その供養塔と伝えられています。普段良く通る場所ですが、意外に知られていない話を学ばせてもらえるのも、街道巡りの奥深さです。

080127yono4ほどなく『さいたま新都心駅』に到着。この日、さいたまスーパーアリーナで『KICK OFF 2008』なるイベントをやっていましたが、あれこれ逡巡のうえ、パス。ついでに、かねてより訪れたかった蕎麦屋に行くことに。『高山村大使館 日曜庵』という屋号で、一見何の店かわかりにくいですが、概要は、蕎麦愛好家集団が設立したNPO法人が経営する、群馬県高山村のアンテナショップも兼ねた日曜日限定開店の蕎麦屋です(蕎麦粉は北海道・幌加内産等を使用しているようですが)。活動の中心団体は『さいたま蕎麦打ち倶楽部』で、ここを蕎麦打ちの“道場”にしているとか。毎年秋の『中央区民まつり』の出店を楽しみにしていますが、良い機会ですので“本丸”に乗り込んでみることに。ダンナは鴨もり(800円)、私はもりそば(500円)を注文(日曜庵HP写真参照)。丁寧に作られた蕎麦とつゆの味は実に素直。素朴さが舌に優しい逸品ですので、お近くにお越しの際はご賞味あれ。

080127yono5腹ごしらえを済まし、出発。駅近くの子豚マークでお馴染みのラーメン屋のメニュー板(写真)を見てニヤリ。そして氷川参道の入口を横目にてくてく北上。ほどなく吉敷町の交差点に差し掛かればそこは大宮宿の入口です。

 

【4宿目:大宮宿(おおみやじゅく) 埼玉県さいたま市 2008年1月27日 PM0:40ごろ 訪】
■本陣1、脇本陣9、旅籠25軒(天保14年記録より)

080127ohmiya1埼玉県最大の商都・大宮。本陣1軒、旅籠25軒とそれほど大きくない宿場でありながら、脇本陣が9軒もあったのは、何らかの理由で昔から身分の高い旅人に好まれていた場所なのでしょう。さて、現代。これだけ商業施設が集積していたら、往時の中山道の風情を求める方が無理、と言うものなのでしょうか・・・浦和以上に、いえ、もしかしたら中山道の宿場の中では最も往時の面影が木っ端微塵に砕かれた街なのでは、と思われます。ここが旧街道の宿場町だということを彷彿させてくれるものは、残念ながらほぼ皆無。強いて言えば、建物の区画が道に面して間口が狭080127ohmiya2いことくらいでしょうか。当世の街道筋には“リス”が生息している模様。沿道は心なしかオレンジ色に支配されています。首都圏のどこにでもある駅周辺の繁華街を淡々と歩いていくと、大栄橋のたもとを過ぎたあたりから「それらしい」立派な樹木が見受けられるようになります。
JR宇都宮線、東武野田線のガード(道路脇に歩道あり)をくぐって、さらに北進します。

080127ohmiya3大宮郵便局近くのCOCO'Sのところに、追分を示す道標がありました。
幕末の安政7年(1860年)に建てられたこの石碑には、「大山 御嶽山 よの 引又 かわ越道」と記され、中山道から西へ分岐する道の存在と行き先を示しています。COCO'Sと隣の魚屋さんの間に古道があって、与野方面に続いていたとのこと。このような道標は、東京や埼玉の街道沿いで、庚申塔と兼ねた形でよく見かけます。当時の関東では「大山詣で(伊勢原市)」や「御嶽山詣で(青梅市)」が盛んだったことを、今に伝えてくれています。なお、「引又=志木」のことだそうです(以上、現地案内板参照)。

080127ohmiya4 プラザノースとステラタウンという新興行政&商業地を右手に見ながら、県道164号線をさらに北上していくと、新幹線の高架手前に祠が。『猿田彦大神』と記された祠には、元禄10年の年号が刻まれた庚申塔が祀られていました。新しく拓けた街、新幹線、そして庚申塔・・・と時代のギャップを感じながら古に思いを馳せるのも街道巡りの楽しみのひとつ。よう やく中山道の雰囲気がこのあたりから感じられるようになりました。時代の波に呑まれることなく、大切に保存されている地元の方々に敬意を表します。

080127ohmiya5新幹線とニューシャトルを頭上に、そしてすぐ国道17号を地上で横切り、県道164号線をひたすら上尾方面に直進します。
国道17号線=中山道と捉えられがちですが、実は埼玉県内では東京都内ほど重複区間は長くありません。浦和の六辻交差点で交差して以来の国道17号でしたが、ここで一瞬出会ってのち、熊谷まで、またもしばしのお別れです。

080127ohmiya6中山道である県道164号線を上尾方面に向かいます。宮原あたりまで来ると、古刹があったり、大木があったり、庚申塔が多く残されていたりと、街道風情がぐっと増えてきます。ようやく歩く目的を思い出した気分になりました(笑)。ここは英泉が『中山道六十九次』の上尾宿で描いた加茂神社。さすがに上尾駅とさいたま市内を繋ぐ道路ですので、平成の世では人から車に往来物が変わり交通量多し。気をつけて道中を歩きます。

080127ageo1上尾市に入ったばかりのところ、馬喰新田バス停横に、立派な不動尊があります(写真の空き地左の石碑)。寛政12年(1800年)の刻印がありました。これは川越方面に向かう道標も兼ねていたようです。この少し先、下上尾バス停を過ぎたあたりが、上尾宿の入口だったと言われています。

080127ageo3当世、上尾の世情が1枚のポスターで表現されていました。
市民1人あたりの歳出額が全国782市の中で781番だからといって、行政サービスが劣悪なのかどうかは甚だ疑問ですし(人口が多ければ低くなる数字です)、住みやすさ安心度の順位を算出した基準を示さずに順位が低いよと言う数字だけ表示するのも眉唾もののような・・・
確かこれ、市長選告示前の選挙対策用ポスターみたいでした。地元ではバレバレなのでしょうが、候補者の名前が標記されて無いところがツボですね(笑)。

【5宿目:上尾宿(あげおじゅく) 埼玉県上尾市 2008年1月27日 PM3:30ごろ 訪】
■本陣1、脇本陣3、旅籠41軒(天保14年記録より)

080127ageo4現在の上尾駅前交差点周辺が、上尾宿の中心地となっていたようです。旅籠41軒という規模は大宮宿を大きく上回っています。当時は鉄製の常夜灯もあったそうで、裕福な宿場町であったことが偲ばれます。上尾まるひろ百貨店隣りにある、氷川鍬神社が宿場の中心だったようで、まるひろ百貨店付近が脇本陣、氷川鍬神社前を中山道をはさんだ正面に本陣があったそうです。
080127ageo5そこで、本陣があったという対面側にファインダーをふってみると・・・右写真のとおり、昔日の面影は残念ながら残されておりませんでした(つ;д`)
当時は、近くに岩槻道や川越道も通っていたため、いわゆる“飯盛り女”も多く、かなり人気があり繁盛した宿場町だったようです。

080127ageo6さすがに真冬ですので、午後3:30頃とはいえ陽の傾きは早いもの。もともと散歩がてらに歩き出しましたので、JR上尾駅前交差点で、この日の膝栗毛は終了。

何の気無しに中山道北上を始めましたが、この先、体力的にも経済的にも大変な思いをすることになろうとは、、、
たぶん、そんなことを最初から気付いていたら、歩き始めなかったでしょう、きっと。
人生、得てしてこんなもんでしょうな(笑)

 

■2008年1月27日(日) 与野駅~大宮宿~上尾宿全行程
 ・距離:11.1㎞ 所要時間:3時間40分(うち、30分程度休憩)
 ・全行程ルートマップは、
こちら
  全行程マップ右の『ルート再生』ボタンを押すと、ルートを「小僧」さんが一生懸命走ってくれます。
  ご自分の体重・年齢を入力すると、同行程の消費カロリーを計算してくれます。
  お試しください。

(次回:『上尾宿~熊谷宿』編につづく)

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