« 08【AWAY】第19節@鹿島戦 | トップページ | 08【五輪】男子:日本 0-1アメリカ »

2008/08/06

08【五輪】女子:日本 2-2 ニュージーランド

8日の開会式に2日先立ち、北京オリンピック・女子サッカー競技が開幕いたしました。
何かと盛り上がりに欠けるこのたびの大会ではありますが、スポーツ好きとしては何だかんだあってもちゃんと観てしまいます。自分の脳内的にも、自己ナショナリズムが最高に発動されるスポーツの祭典が始まりました。

開幕戦は、日本vsニュージーランド。
浦和の3人娘(柳田、安藤、矢野)も、晴れて初戦先発を果たしました。

立ち上がり15分くらいは、日本選手の動きのあまりの硬さに「どうなることやらww」と気を揉みましたが、大野の突破→シュートから我に返って、のびのびとしたプレーを展開。芝の深さが気になっていたのでしょうか、開始から浮き球クロスを多発していた日本でしたが、その頃を境にグラウンダーのパスを勇気を持って回し始めるように。多少は勝手が違っても、「自分たちのやり方」を貫く方が活路は開けます。見違えるように日本のパスは廻りだしました。

いつの間にか、私は日本の選手たちの動きに魅入っていました。
攻撃時の選手たちが、前に向かう姿勢を求め続けています。
そして、「くさび→もどし→後方の選手が受ける」あるいは「パス&ゴー」といった、連係プレーの多用が随所に見受けられました。システマティックな基本動作に忠実であることが、どれだけプレーに安定感を与えるか、久々に感じ入りながら彼女たちを観ていました。
是非、どこかの某クラブチーム(男子)も見習って欲しいものです。
右サイドでは、早々から(上記同クラブの)安藤が大車輪の活躍。日本攻撃の起点として機能しました。再三の突破に業を煮やした相手守備選手が、婦女子には相応しからぬラフプレーで安藤を止めるたびに、浦和サポとしては心配が募るとともに怒りが湧いてきて、、、(゚Д゚)ゴルァ!

さて、話を戻して。
時間の経過とともに、得点の匂いも充分漂ったのですが、いかんせん今日はFW大野が大ブレーキ。動き自体には全く問題がなく、むしろ一番得点の予感を感じさせてくれていた彼女だったのですが、フィニッシュが素直すぎてorz... 後半のビッグチャンスを外したことで佐々木監督は交代を決断してしまいましたが、技術も高く、男子の大久保(神戸)と安田(G大阪)を足して割ったような小気味よいプレーヤーですので、次戦はぜひ「落ち着いて」(笑)、奮起して欲しいと思います。
そんなこんなで得点機を逸してもたつく日本の隙を突くように、わずかなチャンスをものにしたニュージーランドが先制。この失点劇の前から近賀の攻守にわたる不確実なプレーがちょっと気になっていたのですが、不安は的中してしまいました。近賀とGK福元の連携ミスでの失点。押せ押せだった日本側のムードが一気にトーンダウンして前半終了。

わずかなミスが致命傷になりかねないのが、国際試合の恐いところ。
「佐々木監督就任以来、先制点を挙げて勝利に結びつけた」ことを説明する実況アナウンサーの理論を踏襲したかのように、後半は始まりました。

さらに、この試合を微妙に「匙加減」したのは、レフェリーのジャッジ。
リプレイでも不可解な石清水のファウルが、PKを与えてしまい、2失点目(当時のプレーを確認していない現時点では、彼女が不運に思えてなりません)。
2点ビハインドで色を失いかけた日本の選手たちでしたが、、、ニュージーランドの余裕の選手交代で試合の流れに微妙な変化が生じたのを機に、少しずつ冷静さを取り戻した日本の選手たちは、「前」への意識を再び強くしてきました。
すると、その一念が奏功したのか、今度は日本がPKを獲得します。少々、帳尻を合わせたかのようなジャッジにも見受けられましたが(^^;、宮間が相手GKにコースを読まれながらもきっちり1点返しました。

オリンピックの舞台で、PKでもいいから1点獲得できたことが、日本の選手たちへのカンフル剤になったようでした。
そこから日本が、パスに、球際に、ルーズボールへの対応に、積極的なプレーを回復し、試合を支配しました。

そうです。
日本には、澤がいます。
浦和の3人娘がいます。
ボンバー・荒川がいます。
女岡野(勝手に命名)・丸山がいます。

荒川の全くもって惜しいオフサイドを皮切りに、反撃に出た日本。安藤に替えて投入された丸山のサイドでの執拗な掻き回しも効果的に作用し、それら一連の動きの成果として得られたFKの絶好機を今度は逃さず、澤がニアの角度のない難しい位置でボールを受け、ボレーでゴールネットにズドンと一発、同点弾!
何と頼れるお姉様なのでしょう、、、彼女の意志の強さとリーダーシップ無くして、今の『なでしこジャパン』はありません。負傷してピッチ外に出されてもなお速攻で戦場に戻る彼女の飽くなき闘争心には、ただただ敬服の至りです。

押せ押せムードをこのまま続けたかった展開でしたが、時すでに遅し。無情の笛の音がピッチに響き渡りました。
お互いに「痛み分け」のドローでしたが、特に日本にとってはFIFAランク上での格下相手とはいえ、この一戦で勝ち点2を失ったことは痛恨でした。
しかし、今回のニュージーランドがそうであったように、サッカーとは、どこが相手でも「決して勝てない相手ではない」という理論が成り立つ競技です。
この初戦で見せてくれた、試合を捨てない情熱と冷静さを忘れなければ、相手がアメリカだろうがノルウェーだろうが、試合終了のホイッスルを聞くまでは勝負の行方はわからない、ということです。
だから、サッカーは面白いのです。

彼女たちの北京での健闘を、心から祈ります。

追記:
同点弾に喜ぶ日本の選手たちに「戻れ!戻れ!」と叫んでいた佐々木監督を見て、アトランタの光景が重なって見えました。。。

追記その2:
ニュージーランドの監督の叫び声が、かの『大声コーチ』を彷彿とさせました(笑)
 #顔はオーウェンに似ていたのに・・・残念だなぁ(`・ω・´)

|

« 08【AWAY】第19節@鹿島戦 | トップページ | 08【五輪】男子:日本 0-1アメリカ »

サッカー」カテゴリの記事

コメント

最初の失点はどこかのクラブでも見たことがあるような・・・悪いところだけは似てしまうのでしょうか。

審判がアレだった、というのはありますが、終わってみれば、取るべき時に点を取らないといけない、というセオリー通りの試合だったと思います。

前半15分から前半30分くらいまでの押している時間帯に1点とっていれば、だいぶ展開も変わったのでは、と思います。

この経験を生かして、次の試合に臨んで欲しいものです。

投稿: sat | 2008/08/07 09:19

@satさま

>取るべき時に点を取らないといけない
まさに国際試合では、この鉄則が効いてきますね。
翌日の男子・・・言わずもがな、でした。
いろいろ自分たちで難しくしてしまった感もありますが、それでも最低の結果で「何とかした」ことは、次へ繋がりますね。アメリカが負けました。勝ち点では日本が上です。
このスリルとサスペンスが、サッカーの醍醐味でしょうね。
大会の中で経験を積みながら、成長して欲しいものです。

投稿: nigoe | 2008/08/08 10:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/139833/42090182

この記事へのトラックバック一覧です: 08【五輪】女子:日本 2-2 ニュージーランド:

« 08【AWAY】第19節@鹿島戦 | トップページ | 08【五輪】男子:日本 0-1アメリカ »