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2008年7月の6件の投稿

2008/07/25

自主性~第19節@鹿島戦の展望

ご無沙汰しておりました。久々の更新です。

別に、東京V戦の内容がイマイチ不満だったとか、川崎戦の顛末に呆れて凹んでいたとか、最近のチーム状態を嘆いているとか、旅に出ていたとか、夏本番の暑さにやられていたとか、ビョーキだったとか・・・
そんなことはございません。

ただ単に、忙しかっただけでございました。

ということで、今日は時間ができました。
ご心配くださった皆さまにはご迷惑をおかけいたしましたが、どうぞご安心下さい。
今後とも、弊サイトが更新をサボっている間は、どうぞ他の優良サイトをお楽しみくだされば幸いです(笑)。

 #東京V戦や川崎戦の参戦記は、もういいですよね、、、ね?(^^;


さて。
日曜日は、

鹿島アントラーズ(リーグ1位)vs.浦和レッズ(リーグ2位)の対戦です。

特に今季は『日程くん』の“嫌がらせ”とも取られても仕方のない試合日の多い浦和ではありますが、このたびは、その代表格との呼び声高い、日曜夜のカシマスタジアムでの一戦であります。
 #たぶん、両軍サポにとってキツイ日程かと、、、

まず。
例によって、現時点(第18節終了時)における両チーム戦績を、おさらいいたします。

第18節終了時点の戦績
順位 チーム 勝点 勝数 引分 負数 得点 失点 得失
1位 鹿 島  34  10  4  4  34  16 +18
2位 浦 和  32  10  2  6  31  20 +11

「勝ち点」「得点」「失点」ともに、大差はありません。
「勝ち数」については、同数です。
首位と2位とを分け隔ているのは、「引き分け数」「負け数」です。
如何に「負けないこと」が成績に繋がるか、、、という鹿島の「お家芸」がここに発揮されています。横綱相撲と言いましょうか、リアリズムのお手本とも言えましょう。

で、「鹿島」と言えば・・・恒例、

 お話にならない通算成績  
    ↓

鹿島戦 全対戦戦績
      勝数  引分  負数  得点  失点
第6節(08/04/11)時点       8   3    23     38     60
第19節前(08/07/25)時点   9   3    23     40     60

 (゚Д゚)「・・・・・・・・・・・」

今回はさらに、カシマスタジアムにおける対戦通算戦績を調べてみました。

カシマスタジアム通算戦績(08/07/25時点)
試合数  勝数  引分  負数  勝率  得点  失点 平均得失点差
  15   3   2    10  0.200    18   29       -0.73

まあ、こんなもんでしょうなぁ、と、調べる前から予想はつくような状況ではあります。
少しデータを加工して、通算得失点差(18-29=-11)を通算試合数(15試合)で除した『平均得失点差』を計算してみると、実際の結果の印象とは少々食い違いも出て来ますが、少し確率的な傾向が見えてきました。
「なんだ、得失点差が平均-0.73点なら、負けても僅差の接戦してるんだ」
と思いきや、さにあらず。
カシマ同様に、カシマ以外の会場(国立など含む)での『平均得失点差』を算出してみると、

<1試合平均得失点差:カシマ以外>
 {(40-18)-(60-29)}÷(35-15)試合≒-0.45点/試合

カシマとの相性の悪さが、数字の上にも表れています。
さらに、失点だけで論ずれば、

<1試合平均失点> 
 カシマ:-29÷15試合≒-1.93点/試合
 カシマ以外:-(60-29)÷(35-15)試合=-1.55点/試合

と、カシマでの失点の高さがうかがえます。

昨年までは、アジア全土で「鉄壁」と鳴らした浦和の守備でしたが、今季は、もうそれは「ないもの」として心せねばならないでしょう。

困りました。

五輪を控え、鹿島は内田を、浦和は細貝を、それぞれ若手の主力を欠きますが、これはお互い様(浦和のほうが戦力的影響は大きいでしょうが)。
出場停止選手も両チームともなし。
さらに、鹿島については、海外からの謎の新加入選手(ナカタコ、マルシーニョ)が戦力としてどのくらいの効果があるのかまだ読めませんが、かたや浦和の長期離脱選手(ロビー、三都主)による慢性的影響は実感できています。

これも、困りました。

しかし。

もともと浦和は弱いチームなのです。
浦和サポーターは、このことを忘れてはいけないでしょう。
常勝である歴史の方が遙かに短く、その倍の年月が敗戦の歴史であったことを。
通算全戦績を五分にできたのも、つい2,3年前のお話です。
その弱さには、技術的な問題もありましたが、「心の弱さ」も決して無関係ではなかったでしょう。

同じ負け方を繰り返す監督について、「無策」と言われても仕方のない現状。
あれそれこれやと、私たちを飽きさせることなく報道される、日々の現実。
それなら、これからは選手自身で「どうするべき」かを考えるべきではないでしょうか。当事者である自覚があれば。
選手は本来監督の考えに従うべきものですが、自分たちにだって考えや意志はあるでしょう。
目の前で事件が起こっているのに、上司の指示がない限り助けにも対応にも行かないのでは、あまりにも自分の意志を捨てています。否、正義感や勇気を捨てています。これではまるで、いつぞやの騒動と同じです。

 義を見てせざるは勇無きなり。

己の心の命ずるままに行動することも、時として必要ではないでしょうか。
「わが事」と思う気持ちがあればなおさら、自主性を発揮して欲しいものです。
それは、サポーターも同じこと。
選手を支えるためにスタンドにいる限り、ひとりでも「闘っている」選手がピッチにいる限り、応援を止めてはなりません。
逆境であればこそ、窮地に立たされた時こそ、その人の“真価”が試されます。
選手も、サポも。

守りましょう。
選手は自陣を、サポーターは選手たちを。
まずはここからはじめようではありませんか。
闇雲に攻(責)めてばかりでは、これこそ無策。「捨て身」や「奇襲」作戦ばかりでは、いずれ皆疲弊してしまします。城を守り兵を養ってから、はじめて戦(いくさ)はできるものです。

これは空回りな精神論や根性論かも知れません。
しかし、気持ちが負けてしまった時点で、現実もそれに追従してしまうことは、誰もが知っていることではないでしょうか。

今回も、この言葉で締めたいと思います。

 

  意地。

 

がんばりましょう。

追記:
このたび電車で鹿嶋国に渡航される皆さまへ。
乗換検索サイトには乗っていない体験情報が、こちらにございます。

『【大きな旅】鹿嶋国列車の旅』(弊サイト提供)

なお、外務省の海外渡航情報には、鹿嶋国の情報は掲載されておりませんので、ご注意下さい(笑)

旅のお役に立ちましたら幸いです。

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2008/07/17

真骨頂~第17節@東京V戦への決意

今回は『展望』ではございません、『決意』です-------------。

 

さて、今節は、

浦和レッズ(リーグ2位)vs.東京V(リーグ13位)

の、対戦です。

冒頭で述べたとおり、このたびは『展望』を述べるつもりはございません。
現在状況がどうだろうが、過去の対戦が有利だろうが不利だろうが、相手の監督が柱哲だろうが、フッキや服部や大黒がいようが、久々の対戦だろうが、そんなことをこねくり回して論議しても、今回のワタシ的には不毛であります。

浦和レッズは、今、深刻な状況にあります。
そんな状況でありながら、多くのサポーターたちは、怒りとやるせなさに悩まされながらも、このチームを見捨てずにいます。
それは、浦和サポーターが長年培ってきた『思い』があるからだと思うのです。

「どこかに、自分たちが関われる余地がある。」

その自負が、浦和レッズと多くのサポーターの間をつなぎ留めているような気がするのです。

正直、チームはお話にならないくらいひどい状態です。
人によっては、観戦拒否や応援拒否などで、「意思表示」を行うでしょう。
それもひとつのやり方かも知れません。
しかし、私には、そんなことはできません。

ピッチの上でファイトしない選手を許せないように、自身をサポーターと呼ぶのなら、眼前の闘いを放棄してはならないのではないでしょうか。
目の前で全力を尽くして闘っている選手が「ひとりでも」いる限り、私たちも闘うことをやめてはならないと思うのです。

勝手な理屈は必要ありません。
八方塞がりの境地に、活路を見出す。
ひとりでも闘っている選手がいるのなら、逃げずに最後まで選手と共に闘い通す。
これぞ、浦和レッズサポーターの“真骨頂”ではないでしょうか。

「俺たちの声で選手を後押しするんだ」
「俺たちが選手を支えないでどうする?」

オールド・サポの方なら覚えているでしょう。
最後まであきらめない気持ちで臨んだ試合では、何度となく試合展開をひっくり返し、逆転勝利をおさめたことを。選手とサポーターが、必死に一丸となって闘ったことを。
久しく、そんな状況に出会っていない・・・と思いませんか?

原点に戻るべきなのは、私たちサポーターなのかも知れません。

『浦和者』として闘っている選手を、全力で応援しましょう。
スタジアムではもとより、スタジアムに行けなくても。
私にとっての第17節は、それが『すべて』です。
がんばりましょう。

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2008/07/15

08【AWAY】第16節@大分戦

現地参戦組の皆さま、遠路本当にお疲れ様でございました。


「ひどい。」
試合後、思わずこう吐き捨てたほどの試合内容に、落胆する気も萎えた。
いつまでクラブは、監督は、選手たちは、われらに我慢と辛抱を強いる気なのだろう・・・

 

発売当日に買ったチケットを無駄にしてしまった。ずいぶん前から予約していた宿もキャンセルした。現地に向かった仲間たちに思いを託したTV観戦。
結果、情けないほどの敗戦。
けれど決して「行かなくて良かった」などとは思えなかった。現実を正しく受け止めるために、この惨状を目の当たりにすべきだったのかも知れない。
遡れば、前節のFC東京戦になまじ勝利してしまったことが、現実をより深刻化させてしまったのではないだろうかとさえ思えてきた。 

個々の局面ではことごとく競り負け、相も変わらずボールを持った味方を傍観するのみ。3バック両端のスペースや、バイタルエリアのスペースをケアすることなく相手の進入を簡単に許し、そこを守るはずの“担当者”は、ただボールの行方に振り回されるばかり。このような光景を、何度見せつけてくれたら気が済むのだろう。こちらはもう飽きたという感情を通り越してしまっているのに。
現地では「細貝コール」があったという。無理もない。啓太もまだ病人の域を脱していないのだから。

活動量の豊富な選手を先発起用しない意図が、私には量りかねる。
大分は、金崎はじめ運動量豊富な選手を用いた積極策で、序盤から勝負を賭けてきた。
動き回る駒を頭から、限界が来るまで積極的に使うのが勝負の常道だと思っていたのだが、このクラブの監督は必ずしもその戦法を選択しない。確かに永井と達也は先発だったが、この日の達也は「行けるところまで」ではなく「90分稼働」が目的だったのだろうか。それでなくても、1点先制されてからのベタ引きの大分相手ではスペースも無く、本来の稼働出力の発揮もできぬうえに、目的を転換せざるを得なかったのかも知れない。

それにしても、だ。
後半開始からFW2枚をそっくり交代してしまう戦術とは何なのだろう?
先発起用の際の目論見が外れることはままあることなので、それに対して糾弾するつもりはないけれども、2枚ともいとも簡単に交換されてしまうと、無駄に選手交代のカードを消費されたという印象を与えてしまう。ただでさえ攻撃手法に対する疑惑が膨らんでいる状況でのこの采配は、『付け焼き刃』的と揶揄されても仕方がないだろう。
さらに頭の痛いことに、その先発FWのこの失態には言葉もない。自分の置かれている状況をあまりにも甘く見すぎている。「気の緩み」以外の何物でもない。

先制点を奪いベタ引きになった相手に対して、後半、FW交代という策に打って出た監督の試合後の談話は、こうだ。

後半は元気でフレッシュな選手を入れた。前半、点を取っていなかったし、前の動きを変えるために、流れを変えるために梅崎と高原を入れた。しかし、結果変わらなかった。
(中略)相手のDFが90分集中していたので、ゴールできなかった。

対戦相手をよく研究していたのはシャムスカの方だったことが、このコメントからも明白に読み取れた。残念なことに。
後半途中、サイド両名をポジションチェンジした意図は、単なるいつもの奇策だったのだろうか(私は守備力に危険のあった左の堤に対し、暢久をそのケアに回したのかと善意に解釈したのだけれど)・・・それは見事に「仇」となった。
マークを外された右サイドを抜けてきたのは、“浦和失点劇場”ではお馴染みのウェズレイ。万事休す。

選手の名前だけならJ随一の顔ぶれが揃っているのに、なんという脆さに満ちた敗戦。皮肉でもなく、翌日首位陥落したことは当然のことと素直に受け止められた。これで首位とは恥ずかしい。
これほどまでに動かない選手たちを突き動かしてくれるのは、個々の競り合いに簡単に敗れる選手たちに戦意を蘇らせてくれるのは、果たして「戦術」だけなのだろうか?

満足に11人で闘えないのなら、戦術云々の話以前の問題。
これが現実なら、私は「闘ってくれている」選手を応援するだけ。

次節、東京V戦で、よくよく考えさせて貰いたいと思う。
闘志を忘れかけた選手でも、微力な私の声ででも闘志を思い出してくれるのなら、これからも共に闘っていきたいとの思いを伝えたい。
残念ながら、浦和で闘う心を失った選手を見つけたとしたら、もうその選手へ声を掛けることはしないだろう。
今、私たちにできることは、そんなことくらいかも知れない。

「闘志無き者は去れ。」
は、世の常なのだから。

【2008 J第16節 7月12日(土)18:05 KICK OFF】
          大分 2-0 浦和

会場:九州石油ドーム  観衆:28,214人 天候:曇    
得点者:【大分】[10分]前田俊介、[80分]ウェズレイ 
交代:【浦和】[HT]永井雄一郎→高原直泰、[HT]エジミウソン→梅崎司
            [78分]堤俊輔→エスクデロ セルヒオ
        【大分】[65分]前田俊介→小林宏之、[86分]金崎夢生→藤田義明
警告:【浦和】[26分]エジミウソン、[30分]永井雄一郎、[53分]堤俊輔
    【大分】[40分]森重真人、[81分]ウェズレイ
退場:なし
主審:奥谷彰男

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2008/07/10

08【HOME】第15節@FC東京戦

たった1人の選手の復帰が、これほど劇的にチームを変えてくれるとは。
これまでの浦和に欠けていた「何か」を痛感させられた、そんなゲームだった。


080705fctokyo1梅雨の晴れ間の照りつける太陽に蒸し暑さが拍車を掛けていた。うかつにビールなんぞ飲もうものなら、たちまち熱中症にもなりかねないような陽気。入場後、いくぶん涼しさが漂ってきた頃にようやく一杯。これからはビールより冷凍ペットボトルが命を繋ぐ必需品となりそうだ。

選手の練習時にも、まだ明るさが残る080705fctokyo2ピッチ。空も明るく、予報で心配されていた雨は降る気配もなくひと安心。達也の姿が見えた。暢久も啓太もロビーもいた。
対面の客たちも、ひときわ出力を上げて唄っている。唄を聞かされながら「過去のあれやこれや」を思い出すと、より一層、彼らには負けたくないとの思いが強まる。お膳立てはできた。上等。

080705fctokyo7スタメン発表を待たずとも、練習でピッチに散らばる選手を眺めれば、だいたいのフォーメーションは想像できていた。場内アナウンスでも「MF闘莉王」の名を告げた。そして、高原、永井、梅崎、細貝の名は「SUB」として。
FC東京に、耳慣れない羽生、佐原の名を聞く。長友・石川・ブルーノらがピッチに不在でも、羽生、今野、梶山の存在は脅威。今の浦和のチーム状態では、これら走力ある中盤を有する相手との対峙を最も080705fctokyo8避けたかったとも言えるが、発想を逆転すれば、この1週間におけるチームの改善状態を量るには相応しい相手とも言える。
前節からどこまで立て直されたのか、、、不安よりも、「見せてくれ」という想いのほうが、私の心の中で膨らんでいた。「覚悟」をもって。

すると。
080705fctokyo6この1週間の研究の成果は、あまりにも呆気ないほど、いとも簡単に表れた。
最近久しく目にすることの無かった、「タテ」への顕著な動き。加えて相手DFの裏側へとボールが配球されるシーンを見るのもいつ以来だっただろうか。ボールの行く手に飛び込む「11」の背中が妙に懐かしく目に映る。シンプルかつ速い動きで、エンドラインギリギリから折り返しのパス。エジミウソンの「決めるべき」シュー トは、無事にゴールネットに突き刺さった。これまでの長い日々、ゴールマウスに背を向け続けていたFWを、ようやく前に向かせたのは、達也だった。「前を向けば、そして足元に配球すれば機能する」このFWの実態を、ひとりの男がいとも簡単に証明してくれたのだ。これほどまでに呆気なく・・・今までの苦悶の日々は一体何だったのだろう??? ((((;゜Д゜)))
そんな拍子抜けな現実に面食らってか、久々に早い時間での先制点で、正直、歓喜の雄叫びを上げるタイミングが目では理解できていても、頭で理解するまで一瞬遅れてしまう始末(笑)。

気を引き締めて、その後のなりゆきを見守ると、、、
これまた久しく見られなかった光景が、ピッチの上に広がっていた。「タテ」への動きを保ちながら全体に前進するフォーメーション。闘莉王も中盤の高位置でボールを配球。右に左にボールは走り、ポンポンと選手の足元で素早く叩かれる。恐れていたサイドも破られていない。
連動性、速攻、高い最終ライン、脇の締まった陣形------スタンドで見守る私たちも一緒に前のめりにさせてくれる、そんな臨場感に満ちた世界を味わったのは、幾久しい。これまでの姿は世を忍ぶ仮の姿、いよいよ本懐を遂げんがために重い腰を上げたのだ、とひとり盛り上がっていた・・・前半30分くらい、幻のゴールが放たれたあたりまで。それまで6本のシュートで攻め立てていた浦和だったが、幻のゴールを演出した「オフサイド」判定をきっかけに、リズムは崩れた。まるで古傷が再発するように、最近見慣れた浦和の姿に戻りだした。

それからというもの、苦行に耐える修行僧のように、忍耐に忍耐を重ねる時間を強いられた。選手もサポーターも。
前半の終了間際、今野の冷や汗もののシュートを浴びるも、辛うじて難は逃れた。
しかし、冷静に相手のプレーを観察すると、F東京の選手そのもののプレーに脅威は感じなかったし、危険なように見えたシーンでも、F東京の選手の個々のスキルが必ずしも浦和のそれを上回っているようには決して見えなかったし、危険視していたサイドもそうそう攻められることもなかった。
「普通に闘えば、普通に勝てる」
と、ハーフタイムで私はつぶやいた。
ただ、前半30分過ぎから、浦和は「普通」ではなくなっていた。
今野の進入を許したことに、その答えはあった。「脅威」は、浦和の中盤が自ら演出していた。

080705fctokyo3後半開始。
事態は好転どころか、なおもこの状態を継続。そのうえ、自陣に引きこもり、こちら側(北ゴール)にやってくる気配がない。反対側の遠い場所で展開する試合の行方にやきもきさせられ、前半とは全く違う心持ちの“前のめり”姿勢で、戦況を見守ることを強いられた。前半はそれなりだった審判団のジャッジが、後半から舞い上がりを見せはじめたことも、私の背中を押していたのかも知れない。。。
調べてみれば、浦和の後半シュートは2分エジミウソン、24分闘莉王、43分永井の3本。対するF東京は7本と、前・後半で形勢逆転したことが数字にも表れていた。それも達也がOUTしてからのちに、この7本のシュートは放たれていた。達也の交代は致し方無しとしても、いかに前線からの守備が重要であるかを、スコアは静かに物語っている。ロビーの負傷は誤算だったが、替わって入った梅崎の「前に進もう」とする奮闘ぶりに苦労が忍ばれた。“誰か”の分まで動こうとしていた奮闘ぶりに。
都築も良く耐えた。常々思うのだが、彼はゴールマウスのポストやバーに守られて幸運であるかようについ表現されてしまうけれども、それは都築自身のポジショニングの良さから起こるもの。ゴール前に構えて防御する際の彼の守備力には安定感がある。ただ、前節・柏戦のように、守備陣のミスから「前に出ざるを得ない」状況となればこの限りではない。仮にそんな状況で失点したとしても、彼を責めることはできない。「そんな状況」を生み出さないための努力こそが必要なのだから。

堪え忍んだ後半に光明が見えはじめたのが、細貝の投入後から。
永井の追加点が生まれたのは、細貝の投入と無縁ではない、と思えてならない。
エジミウソンには申し訳ないが、細貝との交代で守備の頭数が増えたことは事実。守備力のあるボランチ起用は、「逃げ切り」のサインでもあり、「後方への憂い軽減」のサインでもあった。永井が相手陣内コーナー付近で時間稼ぎをしているように見せかけて攻撃的なパスを梅崎に渡す場面があったが、それも永井自身の後方での守備負担が無くなり攻撃的なモチベーションにシフトできた心境の表れだろう。後方の守備に戻る必要もなくなったことで、ハーフウェイライン付近の位置で待機でき、あの豪快な突破&ゴールが生み出されたのだと思う。
080705fctokyo9さらに驚かされたことには、細貝は、決して後方だけではなく、高い位置まで出張ってチェックをかけていた。昨季の長谷部の役割を、今、彼が担っているのだ。
永井の痺れるゴールを演出したのは、細貝の存在だったと、私は思った。
この2人の『長袖王子』(笑)が、忍耐の時間に終止符を打ってくれた。5分のロスタイムは余計な時間ではあったけれど。

080705fctokyo11前半30分までの躍動感あふれるプレーを、90分見てみたい。見せて欲しい。

「もっと、強くなりたい」

『We are Diamonds』をあえて封印したコールリーダーの心境は、私には理解できた。
スタジアム観戦拒否や応援拒否をするよりも、直接的で建設的な意思表示だと思う。
闘っている時は、共に無心で闘う。闘い終わったあとに、忌憚のない想いを伝える。
サポーターは『客』ではない、「闘う当事者」なのだから。ピッチの080705fctokyo10上でファイトしない選手を許せないように、自身をサポーターと呼ぶのなら、眼前の闘いを放棄してはならないだろう。
共に闘うからこそ、さらなる高みを共に目指したい。温かくも厳しい眼差しで「その先」を語りあいたい。共につまづき、共に積み上げながら。
『サポート』とは、そういうものではないだろうか。

【2008 J第15節 7月5日(土)19:04 KICK OFF】
          浦和 2-0 FC東京

会場:埼玉スタジアム 観衆:49,218人 天候:晴れ    
得点者:【浦和】[3分]エジミウソン、[88分]永井雄一郎 
交代:【浦和】[54分]田中達也→永井雄一郎、[57分]ロブソン・ポンテ→梅崎司
            [82分]エジミウソン→細貝萌
        【F東京】[67分]カボレ→川口信男、[87分]羽生直剛→石川直宏
警告:【浦和】[29分]山田暢久、[74分]都築龍太、[75分]堀之内聖
    【F東京】[48分]カボレ、[81分]平山相太
退場:なし
主審:村上伸次

 

余談:
試合後、他会場の結果のアナウンスの最後に、「われらが浦和レッズ」の勝利報告で、うっかり間違えちゃいましたね>朝井女史。
「得点者 3分 田(ry」
個人的願望がつい出てしまったのか・・・まぁ、先制点の半分は「彼」のものですね(笑)

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2008/07/04

正念場~第15節@FC東京戦の展望

さて、明日はJ第15節、

浦和レッズ(リーグ1位)vs.FC東京(リーグ5位)

の対戦です。

まずは。
例によって現時点(第14節終了時)における両チーム戦績を、おさらいいたしましょう。

第14節終了時点の戦績
順位 チーム 勝点 勝数 引分 負数 得失
1位 浦 和  26  8  2  4 +12
5位 F東京  24  7  3  4   +4

前節は6位の柏に敗戦。このデータが静かに物語るように、本当に後がなくなってきました。ワタシがとやかく説明せずとも、今節も敗れるようなことがあれば、首位から一気に転落することは必定なのは、自明のことかと思います。

次に、対FC東京戦の全戦績も復習しておきましょう。

FC東京戦 全対戦戦績(08/07/04時点)
勝 数 引 分 負 数 得 点 失 点
  6   2   6   19   15

互角と言ってもよい過去の対戦成績です。得点数が辛うじて上回っていることだけが優位なだけでしょう。このデータから推察するに、過去14試合で19得点ですから、僅差の戦いを強いられそうな予感がします。確かに記憶を辿ってみても、あまり良い思い出のない対戦相手ではありますね・・・(´д`)

で。

ここまでは過去の実績のお話でしたが、ここからは「今」のお話。

ざっと弊ブログのエントリを読み返してみると、5月のガンバ戦が終わった頃から「相手が云々・・・」などという、対戦相手のチーム状況や戦術の話なんぞという内容は激減し、「浦和自身がどうなんだ???」という話題が中心となっています(特に前節@柏戦の戦前展望が記憶に新しいところ)。
事ここに至っては、相手云々より己自身の足許を、すなわち今の浦和の在りようそのものを見据えて、今節、いや今後にどう取り組んでいくかでしょう。

さて。

そんな浦和の現況ですが、、、
今週は、まぁ、試合とは関係ないジャンルで派手に話が飛び交っています。

 『協会新会長に犬飼氏濃厚、海外経験等評価』(日刊)
 『森孝慈氏がJリーグ専務理事就任へ』(スポニチ)

寝耳に水のお話。
しかもお馴染み@日刊は、連日熱心にこの話題を「飛ばし」ている模様。

続けて、選手情報も決して芳しいお話ばかりではありません。

 『三都主手術「もう1度サッカーやりたい」』(日刊)
 『啓太、左足違和感…浦和』(報知)

 (ノ;д`)

さらに、こんな「間の悪い」お話まで・・・

 『埼スタで“闘莉王博覧会”開催』(スポニチ)

落書きされぬよう、気をつけてください。

 

しかし。
いろいろ探してみると、悪い情報ばかりでもありません。
ここでもなお、日刊は先頭切ってがんばります(笑)

 『浦和MF梅崎「チーム引き締まっている」』(日刊)

「連敗が続いているけど、苦しい時こそ方向性を持っていくことが大事。今週はピリピリしていてゲーム形式でも声が出ている。暗い雰囲気ではなく、引き締まっていると思う」

>>>がんばってください。

 『達也が連敗止める!5日復帰へ』(スポニチ)

対FC東京は06年8月以来出場3戦連発中で、06年7月に右足首骨折から復帰して以降は得点したリーグ戦は11戦連続不敗。

>>>がんばってください。

 『闘莉王3キロ減から体重戻り5連敗止める』(日刊)

「自分は(リーグ)2試合しかかかわってないけど、戻って雰囲気が良くなくてびっくりした。苦しい時に勝つというのがオレの仕事」。

>>>ぜひ、そうして欲しいものです。

 『浦和連敗脱出へ闘莉王3カ月ぶりDF』(日刊)

DF堀之内は「闘莉王がDFに入るプラス面は大きいと思う」と歓迎した。

>>>ぜひ、そうして欲しいものです。

もう、あれこれ情報に振り回されても仕方ありません。
スタジアムの現実を直視いたしましょう。

確かに、こちらの情報もこの時期に何とも気懸かり(苦笑)なものではありますが、このジンクスにも振り回されることなく、われらも鋼の心を持って、明日のFC東京戦に臨みましょう。

まさに正念場。
悲壮感に酔う余裕があるほど、われらはもう「未熟者」ではないのです。
現実を直視し、逆境から逃げることなく最後まで闘い抜きましょう。

 

追記:
※注)リンクを片っ端から開くのはお控えください。
   目が回って気分が悪くなることがあります(笑)

追記その2:
※注)リンクを片っ端から開くのはお控えください。
   報告によると、PCの“仮想メモリ”も、いっぱいいっぱいになるようです(^^;
   開く場合は、見終わった窓ごとにお閉めくださればメモリ負担は軽減される鴨。

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2008/07/02

08【AWAY】第14節@柏戦

夕張での合宿、語る会・・・これらの成果に期待したほうが甘かったのか、それとも“成果”なんぞというものがそもそも存在しなかったのか。想像以上の失望感を与えてくれた試合内容と結果。
しかし。
それでも私たちにできることは、声で選手を後押しすることだけ・・・。


早朝の列整理を済ませ、一旦帰宅。午後ふたたび列に戻ると、予想どおり朝方の倍は人数が増えている。時間の経過とともに、さらに膨れ上がる人影は巨きな塊と化してきた。いつもの国立の開場前の風景。リーグ戦再開に集うサポーターのそれぞれの表情には、笑顔があった。

開場後しばらくすると、アウェイスタンド内の隙間はホーム側よりも早いペースで次々と埋め尽くされた。なおも増殖し続ける赤い人波を収めるべく、キックオフ時間の接近とともに、閉鎖していたバックアッパー席を開放して収容。オフの間に図られたであろうチーム戦術の熟成、負傷や代表から復帰した選手たちの活躍・・・夕張の合宿も、直前の「語る会」も、内容的には決して芳しいものではないことは、さまざまな情報源から伝わって来ていたはず。にもかかわらず、チームへの期待の高さからだろうか、途切れることなく赤い人々は空席を埋めていた。試合前に披露されたチャントの数々もまた、期待に満ちたものだった。しかし勝負事は「フタを開けてみなければ判らない」「ゲタを履くまで判らない」もの。まずは偉そうに、監督の「お手並み拝見」気分で試合を見守ることにしたのだが、、、

驚いた。
早々に、それも節操なく、馬脚は露われた。否、もとから隠されたものなどなかったのかも知れない。
アレの負傷。前半15分にして、ゲルトのゲームプランは崩壊した。しかし、その“プラン”なんぞというものが在ろうが無かろうか、それは問題ではなかったようだった。選手の動きが鈍い。マイボール時に不安そうな表情でパスを出す味方を探している有様。その間に、相手は自陣に戻る時間を与えられ楽々と守備固め。FWと中盤の距離が遠く・・・遠いと言うより「中盤がない」。守勢に回ると、体の具合でも悪いのかボランチの2人はプレスに行かず消極的、ほぼ最終ラインに吸収されてしまう。やっとの思いで前線に配球するも、守る相手は「心得た」と相槌を打たんばかりに迷わず浦和のボール保持者を囲みに来る。
目を覆わんばかりの惨状は、交代したばかりの左サイドの守備にも容赦なく飛び火した。これもまた、アレの負傷が在ろうが無かろうが、戦前から存在した不安要素だったはず。3バック背後のスペースを狙い撃ちされていた。ボランチの守備不足もそれを助長していたことは言うに及ばずであろう。右に左に浦和最終ラインを揺さぶり続ける柏攻撃陣。まるで“崩し”のお手本を見せて貰っているようだった。積極性な気持ちと、意思疎通の取れた動きがあれば、浦和にだって可能なはずなのに・・・

時がそれなりに経過すれば、わかりきっていた不安は具現化されてしまうもの。
前半29分、一瞬、守備陣は何かを考えたのか、、、静止画像のようなストップモーション・シーンに見えた次の瞬間、背後の広大なスペースに迷うことなく走り込む黄色い人影。1失点目。後半39分の失点シーンもまた、同様のものだった。攻勢にまかせて前掛かりとなった背後の広大なスペースを突かれた失点劇。太田には清水時代にも同じようにやられているのにもかかわらず。
この惨状を見かねたゴールマウスに何度か助けられ、結果2失点で辛うじて終えられた、というのが正直なところだろう。そんな、時系列を追って観戦記を書く気にもなれない今節の試合内容だった。

多くの疑問が、脳裏をよぎる。
ロビーより啓太より闘莉王より、明らかに運動量に勝る永井や梅崎を早々から投入しなかったのは何故なのか?
(極論ではあるけれども)存在そのものが味方の危機を招いていたエジミウソンよりは、明らかに機能していた高原を交代させたのは何故なのか?
そもそも論として、戦前から疑問視されていたこのFW両名を同時起用することに固執しているのは何故なのか?
ともすれば5バックに陥りがちな、コンディション不足のボランチ両名を同時起用したのは何故なのか?
そして、『ボランチ闘莉王』に、事ここに至ってもこだわり続けるのは何故・・・

奇策のアイデアもついに底を尽いた感の拭えない指揮官が選んだ次なる戦術は、どうやら「チームの雰囲気づくり」だったようだ。何があろうとも不都合な現実から目を背け、選手の機嫌を損ねぬよう、自分に対する愛情が薄まらぬよう、気持ちをつなぎ止めるために合宿したのだろうとも取られかねぬ事態である。前監督が斬られた最大の理由が「コミュニケーション不足」であっただけに。さらにその原因の片棒は選手が担いでいただけに、「開幕連敗の責任は前監督のみに非ず“己”にもある」、と選手たち自身が実感した場合のショックと士気低下を緩和するためにも、選手をかばいなだめているのだろう、とも取られかねない。

代表では人並み外れた気力を見せても、クラブではそれを発揮してくれない選手。相も変わらず競れない、マイボールを守れない、球離れ悪い・・・毎度予測容易なプレースタイルが相手の格好の餌食となっている選手。昨年のパフォーマンスから信じがたいほどにコンディションが劣化した選手。
どのクラブと比べても選手の顔ぶれは破格のはずが、何故「勝てないチーム」へと変容したのか?
組織戦術が機能しないのなら、最終手段である「個」の力を発揮すれば良いのだが、それも通用しなくなったのは何故なのか?

組織としての厳格さと規律よりも、客と選手の顔色をうかがうという、目先の短絡的な事態収拾の道を選んだクラブの顛末は、ここに現れた。

オジェック解任時に書いたこのエントリが、ついに現実のものとなるのか・・・

その答えは、そう遠くない将来に出されるのかも知れない。

そして。

その先の将来が、容易に希望を持つことができないものとなったとしても、私はスタジアムに行く。
ひとつひとつ、勝利を積み上げていくことこそが、未来へとつながるのだから。
そのために、私はスタジアムに行く。

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