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2008/05/21

『騒動』が問いかけたもの

080517gamba03 何という偶然でしょうか、、、つい先日のエントリでご紹介したこの映画で描かれた事件と同じような出来事を、奇しくも目の当たりにすることとなりました。
このたびのG大阪戦の騒動について触れずに過ごすことは難しいかと思われますが、現時点ではすでに両クラブからの謝罪文も公表され、時間も相当経過したこともありますので、この騒動の顛末を通じて、私が改めて事後的に感じたことを2点ほど、備忘録を兼ねて簡単に触れさせていただければと思います。

■運営・警備怠慢がすべてのきっかけ
普段の当日抽選運営においても、運営担当の「その」職務態度は表れていました。弊ブログでも時折触れていましたが、「クジは1グループ1枚でお願いします」と呼びかけている目の前で、平然と家族全員やグループ全員で引くさまを完全に「見て見ぬふり」の担当者。アリバイ的にただ「やり過ごす」だけの姿勢に、危機感とともに背筋が凍る思いをしていました。
警備にしても、「ただいるだけ」の担当者が多いと感じていました。小さなトラブル等への対応に見せる消極的な態度にも、その片鱗が日常的に見られ、苦情を持ちかけたこともありました。
現実と化した今回の「有事」において、その運営・警備態勢はついに破綻を来した、と言っても過言ではありません。担当側としてはクラブの方針を遵守したのでしょうが、眼前の危機状況に対して、あまりにも看過しすぎというか、意志と判断力が欠如していると感じました。「警備」という本来の職務を全うしていません。安全を確保せずに立って傍観しているだけなら、また柵を支えるだけなら、私にもできます。
このような態度は、「サポーターの自主性を信じて、過剰な警備を避けたい」と願うクラブの信頼に対する背信行為に思えるのですが。

■相手不在の、想像力の欠如
水風船を投げると、どんな事態を引き起こすのか。我慢の限界を超えて反撃に出ることは何を意味するのか。内容の荒れた試合後の敵地のピッチではしゃぐことは、それを観ている人々にどんな印象を与えるのか・・・
リスクや処罰を覚悟の上で行動したのであれば、その責任の所在は実行した本人にあることは明白ですから、仮に問題や混乱が生じても、速やかな対応と収束が可能です。だた、綺麗事では済まされないトラブルに巻き込まれた時などは、やむなく捨て身で対処する場面もあるでしょう。しかしそれでも、たとえそれが正当防衛であっても、ほんの少しでも人を傷つけたり迷惑を掛けたならば、良心の呵責を感じる(べき)ものです。「覚悟の上」での行状ならばなおさら、潔く事後の沙汰を受けたほうが気も済む、というものです。

しかし最近は、そういった行動を「無意識(無配慮)」に行う人々が多く、その「無意識」=悪気のなさを楯に責任を回避しようとするだけでなく、場合によっては相手の落ち度を言及してきます。想像力の欠如は、そのような相手に対する攻撃性を生み出しています。
不測の事態や過ちは、世の中にはままあることですので、まずは「人様に迷惑を掛けた」ことに対する自省の念を示すことが、和解の第一歩につながります。それは日本人が古より受け継いできた美徳です。その意味では、今回の両クラブの謝罪文は、誠意ある企業の対応として高く評価しています。

お互い血の通った人間同士です。腹も立てば憎みもします。それを否定はしません。しかしそんな争いの構図の渦中でも、互いに面と向かって話し合えば、おのずと「落としどころ」が見えてくるものです。許し合う心も芽生えます。当日の両サポーターのリーダー同士の話し合いによる決着は、この例だと思います。
しかし、ネット社会における論争は、現実の交渉現場で感じられる時の流れや、体力と気力の消耗を伴わないため、「ここで手打ち」という雰囲気が生じにくく、気軽に、覚悟もなく、しかも際限なく「不毛な議論」が続きやすいものです。さらに相手の表情や感情が見えにくいことや、匿名性の高さが、会話相手への無差別な攻撃性をエスカレートさせています。「許す」という感情も湧くことなく。まさに、生身の人間としての配慮を失った、想像力の欠如を増幅させています。かような状況からは事態の収束を望むことが叶わぬばかりか、かえって復讐の連鎖を助長させているのではと思えてなりません。

両クラブの謝罪と対応策の方針は出されました。
細部における多少の意識の差異はありますが、誠意は充分に感じられるものです。
両クラブの真摯な対応を素直に受け止め、今後の処置については静かに見守っていこう、、、と私は思っています。

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浦和レッズ」カテゴリの記事

コメント

ガンバ大阪からはさらに進んだ仮の処分が出されましたね。
ガンバ大阪サポーター対応について
http://www.gamba-osaka.net/news/newsrelease.php

素早い対応はさすがです。

前回と併せてここまで踏み込んで謝罪、対応が出されると、
かたや運営側のレッズの対応にも注目が集まりますね。

他のチームもドキドキしながら見守っていることでしょう。

投稿: えりぴょん | 2008/05/21 21:24

誰かが池に石を投げ入れ、その波紋がどんどん広がって、
とてつもない波が立ってしまった。
「こんなことになるなんて思わなかった」
なにか事が起こるとよく聞きますが、私達は本当に想像力が欠けてしまっていると思います。
今回の事で多くの人がいろいろ書かれているのを読んで、
人ってこういう時に剥き出しになるものがあるんだなあと思いました。

浦和側にも見過ごしてはいけない振る舞いも多々
あるように見受けられます。
実情を会社側は徹底的に調査し処分を下すべきでしょう。
事の詳細を知らない人にも「騒動」は知れ渡った。
浦和が、Jが、そしてサッカーを愛する人達が
積み上げて来たものが崩れてしまった。崩してしまった。
私は現地観戦は数えるほどしか経験ありませんが、
浦和サポの、ホームを作るあの力強さに惚れました。
今回の事で手荷物チェックや警備が厳しくなってもいいです。うるさいくらいで丁度いいです。
もう一度作り直しましょう。
相手サポはほっときゃいいです。選手があと一歩踏み出せる力になりたい。それだけです。

ほとんど意地です。意地でもこれを糧にして新しい浦和を
ピッチの中でも外でも作ってかないと。

なんだかうまく纏まらない長文ですみません。
切り替えてナビスコの勝利を祈ります!!


投稿: A三郎 | 2008/05/22 01:38

す、すみませんsweat02
みちのく遠征中につき、ご返信が大変遅くなりました。。。

@えりぴょんさま
かの「特定者」はやはりACLの試合に来たようですね。暫定措置をいいことに、やってくる神経が計り知れません。
せっかくクラブが誠意ある対応をしているというのに、、、情けないとはこのことですね。

Jリーグも、方針を固めつつありますね。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/05/23/09.htmlttp://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/05/23/09.html

かたや、このクラブには、これですか・・・orz...

つttp://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/05/23/10.html

@A三郎さま

>誰かが池に石を投げ入れ、その波紋がどんどん広がって、
>とてつもない波が立ってしまった。
>「こんなことになるなんて思わなかった」
最近、こういう類の思考の犯罪が多くなりましたね。
「こんなことになるなんて思わなかった」とすら思わず、「わからなかったんだから、いいじゃないか」みたいなことをいう輩もいますし・・・困ったを通り越して、ぞっとします。『恥知らず』が増えましたね。

ナビスコに切り替えて、豊田での勝利を願いましょう!

投稿: nigoe@みちのく遠征中 | 2008/05/23 21:29

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