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2008年5月の10件の投稿

2008/05/28

旅の“一発ネタ”@仙台編

この週末、豊田に参戦できませんでした。
現地へサポートに行かれた皆さま、本当にお疲れ様でしたm(_ _)m
ナビ杯@名古屋戦については、遅まきながら録画観戦いたしました。しかしながら、現地にも行けず録画参戦、さらに本日は水曜日・・・とあってはあれこれ論ずる立場でもないうえに時機を失してしまいましたので、今回の観戦記はパスさせていただくことにいたしました。

その代わりと言っては何ですが。

実は、先週半ばよりダンナの単身赴任地@仙台に滞在しておりました。
赴任以来、毎週末さいたまに戻って、アウェイも含めほぼ毎節参戦の日々でしたので、会社と部屋の往復路以外、当然仙台の街を知らず(笑)。
これでは生活もままならぬと、仙台の街や周辺を探訪することに。
ワタシもダンナの生活ぶりが心配でしたので、飯炊きと部屋の掃除がてら、仙台の街およびその周辺を訪ねることにいたしました。

050524matsushima1

少し仙台から足を延ばすと。。。
電車で30分足らずで、景勝地・松島にも行けます。

 松島や あゝ松島や 松島や (芭蕉)

残念ながら天候悪く、、、良好な眺めを得ることはできませんでしたorz...
ちなみに、『奥の細道』を踏破する予定は、現在のところございません。

さて、お話を仙台市内に戻して。。。
080525zuihoden1東北を代表する大都会・仙台。かつて戦災を受けたとは言え、街には城下町の風情もそこかしこに残されております。都会でありな がらも落ち着いた雰囲気があり、人々の所作にもそんな品格を感じさせるものがあります。

そして仙台と言えば、伊達家。伊達家三代の廟所のある瑞鳳殿からぶらぶらと、東北大の周辺を散策していたところ、、、

まさか、「こんなところ」で「こんなもの」に出会うとは、思ってもみませんでした・・・

 

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2008/05/21

『騒動』が問いかけたもの

080517gamba03 何という偶然でしょうか、、、つい先日のエントリでご紹介したこの映画で描かれた事件と同じような出来事を、奇しくも目の当たりにすることとなりました。
このたびのG大阪戦の騒動について触れずに過ごすことは難しいかと思われますが、現時点ではすでに両クラブからの謝罪文も公表され、時間も相当経過したこともありますので、この騒動の顛末を通じて、私が改めて事後的に感じたことを2点ほど、備忘録を兼ねて簡単に触れさせていただければと思います。

■運営・警備怠慢がすべてのきっかけ
普段の当日抽選運営においても、運営担当の「その」職務態度は表れていました。弊ブログでも時折触れていましたが、「クジは1グループ1枚でお願いします」と呼びかけている目の前で、平然と家族全員やグループ全員で引くさまを完全に「見て見ぬふり」の担当者。アリバイ的にただ「やり過ごす」だけの姿勢に、危機感とともに背筋が凍る思いをしていました。
警備にしても、「ただいるだけ」の担当者が多いと感じていました。小さなトラブル等への対応に見せる消極的な態度にも、その片鱗が日常的に見られ、苦情を持ちかけたこともありました。
現実と化した今回の「有事」において、その運営・警備態勢はついに破綻を来した、と言っても過言ではありません。担当側としてはクラブの方針を遵守したのでしょうが、眼前の危機状況に対して、あまりにも看過しすぎというか、意志と判断力が欠如していると感じました。「警備」という本来の職務を全うしていません。安全を確保せずに立って傍観しているだけなら、また柵を支えるだけなら、私にもできます。
このような態度は、「サポーターの自主性を信じて、過剰な警備を避けたい」と願うクラブの信頼に対する背信行為に思えるのですが。

■相手不在の、想像力の欠如
水風船を投げると、どんな事態を引き起こすのか。我慢の限界を超えて反撃に出ることは何を意味するのか。内容の荒れた試合後の敵地のピッチではしゃぐことは、それを観ている人々にどんな印象を与えるのか・・・
リスクや処罰を覚悟の上で行動したのであれば、その責任の所在は実行した本人にあることは明白ですから、仮に問題や混乱が生じても、速やかな対応と収束が可能です。だた、綺麗事では済まされないトラブルに巻き込まれた時などは、やむなく捨て身で対処する場面もあるでしょう。しかしそれでも、たとえそれが正当防衛であっても、ほんの少しでも人を傷つけたり迷惑を掛けたならば、良心の呵責を感じる(べき)ものです。「覚悟の上」での行状ならばなおさら、潔く事後の沙汰を受けたほうが気も済む、というものです。

しかし最近は、そういった行動を「無意識(無配慮)」に行う人々が多く、その「無意識」=悪気のなさを楯に責任を回避しようとするだけでなく、場合によっては相手の落ち度を言及してきます。想像力の欠如は、そのような相手に対する攻撃性を生み出しています。
不測の事態や過ちは、世の中にはままあることですので、まずは「人様に迷惑を掛けた」ことに対する自省の念を示すことが、和解の第一歩につながります。それは日本人が古より受け継いできた美徳です。その意味では、今回の両クラブの謝罪文は、誠意ある企業の対応として高く評価しています。

お互い血の通った人間同士です。腹も立てば憎みもします。それを否定はしません。しかしそんな争いの構図の渦中でも、互いに面と向かって話し合えば、おのずと「落としどころ」が見えてくるものです。許し合う心も芽生えます。当日の両サポーターのリーダー同士の話し合いによる決着は、この例だと思います。
しかし、ネット社会における論争は、現実の交渉現場で感じられる時の流れや、体力と気力の消耗を伴わないため、「ここで手打ち」という雰囲気が生じにくく、気軽に、覚悟もなく、しかも際限なく「不毛な議論」が続きやすいものです。さらに相手の表情や感情が見えにくいことや、匿名性の高さが、会話相手への無差別な攻撃性をエスカレートさせています。「許す」という感情も湧くことなく。まさに、生身の人間としての配慮を失った、想像力の欠如を増幅させています。かような状況からは事態の収束を望むことが叶わぬばかりか、かえって復讐の連鎖を助長させているのではと思えてなりません。

両クラブの謝罪と対応策の方針は出されました。
細部における多少の意識の差異はありますが、誠意は充分に感じられるものです。
両クラブの真摯な対応を素直に受け止め、今後の処置については静かに見守っていこう、、、と私は思っています。

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2008/05/20

08【HOME】第13節@G大阪戦

まるで交通事故にでも遭ったような試合。
注意力散漫での“自損事故”と、“もらい事故”がいっぺんに発生したような気分。途中までは楽しくなるはずだったドライブが、『事故』で暗転・・・“現場検証”は延々と続き、ただただ意気消沈、疲労倍増の一日となった。

080517gamba1 早朝8時の当日抽選を済ませ、爽やかな初夏の風吹く池の畔でしばし休憩。毎度同じ場所でも、足を運ぶごとに緑が濃さを増し、花が彩りを添えてくれる季節。試合前の時間を、このように心和むひとときで過ごせる恵まれた環境にあるスタジアムはそうそうない。
この日はJAが特別メニューとしてカレーを販売。写真は『彩の国黒豚カレー』500円。1000食限定だったが、ダンナが無事ゲットしてくれた。五月の湖畔の風景を眺めながら特製カレーを口に運080517gamba2 ぶと、「美味、美味、美味」の幸福感。実に心満ちたひととき。
開門時間が近づくにつれ気温も上昇。入場後は、体力の消耗を避けてコンコースにて過ごしていたが、そこかしこから、今日の試合に対する熱気が感じられた。早々にスタンドに戻り待機するグループが、いつもより多かったように見受けられた。

080517gamba8 そう言えば、抽選直後の北広場で、S氏から呼びかけがあった。
「きょうは、“あれ”をやります。」
そのひとことで、すべての人々へ瞬時に意味が伝わった。この日の対戦相手はG大阪。格好の対戦相手と好天に恵まれ、条件は申し分なし。スタンドを慌ただしく立ち回るS氏をはじめとする有志の面々。毎度のことながら彼らの献身的な行動には頭が下がる思いがする。

080517gamba4 選手もピッチ練習に表れ、ほどなくスタメン紹介。ガンバは予測どおり遠藤・安田をベンチスタート。対する浦和は体調不良の永井がベンチ外となったものの、啓太・達也が久々の復帰。負傷や体調によりめまぐるしい戦力の入れ替わりが目立つ今年の浦和のコンディション調整に少々気掛かりを覚えつつも、細貝、梅崎、堤、セルヒオなどの若手の台頭が促されていることも事実。 嬉しいやら不安やら・・・最近のスタメン発表とゲルトの「猫の目采配」が良いのか悪いのかは判らない080517gamba6が、毎節新鮮さを与えてくれている。

その「新鮮さ」は、毎節の試合の入り方にも表現されている。早々にシュートが放たれ、いつになく積極的な立ち上がりに期待感が一気に膨らんだ。互いに中盤をコンパクトに保ちながらも、どちらかと言えば「攻めの浦和、守りのG大阪」と、従来のイメージ逆転の様相。しかしそれでも、互いにまともにぶつかり合って組み合う者同士、力と力がぶつかり合った、「東西の雄、対決」と呼ぶに相応しい好ゲームの080517gamba3雰囲気が漂っていた。
が。
その心地よい緊張感のある雰囲気は、開始十数分で綻びを見せた。
ガンバCKからのセットプレーで、ゴール前にあろうことか「どフリー」の選手。ヘディングを叩き込まれ、失点。直後に視界に入った背番号は「2」・・・守備の選手。前エントリで、あれ080517gamba7ほど「集中力」を強調していたけれども、こんなに早く簡単に油断を見せてしまうとは・・・。
しかし、失点のショックが効いたのか、浦和優勢の試合展開は継続された。スタッツを確認したところ、失点後から前半終了時までだけでも7本ものシュートを放った模様(前半合計は9本)。しかし、これがことごとく決まらず・・・ここが勝負のひとつの分岐点になった。
「これだけ猛攻を続けていれば、もうすぐ、、、」と楽観しまったのだろうか?選手たちだけではなく、私たちも。またも北ゴール裏の目の前で、「それ」は起こった。浦和ボールのスローインとなるはずのボールは渡されず、バレーにそのまま投げ込まれてしまった。驚いた阿部は為す術無し。守備についていた浦和の選手までもがその光景に唖然としたのか、ほぼ無抵抗の状態で2失点目を許してしまった。水を打ったかのように静まりかえるゴール裏。。。確かにメイン側副審の判定は、この場面に限らず曖昧さがつきまとっていたのがずっと気掛かりだった。だが何より主審の視認可能な場所でのプレーにもかかわらず、信じがたい“ゴール認定”の動作を示す主審。「誤審」と判断した瞬間から思考と体が停止していた浦和の選手。しかしそんな浦和の固まりっぷりとは正反対に、その隙を突き機敏に反応したガンバ攻撃陣の集中力・・・「ダメもとでも、相手より先んじて動く」というガンバのこの一戦に賭ける思いが伝わってきた、まさに集中力の差が現れた場面。「マイボールだろう」とセルフジャッジし、相手がボールを引き渡すものと信じた阿部の人の良さが仇になった。同じセルフジャッジなら、ボールを奪ってプレー続行すべきだったのだが・・・後の祭り。誤審を声高らかに批判するのはたやすいが、認められてしまったゴール判定を覆すのはほぼ不可能に近い。そんなことは選手が一番知っている。この顛末に場内は騒然、、、険悪な雰囲気はピッチ上の選手にすぐに伝染。抗議した暢久と都築に警告。やむなし。

080517gamba9 自業自得と悔しさと腹立たしさと・・・滅入りそうな心理状態のまま、後半開始。
しかし、そんな気持ちを払拭するかのような動きで、ガンバ陣内を攻め立てる浦和。気持ちの立ち直りを感じさせてくれる積極的なプレーに、勇気づけられるゴール裏。その奮起が好機を生み出したのだろう、ほどなく梅崎のFKが反撃の狼煙に。勢いに乗じてさあ同点へ・・・と気持ちを前掛かりに持って行こうとした浦和だったが、その行く手に立ちはだかったのが、敵将・西野監督の采配。温存していた遠藤と安田を一気に投入。対するゲルト監督は、前半はそれなりだったものの後半から散漫なパスでチャンスを潰していた暢久に不安を覚えたのか、啓太と交代・・・しかし、これが思いっ切り裏目に。間もなく浦和右サイドにいたルーカスからのパスを中央寄りに受けた遠藤が、まさにFKと見紛うような「恵まれた」体勢で蹴ったシュートがゴールに突き刺さり、3失点目。この3失点目が実質的な致命傷となったのは言うまでもない。本当に余計な失点だった。。。

2点差にされ、もはや攻撃の手を打つしかないゲルトは、高原に代えセルヒオ投入・・・するも、残念ながらこれも裏目に。久々の啓太ボランチは闘莉王のフォローを任せるには少々酷なところもありビルドアップできず、前線はセルヒオの空回りでボールが収まらず、、、浦和の反撃はエジミウソンの「シュート練習」がようやく実った2点目で精一杯。機を見計らった西野監督は水本を投入し、逃げ切りを図る。完全な守勢に回ったガンバを見て、正直「ガンバの守備力では持つまい。これはいけそうだ」と思ったところ・・・私の予想も見事に外れた。追いすがる浦和を振り切るように守りに徹するガンバの姿勢は、ACLでの戦いで身につけたものだろう。看板スタイルである華麗なパスワークよりも、泥臭くても勝利を掴むことを選んだ『リアリズム』。まさに昨季の浦和自身の姿を見るようだった。
結局、残り5分のロスタイムの価値も無意味に時間は過ぎて、終了。

080517gamba10そして。
さまざまな感情が「引き金」となって、試合後のスタジアムは騒然となった。
ピッチの上では、誤審、終了後のガンバ選手の歓喜の円陣、不快感を露わにする浦和の選手たち。
かたや南スタンドの緩衝帯では、試合前から続いていた物の投げ込み(水風船、ペットボトルなど)がエスカレートし、ついに衝突。
080517gamba11長いことJリーグの試合を観てきたが、浦和ホームのピッチ上であのように円陣を組んで派手に喜ぶアウェイチームを見た記憶はあまりない。確かに不快感はあったが、悔しさを味わうことも敗者の義務であるから、相手が勝利を喜ぶ姿を制止するつもりは毛頭ない。ただし希望を言わせてもらえれば、優勝したわけでもないのだから、もう少し自軍サポの近くでやるべきだ、とは思ったが。
この円陣は、選手同士の小競り合いの一因とはなった。
しかし、スタンドの騒乱は、これが原因ではない。誤審も原因ではない。試合結果の如何も関わりはない。試合前から南スタンドで生じていた一連の状態を放置していたことに尽きると思う。
だが。
こうやって客観的に理性を働かせてに考えれば、それぞれ断片的な事象であるものも、さまざまな事象が絡み合えば、すべてに関連性を求めてしまうのも世の常。同じ出来事に遭遇しても、人々の感情や捉え方はそれぞれ異なるから。さらに冷静さを欠けば欠くほど、現場からの距離が遠くなればなるほど、その傾向は強くなる。
何が“引き金”となるかわからない------そういう危険をはらんでいるのが、スタジアムの世界であり、ひいては群集心理の基本であることを忘れてはならないと思う。

今回の敗戦によって、浦和にも知り得るものはあったと思う。
まずは攻撃の「手詰まり感」。もっと相手と自分の動きを利用した相互関係を築いて欲しい。パス&ゴー、ボールを貰いに行く動き、オフ・ザ・ボールの動き、サポート・・・まだまだ「同じ画が描けていない」と思う。「連動性」と呼ぶにはまだ程遠い状態を、まずは個別テーマごとにでも改善して欲しい。さらに攻撃に関連して言及すれば、闘莉王の中盤システムも、すでに「メッキが剥げてきた」感が拭えない。時として相手陣内への“乱入”は効果的でも、守備面では頭数から外さねばならないという大きなリスクを負い過ぎた。また深い位置からのビルドアップをも不完全にする副作用もある。
そしてもうひとつは、その「守備」。序盤戦のボロボロ状態よりはだいぶ落ち着いてきたものの、中盤から高い位置の守備がスカスカ。結局、深い位置まで戻っての“水際作戦”に陥ってしまう。これはここ2~3年の悪癖。慢性化した病を治すには、体質改善しかないものなのか・・・。さらに、体が弱ると気力も萎えるのか、時折見せる「集中力の欠如」、これも気になるところではあるけれども。。。

悔しくもあり、歯がゆい思いもした今回の敗戦。
しかし、今の実力を計るには相応しい一戦だったと、素直にそう思った。

 

追記:試合後の騒動については、長くなるのでまた別途。

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2008/05/16

集中力~第13節@G大阪戦の展望

さて、明日5/17(土)は、

浦和レッズ(1位)vs.ガンバ大阪(10位)

の対戦です。

さて。
まずは例によって、対戦成績をおさらいしてみます。

G大阪戦 全対戦戦績(08/5/16時点)
 勝数  引分  負数  得点  失点
  16   6     12     53     48

ここ2~3年でなんとか勝ち越しできるようになった相手ではありますが、なかなか勝てない時代が長かった、、、といいますか「やたら引き分けが多い」印象があったので調べてみると、やはり引き分け数「6」は、最多引き分け対戦相手でした(参考:Jリーグ公式。ちなみにG大阪にとってもそのようです)。
また、勝ち越し試合数が「4」、総得点と総失点の差が「5」・・・少々乱暴ですが、この2つのデータを均して考察するに、両者接戦を演じていることがうかがえますし、確かに近年の「リーグ戦に限定」した試合内容はそのように記憶しています。

実は、タコ殴りにされているようで、タコ殴りされて負けてはいなかった(笑)。
 ※注)まぁ、その、、、07年ナビ杯準々決勝のことは、忘れて・・・(^^;

強力な相手戦力の印象の割には手堅く勝利を納めている浦和。リーグ戦に限れば、05年第30節に敗戦して以来(これで当該シーズンの優勝を逃したわけですが)、06、07年は負け無し。この流れを是非今シーズンも継続していきたいものです。

つぎに。
現時点(第12節終了時)における両チーム戦績をおさらいしましょう。

第12節終了時点の戦績 (※G大阪は1試合少ない)
順位 チーム 勝点 勝数 引分 負数 得点 失点 得失
1位 浦 和  26  8  2  2  22   8   +14
10位 G大阪  16  4  4  3  15  15  +0

G大阪がACLの日程の関係で1試合少ないとは言え、往時の得失点差の威力がすっかり陰を潜めてしまっています。まさかと思って(つд⊂)ゴシゴシ・・・してみても、決してデータが「逆」ではなさそうです(笑)。その数字に大きな影響を及ぼしていると真っ先に考えられるのが『失点数』。さらにその相乗効果を生む要素として、例年と比べて目立つ『得点数』の少なさが挙げられそうです。
これらのデータの低下は、すなわち「戦力低下」を意味するものとして捉えても差し支え無さそうです。事実、代表戦、ACL、リーグ戦とただでさえ疲弊しているところへこの選手①この選手②この選手③の負傷が相当響いているようです。FWの①選手の今節の離脱は決定的のようですが、左太もも裏を痛めた②、③の両選手は強行出場が見込まれる模様(②の選手は、肉食ったりライブ見たりで回復傾向。若いって素晴らすぃ)。ただし、いずれも攻撃力の高い選手の復帰、油断は禁物です。
さらに、このタイミングに追い打ちをかけるようなこの選手④の報道が、チームの雰囲気をどう左右するのか・・・毎年、こういう境遇に追い込まれる選手が出現してしまうのも、もはやガンバのお家芸となりつつあるようですが、はてさて。

迎え撃つ浦和は、別メニューで調整していた永井、阿部、闘莉王の回復具合が気になるところですが、いずれも深刻な情報は伝わって来ておりませんので、現時点ではほぼ大丈夫でしょう。また、明るい話題としては啓太の復帰。1ヶ月ほど実戦から遠ざかっていましたので速攻スタメンはまず無理かと思いますが、後半短い時間でも投入できる場面があれば、次につながるだけでなくガンバにとっても脅威ですので、ぜひその起用のタイミングが訪れることを願っております。あとは攻撃陣の奮起、それのみです。

このように、相手の不利な条件と、自分たちの好条件がそろった時・・・

 「これは、罠です。」

こう考えるのが、『うぃあーの習性』。
どうぞ、お忘れ無く。

昨年は、“ナショナル・ダービー”と称して万博でかようなものまで作って盛り上がっていましたが、今年から『ナショナル』は『パナソニック』と社名も代わり、親会社も共に世界を目指したブランド強化を図っているようですが、果たしてその野望やいかに(話の展開が強引/笑)。

シーズン序盤戦の実力を計るうえでは、申し分のない対戦相手。
しかもこの試合内容と結果を受けて、リーグ中断期間における調整方針が決定される重要な試合です。
川崎戦のような“決闘”になるのか、はたまたあのような堅い試合展開となるのか・・・
前節の試合内容を踏襲して欲しいところがあるとすれば、それは、

集中力。

あの鬼気迫る集中力をもってすれば、戦力アドバンテージに対しての油断も生まれないでしょうし、何よりミスを防ぐことができます。
楽観することなく、萎縮することなく。
この時期に、緊張感を持ってのぞめる良い対戦相手に当たったと思います。

「10戦連続負け無し」に、奢ることなく。
私たちも、浦和レッズの勝利を導くことに集中してサポートいたしましょう。
力を合わせて、G大阪に勝ちましょう。

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2008/05/14

映画『北辰斜めにさすところ』と“ライバル”

聞いただけで、口ずさんだだけで、頬に涙伝う唄-------。
私には、あります。

 大正三年 第七高等学校第十四回記念祭歌 『北辰斜めに』

このタイトルを見ただけで「寮歌」とおわかりになる読者の方は、『中年バンザイ!』クラス以上です(笑)

私にとっては母校の唄。自分の青春の代名詞として、人生最愛の唄のひとつです。もし、この世と別れる刹那に何か唄える時間が残されていたとしたら、『We are Diamonds』か、この唄を口ずさむことでしょう。
実は最近、この唄の歌詞をタイトルにした映画が公開されました。

 『北辰斜めにさすところ』(監督:神山征二郎、主演:三國連太郎)

これは絶対に観に行かねばならぬと公開中の劇場を探し、最終日寸前だった先週、わざわざ横浜のこちらの映画館まで出向いて見てきました。
 #だいたい、公開に気付いたのが最終日3日前という遅さ・・・でも間に合ってヨカッタ(^^;

原作は、室積光の『記念試合』(小学館)。舞台は戦前の旧制高校。第五高等学校(現・熊本大学)と第七高等学校(現・鹿児島大学)の野球対抗試合での因縁対決をベースに、当時の選手、七高の寮生はじめ周囲の人々が、戦争によって引き裂かれた青春時代を回顧しながら、「因縁の対抗戦」を現役大学生に託して再現する、というところが大筋のストーリーですが、作品のテーマは「教育」「青春」「自由」「志」「人間形成」「情熱」「戦争」「平和」などの多岐にわたるキーワードで表されるかと思います。
映画が映画ですので、劇場の観客を見渡すと、、、小さな劇場に20~30人ほど来場していましが、なんと私が一番若輩者(笑)。いずれも白髪交じりの、あるいは杖を携えた「人生の先輩」ばかりで、私ひとりで平均年齢を20歳くらい引き下げているくらい(大げさ)の観客層でした。

自身も戦地に赴き、命からがら引き揚げた経験を持つ三國連太郎さんが語る戦争は、演技という表現が軽々しく思えるほど、迫真そのもの。また主人公(三國)の七高時代の寮の先輩役を演じた緒方直人さん・・・秩父事件を扱った神山作品の前作『草の乱』の主役の際のイメージとは異なる、バンカラ青年を演じたみずみずしさと溌剌さは、とても四十路のそれとは思えませんでした(笑)。他の共演者も三國さんとほぼ同年代のベテラン俳優陣を揃え、青春時代の新鮮さと、人生の年輪を重ねた重厚さを丹念に描いた佳品と言えると思います。

まだ単館で公開中の映画ですので、あまり詳細はご紹介できませんが、やはり“戦争”なしには人生を語れない世代の方々の青春時代を描いている作品ですので、先のキーワードを当てはめれば、やはり「青春」「自由」「戦争」「平和」が作品の主軸となっています。劇中のその描写の場面では、場内からすすり泣く声が多く聞こえてきました。若輩者の私の胸にも、何度となく迫り来るものはありました。
が・・・少し違う観点で、非常に共鳴したところがあったのです。
先のキーワードで言えば、全く別の意味での「戦争」、そして「情熱」の部分です。もっと平易に言えば「ライバル心」でしょうか。

劇中、こんな話がありました。
昔から五高vs.七高の野球定期戦は伝統的に有名で、互いに地元の威信をかけ(肥後と薩摩ですから・・・)、学生応援団だけでなく市民も巻き込み、試合前には幟旗や鳴り物を叩き寮歌を放歌しながら敵地を練り歩き、試合中も白熱した応援合戦が繰りひろげられていたそうです。

>>>どこかで見たことがあるような光景です(笑)

時は大正15年の定期戦、七高が五高に5年連続の勝利をあげ、大いに喜びました。寮歌『北辰斜めに』を大合唱する七高応援団。そこまでは良かったのですが・・・
連勝で調子に乗りすぎた七高応援団は、五高の応援歌である『武夫原頭(ぶふげんとう)に草萌えて』を下品な替え歌にして声高らかに歌ったのです。一旦は両応援団長による話し合いで七高側が詫びたのですが、五高側と熊本市民の腹の虫がそれで治まるわけがなく、約3000人が七高宿舎を取り囲み、憲兵隊(実話では警官隊)まで出動する騒ぎに。

>>>これも、どこかで見たことがあるような光景です(笑)

結局、第三者の仲裁により七高団長が五高側に土下座して再度詫びを入れて「手打ち」とし、この事件を機に、伝統の定期戦は中断されました。
 ※参考:この話は実話がモチーフとなっています。詳しくはこちら

時代は平成の世に変わり、、、七高野球部創部百周年を記念し、五高との対抗戦を記念試合として復活させます。当然、双方の現役大学生が代わりに試合をするのですが、前夜祭にて和やかな雰囲気で過ごす若き選手たちに向け、老人たちが鼻息荒げて一喝。

「いいか、これは、“決闘”じゃぞ!」

試合当日。現役選手の主将は試合前、「まぁ、今日は、じいさんたちの記念試合だから・・・」気楽にいこうぜ、と、淡々と試合を進めていたところ、、、試合は“ある出来事”を境に雰囲気が一変。いつの間にか老人たちの『代理戦争』であるだけでなく、現役選手にとっての『因縁試合』へと変貌していき------。

 

いつの世も、存在が近い者同士の間には、「絶対に負けられない」という思いが存在するものですね。力量が似通っていたりすればなおさらでしょうか。
いつも頭に血を上らせながら、時には激しくぶつかり合い、時にはいがみ合い、時には口も聞かなくなったり・・・
だからと言って、「もうやめましょう」なんて話には、絶対にならない(笑)
そんなふうに、ケンカして、感情をぶつけ合って、それで心が通じ合える関係だってあるわけです。意外とそれは憎しみ合いではなく、単なる「負けず嫌い」「似たもの」同士の反発なのかも知れません。ケンカの最中は非常に疲れてうんざりしても、そんな相手でも、いなくなるととても寂しいもの。相手あっての自分であることに気付けば、おのずと相手への敬意も芽生えます。素直な表現はできないけれども。

どんなに平和な時代が訪れようとも、人間の『闘争本能』は無くなることはありません。だからこそ、スポーツの試合が現代社会に持つ意義の重要性を、いま一度考えるべきではないでしょうか。オリンピックも含め、ともすれば“興行性”に偏りがちな現代スポーツという「イベント」について。
もっと“ライバル”とは、本音でつきあえる素顔の関係でありたいものです。プレーする選手だけではなく、応援する人、市民・国民も含めて。
純粋な「勝負」の中でぶつかり合う闘争心から生まれるコミュニケーションと敬愛の心を、もっと育んでいければ・・・争いごとというものは、ずいぶん少なくなるのではないでしょうか。

闘争本能は、決して「戦争」などの争いだけに向けられるベクトルではない、と、この映画を通じて私なりに感じた次第です。
“ライバル”は、人生に必要な「友」。
その「友」を愛することができれば、“永遠のライバル”になれそうですね。

 

余談:
「友」という言葉から・・・ひとつご紹介を。
『北辰斜めに』には、唄の前置きに“巻頭言”というものがあり、『北辰・・・』を唄う前に、朗々とこれを叫びます。ここで感極まり涙にむせぶ者も多数(笑)、男泣かせの「必殺技」です。わかりやすく喩えれば、コールリーダーの「檄(アジテーション)」みたいなもので、適度な文節(だいたい、下記の1行ごとぐらい)で区切ったところで、周囲が「押忍(ウォーッス)!)」と呼応します。私がゴール裏に自然に入れたのも、この鍛錬の賜物(?)だったのかも知れません。
映画の冒頭でも、まさに“巻頭言”を緒方直人さんが朗々と放歌するシーンがあり(これがまた、カッコ良くて・・・)、初っ端から不覚にも泣かされ・・・参った、まいった(笑)

         『北辰斜めに』 巻頭言

流星落ちて住む処 橄攬(かんらん)の実の熟るる郷       
あくがれの南(みんなみ)の国に つどいにし三年の夢短しと 
結びも終えぬこの幸を      
或ひは饗宴(うたげ)の庭に 或ひは星夜の窓の下に      
若い高ろう感情の旋律をもて
思いのままに歌ひ給え      
歌は悲しき時の母ともなり  うれしき時の友ともなれば 
いざや歌わんかな、我らが豪気の歌 北辰斜めを
いざや舞わんかな、かの国士の舞を

(最後の2行は諸説ありますが、私が現役時代に親しんだ歌詞に合わせました)

余談その2:
“北辰”とは、北極星のことを指します。
北海道帝国大学予科学生寮(現・北大恵迪寮)には、『都ぞ弥生』という有名な寮歌があります。その歌詞に「おごそかに 北極星を仰ぐかな」の一節がありますが、高緯度の札幌では「仰ぎ見る」北極星は、低緯度の鹿児島では「斜めに差す」ところ、と表現の違いがみられます。こちらに実際に計測した面白い実験結果が掲載されていますので、ご参考までに。
蛇足ながら、不肖ワタクシ北大で3年ほど勤務経験があります(バイトですが)。両校とも天下に名高いバンカラ気質。不思議な縁を感じています。

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2008/05/13

08【AWAY】第12節@川崎戦

試合後の帰り道、仲間がぽつりとつぶやいた。
「まるで決闘みたいな試合だった-------」と。
予想していた“殴り合い”ではなく、“睨み合い”そして“せめぎ合い”の、手に汗握り息詰まる、緊張の90分。相手の行く手をことごとく阻み阻まれる。ずぶ濡れの選手、滑るピッチに高まる疲労・・・どこかで見た映画のシーンを彷彿とさせる、「雨中の決闘」のような一戦だった。

080510kawasaki2 冷たい春雨降りしきる等々力。早朝から列を成して我慢強く並ぶ人々。時折止んだかに思えた雨は、開場時刻が近づくにつれ雨足が強くなる。入場後もさらにしとしとと飽くことなく降り続き、止む気配のない空に期待するのをあきらめた。
ピッチと選手を濡らす雨、アウェイ、そして相手は破壊的な攻撃力を擁してここ2,3年リーグを席巻する、川崎。決して万全とは言えない浦和の現状を鑑みると、天候を理由にせずとも厳しい戦いになることは容易に想像できた。

080510kawasaki6 『日替わり定食』のような今節の浦和スタメンは、前節の永井に代えて細貝をボランチ先発、そして前節望外にも機能した(笑)暢久を右サイドに、、、これは対面の山岸対策とうかがえた。そして、ウォームアップ中にも腕の上がらぬ様子だった闘莉王が強行出場。接近戦を得意とする川崎に対し、これが吉と出るのか凶と出るのか・・・。かたやサブに登録されたユース・高橋の名が京都戦の折の山田直同様、そう遠くない未来への新たな期待を抱かせてくれている。
080510kawasaki7 対する川崎も、フッキの衝撃的な離脱と移籍したマギヌンによりプラン変更を余儀なくされたが、ここ数試合で徐々にチーム状態は上向き。新人の菊池(浦和東高出)がやる気満々の先発。しかし、警戒していた森の名がサブにも無かった(膝痛により急遽欠場と後日判明)。
そして皮肉なことに、両チームとも“今シーズン2代目監督”の対戦。紆余曲折を経たチーム同士、どのような采配を持って互いに挑むのかに興味は注がれた。

080510kawasaki5 降り止まぬ雨の中、試合開始。よほど慎重になったのか、両陣営とも守備の意識が序盤から高い。コンパクトに絞りあった中盤でボールを取ったり取られたり、、、まるでギシギシと軋む音がするような攻防に、両軍譲らずの展開。たっぷりと水を含んだピッチ、次第に濡れて重みを増すユニフォーム、雨に遮られる視界・・・それらが手枷足枷のようにミスを誘う。そのミスを互いに狙い合い、そして狙われては取り返しにいく。川崎が前線へのロングボールで浦和DFの裏を狙いFWを走らせるようになると、や080510kawasaki3 がて少しずつ“縦波”がピッチに生み出される。互いに押したり押し戻したりと揺れながらも、しかしなかなか波が彼岸まで打ち寄せることが出来ない。打ち寄せようとしても、波頭は到達する前に飛沫と化す。水槽の中の水を揺らすように、発散されずに行き場を失ったエネルギーが内部に籠もってしまうようなさまに見えた。
どちらもやりにくそうな様子が見ていてもわかった。「相手の好きにさせない」ように、双方の指揮官は相手をよく研究していた。浦和においては、普段サイドで上がりっぱなしになりがちな相馬までもが、自陣ゴール前まで戻りマーク相手に食い下がってクリアしていたほどであり、組織としての守備戦術が徹底されていたようだった。

そして心配された闘莉王は、やはり空中戦だけでなく接触プレーでも競ることができない。走ろうにも痛みで思うままにならないようで、専ら玉捌きに専念。ボランチという肉体的に厳しいポジションにもかかわらず、指揮官が彼を敢えて強行出場させたのは、「ボランチ闘莉王」の脅威を川崎側に与えるための抑止力と、彼の闘争心でチームを奮い立たせること、そしてこの日運悪く負っているハンディを差し引いてでも余りあるスキルの高さを買ってのことだったのだろう。それにしても、、、競り合いを避ける度に、そしてチャージの度にピッチに倒れ込む闘莉王の姿に何度肝を冷やしたことか。そんな状況に容赦をするような相手ではないし、それ以前にピッチに立つからには“手加減”などということは許されない状況であることは誰もが承知しているはずだろうに。
油断ならない攻防と、手負いの闘莉王のプレーに気を抜けないまま、あっという間に前半終了の笛が鳴った。

080510kawasaki4 前半をふと振り返ると・・・すでに双方の警告数が「3」。主審は“ミスター・レッドカード”の異名を持つ。嵐の予感の中、後半開始。
失点を警戒する浦和は、依然守備意識が高い。FWも前線から積極的にチェックをかけ、その背後のスペースはゾーンの網でがっちり埋められていた。その集中した守備の引き換えとして、攻撃時の枚数が不足。シュートシーンの少なさに気付きだしたのはこの頃からだろうか。いくら守備が堅牢であろうとも、散発的な攻撃では勝機はない。これだけ双方の守備が大崩れする気配のない試合展開となれば、『1点勝負』の公算が高くなる。浦和は先取点を取らなければ勝機が俄然遠のいて行きそうな・・・そんな予感が頭をよぎった。
後半十数分ごろまで両軍シュートも無く時が過ぎるも、何故かその間の黄紙は2枚発行。接触プレーの連発でつのる苛立ち、焦り、、、

その心理状態がきっかけになったのか、ついに戦況は膠着状態から解き放たれた。闘莉王のトリッキーなヒールパスが「来ると信じて」猛然と走り込んだ高原に対し、反応した井川が若干背後横からPAライン外ギリギリのところでボールをクリアする体勢に入った・・・確かにボールはクリアするも、その次の「決定的な」動きが主審の目に止まったようだ。一見微妙な状況に見えるものの、スライディングした両足は上がり、PA内で高原の足にかかっていた。さらに補足すれば、その時高原は、井川にクリアされていたPA内のボールを追っており、別の観点で論ずれば、不可抗力としてもPA内で足が上がってそれが相手の足にかかった時点で「李下に冠を正さず」の喩えのとおり、井川のバックチャージ&得点機会阻止の“一発退場”の沙汰も考えられたところ(ビデオをスロー再生すれば、一連の動きはわかります)、主審は井川に対し警告を宣告し、浦和にPKが与えられた。これをエジが手堅く決め、喉から手が出るほど欲しかった先制点をゲット。苦しい展開から一瞬開放され、沸き立つ浦和ベンチとアウェイ側スタンド。

しかし、まだ後半17分。あと30分もある。
一気呵成に反攻を仕掛ける川崎。それを阻止する浦和との厳しい攻防のなかで、これまでにも散見された「ファウル判定のばらつき」に、嫌な予感がよぎる。その現実はすぐに訪れた。反則を取って貰いたいプレーで取って貰えず、次の似たようなプレーでは皮肉にも反則を取られた浦和右サイドで川崎ボールとなった次の瞬間、ロングボールが供給され、中央ポストのチョン・テセがうまく落としたところにジュニーニョが強烈なシュート。都築が正面で捉えて事無きを得たが、これが「前ぶれ」になろうとは。都築のフィードから間もなく川崎ボールとなり、浦和の「引き過ぎ」の守備陣形は、今し方の同じような場所から中村憲のファーサイドへの山岸へロングクロスを許す。それを山岸が頭で落とし、中央の村上がシュート→堀之内クリア→村上再シュート→都築に当たったボールを右から詰めた谷口がゴールに押し込んだ・・・が、これがオフサイド。
当然、現場のアウェイゴール裏の位置で観た限りでは、判定の確証は持てない。帰宅して録画を何度見直しても良くわからない微妙な判定。谷口のシュート時、(暢久はエンドライン付近にいたので)仮に都築の位置がオフサイドラインであったとしても、走り込んで来た谷口がボールに触った時点がオフサイドであったと判断するにはいささか厳しい判定。しかし副審は自信を持ってフラッグを出していた。TVの放送画面では判定不能であり、どの時点で判断が下されたのか・・・谷口ではなく山岸のポジションだったのか?(最初の中村憲からのクロスを受けた時点なのか、それともその後の立ち位置を「攻撃関与の可能性アリ」と判断されたのか、等々)・・・副審本人から話を聞かない限り「真相は藪の中」。後味の悪さは残るものの、判定結果は覆らない。川崎には気の毒だと思うが、浦和が辛くもピンチを回避でき、胸をなで下ろしたのは正直なところ。

そこからの浦和は、気合いが入ったのか、全員が「守備の鬼」と化した。
選手全体のカバーリングの意識が浸透しており、特に最後尾を統率する阿部の読み、カバーの精度の高さが素晴らしい。昨季のACLでの戦いを彷彿とさせる、全員の守備への高い集中力。アントニオ猪木の風車理論ではないけれど、「相手が強いほど、持てる力を発揮する」のは、主将のみのクオリティに非ず(笑)。オフサイドの一件以降は川崎の攻撃から脅威は薄れ、かたや浦和は淡々と時間をやり過ごそうと「相手にボールを持たせ」たり、コーナーで時間を潰したり・・・される側にしてみれば堪らないプレーだが、「これもサッカー」。時間の経過とともに、守るも攻めるも疲労の色が濃くなっていくのが目に見えてわかった。最後は消耗戦と化した戦いに、やがて終止符を打つ笛の音が響いた。
結果、川崎12本のシュート数に対し、浦和はPK含め3本。後半はこのPK1本のみにとどまったシュートが、“一撃必殺”のものとなった。

080510kawasaki9固すぎて華々しいシーンに乏しい試合展開は、単調で興行的には歓迎されないものではあるけれど、意地と意地とをぶつけ合った硬派な『勝負』としては見ごたえ充分であると共に、観る者に緊迫感を与えてくれた意味では楽しませてくれたと思う。
それでも単調な試合内容に変わりはない。そんな状況に退屈さを覚えたのか、必要以上の波乱を演出したのは、この日の『判定』。得点に絡むシーンのみでなく、試合中に散見された判定基準のばらつき。さらに最後の暢久の遅延行為の判定にも、永井がボールを手放した瞬間から「見計らって(ある程度はそういう観点も必要であるけれど)」いるうえに、すでに主審の予定調和の中に組み込まれていた事象と思えなくもない。いわゆる『先入観』『思い込み』もっと穿った見方をすれば、両者の反則数のバランスを取ろうとした『帳尻合わせ』。しかし・・・相変わらず暢久は、スローインと相性が悪い(^^;

080510kawasaki11どちらのチームが疑惑の対象となろうとも、試合後に物議を醸す判定をされるのは、全くもって遺憾。判定により間接的な遺恨の対象となるのも甚だ迷惑な話。
しかし、レフェリングの内容も、サポーターの感情も、すべて含めた世界が『フットボール』。あれこれと思考を巡らせてみようが、現実は「勝ち」「負け」の、そういう至極簡単な世界ということなのだろう。

Pride of URAWA------「絶対に勝たせたい」という思いが、封印を解く力となった。
ピッチの上では何が起こるかわからない。しかし、選手を支えたいというこの思いが真実であれば、それでいい。
このフットボールの世界で私たちができることは、それだけなのだから。

【2008 J第12節 5月10日(土)14:05 KICK OFF】
          川崎 0-1 浦和

会場:等々力陸上競技場 観衆:20,335人 天候:雨    
得点者:【浦和】[62分]エジミウソン(PK) 
交代:【浦和】[69分]
梅崎司→永井雄一郎、[89分]エジミウソン→エスクデロ セルヒオ
        【川崎】[76分]鄭大世→黒津勝、[76分]菊地光将→大橋正博
        [89分]村上和弘→久木野聡
警告:【浦和】[31分]堀之内聖、[51分]阿部勇樹、[75分]永井雄一郎、
        [86分]山田暢久
    【川崎】[18分]寺田周平、[40分]菊地光将、[62分]井川祐輔、[66分]谷口博之
退場:なし
主審:吉田寿光

 

 

おまけ:
いつもながら、アウェイ川崎@等々力は「試合以外」のネタが満載です(笑)。主なものを、以下ご紹介。

080510kawasaki1武蔵小杉駅に貼ってあったポスター。
私の世代で“赤壁”と聞けば、かの三国志の『赤壁の戦い』を連想。それにかけたコピーであることはわかるのですが、『赤壁の戦い』は、端的に言っていわゆる「一網打尽の戦い」を意味していると認識しております(以下、ご想像にお任せ)。

080510kawasaki8『川崎市民の歌』。
市民歌をビジョンで披露される、珍しい例(メロディは聞こえませんでしたが、流れていたのでしょうか?)。
その複雑な事情(?)のため、さいたま市市歌『希望(ゆめ)のまち』のビジョン掲出実践は難しいものがありそうです(^^;。

080510kawasaki00『席ツメTIME』発動。
新選組に扮したキャラクターによるキャンペーン映像が事前に流されて、この時点で荷物や物(ヒモ、テープ等)で抑えている席を『法度』として撤去する旨、観客に周知を図っていました(参考)
「上の条々に背きし者は、『席ツメ隊』の裁きに遭うべし」
いつもながら、川崎の中の人の、こういう企画力とコピーの天才ぶりには感服させられます。この『隊』は要らないけど(笑)、席詰めの精神は見習いたいものです。

080510kawasaki0おまけ@その2:
昨年もそうでしたが、、、某テレビ局のカメラ位置取りには、何かしら既得権があるかのような、そんな「観客不在」を感じさせるものがあります。 

参考までに、昨年のエントリの文末(追記箇所)に類似事例があります。

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2008/05/09

『信』は力なり~第12節@川崎戦の展望

さて、明日5/10(土)は、

浦和レッズ(1位)vs.川崎フロンターレ(3位)

の対戦です。

明日の試合展望の前に、、、川崎に対して、昨年の御礼を。

昨季のACLにおきましては、中東アウェイ情報をご提供くださるなど、クラブの枠を越えた、日本のサッカークラブとしての惜しみないご協力・ご尽力を賜り、誠にありがとうございました(棒読み)。
お陰様をもちましてACL優勝の悲願を達成できましたことで、貴クラブの誠意と期待に応えることができ、当方一同安堵とともに、改めて感謝いたしております(いちおう謝辞)。
昨年のご交誼をご縁といたしまして、今後とも、互いに切磋琢磨し、良好で激しいライバル関係を築いていけましたらと切に願っております(一部本音)。

またこのたびは、貴クラブの名物監督で、エキセントリックな表情と言動でいつもわれわれを飽きさせることのなかった関塚隆前監督のあの憎たらしいご尊顔を拝することができないと思うと非常に残念です。やはり壮健であられてこその『敵将』。まずは療養にご専念され、一日も早いご快復と現場復帰を祈念し、またわれわれアウェイチームを楽しませてくださることを切に願っております(割と素直)。

さて、、、社交辞令は、このくらいにして。

まずは(不定期ですけど)いつものように、対戦成績を見てみると、、、

川崎戦 全対戦戦績(08/5/9時点)
 勝数  引分  負数  得点  失点
  2   3     1     12     10

長年「やり合っている」ような印象がありますが、意外にもJ1リーグ戦での対戦は2005年以降の3年間で6試合しかありません(浦和J2時代の2000年は、川崎はJ1)。通算対戦成績としてはサンプル数が少なく、あまり参考にならないデータかと(^^;。ただし、浦和側からみた特徴的な戦績としては、「引き分けが多く、敗戦は1回だけ」ということです。昨年のACL決勝直前の試合では、幾多のラフプレーを披露され、こっちが激怒したい立場のところに川崎の社長自ら逆ギレされ、こちらとしては殴られ損の文句言われ損の勝ち点2喪失という煮え湯を飲まされながらも「負けなかった」ことは記憶に新しいところです。試合数は少なくとも、いろんな意味で“内容の濃い試合”が多いことが、記録ではなく記憶に残る対戦相手として印象づけられているものと推察されます。

つぎに、現時点(第11節終了時)における両チーム戦績をおさらいしておきますと、、、

第11節終了時点の戦績
順位 チーム 勝点 勝数 引分 負数 得点 失点 得失
1位 浦 和  23  7  2  2  21   8   +13
3位 川 崎  20  6  2  3  20  16  +4

得失点差だけに着目すると、データが逆なんジャマイカ?と疑ってしまいそうな現況(笑)ですが、今回は得点数と失点数も比較してみたところ、得点数はほぼ同数なのに失点数で大きな差が表れています。別途引き分けも含めた無失点試合数を調べてみると、浦和の5試合に比べ、川崎は3試合。ここが今年の川崎の泣き所とも言えそうな気がします。
ただし、最近4試合の川崎の好調ぶりには目を見張るものがあります。相手も名古屋、鹿島、磐田と立て続けに勝利しています。しかし何故か、これまで川崎の精神的支柱とされていた関塚前監督退任後であることが皮肉なのですが・・・いずれにせよ右肩上がりに調子を上げてきていることは事実ですので、充分警戒しなくてはなりません。

対する浦和ですが、平川、闘莉王と新たな負傷者を出し、調整中の選手たちも今節の復帰は見込めません。チョー肯定的に考えれば(笑)、今季の闘莉王はほぼ守備陣としての頭数に入っていませんので、攻撃的に戦力ダウンと捉えるのが現実的でしょう。『決定力』をとりあえず置いといて考えれば、若手も含めて攻撃的選手の頭数はありますので、得点力に関しては指揮官の用兵と毎度新鮮な“猫の目采配”が、ひとつのカギを握りそうです。
あわせて、“後半勝負”が今年の浦和クオリティですが、90分通して運動量豊富な川崎にその戦法がどこまで通じるのか・・・ここもポイントとなりそうです。

そしてもうひとつ。
若手・移籍選手の活躍に期待いたしましょう。
細貝はすでに風格すら漂うようになりましたが、堤はもう少し、そしてまだまだ暴れ足りないセルヒオ、西澤、小池、高崎、、、おお、数え上げれば人材豊富ではないですか!
移籍選手については、言わずもがな。何故浦和が必要として獲得したのかを今一度思い起こせば、おのずと「何を成すべきか」わかるはずですし、モチベーションも高まるというものです。

ひとりひとりが今の現状と自分の役割を自覚して、決意を持って臨めば活路は開くはず。
自分の力を信じて、そして仲間を信じて動いて欲しいものです。
決して簡単に勝てる相手ではないですが、私たちも簡単に負けません。
監督、選手、、、互いを信じる心を『力』にかえて。
がんばりましょう。

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2008/05/08

08【HOME】第11節@千葉戦

連休最終日のこの日、風がやや強いものの好天に恵まれ、絶好の行楽日和。
久々に早めに現地入りし、入場まで池の畔でゆっくり過ごす。ちょっと財布を奮発させて仕入れた弁当を頬ばっていると、風薫る5月の爽やかさが肌を撫で、とても心地よい。あとは試合の結果だけが、この日が良き日となるかどうかの印象を左右するだけ。
入場後も続く天気の良さに、しばらく陽射しを避けて過ごす。紫外線を喜んで浴びるほど私は若くはないし、何よりお肌に悪い(笑)。試合のために体力温存を図り、陰が伸びてきた頃合いを見計らってスタンドへ。

080506chiba5 この日の相手は、今季勝ち無しの千葉。ご存じのとおり、だいたいこういう『連続』要件を保有する相手に対しては、非常に高い確率をもってその流れを断ち切るのが、浦和の“お家芸”。先月、鹿島に対して、その“連勝”の流れを見事に断ち切る得意技を発動。しかし今回だけは、相手の流れをそのまま踏襲させたいと切に願わずにはいられなかった。加えて相手は監督の進退を懸けてこの一戦に臨んでくるとの話もあり、相当な覚悟をもって立ち向かってくることは重々承知しておかねばならなかった。

080506chiba3 スタメンが映されたビジョンを眺めていると・・・昨年までの千葉のメンバーが残像としてある人々にとって、「様変わり」と表現して差し支えない変容ぶり。5人の代表クラスの選手が抜けたうえに呼び戻した坂本や移籍で話題となった谷澤はスタメンから外れ、巻の名はサブにすらなく、、、千葉の台所事情の苦しさが滲み出ていた。
対する浦和は、神戸戦で不調さを披露080506chiba4していた暢久がボランチ(!)、しかも闘莉王とのコンビorz...。さらに平川負傷欠場の影響は右サイドに表れ、永井を配置。細貝もベンチスタートとあっては、この先どうなることやらと予測不能な浦和のフォーメーション。余所様の台所事情を心配している場合ではない、ということか(^^;。

さまざまな不安材料が脳内を巡りながらも、前半の立ち上がりを見守った。前節・神戸戦同様、「まずは守備的に」という意志が伝わってきた。開始数分は無理に攻め上がろうとはせずあえてセーフティに務めていた。浦和は守備からリズムをつくり出すチーム。自らのチームの持 ち味に回帰した、慎重な試合の入り方に、ほんのわずかな時間でありながら、なにがしかの“手応え”を感じさせてくれた。
その“手応え”は、早速開始10分以降、形となった。それまで2本ほどシュートを浴びつつも忍んでいた浦和の陣形が、にわかに動き出した。永井の右サイドを不安視した指揮官は、「永井に右サイドをやる雰囲気がなかった」と、トップ下を務めていた梅崎と早々にポジションチェンジ(スポニチ)。何やら中央部では、暢久が「お目覚め」のご様子(笑)。攻撃面では高原のシュートを皮切りに、闘莉王、阿部、永井、エジと、前半だけで7本を砲撃、すでに攻守とも形勢は浦和支配となった、、、が、「決まらない」(とほほ)。溜め息は時間を加速させるのか、あっという間に前半終了。

080506chiba1前半から、マーク&チェックに奔走していた千葉守備陣は、後半立ち上がりからもそのタスクを敢行しているように見えた。が、千葉は球際がそれほど強いわけではなく、浦和にとっては、おそらく望外にたやすくマイボールにできたように見えた。ただ、苛立ちからか、千葉は前半から「体当たり」する選手もあり、闘莉王ですら吹っ飛んでしまった(これが肩負傷となったわけでorz...)。しかし、そんな相手に激昂することなく淡々と試合を進める浦和には、やはり「経験値」を感じさせてくれるものがあった。
もうそろそろ先制点を獲らなければ危ない・・・と思っていた矢先の後半14分、堤のクロスが千葉ゴール前スペースに供給されると、虎視眈々とそこに出張っていた闘莉王が、倒されながら右足を一閃!ゴール右隅で弾かれたボールは、ピンボールのように行方が定まらず、一瞬、時が止まったように皆揃って行く手を固唾を呑んで見守った。次の瞬間、割れんばかりの歓声が沸き上がり、ゴールを確信。肩の激痛に耐え、倒れ込みながらもゴール上方へ突き刺した気迫のゴール、高い決定率・・・「恐れ入りました」と言うほか無い。その頃からだろうか、闘莉王が前線に頻繁に顔を出していることに私が気付いたのは(笑)。すでにゲルトは永井OUT→細貝INの時点で闘莉王をボランチ→トップ下に配置転換。このボランチに据えた細貝と暢久のコンビの動きが、互いに意識しながらバランサーのように前後交互に連動し、実に良い動き。反攻に出た千葉にシュートは撃たれながらも、よく凌いでいた。風の影響もあったのだろうが、GK立石のゴールキックは都築のそれに比べ弱々しく正確さを欠いていたのも、浦和にとってはこれ幸い。ボールを奪取してからの攻守の切り替えも、前節までの試合と比較しても早かったし、メリハリもあったと思う。

リズム良くプレーを続けてはいたものの、追加点までには時間を要した。
後半31分、ゴール前のクロスボール奪取に競り勝った闘莉王が、ゴールの真ん前を横切るグラウンダーのパスを通すと、GKを含めた千葉の選手がなんと傍観!。ボールが来るものと信じて飛び込んできた相馬が、厳しいニアコースを突いて追加点ゲット。浦和にとっては爽快な追加点だったが、千葉にとっては、今のチーム状態を体現しているかのような2失点目だったのではないだろうか。その後は内舘、セルヒオの交代と余裕の采配を見せる浦和は、その投入選手がそれぞれシュートを放って見せた。
かたやその後の千葉は、サンドバッグと言おうか、タコ殴りと言おうか・・・足も止まり、プレスも効かず、ボールも獲れず、振り回され、、、で、浦和のやりたい放題なプレーを自ら演出してしまったかのようだった。3点目の細貝の飛び出しにも対応できず、ややミドルレンジからのエジのシュートも難なく決まった。この気持ちの切れっぷりが、まるで彷徨えるチーム状況そのもので、同情を禁じ得ず。何か音を立てて崩れていくような情景だった。
あとは時間が過ぎゆくのを待つのみ・・・で、終了の笛を聞く。

080506chiba7今節も、闘莉王のポジションチェンジという奇策により先制点を生み出した浦和だが、これはあくまでも“オプション”。次節、闘莉王の出場が微妙なだけに、奇策を頼りにしてしまっては、昨季までの「個人技頼みサッカー」に逆戻りするだけ。点を獲れる確度の高さを、本職のFWと攻撃陣に求めたい。ただ今を非常時として自覚していれば、しばらく敵の目を欺く良いパフォーマンスとして利用しているとも言えなくはないけれど(笑)。080506chiba2

試合後、拍手と激励のコールに迎えられた千葉の選手とスタンドを眺めていた。ブーイングや罵声がすでに洒落にならないほどの深刻さが伝わってきた。ただひたむきな、選手を傷つけまいとする応援。「かつての浦和」の姿を見せられている思いがした。肝に銘じたい。

次節・川崎戦、次々節ガンバ戦は、シーズン中盤の大一番となることは間違いない。
いずれも破壊力抜群の攻撃を武器とするチーム。川崎においては好調を維持しており、すぐ背後に追走体勢を保っている。
試合の入り方や守備など、ここ2試合で改善の兆しを見せている浦和。波はあるものの成果が目に見えることは喜ばしいし、選手たちの気持ちも前向きになり、自信となる。
闘莉王が相馬の動きを信じたように、相馬がボールの行方を信じて飛び込んできたように、自分のプレーを、仲間のプレーを信じることができれば、1+1=3にだってなれるはず。

「信じること」を、力にかえて。
川崎に勝ちましょう。

【2008 J第11節 5月6日(火・祝)16:00 KICK OFF】
          浦和 3-0 千葉

会場:埼玉スタジアム 観衆:52,008人 天候:晴れ    
得点者:【浦和】[59分]田中マルクス闘莉王、[76分]相馬崇人、[85分]エジミウソン 
交代:【浦和】[HT]永井雄一郎→細貝萌、[77分]高原直泰→エスクデロ セルヒオ
            [77分]田中マルクス闘莉王→内舘秀樹
        【千葉】[53分]中島浩司→米倉恒貴、[59分]フルゴビッチ→伊藤淳嗣
                 [74分]池田昇平→新居辰基
警告:【千葉】[5分]フルゴビッチ
退場:なし
主審:柏原丈二

 

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2008/05/05

中山道中膝栗毛@5/5 実況中継

高崎より先、、、ついに禁断の、そして新たなる一歩を歩み出しました…

中山道中膝栗毛@5/5<br />
 実況中継 

 

雨の中、板鼻宿〜安中宿行脚中。

女の道は一本道。

シーズン中なれど、自主トレ、再開。

 

追記:
本日は、高崎宿~松井田宿(約20㎞)までといたしました。
ダンナの転勤もあったので、一旦高崎で止めておこうと思っていたのに、つ、つい、、、けさ起きて行きたくなったものですから(笑)
レッズの調子を上げるためにも、さらなるゴル裏での応援のパワーを増幅すべく、自主トレを兼ねて中山道を再び歩いてみました。
しかし、次回がいつになるのか、さらに続くのかは全然未定です。適当なところで止めてしまう可能性もあります。「遠征のついで」に行けるところではありませんし、なにより電車代が「もー大変なんですから」(三平師匠調)。

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2008/05/01

08【HOME】第9節@札幌戦

080429sapporo1 GWとはいえ、前後に平日を挟んだ『昭和の日』。やはりそれが影響したのか、普段の土日曜開催ゲームよりも人々の出足が遅い。この日はダンナと2人参戦のため、ずいぶん遅い時間に現地に出向いたものの、開場前1時間の時点でも当日一般列の1列目前方に並ぶことができた。

080429sapporo2天候にも恵まれ、待機列にて寛いだ気分で手元のMDPを開くと、 不意に記憶にある光景が目に飛び込んできた。2000年夏の厚別。J2時代。あの頃の私は、札幌に住む“遠隔地浦和サポ”だった。瞬時に記憶が甦る。写真の試合の2週間前にも、有珠山噴火のために順延となった試合が室蘭であった。脱水症状で救急車で運ばれた者もいた、あの暑い暑い室蘭の引き分け試合。それから間もなく、今度は札幌で、、、そしてこの写真の敗戦。長く辛い、容赦なく厳しいJ2巡業。加えて2000年対戦の特殊性が印象となり、私の記憶に残っていた。
敵地に住む者にとって、試合結果が翌日の職場の話題を左右する。札幌サポの自慢話を、聞いてないそぶりをしていても無理矢理聞かされる屈辱。シーズン終盤にはJ2優勝の自慢話も聞かされた。

「自分たちの足もとを見直すきっかけになった2000年7月29日、札幌厚別。
おごりを捨て、とにかくJ1復帰のためにすべてを、と誓った。」

080429sapporo3と記されたMDPの文に、遠路北海道まで駆けつけたサポたちと、北海道在住サポたちの当時の思いが代弁されていた。敗戦で得た教訓。辛かった時代の「かつてのライバル」として札幌をリスペクトした表現にも、あの頃のことを忘れていない清尾さんの心を感じ取れた。
あれから数年・・・浦和と札幌は、それぞれに異なる道を歩むこととなった。あの敗戦があったからこそJ1に命からがら生還することができた浦和。そこから、数々の栄冠を手中におさめる日々を過ごし、そして今日のこの日を迎えることができた。
久々の「かつてのライバル」との対戦を迎えたMDPの文章は、この言葉で結ばれていた。

「心から歓迎しよう。全力を尽くして倒すことで。」

080429sapporo7スタメン発表。2000年のあの頃、札幌に在籍していたエメルソン、山瀬は、その後浦和に移籍。しかしその2人もすでに浦和を去った。月日の流れを感じずにはいられなかった。様変わりしたメンバーの中の、池内の名が懐かしい。西谷、マーカス、砂川など「別の意味で」懐かしい選手もいたが、今日に至るまでの札幌の、選手の入れ替わりの激しさがうかがえた。かたや浦和はどう080429sapporo8だろう。暢久、岡野、内舘、永井、啓太・・・この面子、あれから8年経過したとは思えない錯覚に陥りそうだ。
札幌は、ダヴィを出場停止で欠いているとはいえ、敵将は浦和の手の内を熟知する三浦監督。すでにこれだけでも「良い予感がしない」。
対する浦和は、打撲痛で大事を取った永井の代わりに梅崎とした以外は、京都戦と同じスタメン。前節080429sapporo9後半、エジ&高原の2トップへの変更が良好に機能したところから、これを継続する意図がわかる。梅崎に求められる役割もまた、永井の京都戦での働きと同様のものであることも。

開始早々、「全力を尽くして倒すこと」を具現化したのは、札幌だった。クライトンから供給されたスペー080429sapporo6スへのパスにきっちり反応したのは砂川。浦和の油断を突かれた、あっけない失点劇。これだけ散々に「立ち上がりの悪さ」を指摘されていながらも繰り返される過ちに、守備の脆さの深刻さがうかがえた。さあ、そのあと敵将はどうするか・・・過去の戦術パターンを予測すると、1点先制した時点で“魂のディフェンス”と言わんばかりのカテナチオ・モードに突入するのではと構えていたが・・・その予想は当たらず。巨人に立ち向かう時のように、逆に開き直って果敢に攻めてきた。大宮にしろ、京都にしろ、いわゆる“格下”と目されるチームの闘いぶりが、今年は違う。引きこもるどころか、目の色を変えて襲いかかってくる。神戸にしても、そうだ。ここは浦和の指揮官以下、対戦相手に関係なく、それこそ原点に立ち帰って一戦一戦心して取り組むべきであろう。

080429sapporo5 期待の梅崎は、思うように2トップへのボール供給ができず、何故か左サイドが沈黙していたため、攻撃は右サイド一辺倒でアイデアに乏しい状態。何を待っているのかオフ・ザ・ボールの動きも不足して、またも閉塞感に満ち満ちる浦和。その間隙を狙い、意欲的に動き回る札幌の選手。
案の定、そんな相手の気概と浦和の気の緩みが顕著に表れたシーンがあったのが前半25分前後。阿部のシュートがようやく決まり、ああ同点とホッとしたのも束の間、信じがたいスピード逆転劇。ゴール前に、あろうことかノーマークの札幌選手。本当に何年ぶりだろうか、、、正直、この失点シーンに「萎えた」。私の心の内では巨岩が崩れるような音を立てていたが、そんな本音は微塵も見せずに、跳ねて声を出し選手を鼓舞ヽ(`Д´)ノウワァァァァァァン !
思いが伝わったのか、凹んだ気持ちをすぐに引き上げてくれたのが、闘莉王の同点弾。札幌DF外側から頭をねじ込み飛び込んだ、遠目で見ていてもお見事な、豪快ヘッド炸裂! 守備面では2失点に少なからず関係していても、いざ攻撃となれば抜群の破壊力と確度の高いプレーを披露してくれる。いやはや、過ぎたるは及ばざるがごとしと言うか、諸刃の剣と言うか・・・「完全と不完全が同居するのが、浦和レッズの伝統」と考えれば、不思議と腑に落ちる(笑)。

080429sapporo4 離れ技同点弾で前半を凌いだものの、釈然としない思いでハーフタイムを過ごす。
後半の笛が鳴り、「立ち上がり、堪えてくれよ」とハラハラしながら戦況を見守っていると・・・早速にも軽快に札幌陣内で回り出す人とボールに、妙な話、瞠目(笑)。得点の予感のする動きにハラハラ→ワクワクへと心が動き出した後半5分、暢久→エジに渡ったボールを一旦梅崎に当て、戻ったボールをエジが狙い澄まして豪快弾を札幌ゴールに叩き込み、逆転。久々に観た連動性のあるこのプレーは爽快そのもの。ポジション的にはエジと梅崎の演じた役割は逆だったとは思いつつも、複数の選手が「同じ画を描けるようになった」ことは非常に喜ばしいことであり、「何を成すべきか」という共通認識ができていれば、誰がどの配役を演じても構わない。われわれの日常生活と同様、そこに立ち会っていた者が遂行すれば良いだけのこと。

しかし・・・単純に喜ばせてばかりもらえないのが、今の浦和。
前半に比べれば、中盤でボールが保持できるようになったものの、ビルドアップという言葉には少々遠い状況。その代わりサイド攻撃は息を吹き返した様子で、盛んに前線へ向かいボールを運び、エジへボールを供給・・・するも、不発。ダメ押しの4点目が入るまでの長 い間、エジのシュート練習会と化してしまった。撃ちも撃ったり後半だけで7本のシュート。その最初と最後が決まってくれたという次第(とほほ)。
また、後半だけで浦和14、札幌はわずか1本のシュート数と、後半はほぼ浦和が支配する形勢となるも、その札幌の1本は、少々危険なカウンターで持って行かれたもの。攻撃は高原の復調と、エジとの2トップコンビネーションが改善されだいぶ形になってきたものの、守備には一抹も二抹も不安が顔をのぞかせていた。

080429sapporo11このエジの8本目のシュート(=4点目)が決まり、私もようやく安堵。試合は4-2と大味なスコアとなったが、点差をつけてくれなければ安心できない、というように、そのくらい今の浦和には危うさがつきまとう。
中盤の構成力が昨季並みに戻るためには、一番手っ取り早いのは昨季のメンバーが戻ること。移籍した選手は除いても、啓太、ロビー、達也が戻ってくるだけでも現戦力は回復可能。これにアレが戻れば、さらなる戦力の上積みにも期待できる。選手の復帰を待つだけでも今後に期待が持てることは、これはこれで喜ばしい。
しかし。
080429sapporo10 私は、今期以降の浦和に、さらなるものを求めたい。
戦術理解の浸透、意思統一、勝ちたいという強い意志。
「待ち人」に期待するだけでは、個人の能力を頼るだけとなる。昨年までの考えを捨てなければ、今季のような「誰かの動きを待つ、任せる」ような、動かないサッカーとなってしまう。
“脱・個人技頼みサッカー”
ワシントンや長谷部の移籍が、怪我人たちの存在が、それを教えてくれている。
確かに闘莉王の局面打開力は魅力であるし、守備に至っても鉄壁で、頼りになる。しかし、ひとりの選手の存在が大きければ大きいほど、その選手が欠けた時のダメージは甚大であることは、昨季数多く経験してきたではないか。

次節の相手・神戸は、今季めざましい活躍を見せている。
考えようでは、相手の戦術に学ぶところ、得るところもあるかも知れない。
そのくらいの謙虚な姿勢をもって、対戦に臨んだほうが気も引き締まるというもの。
すべてのチームが、浦和に対しては怯むことなく目の色を変えて挑んでくる。
簡単に勝てるチームは、もはやJリーグには存在しない。

【2008 J第9節 4月29日(火・祝)16:00 KICK OFF】
          浦和 4-2 札幌

会場:埼玉スタジアム 観衆:48,031人 天候:晴れ    
得点者:【浦和】[24分]阿部勇樹、[
28分]田中マルクス闘莉王、[50分]エジミウソン
           [
86分]エジミウソン
           【札幌】[
6分]砂川誠、[25分]柴田慎吾
交代:【浦和】[87分]高原直泰→エスクデロ セルヒオ、[87分]梅崎司→相馬崇人
        [89分]エジミウソン→高崎寛之
        【札幌】[64分]西谷正也→岡本賢明、[81分]砂川誠→石井謙伍
警告:【札幌】[33分]吉弘充志
退場:なし
主審:高山啓義

 ※京都戦の参戦記は、また後日にコソーリと・・・すんません(^^;
   =>アップしました↓(5/2、追記)

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