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2008/05/01

08【HOME】第9節@札幌戦

080429sapporo1 GWとはいえ、前後に平日を挟んだ『昭和の日』。やはりそれが影響したのか、普段の土日曜開催ゲームよりも人々の出足が遅い。この日はダンナと2人参戦のため、ずいぶん遅い時間に現地に出向いたものの、開場前1時間の時点でも当日一般列の1列目前方に並ぶことができた。

080429sapporo2天候にも恵まれ、待機列にて寛いだ気分で手元のMDPを開くと、 不意に記憶にある光景が目に飛び込んできた。2000年夏の厚別。J2時代。あの頃の私は、札幌に住む“遠隔地浦和サポ”だった。瞬時に記憶が甦る。写真の試合の2週間前にも、有珠山噴火のために順延となった試合が室蘭であった。脱水症状で救急車で運ばれた者もいた、あの暑い暑い室蘭の引き分け試合。それから間もなく、今度は札幌で、、、そしてこの写真の敗戦。長く辛い、容赦なく厳しいJ2巡業。加えて2000年対戦の特殊性が印象となり、私の記憶に残っていた。
敵地に住む者にとって、試合結果が翌日の職場の話題を左右する。札幌サポの自慢話を、聞いてないそぶりをしていても無理矢理聞かされる屈辱。シーズン終盤にはJ2優勝の自慢話も聞かされた。

「自分たちの足もとを見直すきっかけになった2000年7月29日、札幌厚別。
おごりを捨て、とにかくJ1復帰のためにすべてを、と誓った。」

080429sapporo3と記されたMDPの文に、遠路北海道まで駆けつけたサポたちと、北海道在住サポたちの当時の思いが代弁されていた。敗戦で得た教訓。辛かった時代の「かつてのライバル」として札幌をリスペクトした表現にも、あの頃のことを忘れていない清尾さんの心を感じ取れた。
あれから数年・・・浦和と札幌は、それぞれに異なる道を歩むこととなった。あの敗戦があったからこそJ1に命からがら生還することができた浦和。そこから、数々の栄冠を手中におさめる日々を過ごし、そして今日のこの日を迎えることができた。
久々の「かつてのライバル」との対戦を迎えたMDPの文章は、この言葉で結ばれていた。

「心から歓迎しよう。全力を尽くして倒すことで。」

080429sapporo7スタメン発表。2000年のあの頃、札幌に在籍していたエメルソン、山瀬は、その後浦和に移籍。しかしその2人もすでに浦和を去った。月日の流れを感じずにはいられなかった。様変わりしたメンバーの中の、池内の名が懐かしい。西谷、マーカス、砂川など「別の意味で」懐かしい選手もいたが、今日に至るまでの札幌の、選手の入れ替わりの激しさがうかがえた。かたや浦和はどう080429sapporo8だろう。暢久、岡野、内舘、永井、啓太・・・この面子、あれから8年経過したとは思えない錯覚に陥りそうだ。
札幌は、ダヴィを出場停止で欠いているとはいえ、敵将は浦和の手の内を熟知する三浦監督。すでにこれだけでも「良い予感がしない」。
対する浦和は、打撲痛で大事を取った永井の代わりに梅崎とした以外は、京都戦と同じスタメン。前節080429sapporo9後半、エジ&高原の2トップへの変更が良好に機能したところから、これを継続する意図がわかる。梅崎に求められる役割もまた、永井の京都戦での働きと同様のものであることも。

開始早々、「全力を尽くして倒すこと」を具現化したのは、札幌だった。クライトンから供給されたスペー080429sapporo6スへのパスにきっちり反応したのは砂川。浦和の油断を突かれた、あっけない失点劇。これだけ散々に「立ち上がりの悪さ」を指摘されていながらも繰り返される過ちに、守備の脆さの深刻さがうかがえた。さあ、そのあと敵将はどうするか・・・過去の戦術パターンを予測すると、1点先制した時点で“魂のディフェンス”と言わんばかりのカテナチオ・モードに突入するのではと構えていたが・・・その予想は当たらず。巨人に立ち向かう時のように、逆に開き直って果敢に攻めてきた。大宮にしろ、京都にしろ、いわゆる“格下”と目されるチームの闘いぶりが、今年は違う。引きこもるどころか、目の色を変えて襲いかかってくる。神戸にしても、そうだ。ここは浦和の指揮官以下、対戦相手に関係なく、それこそ原点に立ち帰って一戦一戦心して取り組むべきであろう。

080429sapporo5 期待の梅崎は、思うように2トップへのボール供給ができず、何故か左サイドが沈黙していたため、攻撃は右サイド一辺倒でアイデアに乏しい状態。何を待っているのかオフ・ザ・ボールの動きも不足して、またも閉塞感に満ち満ちる浦和。その間隙を狙い、意欲的に動き回る札幌の選手。
案の定、そんな相手の気概と浦和の気の緩みが顕著に表れたシーンがあったのが前半25分前後。阿部のシュートがようやく決まり、ああ同点とホッとしたのも束の間、信じがたいスピード逆転劇。ゴール前に、あろうことかノーマークの札幌選手。本当に何年ぶりだろうか、、、正直、この失点シーンに「萎えた」。私の心の内では巨岩が崩れるような音を立てていたが、そんな本音は微塵も見せずに、跳ねて声を出し選手を鼓舞ヽ(`Д´)ノウワァァァァァァン !
思いが伝わったのか、凹んだ気持ちをすぐに引き上げてくれたのが、闘莉王の同点弾。札幌DF外側から頭をねじ込み飛び込んだ、遠目で見ていてもお見事な、豪快ヘッド炸裂! 守備面では2失点に少なからず関係していても、いざ攻撃となれば抜群の破壊力と確度の高いプレーを披露してくれる。いやはや、過ぎたるは及ばざるがごとしと言うか、諸刃の剣と言うか・・・「完全と不完全が同居するのが、浦和レッズの伝統」と考えれば、不思議と腑に落ちる(笑)。

080429sapporo4 離れ技同点弾で前半を凌いだものの、釈然としない思いでハーフタイムを過ごす。
後半の笛が鳴り、「立ち上がり、堪えてくれよ」とハラハラしながら戦況を見守っていると・・・早速にも軽快に札幌陣内で回り出す人とボールに、妙な話、瞠目(笑)。得点の予感のする動きにハラハラ→ワクワクへと心が動き出した後半5分、暢久→エジに渡ったボールを一旦梅崎に当て、戻ったボールをエジが狙い澄まして豪快弾を札幌ゴールに叩き込み、逆転。久々に観た連動性のあるこのプレーは爽快そのもの。ポジション的にはエジと梅崎の演じた役割は逆だったとは思いつつも、複数の選手が「同じ画を描けるようになった」ことは非常に喜ばしいことであり、「何を成すべきか」という共通認識ができていれば、誰がどの配役を演じても構わない。われわれの日常生活と同様、そこに立ち会っていた者が遂行すれば良いだけのこと。

しかし・・・単純に喜ばせてばかりもらえないのが、今の浦和。
前半に比べれば、中盤でボールが保持できるようになったものの、ビルドアップという言葉には少々遠い状況。その代わりサイド攻撃は息を吹き返した様子で、盛んに前線へ向かいボールを運び、エジへボールを供給・・・するも、不発。ダメ押しの4点目が入るまでの長 い間、エジのシュート練習会と化してしまった。撃ちも撃ったり後半だけで7本のシュート。その最初と最後が決まってくれたという次第(とほほ)。
また、後半だけで浦和14、札幌はわずか1本のシュート数と、後半はほぼ浦和が支配する形勢となるも、その札幌の1本は、少々危険なカウンターで持って行かれたもの。攻撃は高原の復調と、エジとの2トップコンビネーションが改善されだいぶ形になってきたものの、守備には一抹も二抹も不安が顔をのぞかせていた。

080429sapporo11このエジの8本目のシュート(=4点目)が決まり、私もようやく安堵。試合は4-2と大味なスコアとなったが、点差をつけてくれなければ安心できない、というように、そのくらい今の浦和には危うさがつきまとう。
中盤の構成力が昨季並みに戻るためには、一番手っ取り早いのは昨季のメンバーが戻ること。移籍した選手は除いても、啓太、ロビー、達也が戻ってくるだけでも現戦力は回復可能。これにアレが戻れば、さらなる戦力の上積みにも期待できる。選手の復帰を待つだけでも今後に期待が持てることは、これはこれで喜ばしい。
しかし。
080429sapporo10 私は、今期以降の浦和に、さらなるものを求めたい。
戦術理解の浸透、意思統一、勝ちたいという強い意志。
「待ち人」に期待するだけでは、個人の能力を頼るだけとなる。昨年までの考えを捨てなければ、今季のような「誰かの動きを待つ、任せる」ような、動かないサッカーとなってしまう。
“脱・個人技頼みサッカー”
ワシントンや長谷部の移籍が、怪我人たちの存在が、それを教えてくれている。
確かに闘莉王の局面打開力は魅力であるし、守備に至っても鉄壁で、頼りになる。しかし、ひとりの選手の存在が大きければ大きいほど、その選手が欠けた時のダメージは甚大であることは、昨季数多く経験してきたではないか。

次節の相手・神戸は、今季めざましい活躍を見せている。
考えようでは、相手の戦術に学ぶところ、得るところもあるかも知れない。
そのくらいの謙虚な姿勢をもって、対戦に臨んだほうが気も引き締まるというもの。
すべてのチームが、浦和に対しては怯むことなく目の色を変えて挑んでくる。
簡単に勝てるチームは、もはやJリーグには存在しない。

【2008 J第9節 4月29日(火・祝)16:00 KICK OFF】
          浦和 4-2 札幌

会場:埼玉スタジアム 観衆:48,031人 天候:晴れ    
得点者:【浦和】[24分]阿部勇樹、[
28分]田中マルクス闘莉王、[50分]エジミウソン
           [
86分]エジミウソン
           【札幌】[
6分]砂川誠、[25分]柴田慎吾
交代:【浦和】[87分]高原直泰→エスクデロ セルヒオ、[87分]梅崎司→相馬崇人
        [89分]エジミウソン→高崎寛之
        【札幌】[64分]西谷正也→岡本賢明、[81分]砂川誠→石井謙伍
警告:【札幌】[33分]吉弘充志
退場:なし
主審:高山啓義

 ※京都戦の参戦記は、また後日にコソーリと・・・すんません(^^;
   =>アップしました↓(5/2、追記)

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浦和レッズ」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様でした。
レディースの試合を駒場で見て、埼スタでこの札幌戦。
試合の経過は全く異なりましたが、どちらも心臓に悪い試合でした。
かたや、89分にようやく相手ゴールをこじ開け、かたやあっけない失点の繰り返し。

もう少しみんなが動けば・・・と思うのですが、その一方で運動量の多いクラブが首位から二連敗で陥落していることを考えると、塩梅というのは難しいものだと思います。

投稿: sat | 2008/05/01 20:32

歴史を感じます。自分の周りは 皆 札幌との再戦を楽しみにしていた方が大半でした。暗中模索の中でも いつのまにか首位ですね。おごることなく 応援して行きましょう。

投稿: 酔いどれ | 2008/05/01 21:00

nigoeさん、泣かせないでくださいよ。
あの時、室蘭に。厚別に。そして夕間暮れの駒場に立ち会い、今なお札幌から浦和レッズを、そして浦和レッズをこちらに引き寄せるためコンサドーレを見続けていると、ぐぐっと込み上げるものがありました。
あ、泣かせたのはnigoeさんではなく、清尾さんの引用文か。
11月札幌は、お待ちしていますよ。

投稿: シュン | 2008/05/01 22:16

立ち上がりは、相変わらずのダメダメっぷり。でも、そこからの復活が、開幕の頃とは比べるべくも無くすばやく小気味良いものになってきています。嬉しいことです。
京都は、3試合目なので、監督不在でも引いてはこないだろうと思っていましたが、札幌もあれほど前から来るとは思いませんでした。それに、勝ち越してからも出てきたのには吃驚です。以前のレッズならそこで2点目、3点目を連続して取られて、ジ・エンドだったでしょうが、今のレッズは悪いながらも修正してきます。二度のクリーンヒットをその都度跳ね返せたのは、強いレッズが戻りつつあると見ていいのでしょう。
次は、鹿を(早くも、ヘロヘロ?とはいえ、アウェイで)あわやというところまで追い詰めた神戸戦です。油断無く、臆することなく、戦って欲しいものです。

追伸:京都戦後の夜の散策、楽しかったです。「桃屋 高瀬川船入(住所:京都府京都市中京区木屋町二条下ル一之船入町537-52 電話:075-252-3852 )」京都らしさ満開且つリーズナブルでよかったです。たまのり、一押しです。

投稿: たまのり | 2008/05/01 23:21

@satさま
レディースとのハシゴ観戦、お疲れ様でございました。
駒場もかなりドキドキの試合だったそうですね。埼スタではドキドキよりハラハラ・・・いや、前半は「バクバク」だったですが(爆)

>塩梅というのは難しいものだと思います。
そうですね。長い目で見ると「理想的で良いサッカー」が長続きする保障はなく、「面白くないサッカー」が丈夫で長持ち、という法則は世界中にありますし。
サッカーの神様は、われわれ庶民にぜいたくな思いをさせてくれないものですね(笑)

@酔いどれさま
札幌の対戦・・・私も地味に意識しておりました。
実はコンササポの中には元レッズサポ、という経歴の持ち主が何人もいます。今は存じませんが、当初はレッズのクラブとサポに憧れて、少しでも近づこうと努力をされていたものです。対面のスタンドにも、かつての仲間が来ているのではと気に懸けておりました。MDPの文章も、そんな人々への清尾さんの配慮がうかがえました。

>暗中模索の中でも いつのまにか首位ですね。
「こんな頼りない首位で良いのか?」「他のチームがふがいない」などと、さまざま意見が飛び交っていますが、浦和が首位であることは厳然たる事実です。仰るとおり、この現状におごることなく精進していきましょう。

@シュンさま
お久しぶりです。
え?そうですよ、泣かせているのは清尾さんの文ですから(笑)
しかし、あの短い文章の中に、8年前の記憶が凝縮されていました。いや、われわれにとって、8年前以前、コンサが東芝から札幌に移ってきた時から、「レッズを北海道に呼び寄せたい」という思いがありましたからね。レッズのためにコンサ昇格の応援するいう矛盾を抱えながら。他の敵地在住のサポの皆様も同じ思いかと。わが家的には現在、仙台昇格を願っていますが(宿代タダですし/笑)

@たまのりさま

>今のレッズは悪いながらも修正してきます。
仰るとおりだと思います。内容云々の議論もありますが、開幕当初のひどさと比較すれば「修正」という行動を後半からやっています。うまくいかない時もありますが、何だかんだゲルト体制になってから無敗(限リーグ戦)です。これを「成果」と言わずして何と言いましょうや。
この「成果」を上げながら、内容を向上させていって欲しいものだと切に願っております。

ところで追伸のお話ですが、、、私も木屋町(四条)におりました(^^)。本当は先斗町あたりの某店を狙っていたのですが、「席だけ予約」(料理予約もなければNG)ができなかったので、木屋町のモダン洋風居酒屋風のところに予約しました。意外にも、そこは湯葉料理が絶品でしたよ。
そう言えば、今日(5/1)から鴨川の「床」が始まりましたね。
次回は是非、おすすめのお店のような「京都らしい」店に行きたいと思っております。

投稿: nigoe | 2008/05/02 00:55

思えば私の『スパイ』って言う呼び名は、
北海道に住んでいながら、(釧路在住)レッズサポで、
『実はコンササポのスパイだろ?』と言われたからでした。
それにしても、コンサには暫く負けてないですね。
そう。蛍が正吉と結婚してからはコンサは浦和に勝てなくなってます。
じつは『草太兄ちゃん』の祟りだと言う噂もありますね。
八幡丘の事故現場にお参りに行こうっと。

(おいおい、ほんまもんのスパイかいっ!?)

投稿: スパイ | 2008/05/02 14:54

@スパイさま
「1号」ではなくなったのですか?(笑)
そうそう、このコードネームは釧路時代に命名されたものでしたね。

>蛍が正吉と結婚してからはコンサは浦和に勝てなくなってます。
おお、なるほど!。そう言えばそうですね。

>じつは『草太兄ちゃん』の祟りだと言う噂もありますね。
蛍と正吉が結婚したのとほぼ同じ時期じゃないですか。どっちなんでしょ?・・・って、これこれ(笑)

投稿: nigoe | 2008/05/02 21:10

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