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2008/05/08

08【HOME】第11節@千葉戦

連休最終日のこの日、風がやや強いものの好天に恵まれ、絶好の行楽日和。
久々に早めに現地入りし、入場まで池の畔でゆっくり過ごす。ちょっと財布を奮発させて仕入れた弁当を頬ばっていると、風薫る5月の爽やかさが肌を撫で、とても心地よい。あとは試合の結果だけが、この日が良き日となるかどうかの印象を左右するだけ。
入場後も続く天気の良さに、しばらく陽射しを避けて過ごす。紫外線を喜んで浴びるほど私は若くはないし、何よりお肌に悪い(笑)。試合のために体力温存を図り、陰が伸びてきた頃合いを見計らってスタンドへ。

080506chiba5 この日の相手は、今季勝ち無しの千葉。ご存じのとおり、だいたいこういう『連続』要件を保有する相手に対しては、非常に高い確率をもってその流れを断ち切るのが、浦和の“お家芸”。先月、鹿島に対して、その“連勝”の流れを見事に断ち切る得意技を発動。しかし今回だけは、相手の流れをそのまま踏襲させたいと切に願わずにはいられなかった。加えて相手は監督の進退を懸けてこの一戦に臨んでくるとの話もあり、相当な覚悟をもって立ち向かってくることは重々承知しておかねばならなかった。

080506chiba3 スタメンが映されたビジョンを眺めていると・・・昨年までの千葉のメンバーが残像としてある人々にとって、「様変わり」と表現して差し支えない変容ぶり。5人の代表クラスの選手が抜けたうえに呼び戻した坂本や移籍で話題となった谷澤はスタメンから外れ、巻の名はサブにすらなく、、、千葉の台所事情の苦しさが滲み出ていた。
対する浦和は、神戸戦で不調さを披露080506chiba4していた暢久がボランチ(!)、しかも闘莉王とのコンビorz...。さらに平川負傷欠場の影響は右サイドに表れ、永井を配置。細貝もベンチスタートとあっては、この先どうなることやらと予測不能な浦和のフォーメーション。余所様の台所事情を心配している場合ではない、ということか(^^;。

さまざまな不安材料が脳内を巡りながらも、前半の立ち上がりを見守った。前節・神戸戦同様、「まずは守備的に」という意志が伝わってきた。開始数分は無理に攻め上がろうとはせずあえてセーフティに務めていた。浦和は守備からリズムをつくり出すチーム。自らのチームの持 ち味に回帰した、慎重な試合の入り方に、ほんのわずかな時間でありながら、なにがしかの“手応え”を感じさせてくれた。
その“手応え”は、早速開始10分以降、形となった。それまで2本ほどシュートを浴びつつも忍んでいた浦和の陣形が、にわかに動き出した。永井の右サイドを不安視した指揮官は、「永井に右サイドをやる雰囲気がなかった」と、トップ下を務めていた梅崎と早々にポジションチェンジ(スポニチ)。何やら中央部では、暢久が「お目覚め」のご様子(笑)。攻撃面では高原のシュートを皮切りに、闘莉王、阿部、永井、エジと、前半だけで7本を砲撃、すでに攻守とも形勢は浦和支配となった、、、が、「決まらない」(とほほ)。溜め息は時間を加速させるのか、あっという間に前半終了。

080506chiba1前半から、マーク&チェックに奔走していた千葉守備陣は、後半立ち上がりからもそのタスクを敢行しているように見えた。が、千葉は球際がそれほど強いわけではなく、浦和にとっては、おそらく望外にたやすくマイボールにできたように見えた。ただ、苛立ちからか、千葉は前半から「体当たり」する選手もあり、闘莉王ですら吹っ飛んでしまった(これが肩負傷となったわけでorz...)。しかし、そんな相手に激昂することなく淡々と試合を進める浦和には、やはり「経験値」を感じさせてくれるものがあった。
もうそろそろ先制点を獲らなければ危ない・・・と思っていた矢先の後半14分、堤のクロスが千葉ゴール前スペースに供給されると、虎視眈々とそこに出張っていた闘莉王が、倒されながら右足を一閃!ゴール右隅で弾かれたボールは、ピンボールのように行方が定まらず、一瞬、時が止まったように皆揃って行く手を固唾を呑んで見守った。次の瞬間、割れんばかりの歓声が沸き上がり、ゴールを確信。肩の激痛に耐え、倒れ込みながらもゴール上方へ突き刺した気迫のゴール、高い決定率・・・「恐れ入りました」と言うほか無い。その頃からだろうか、闘莉王が前線に頻繁に顔を出していることに私が気付いたのは(笑)。すでにゲルトは永井OUT→細貝INの時点で闘莉王をボランチ→トップ下に配置転換。このボランチに据えた細貝と暢久のコンビの動きが、互いに意識しながらバランサーのように前後交互に連動し、実に良い動き。反攻に出た千葉にシュートは撃たれながらも、よく凌いでいた。風の影響もあったのだろうが、GK立石のゴールキックは都築のそれに比べ弱々しく正確さを欠いていたのも、浦和にとってはこれ幸い。ボールを奪取してからの攻守の切り替えも、前節までの試合と比較しても早かったし、メリハリもあったと思う。

リズム良くプレーを続けてはいたものの、追加点までには時間を要した。
後半31分、ゴール前のクロスボール奪取に競り勝った闘莉王が、ゴールの真ん前を横切るグラウンダーのパスを通すと、GKを含めた千葉の選手がなんと傍観!。ボールが来るものと信じて飛び込んできた相馬が、厳しいニアコースを突いて追加点ゲット。浦和にとっては爽快な追加点だったが、千葉にとっては、今のチーム状態を体現しているかのような2失点目だったのではないだろうか。その後は内舘、セルヒオの交代と余裕の采配を見せる浦和は、その投入選手がそれぞれシュートを放って見せた。
かたやその後の千葉は、サンドバッグと言おうか、タコ殴りと言おうか・・・足も止まり、プレスも効かず、ボールも獲れず、振り回され、、、で、浦和のやりたい放題なプレーを自ら演出してしまったかのようだった。3点目の細貝の飛び出しにも対応できず、ややミドルレンジからのエジのシュートも難なく決まった。この気持ちの切れっぷりが、まるで彷徨えるチーム状況そのもので、同情を禁じ得ず。何か音を立てて崩れていくような情景だった。
あとは時間が過ぎゆくのを待つのみ・・・で、終了の笛を聞く。

080506chiba7今節も、闘莉王のポジションチェンジという奇策により先制点を生み出した浦和だが、これはあくまでも“オプション”。次節、闘莉王の出場が微妙なだけに、奇策を頼りにしてしまっては、昨季までの「個人技頼みサッカー」に逆戻りするだけ。点を獲れる確度の高さを、本職のFWと攻撃陣に求めたい。ただ今を非常時として自覚していれば、しばらく敵の目を欺く良いパフォーマンスとして利用しているとも言えなくはないけれど(笑)。080506chiba2

試合後、拍手と激励のコールに迎えられた千葉の選手とスタンドを眺めていた。ブーイングや罵声がすでに洒落にならないほどの深刻さが伝わってきた。ただひたむきな、選手を傷つけまいとする応援。「かつての浦和」の姿を見せられている思いがした。肝に銘じたい。

次節・川崎戦、次々節ガンバ戦は、シーズン中盤の大一番となることは間違いない。
いずれも破壊力抜群の攻撃を武器とするチーム。川崎においては好調を維持しており、すぐ背後に追走体勢を保っている。
試合の入り方や守備など、ここ2試合で改善の兆しを見せている浦和。波はあるものの成果が目に見えることは喜ばしいし、選手たちの気持ちも前向きになり、自信となる。
闘莉王が相馬の動きを信じたように、相馬がボールの行方を信じて飛び込んできたように、自分のプレーを、仲間のプレーを信じることができれば、1+1=3にだってなれるはず。

「信じること」を、力にかえて。
川崎に勝ちましょう。

【2008 J第11節 5月6日(火・祝)16:00 KICK OFF】
          浦和 3-0 千葉

会場:埼玉スタジアム 観衆:52,008人 天候:晴れ    
得点者:【浦和】[59分]田中マルクス闘莉王、[76分]相馬崇人、[85分]エジミウソン 
交代:【浦和】[HT]永井雄一郎→細貝萌、[77分]高原直泰→エスクデロ セルヒオ
            [77分]田中マルクス闘莉王→内舘秀樹
        【千葉】[53分]中島浩司→米倉恒貴、[59分]フルゴビッチ→伊藤淳嗣
                 [74分]池田昇平→新居辰基
警告:【千葉】[5分]フルゴビッチ
退場:なし
主審:柏原丈二

 

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コメント

美園駅からスタジアムまで歩いて行くと汗が噴き出しそうに
なり、こりゃ誰かさんはグダグダじゃねえの?と心配していましたが、
試合開始の頃はピッチが日陰になったせいか、
良い動きでしたね!ヘッド強いし珍しくスライディングで
ボール奪取とかしてませんでしたか。見間違いですか。
後半開始の円陣の前にエジになんか言って、ほっぺをムニッとか
されてませんでしたか。これはワタシの目が腐っているからでしょうか。

千葉は新監督とどう建て直していくんでしょうね。
浦和はなんとか起き上がって走り出したけど、とても他人事では
ないです。つくづくチームというものは難しい生き物だと思います。
よそに構っている暇はありませんね、川崎戦も前向こう!主将!!

投稿: A三郎 | 2008/05/09 01:50

お疲れ様でした。

やはり、本来CBである選手がチーム得点王というのはあまり健全ではないとは思いますが・・・その「得点王」を含めて満身創痍の状態である以上、なりふり構わず勝つ、という方法以外にないのでしょうね。無理にボールをこねること無く、チームメイトを信じてボールを預けて走る場面が次第に見られるようになったのはいいことだと思います。

投稿: sat | 2008/05/09 09:21

「ジェフ千葉、危うし!」ですね。よそ様の心配をしていられるほどの余裕は無いとはいえ、J開幕当初からダメダメ争いをしてきた(1999年は残留争いも!)お友達クラブの窮状には、胸が締め付けられる思いもします。(馬鹿島のど腐れ磯と違って、サポの真摯な応援態度も嫌いじゃない!!)
川崎戦は、チケ獲得戦に破れ、TV参戦です。
体の切れが戻ってきている高原の大爆発に期待ですね。

投稿: たまのり | 2008/05/09 12:02

@A三郎さま

>試合開始の頃はピッチが日陰になったせいか、
>良い動きでしたね!
これが幸いしましたね~、まさに神の配剤(笑)。あとは平川まで負傷して、少しは「しっかりしなきゃcoldsweats02」と思ったんでしょうね。やればできる子ですから。

>見間違いですか。
>ワタシの目が腐っているからでしょうか。
す、すみません、、、そこまでちゃんとワタシも見てません(汗;
そこまでつぶさに見ているということは、見間違いでも目がおかしいのでもなく、「愛するがゆえ・・・」(以下省略)

@satさま
ボールこねこね=個人技
互いの動きを利用しあう=組織力
簡単に表現すると、こうですよね。もっともっと後者の戦術が浸透すれば、多少のメンバー変更なんぞものともしない、「盤石」の浦和となるのでしょうね。
早くそうなって欲しいものです。

@たまのりさま
あの1999年の、駒場が戦場化した戦いは、お互いに決戦の高揚感を楽しむというよりも、悲壮感に満ちたものでした。あの「地獄の一丁目」に共にいたクラブだったことを考えると、他人事とは思えません。一度好調を維持した時代からの凋落ぶり・・・「どこに問題があったのか?」は、傍目から見てもわかるだけに気の毒です。

川崎戦、たまのりさんの分までがんばってきます。
どうかどうか勝利の念を、現地組に届けてくださいね。

投稿: nigoe | 2008/05/09 15:08

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