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2008/04/28

08【AWAY】第8節@京都戦

080426kyoto1 2年ぶりの京都・西京極。
浦和戦ともなるとチケットも完売となるようで、駅からスタジアムまでの道(これが羨ましいくらい至近距離。でも埼スタの人の多さでは実現不可能)は、現地に向かう人の流れが続いていた。どうやら人々の出足も早く、開門直前のスタジアムを長蛇の列がとりまいていた。ナビスコを含めてすでに今季3度目の対戦。今季2度目の西京極遠征となる人の会話も時折聞こえてきた。

080426kyoto2 心地よいけれど少し肌寒い春の風が吹くスタンド。これが試合にどう影響するのか。開始時間を待ちながらスタジアムの様子に目を遣ると、ご存じパーサ&コトノ(彼らは夫婦ではなくお友達らしい。詳しくはこちら。)が遠来の客を出迎えに。こちらから軽くブーイングを返すと、反撃に出そうで出ないパーサを不甲斐なく思ったのか、コトノが一蹴&一撃(笑)。しかし、お客様に粗相をせぬように軽くパーサが愛嬌を示したことで、浦和側スタンドから笑いと親しみを込めた拍手。某県の芸達者すぎるのが癪なマスコットと比べれば、まあこの程度ならいいか。。。

080426kyoto5 この日の浦和は、扁桃炎からの回復が遅れる啓太、太腿痛の坪井が遠征に帯同せず。相馬に交え暢久を先発復帰させ、梅崎はベンチスタート。FW陣は、腰痛が気掛かりな永井も含めた高原、エジの3トップ態勢で臨む布陣。闘莉王は、またもボランチに配置。目新しい話題として、ユースの山田直輝が抜擢され、トップ登録直後のベンチ入りを果たした。こういう若手発掘を怠らないのが現監督の特性。特に今日の相手は、同様に若手を育て080426kyoto6たかつての古巣であることも、何かの巡り合わせだろうか。
迎え撃つ京都のメンバーはというと、、、前節の試合の影響で相当なダメージを受けていた。主力のシジクレイ、アタリバ、増嶋を出場停止処分で欠くうえに、パウリーニョがアキレス腱断裂で戦線離脱。さらには加藤Q監督までが退席処分でベンチ外という、何とも悲劇的な台所事情。これほどの痛手を受けているチームであったが、しかし楽観は許されない。田原、柳沢、徳重の3トップはやはり脅威。柳沢の名を目にするだけでも、浦和的には充分意識してしまう。前節・大宮戦での不甲斐ない出来を考えれば、相手のハンディに温情をかける余裕など、今の浦和には無いはず。

080426kyoto7 そんな厳しさを持って臨んだ前半だったはずなのだが、、、
スタンドで応援するわれらのイメージとはかけ離れた、浦和の選手たちの動きの緩慢さ。まるで前節・大宮戦の焼き直しのような光景に、呆然。相手ボールになるもプレスが緩く、中盤には広大なスペースが。マイボールになっても貰いに行かず助けに行かず。中盤には、攻守の構成力が感じられず、およそ「やる気」と080426kyoto4いうものとは縁遠いパフォーマンスを披露してくれていた。逆に京都は、ナビスコの2試合で対浦和に自信を持ったのか、溌剌と、 そして果敢に攻めてきた。球際には厳しく寄せ、奪い、簡単に前線へとボールを運ぶ。浦和側が守備放棄したスペースを自由に使われ、いつ火だるまになってもおかしくない状態に。こんなに多くの危険に晒された状態が90分も続くのかと思うと、気が遠くなりそうだった。

しかし淡々と時間は過ぎゆき、前半終了。気付いてみれば0-0での折り返し。
あまりにもふがいない現実に目を背けたかった心持ちだったので、幻覚かと思い、いまいちどスコアを見直すと(つд⊂)ゴシゴシ・・・やはり「0-0」。
おそらく、ヨロヨロ、フラフラしながらでも、京都を前半無失点に抑えたことが、この勝負の分岐点になったのではないだろうかと思う。

080426kyoto3 後半も、立ち上がりから攻めまくる京都。「これは時間の問題か・・・」と半ば覚悟をしながらも、選手に声援を送り続ける自分。ボールが此方ゴールに近づいたかと思えば、また彼方に運ばれ守勢に・・・という状況を見守っていたところ、遠くで派手な接触プレーが勃発。浦和の選手が飛ばされてピッチに倒れ込んだのがよくわかった。次の瞬間、主審の手には赤いカード。田原退場。試合後の宿のTVで、それが田原の報復行為と判明。接触の相手となった阿部とは、結構前半から「やりあって」おり、確かに問題のシーンでも先にファールを犯したのは阿部である。が、あの体勢(仰向けに体を返して相手を見ていた)では、とても「当たっただけ」との言い訳は通用しないだろう。前半からの蓄積していた鬱憤の腹いせの一蹴りとして捉えられても仕方のない行為だったと思う。

前半風上を取り猛攻を仕掛けた京都だったが、その有利な状況を活かせなかったことが後半の仇に。田原退場が浦和反攻ののろしとなった。前半はエジの1トップ気味だったFWを、後半は高原との2トップ&永井をトップ下にシフトしたことが幸いした。田原退場後、ほどなく永井からスペースに配球されたボールに高原が鋭く反応、GKを交わし、シュートコースに立ちはだかった相手DFに「退け!」と言わんばかりに一蹴。角度のない、しかもわずかなコースを突いた、ゴール上隅に叩き込んだ難易度の高いシュートが決まった。移籍後初ゴールで素晴らしい技術をわれらに見せつけてくれた高原は、こちらにやってきて、何やらお辞儀をしてくれていたところまでは見届けたのだが、こちらは狂喜乱舞でそれどころではない(笑)。彼自身も長い間苦しんだ、そして私たちも長い間待ち望んだ、そんな喜びが爆発した瞬間だった。

それからは、呪縛から解き放たれたように、浦和の選手の動きが見違えるように改善。ボールを求めて人が動き出し、先制の3分後には、闘莉王が空中戦で完全に競り勝ち2点目。
これで京都は気持ちが「切れた」。3点目、4点目のシーンにおける京都DFの集中力の欠如は、敵ながら同情をそそられた。田原退場により、これほどまでに脆くも崩れた京都のメンタリティを、監督代行の上野コーチは、「(選手たちは)田原の退場に『またか』と反応しすぎた。」(京都新聞)と代弁した。いくら善戦しても、気持ちが切れてしまってはすべてが水泡に帰す、の例である。そのあたりが浦和との「場数の差」なのかも知れない。
後半のシュート数だけでも浦和10本に対し、京都はわずか1本。まるでドラマでも視ているような、形勢逆転劇。3点目の後には永井OUT→梅崎IN、細貝OUT→内舘IN、さらに4点目の後には闘莉王OUT→山田直輝IN、と余裕の交代を演出。一足飛びにJリーグデビューを果たした山田直輝は、遠目にも幼さがわかり、さすがに17歳の佇まい。しかし、しばらく時間を過ごすと、実際、どこにいるのか見つけるのに苦労した。それほどピッチの動きにとけ込んでいたのだろう、そう思うと将来への期待が膨らむとともに、末恐ろしいものを感じた。

080426kyoto10 一体どうなることかと悶絶した前半がウソのような、絵に描いたようなゴールラッシュで試合を締めくくった。しかしこの勝利は、相手の自滅によりもたらされた面が大きかったことを忘れてはならない。中盤の組み立ても甚だ不十分であり、そのために永井への負担が増すことも充分自覚すべきである。そして最前の課題は「試合の入り方のまずさ」と「サポート不足」。これを最優先の課題として早急に改善する必要があるだろう。
かたや収穫もあった。高原とエジの2トップが機能したこと(そのためにはトップ下のからのパス供給が必須)。今季初めてとなるセットプレーでの得点。山田直輝のデビューと、久々の内舘の起用。少しずつではあるが、復調の兆しと光明を見せてくれている。

080426kyoto9 高原の初ゴールと山田直輝のデビュー。それ以外にも、良くも悪くも話題満載となった今節のゲーム。戦いすんで、落日の中、駅へと向かう道すがら、思い出したように体中の疲労がまるで漬物石のように重くのしかかってきた。それだけ疲労度満載のゲームであったということか(笑)
小一時間後には、ウソのように足取りも心も軽く、夜の京の街へ繰り出せたけれど。

【2008 J第8節 4月26日(土)16:00 KICK OFF】
          京都 0-4 浦和

会場:西京極総合運動公園陸上競技場 観衆:19,680人 天候:晴れ    
得点者:【浦和】[57分]高原直泰、[60分]田中マルクス闘莉王、
               [65分]田中マルクス闘莉王、[75分]高原直泰
交代:【浦和】[68分]永井雄一郎→梅崎司、[71分]細貝萌→内舘秀樹
                  {80分]田中マルクス闘莉王→山田直輝
      【京都】[70分]徳重隆明→斉藤大介、[79分]中山博貴→林丈統
警告:【浦和】[2分]細貝萌、[22分]山田暢久
    【京都】[43分]森岡隆三
退場:【京都】[54分]田原豊
主審:松尾一

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