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2008/03/18

部下と上司と会社

会社組織において、上司と部下が反目したり反発しあうのは世の常です。
上司の悪口を言ったり、部下の悪口を言ったり・・・お互いそんなものです。
その対立の構図は、組織人としての自覚と節度があれば、「よほどのことがない限り」たいがいその程度で済むことが多いものです(呑んで愚痴って終わらせるなどして)し、出来るだけその程度の問題で済ませるべきものです。

お互いに会社の中での立場が違うのですから、それは、仕方のないことです。

管理職は職務の責任者です。部下と“お友達”ではありません。立場的に部下と一線を画するのが普通です。
かたや部下は、上司の判断と指示によって動かされる、いわば将棋の“駒”のようなものです。上司の判断で振り回される事態も多々あり、また意見や希望を聞き入れてもらえないことなども多々あります。長く多くその状態が続けばそれは不満を呼び、労働意欲が削がれていきます。

しかし、それでは会社が回っていきません。
会社として、組織として大切なことは、必ず成し遂げなければならないミッションを成功させるために、普段は反目し合う者同士でも互いに私心を捨てひとつになり、業務を遂行することにあります。それが社会であり、大人の世界だと思います。

「親の心子知らず、子の心親知らず」ではありませんが、立場が違う者同士は日頃の積もり積もった不満から感情的になりやすく、互いの立場を思い遣る想像力が減退しがちです。そしてそれに反比例するように、相手に対する攻撃性が増幅する傾向に陥りやすくなるものです。その関係が近ければ近いほど、その不満を感じる人々が多ければ多いほど。
つまり、部下はいわゆる「使われる身」としての主張に陥り、上司は「使う身」「責任を取らされる身」としての意見展開に陥りがちになるわけです。
さらに管理職より(普通は)数で有利な部下グループには集団心理が働きやすく、消極的な空気(職務怠慢など)がつくられるだけでなく、目に見えない形で管理職を追いやる事態も起こることがあります。外堀から埋めて追い詰めていくように。
確かに、現実には相応の能力もないのに管理職の地位にいる上司もいます。
しかし、「何を成すべきか」という目的意識をわきまえている部下であれば、たとえ上司が“置物”のような人物であっても、自分たちで自発的に業務を遂行することはできます。「これは自分の仕事なのだ」という当事者意識があれば、何とか会社は回ります。かなり社員の善意に頼ったやり方ではありますが(笑)、自発性・能動性という観点では望ましいことではあります。
かたや管理職および経営陣は、追い詰められると発作的に「強権発動」してしまいがちになります。ただその権利を発動する代わりに多くの血と涙が流れることを覚悟する必要があるわけですが…。

組織を束ねる会社経営陣は、まずは「お客様第一」そして「株主優先」。
経営者たるもの、対外的な対応が重要業務ですし、一切の責任を取るという重要な役割も果たさねばなりません。
企業としてのビジョンや倫理観を打ち立てるのも経営陣の仕事ですし、問題を未然に防ぐための危機管理方針を打ち立てたり、危機に直面した場合に的確な判断を下すのも、経営陣の仕事です。

危機管理の一環として、社員の意見を聞くことは大切なことです。しかし社員の主張を安易に受け入れ過ぎると、逆に組織を危うい方向に傾けてしまうことがままあります。一見、民主的で風通しの良い会社に見えても、厳しい言い方ですが、末端の社員には会社の方針を的確に導くことは難しいものですし、対外的な全責任も負えません。社外の人々も、そんなことは認めていません(それで、「社長出てこい!」なる発言があるわけで)。
かたや経営側や管理職が、あまりに社員を尊重しないような扱いを続けていれば、内部崩壊を招くことは自明の理です。それを回避せんがためにフレンドリーな対応に傾倒し過ぎるあまり、平社員と同じような意識で働いてしまえば、まるで舵のない船のように流れに身を任せるようなもので、会社を危うい方向に導いてしまいます。

つまり、会社という組織には、それぞれが果たすべき『役割』というものがあるわけで、まずは己の立場をわきまえて、その本分を務めることが最も求められるのです。

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以上、とりとめなく書かせていただきましたが、私なりに捉えている、会社組織についての『一般論』でした。

今の浦和の状態を平たく言えば、経営陣の事前の判断の甘さが招いた事態を収拾するために、お客様と社員の希望を受け入れて、担当部署の管理職に責任を取って貰った、という状態と表現できそうです。
オジェック更迭・・・表面的には流れる血は最小限に抑えられたように見えます。
しかし私は、今回の問題を、この一件で落着するものではないと、考えています。
今後も、事態の改善が見えない状態が続くようなら、浦和レッズは企業としての責任を取らざるを得ないと思います。
社員全員が、「企業人」としての自覚を持って。

組織体質の改善には、“聖域”はありません。

走らない選手、ボールをもらいに行かない選手、、判断と対応の遅いフロント、独善性、奢る心…そんな人材は浦和には必要ないのです。

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コメント

かかる事態になって、実はワタシってけっこうオジェックのこと好きだった?
って気がついてる今日この頃。。。。

一般的な『組織』とプロサッカーチームでは似て非なる部分も多いのでしょうが、
実現すべきミッションの到達イメージを共有し、
それぞれがそれぞれの立場でやり切るのが不可欠ですよね。

木曜日、いきなり何かが変わる、という大きすぎる期待は禁物だと思いますが、
マイナーチェンジの片鱗を見せてくれるはずのチームを見届けるために、
雨にも負けず、風にも負けず、極寒になるであろうアッパーにて参戦します!

投稿: えりぴょん | 2008/03/19 00:49

上司への不満や愚痴をウラでぶちまけるのは宮仕えの常。
TOPの個性によって仕事のやり方が違うのは多々あること。
この時期異動やら新入社やらで組織が落ち着かないのは勤続ン十年の
ワタクシでもやっぱり慣れません。
日々少しづつお互いを理解し合っていかないとね。

メディアでは「選手が追い出した」ようなニュアンスの所も
ありますが、意外と選手側はギャンギャン吠えてはみたものの
実際に解任まで行くとは思ってなかったんだったりして・・・・
あんまり策略とか画策とか似つかわしくないでしょ、このチーム。
主将があんなんだし。脇が甘いっていうか思ったまんまっていうか。
(でも某掲示板とか暢が悪いみたいに言われてて・・・)
実態を知るよしも無いので個人の感想ですが。

ともあれ、選手はこの結果を引き受けないとならない。
自分達がいかに甘かったか自覚しないといけない。
練習も試合も受身であったことに気付き、王座は守るものでなく、
戦って勝ち取るものだともう一度思い出さないと。
今回の事態を繰り返すようならサポからの信頼は失われる。

選手を見る目は一層厳しくなる。一歩づつでいいから「戦う集団」になっていこう。
とりあえず走ってくれよ、火の玉主将!!!

投稿: A三郎 | 2008/03/19 01:49

@えりぴょんさま

>>一般的な『組織』とプロサッカーチームでは似て非なる部分も多いのでしょうが、
>>実現すべきミッションの到達イメージを共有し、
>>それぞれがそれぞれの立場でやり切るのが不可欠ですよね。

仰るとおりだと思います。似て非なる社会でも「社会」です。団体行動ですし。組織の中での自分の役割を果たすことがまず大切かと。

>>木曜日、いきなり何かが変わる、という大きすぎる期待は禁物だと思いますが、
「やっと始まった」ばかりですから、しばらくは見守ってあげたいと思います。

@A三郎さま

>>意外と選手側はギャンギャン吠えてはみたものの
>>実際に解任まで行くとは思ってなかったんだったりして・・・・
私もそんな気がしました。無責任に好き勝手言ってみたら、自分たち以外の人々(クラブ、サポなど)の受け止め方が深刻だったと。言い方は厳しいですが、そういう子供じみた態度は選手も反省したほうがいいと思いました。
基本的に、暢久に事態の収拾や選手~監督間の調整を求めるのは無理でしょうから(笑)、福田コーチにそのあたり今後は配慮して欲しいものですね(おそらくその役割を求められているのかと)。

>>練習も試合も受身であったことに気付き、王座は守るものでなく、
>>戦って勝ち取るものだともう一度思い出さないと。
仰るとおりだと思います。この荒療治が効くことに期待いたしましょう。
       

投稿: nigoe | 2008/03/19 02:54

どこやらのチームと同じで、家庭内不和で新しいオクサンに乗り換えたら
もっと不興和音がひどく立ち往生気味のジージです。レッズは違うよね?

いや、オクさんじゃなかったPCだった。

別に、うぃあーさんのことを考えてくれ、とは申しませんが、何がなんだか
わからなかったオジェックサッカー!

 私は一貫して〝采配納得せず派〟でしたから、この時点での解任には
異議は唱えません! 昨シーズン終了時点で功労賞つきでお上に献上
しておくのが最善ではなかったかと!アノ会長なら乗ったと思うんだがな~。

投稿: なごやのじーじ | 2008/03/19 12:43

@なごやのじーじさま
返信が大変遅くなりまして、、、毎度毎度の年度末の服役とはいえ、申し訳ございませんでしたm(_ _)m

>>何がなんだかわからなかったオジェックサッカー!

昨年のちょうど今頃、ACLアウェイのシドニー戦でしたでしょうか、あの時の、試合中における臨機応変なシステム変更(3→4バック)が機能しだしたのを見て、オジェックの目指すサッカーの片鱗を見た思いがしたのを思い出します。
その時、その変更を自ら申し入れたのが「4様」でしたが・・・当時はまだ監督との関係が良好だったのかも知れません。
選手とのコミュニケーションの件、山内さん療養の件といい、不遇が重なったとも言えそうです。しかし、「全く予想できなかった更迭劇」とは言い難いことが、残念でなりませんでした。

投稿: nigoe | 2008/03/30 11:48

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