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2007/11/13

07【AWAY】第31節@川崎戦

071111kawasaki1 前夜までの氷雨もあがり、昼に近づくにつれ初冬の曇天から小春日和のような日だまりに包まれた等々力競技場。温かな陽射しは、待機列で過ごすサポたちには、実に有り難かった。陽気にも誘われてか、時間の経過とともに増える赤い人波。しかし、開門時間が近づくと徐々に翳りゆき・・・まるで、この日の試合を暗示するかのような天候の変化。071111kawasaki2

入場。割に早い入場順にかかわらず、すでに場内は多くのサポーターで溢れかえっていた。すでに 売店も列を成している。よく見ると、販売スタッフはレッズの赤いシャツを着用。陽気な掛け声とともにてきぱきと接客する姿には好感が持てた。また庶民的で個性的なメニューも興味を引き、味もそこそこ美味(『山菜おこわ』はお勧めです)。アウェイ側スタンドにもかかわらず、手際の良い入場運営と親しみのある接客サービスは、他のスタジアムでも見習って欲しいもの。あえて難点を言えば、コンコースの狭さと、相も変わらず“電波の墓場”というところか。。。試合開始までの時間を快適に過ごせる工夫がもう少し欲しいところではある。

071111kawasaki6夕暮れ時となり、スタメン紹介。レッズは予想どおりネネに代わり闘莉王が先発から起用された他は、セパハン戦のメンバー。対する川崎は中村憲と佐原が出場停止、マギヌンが負傷欠場。レッズの選手の疲労具合&欠場選手と、川崎の欠場選手の程度を天秤にかけられるとしたら、ほぼ釣り合う格好の戦力となりそうなこの日の両軍メンバー。しかし、レッズの歴史をひもとくと、相手がこのような「主力不在」など、自軍に有利な状況の時こそ難しい試合運びを演じてしまうことが多いものである。それは、個々の試合の展開に限らず、シーズンの最終成績に到るまでの過程でも、往々にしてその傾向にある。

071111kawasaki7開始早々、ことレッズ相手にはやる気満々の川崎の猛攻が展開。鄭とジュニーニョを攻撃の核として、早いパス回しと前線のプッシュアップでレッズ陣内に押し寄せてきた。セパハン戦の時とは逆に、左サイドを再三にわたって狙われるレッズ。必死に防ごうにも「動きがついてゆかない」感じの守備では、失点も時間の 問題と思われた矢先の前半10分、谷口のフェイクに長谷部が完071111kawasaki5全にかかってしまい、突破&センタリングを許してしまう。闘莉王と阿部のクリア動作が被ってしまう不運も招き、この時点で半分以上は勝負あった・・・のだか、得点した養父のフィニッシュ動作には疑惑を残した。私も「ハンド!」と叫んだものの、判定はゴールイン。闘莉王もアピールしたものの判定は覆らず。何の因果だろう、川崎との対戦には疑惑がつきまとう宿命にあるのか・・・。

この失点により、レッズはその後のリズムを大きく崩してしまった。早々から気をよくした川崎陣営にペースを握られ、劣勢を強いられる。鄭とジュニーニョがゴール前周辺に顔を出すたびに驚異。しかし、受け身な対応に翻弄しながらも、レッズDF陣は水際でよく耐えていた。やはり最終ラインでの闘莉王の存在は大きい。だが、1点ビハインドの形勢では、「彼にとっては当然のように」時々前線まで出張し攻撃参加を試みてしまう。ますます中盤は押し込まれて不安定になり、アンバランスな陣形がどこまで持つのかと、嫌な予感がよぎりだした頃・・・ワ級倒されPK獲得。ずいぶん派手に倒れたものだ(笑)と現場で思ったが、録画で確認した範囲では、微妙な印象。確かに伊藤はワ級を引き倒しているけれど、現場で見た大きな動作ほどの衝撃であったかどうか。憶測をすれば、先刻の養父の疑惑を勘案して、主審が帳尻を合わせた感じだろうか。。。
また、このPKキッカーをワ級自らが務めたことについては、翌日の各紙が「4度目の造反」などと賑やかに書き立てているが、その話には静観したい。「ロブソンが今日は『(蹴っても)いいよ』と譲ってくれたので、感謝して蹴った」という話はウソでは無さそうだし、また実際、昨年ギド政権の際にも、監督指示のキッカーはアレだったにも関わらず1試合で2回PKを失敗した甲府戦の例もあったように、「造反」ではなく、単純に「彼の希望(蹴りたいだけ)」だと私は思っているから。
ともあれ、この1点は、この後の試合を闘うレッズの選手にとって、充分なモチベーションとなったことは間違いない。

071111kawasaki4後半。
激しくボールの所有権を争う両軍。鄭が坪井に体ごとぶつかり警告を受ける。その直後、ジュニーニョの突破にたまらず足を出した啓太が警告を受ける。このあたりから、試合が「別の意味で」緊張感を帯びてきた。倒れて動けなくなった堀之内を見たオジェックがテクニカルエリアから激昂。場内ブーイングの嵐。しかし川崎の選手たちは激しいチャージを止めることはなかった・・・審判も次第に判定基準に迷いだしたよう071111kawasaki8で許容範囲が緩くなり、ファ ウルを流し気味にしていたことが、のちのち惨事を招くこととなる展開に。ますます増長する川崎のラフプレーで、接触のたびにピッチに倒れ込むレッズの選手の姿を見るにつけ、私の背筋に悪寒が走った。「選手が危ない!」・・・悲鳴を上げたくなった。時々吠えながら、心配そうにピッチを見守るオジェック。永井が、平川がピッチにうずくまる。誰がこの事態を制御できるのか・・・

ついに、起こるべくして「変事」は訪れた。
川崎・森のヒジがワ級の顔面を強打。川崎・箕輪の指がフェイスガードにかかって外れるなど、再三のラフプレーに頭に血が上っていたことも加勢してか、トレーナーの制止も振り切り痛みに怒りに荒れ狂うワ級。ペットボトルを蹴り上げ警告、累積で次節出場停止、そして負傷退場。かたや森にはお咎め無し。スタジアムに高まる熱気に水を差す格好に。永井も阿部も負傷退場してしまったことも加味すれば、まさにやられ損。ドクターに後半からフェイスガードを外すことを許可されたことと、ワ級生来の血の気の多さが裏目に出てしまった意味では、ある程度は自ら災難を招いた部分もあることは否定できないが、それにしても、、、である。

071111kawasaki9不幸中の幸いだったのは、残りの試合時間がわずかだったことだろう。騒然とする戦況を早々に終わらせることが急務となった。あわよくば長谷部のシュートで1点返す展開にも恵まれたが、ここは安全第一、、、ワ級と交代した内舘の投入がオジェックの『意志』を表していた。
厳しい状況下で、最低限の結果として得た「勝ち点1」。
相手のラフプレーに報復することなく、中東遠征から帰国して中2日の試合でありながら、あれだけの運動量で必死に闘った選手たちを、私は誇りに思った。

後半は、川崎のカウンター一辺倒の攻撃に比べれば、勝てた試合だったかも知れない。
確かに、好機を逃した側(レッズ)に、勝ち切れなかった要因はある。
しかし、乱暴なプレーを制止し、選手たちを負傷から守れるのは、審判団しかいないはず。曖昧な判定基準でラフプレーを呼び込んだ主審、ハンドを見逃したうえに森のヒジ鉄を看過したメイン側の副審。
審判団は、ケガ人続出の事態を自らが招いたことに気付いて欲しい。

071111kawasaki10次なる闘いは、レッズの、そして日本のクラブサッカーの歴史を創る大切な一戦。
今節を向かえるまでは、「余計なお世話かも知れないけれど、共にACLを闘った同志・川崎の無念の思いも引き受けたつもりで・・・」と思っていたが、考えを改めざるを得なくなった。真剣勝負は望むところではあるが、何をしてもいいというものではない。
川崎の監督と選手には、もうその思いを抱かない。
情報提供してくれた川崎のクラブスタッフと、無念に泣いた川崎サポーターの想いは引き受けて、決勝の場に臨みたい。「背負う」などと気張るつもりはないが、その人々の魂と共に闘っているのだ、と思いたい。
本当に大きなお世話かも知れないが、、、その気持ちは私にはある。

レッズの選手たちは、もっと多くの想いや期待を背負って、決勝の舞台に立つ。
押しつぶされそうな重圧かもしれないが、自らその重圧を受けることを強く望んでここまで勝ち上がってきたのである。選手たちは重々承知しているだろうから、そんなことは私が言わなくてもいいのだ(笑)。
プレッシャーを、喜びに変えて。この喜びを「力」に変えて。
選手たちがその「力」を限りなく発揮できるよう、私たちにできることをやっていきたい。
“浦和レッズのサッカー”のすべてをぶつけて闘って欲しい。

明日は『埼玉県民の日』。
2007act_banner2_2決戦の地・埼スタで、中継のTVの前で、、、それぞれの戦場でお会いいたしましょう。
全ての力、全ての情熱、全ての誇りを集結して。

『掴もう、アジア。』

 

071111kawasaki3追記:
ただでさえサポでごった返すゴール裏に、TVクルーも潜入。
スタンド席から弾かれてようやくバルコニーに場所を確保したサポたちのスペースに、何か既得権でもあるかのように割り込んできました。カメラを担いでいれば“天下御免”なのでしょうか?。一時的なポジション取りだったにせよ(試合中はさすがに居ませんでしたが)こうした混雑した状況では多少遠慮するくらいのデリカシーが必要と思われたシーンでした。
(要するに、「撮れる場所で撮ればいい」ってことです)

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コメント

いろいろな意味で「荒れた」試合となってしまいました。
負けなかったことだけが良かったです。

まさかオジェック御大は、
この後のリーグ戦、ホーム2戦を引き分けて、
最終戦で勝てばよい、なんて考えてないでしょうね。
開幕戦で得点決めたFW、復帰するらしいですよ。
横浜FCは。

ま、それは置いておいて、明日に備えないといけませんね。

投稿: sat | 2007/11/13 19:46

メンテ&試合&仕事が重なり、コメントが遅くなり、失礼いたした。
@satさま

>>この後のリーグ戦、ホーム2戦を引き分けて、
>>最終戦で勝てばよい、なんて考えてないでしょうね。
ACLが終わってから言うのもネタバレみたいで何ですが(笑)、セパハン戦アウェイの最後の5分や、ホームでの闘いで見せた「攻めの姿勢」が、オジェックの本音でやりたいサッカーだろうと解釈しています。ただ、結果を得るためには「手堅さ」も必要で、、、そのジレンマは、当の指揮官が一番悩ましく思っているし、忸怩たる想いもあるような気もします。
ま、ワタシ的には、内容は来年以降に期待します(^^;

>>開幕戦で得点決めたFW、復帰するらしいですよ。
“ひょっとこ”ですかぁ・・・(´д`)

投稿: nigoe | 2007/11/16 12:34

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