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2007/10/23

07【AWAY】第29節@千葉戦

071020chiba1『フクアリ狂想曲』とでも名付けようか。
試合そのものもドタバタものだったが、私にとっても試合前から大忙しの疲労困憊ものだった。仕事も手に着かず何日も金券屋を回り、PCに穴が空くほどにらみつけては情報をかき集め、あまりの疲労で眼も頭も疼きだし、万策尽きて投げ遣りになっていた、試合当日の朝・・・「チケット確保」の報が入った。俄に信じられずしばし呆然。急ぎ支度をして家を飛び出すことができた。サポートを始めて十数年、チケットを入手するのにこれほど精魂使い果たしたことはなかった。しかし、努力はするべきものだとも知った。捨てる神あれば拾う神あり・・・人様の情けに感謝感激の一日となった。チケット確保に奔走してくださったSさん、現地でお世話になったI&Tさんに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

071020chiba2 開場1時間前から立たされたままで過ごす待機列。みな辛抱強く開場の時を待つ。その堪え忍ぶ心理を逆撫でするような、千葉県警機動隊員の配備数。デッキ上部や列周辺からわれらを監視する威圧的な態度。もはや客扱いを放棄した待遇に腑が煮える思いがするものの、粛々とゲートを通過し、席へと進む。「秋の日はつるべ落とし」、入場する間にどんどん陽は落ちていく。日没後も解消しない待機列・・・30分早めたとはいえ、このような暗い入場列の光景を見たのは、2004年のCS以外にあまり記憶にない。時節への配慮はあったのだろうか。

071020chiba3そんな中、仕方なしというべきか・・・入場ゲート付近で機動隊と揉めて騒然となった光景に2,3度出くわした。感情的に衝突したのか、はたまた突破しようとしたのか、細かい理由は私の知るところではないけれど、このような事態を何かしら「誘っている」雰囲気を醸し出していたのは確か。起こるべくして起こった事態として、チケットの販売方法や席割り等の問題も含め、千葉運営側には改善を求めたいところ。

071020chiba4 入場から練習開始までの間も短く、通路も忙しなくて、どことなく落ち着けない。赤い波を飲み込みきれずに溢れかえったアウェイゴール裏の状況に、ようやく運営側も重い腰を上げ、緩衝帯スペースを明け渡す。しかしそれでも赤ユニに黄ユニが挟まれているという奇妙な光景は残った。ここに鎮座していたジェフサポの心境やいかにといったところ。
かたや、相変わらずフクアリの照明は暗い。ピッチだけでなく客席も暗いので、少々視力に自信がないと足下が不安。特に階段は危険。毎度ぼやかされるが、最新のスタジアムなのに何故にこのような安普請的で、不安な構造にしてくれたのかと思うことしきり(ちなみに2007年度グッドデザイン賞受賞なのだそうで)。

071020chiba5 こんなくだらないことをあれこれ考えてるだけで時間が過ぎ、スタメン発表。レッズは左DFには代表参戦していた坪井ではなくネネ先発。永井免停のため、ワ級&達也の2トップ。対するジェフは、水野の状態が芳しくなくベンチ外。その入れ替わりのように羽生復帰で、純国産メンバー先発。特に阿部や移籍がささやかれる水野への意識からか、ジェフのゴール裏の横断幕には強烈なメッセージ。特に背番号6を意識した“下村Day”の色合いが濃く伝わってきた。

「浦和は60分しか体力が続かないことは分かっていた」(千葉:アマル・オシム監督)
「サッカーでは、チャンスを決められないと罰を受けるものだ」(浦和:オジェック監督)

この二人の指揮官の言葉が、この試合を端的に表現していると思った。

071020chiba7試合は立ち上がりから双方の運動量が激しかった。特にレッズは中断期間の休養の効果がよく見て取れ、序盤戦から期待が膨らんだ。そんなレッズを迎え撃つジェフも意気揚々さが漲るプレーを見せつけてくれていたが、いささか勢いが過ぎた深いタックルを見舞ったり、気持ちが先走しるためかボールに触るより先にレッズの選手に体当たり・・・激しいチェック&チャージの連続は、観ている側にとってはケガが心配で心臓に悪い。特にロビーにボールが渡ると私の中に緊張が走った。もの凄い勢いで迫り来る黄色いユニフォーム。しかしその動きを予測し、逆に相手の動きを利用して、引き付けてかわす彼の技術には唸らされた。ロビーの動きに呼応するように、この日は2トップだけでなく長谷部も積極的に後方から前線へボールによく絡んでいた。それに触発されてか、久々に闘莉王も前線に頻繁に出張(笑)。荒々しさはあるものの、スピーディかつがっぷり組んだ緊張感ある展開を、固唾をのんで見守った。

071020chiba6 先制点は、レッズ。右サイドに侵入した長谷部のクロスをワ級が巧みに決めた。相手を背負っても良し、引き連れても良し、混戦の中におけるワ級砲のゴール着弾率の高さには誠に恐れ入る。先制点を手中にしたところで精神的に楽になったかに見えたレッズ陣営だったが・・・ここは未だ勝利を挙げていないフクアリ、「ここでは勝たせない」というホーム・ジェフの意地に火が付いた。執拗なフォアチェックに手を焼くレッズ守備陣は、徐々に自陣に押し込まれ、跳ね返したボールは悉くジェフの選手に拾われて波状攻撃を受ける羽目に。一瞬、啓太の油断を狙われてしまい、ゴール真ん前でパスをさらわれた時には心臓が止まりそうになったが、神のご加護か事無きを得た。
しかし、このファイト有り余るジェフの選手のプレーは、最も恐れていた負傷者を生み出す事態を招くことに。追加点の際のワ級(鼻骨骨折)、佐藤勇・・・プレーに勢いがあるのは悪くないが、オーバーヒートしすぎると危険な罠がピッチに潜んでしまうものだ。過ぎたるは及ばざるがごとし、である。

双方、ケガ人による交代を余儀なくされて、後半開始。
この交代が機能するまでの時間が、この試合のひとつの節目となった。ジェフの中盤が迷っている間隙を突いて、後半4分、ロビーが3点目を挙げる。これで精神的にも形勢的にも優位に立ったレッズ・・・のはずだったが。

前述の両監督の言葉が、この先の試合展開を物語ることに。
安心したのか、集中力を欠いたのか、、、啓太、達也と決定的なゴールシーンを決めきれず。後半早々の3点リード・・・このリードが、実は選手だけでなくゴール裏にも楽観的な空気を呼んでいたようだった。大きな溜息が漏れ、頭を抱えていたサポは多数あったが、次の瞬間には「やれやれ」といった笑い声が。もしこの時点で同点あるいは1点差の展開ならば、外したゴールに余裕の笑みなど見せられないはず。1度ならず2度も連続して決定機を外せば、おのずと負の流れに傾き出すことぐらい百も承知のレッズサポのはずなのに・・・。
意地に勝るジェフは、その隙を見逃さなかった。都築と闘莉王の間をタイミング良く突いたレイナウドにゴールを奪われる。失点して少し気を引き締めた様子で反撃に出ようとしたレッズだったが、どこか噛み合わない。アマル監督の言う「60分しか続かない」ものは、“体力”よりも“集中力”だったのではないだろうか。パスミス、トラップミス、球際の競り負け・・・徐々にチグハグ感が漂いだした。
2失点目は偶然の要素もあったが、蹴り込んだ羽生以外は誰も反応できなかったところを見れば、やはり油断が生み出したものと言わざるを得ない。
その直後、畳み込むように左サイドに走り込んだ山岸に蹴り込まれる危機に見舞われ、一瞬背筋が凍ったが・・・バック副審の旗がいち早く揚げられたのを私はすぐに確認できた。命拾いした思いがした。
その判定に気付かず、ホームゴール裏で大喜びする山岸の姿を見ながら、ジェフの選手がこの一戦に賭けていた思いを見たような気がした。この時点でジェフの選手の気力と勢いが、レッズの選手のそれを凌駕していたことを如実に表しているシーンだった。

レッズは自分たちでリズムを崩してしまったうえに相手に勇気を与えてしまった。それに加え、ワ級交代の戦力ダウンも影響してしまった。前線でのポストプレーが機能しなくなり、相手陣内でのタメが無くなってしまった。

「後半から小池が入ることになるが、彼はまだ若い。なので、ポンテから小池ににサポートの声をかけてほしいと言った。特に、相手ボールの時の動きについてだ」(オジェック監督)

投入当初は、突破を見せたり当たりの強さを見せてくれた小池だったが、気負い過ぎて空回りしたのか、前線で寸詰まり状態となってしまったり、どこか達也とロビーとの距離感がつかめない様子だったりと、徐々に“迷子”のようなプレーに陥ってしまった。しかし、空回りしているかと思えば、逆にボールを奪われたあとの対応は淡泊だったり、、、おそらく「舞い上がって」いたのだろう。「特に、相手ボールの時の動きについて」というオジェックの懸念は当たってしまった。今にして思えば、時間の経過とともにパスを出さなくなったロビーのプレーは、小池を当てにせずに動いていたのかも知れない。
だが、突破の動きや体の強さには将来に期待を抱かせるものを持っていると私は思った。初めから思い通りにできるなど、そんな都合の良い現実などそうそう無い。今後に期待したい。

071020chiba11 同点の3失点目を辛うじて避けられたレッズ。冷や汗をかいて集中力を取り戻したのか、徐々にペースを掴みだしてきた。ロビーOUT堀之内IN。「まずは守備で」自分たちのリズムを蘇生させるレッズの常套手段は、ここで効いた。最低でも1点リードを守り抜けば勝ち抜けられるのだから、堅固な守備を持続さえすれば、機を窺ってカウンターで追加点も狙えるというもの。これが今季のレッズの強さなのだ。目論見どおり終盤で4点目ゲットに成功。
今度は、ピッチ上の選手たちもゴール裏も、緊張の糸を緩めることなく、終了の笛が吹かれるまで集中して闘いきることができた。お互い、試合中に修正し大惨事をすんでのところで食い止めることができた。。。

071020chiba8 まさに自作自演のドタバタ劇。ピッチの上も、ゴール裏も。
6,7点入ってもおかしくない、楽に闘えたであろう展開を、自分たちでややこしくしてしまったことは反省しなくてはならないだろう。達也の追加点がなければ、まさに薄氷を踏む思いだった。来るべき城南一和戦では、わずかなミスが命取りとなる。この試合で得た教訓を良い薬として活かしたい。

リーダーが呼びかける。
071020chiba12「水曜日、家にある旗、ゲーフラを全部持って来てくれ」と。
私たちにできるのは、そんなことぐらいしかない。
でも、そんな小さな力でも結集すれば、ひとつの大きな赤い波が生み出されるのである。

水曜日の対戦相手も、奇しくもイエローカラーのチーム。
しかし今度は、赤き魂の要塞・埼スタ。
浦和レッズの新しい歴史の扉を、共に力を合わせて開けましょう。2007act_banner1

『彼ら』の思うようには、絶対にさせない。

 

 

071020chiba9_2 追記:
試合後の選手挨拶。
アウェイ側のホーム自由席に挨拶にやってくるホームチームの選手たち。
滅多に拝めない、ちょっと珍妙な光景です。
 #昨年の京都で逆の立場でしたが・・・(^^;

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コメント

お疲れさまでした。
ジェフフロントの『レッズ=仮想敵国』大作戦は今のところ大成功しているようですね。今回はついに機動隊まで登場させましたか。ったくいい迷惑ですよね。
この作戦にハマる方(向こうのサポね)もハマる方ですけど。

投稿: にゃんた2号 | 2007/10/23 12:28

お疲れ様でした。

レッズ戦仕様なのは、警備の態様だけだったようで。
いつも思うのですが男子トイレの構造が滅茶苦茶で、どこから並べばいいのか分かりません。
グッドデザインとはいったい何を見て決めるのやら。
私にはギャグデザインにしか見えません。

多少の時間のずれはありますが、奇しくもアウェー広島戦と同じような展開。集中力がフルに持続すれば得失点差も積み上げ可能だったように思いますが、すぐにまた「天王山」がくることを考えると、精魂使い果たすわけにはいかなかったのでしょう。

小池、これが初めて長時間トップチームで闘う試合であることを考えると、まずまずだったと思います。達也も長谷部も啓太も、最初から今のような闘いぶりでは無かったのですから。問題は、ウチの今の試合環境が、彼を育てるなどと言っていられない状況にあることで、その意味でも、リーグ戦の決着を早めにつけてしまうことは大切なのかな、と思ってしまいます。・・・でも、仮にそうなっても、2年連続の得点王取らせたい気もするし・・・難しいですね。

投稿: sat | 2007/10/23 12:34

 現地組のみなさまご苦労さまでした。そして、チケ戦争から参戦のnigoeさまも、まことにお疲れさまでした。 私はTVを見てるだけで疲れました~! タツヤやケイタが4点目5点目を決めてくれれば、多分、翌日のガンバは意気消沈の引き分けでしたでしょうに(アハ)。 決め損なっての千葉とガンバの逆襲でしたね! オジェック談話の通りです。でも、なんだかんだあってもきっちりと勝ちきるのが今のレッズの強さ! 残り5戦、応援頑張ります(川崎のみ欠場)。

 そうですか!リーダーの激がありましたか。では明日はフラッグ持って参戦します。

投稿: なごやのじーじ | 2007/10/23 14:05

本当にお疲れ様でした。
私はTina Lounge参戦でしたが、画面越しにでもものすごく消耗する試合でした。高カロリーの料理を食べた後に、デザートまで食べてしまったほどです(激悔)。

私も小池はまずまずだったと思います。実戦の、しかもあの様に緊迫した状況に投げ込まれて、誰が見ても実効性のあるプレーをして見せるのはやっぱり相当難しいと思いますので。(ポンテもサポートしてあげられず済まなかったと言っていたらしいので、周りの余裕のなさもあったかも)これから経験を積む中で大きくなって欲しいものです。

しかし、ゴール裏に挨拶するレッズの面々、謝罪会見のお辞儀みたいですね。^_^;

投稿: あん | 2007/10/23 15:00

お疲れさまでした。
バクスタAWAYの SA観戦。
写真で見るとSA 赤-黄で 立っているのが我々かと思います。
早めの参戦で 待機列で呑みすぎましたか、1点目は 見てません。連れは 2点目を見てません。
いつものように 録画チェックで 納得(笑)

 明日は、ぎりぎりになると思います。
きっちり 目に焼き付けて 精一杯 応援します。
 あ 連れの親父は 行くの 早いんだっけ・・

投稿: 酔いどれ | 2007/10/23 16:20

@にゃんた2号さま

>>ジェフフロントの『レッズ=仮想敵国』大作戦
まるで、『ワ級対策本部資料室』並みの作戦で(笑)
でも結局は“被弾祭り”となってしまうわけで(^o^)/
しっかし、機動隊の数は、私の視界で捉えただけでも10人以上はいましたね。うちらは“客”なんですけど(^^;

@satさま
お疲れ様でした。
おっと、ここでも「トイレ談義」といきますか(爆)
※注)ご存じない方への参考文献↓
つttp://obakashobo.cocolog-nifty.com/obakashobo/2007/10/post_c135.html

>>グッドデザインとはいったい何を見て決めるのやら。
>>私にはギャグデザインにしか見えません。
あはは(ノ^◇^)ノ
うちのダンナ曰く、
「ジェフなだけに『ドッグデザイン』じゃないの?」(早野乙!)。

>>すぐにまた「天王山」がくることを考えると、
>>精魂使い果たすわけにはいかなかったのでしょう。
なるほど、そうですね。

>>リーグ戦の決着を早めにつけてしまうことは大切なのかな
おっしゃるとおり、今後の若手の育成&起用含め、チームが余力を持てない限りは「上積み」の作業はできませんよね。今年はクラブもサポも「結果」を求めているので、まずはそれを果たさなければ、です。
昔の悩みとは随分と様変わりしましたね。

@なごやのじーじさま

>>なんだかんだあってもきっちりと勝ちきるのが今のレッズの強さ! 
そうですよね。昨年はワ級の圧倒的な強さと守備力による強さでしたが、今年は「しぶとさ」「したたかさ」が増しました。ディフェンディング・チャンピオンというものは、そういう力を備えなければならないものなのでしょうね。ホント今年はいろいろ学ぶことばかりです。

>>明日はフラッグ持って参戦します。
リーダーの言う「家中のフラッグ」を持ち出すと、私の背骨が折れてしまうので(笑)、会社帰りの仲間の分を含め厳選して数本持参する予定です。
遠い道中、くれぐれもお気を付けてお越しくださいませ。お天気は良さそうですよ。

@あんさま

>>しかもあの様に緊迫した状況に投げ込まれて、誰が見ても実効性のある
>>プレーをして見せるのはやっぱり相当難しい
某掲示板では叩かれまくっていた小池ですが、私もあんさん同様、それほどヒドイとは思いませんでした。おっしゃるとおり、即座に戦況にフィットするなんてそんな都合の良いことは滅多にありませんものね。過程を飛び越えて結果を求めたがる即物的な気質は、現代的傾向なんでしょうかね。

>>ゴール裏に挨拶するレッズの面々、謝罪会見のお辞儀みたい
あはは(ノ^◇^)ノ なるほど、そうも見えますね。ナイスです。吹き出しでセリフつけてみましょうか(笑)

@酔いどれさま

>>写真で見るとSA 赤-黄で 立っているのが我々かと思います。
試合中、「やっぱりバックスタンドでも立って応援している人がいるんだな」と気が付いておりましたが・・・酔いどれさんチームだったのですね。
お疲れ様でございました。

>>あ 連れの親父は 行くの 早いんだっけ・・
その方は、「あの方」ですか?(笑)
明日もまた、レッズの新しい歴史の扉を開く日となりますよう、お互い力を合わせて闘いましょう!
遠く、そして高く・・・まだ見ぬ世界へ踏み出しましょう。

投稿: nigoe | 2007/10/24 00:05

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