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2007/07/06

大井川鐵道の旅(後編)

070701abt21 長島ダムを2時間ほど堪能し、再びアプトラインで千頭へ、そして千頭から“鉄の王道”蒸気機関車に乗って金谷へと戻る、大井川鐵道の旅の後編です。

井川行きの列車がやって来ました。この列車が終点・井川で折り返してここまで戻ってくるのを待つことに。

【2007年7月1日 大井川鐵道南アルプスアプトライン 長島ダム発 11:57】

070701abt22長島ダム駅。周囲に人家のない無人駅にありがちなクモの巣や落書きは無く、管理の手が行き届いている駅舎です。こういう清潔感こそ観光地に必要な要素です。 某巨大鉄道会社も見習って欲しいものです。

 

070701abt23井川から列車が戻ってきました。
駅に降り立ったときはダンナと2人だけでしたが、後続の列車で来た観光客でしょうか、今回の乗客は数名増えました。
余談:
隣のご婦人が、駅舎のはるか遠くにいるお連れの方を呼ぶ時に、
「ヤッホ! やっほ~!」
と遊んでいました。自然には人の心を解放する力があります(笑)

 

070701abt24 千頭までの切符を車内にて購入。大人2人で片道600×2=1200円也。往路であった車掌さんに逢いました。ニッコリ笑みを返されました。
そう言えば、つい最近鹿国にて同様の紙券を手にしましたが、隣国の埼玉県の路線が記載されていませんでした。あれは何故なんでしょうかねぇ。。。
(参考)

お天気は時間が過ぎるごとに回復傾向に。薄日が差してきました。あと30分早ければ良かったのに・・・とまたお天道様に恨み節。

070701abt25 客車の窓は、上から下へ降ろして開ける構造になっています。
確かにこのほうが、安全上は好ましいかも知れません。
 #車窓からどうしても首を出してしまいますし(^^;

 ギィー・・・ギュイーン・・・ガタンゴトンゴトン・・・

鉄路の軋む音が、客車の揺れる音が、旅情を大いに昂揚させてくれます。

070701senzu21 千頭駅構内に入ると、昔の国鉄で使われていた『Cトキ229形』という貨車がありました。
現在では、石炭ガラを運搬するのに使用されているそうです。
子供の頃、近くの駅にこんな貨車が止まっていて、官舎の脇に石炭置き場があったことを、ふと思い出しました。

【大井川鐵道南アルプスアプトライン 千頭着 12:45】

070701sl1あらかじめ予約していた金谷までのSL乗車券を購入し、1時間半程度時間があったので、駅前の定食屋で遅い昼食を取ることに。
しかし・・・これが大失敗(´д`)。30分待っても食事が出てこないし、「まだかかりそうですか?」と聞いてもちゃんと返事をしない、やっとこさ出て来たら、椀の半分しか味噌汁が入っておらず、しかも味付けは全部塩辛いし、散々。どうりで隣の客人が食べ残していたわけで。こちらも無言の抗議で残すことに。
070701senzu22 ろくに食べられなかったので、駅の立ちソバ屋で口直ししたら、こちらのほうが断然おいしいでした。ソバを平らげたのち、香ばしい匂いに誘われて、すぐ近くで焼かれていたアユの塩焼きを購入。こういうものには滅法弱い(笑)。解禁1ヶ月にしては大型のアユでしたが(^^;、美味。1本400円也。最初からこの手で行けば良かったと後悔しきり。時間も消費してしまい、ちょっと損した気分に。
と、そこへ、2~3名のうぃあーさん御一行に遭遇。こんな奥地にも。。。うぃあー恐るべし。

【大井川鐵道本線 千頭発 14:16】

予定外に時間を費やしてしまったので、急いで本場・川根茶を買い込みホームへ。
いよいよ、憧れのSLに乗車します。蒸気機関車『かわね路号』。
SLは見たことは何回もあるのですが、乗車するのは今回が人生初。いやがおうにもワクテカ感が高まります。

070701sl2_1 

 

 

 

 

 

 

 

 

070701sl3ホームでは、機関車がモテモテ!老若男女を問わず、乗客のほぼ全員が取り囲んで記念撮影を楽しんでいます。この日、私たちを導いてくれる機関車は『C11 190』形。「しゅっ・・・しゅっ・・・」と静かに蒸気を吐いて、スタンバってくれています。
千頭駅にはターンテーブルが無いのでしょう、いわゆる“顔”の部分(写真左手前)に客車が連結されていたため、バック方向に進行します。客車は『オハ35435』形。小学生の頃まで、この『オハ』070701sl4形の客車に乗っていた記憶があります。
客車の中に入ると、さらに非常になつかしさを覚えました。
木製の椅子に張られたベルベット調のクッション。気のせいか、現在首都圏で走っているボックスタイプの座席より広く感じます。子どもたちが喜んで座席に座ってポンポン跳ねています。子供だけでなく、多分大人たちも気分はぴょんぴょん跳ねているでしょう。

070701sl5 木枠の窓、高い天井に扇風機。扇風機には“JNR”のロゴ。
なつかしさが最高潮に達します。

すると。。。

  ∞ 
   ||
 (゜▽゜) ポーッ!

出発です!
070701sl6 「ガチャン・・・」
動き出す機関車と客車の連結部分の噛み合う重量感あふれる音が、またたまりません。
「ふぉっ ふぉっ ・・・ ピィ~ッ!」
まるで生き物の背に乗せられているような、そんな温もりが客車を包みます。車窓からは時折“スス”が舞い込んで野趣満点。石炭の改良が進み、昔に比べればススの量は激減したとか。現在ではインドネシア等の輸入品を使用しているとのこと。国内の石炭産業の消滅が、この国のエネルギー政策の転換の歴史を物語っています。

さて車内では、車掌さんが、使用車両の歴史や沿革を説明してくれています。サービス精神旺盛な車掌さんは、マイクの前でハモニカを持ち出し、「汽車きしゃしゅっぽしゅっぽ・・・」を演奏。さらに数々の鉄道の唄を披露してくれました。ついにはマイクの前では飽きたらず、客車内にやってきて生ライブ!・・・もう、たまりません(ノ;д`)。
さらに、たまらなさに拍車をかけたのが、これ。
070701sl8 車内販売でしか入手できない、『かわね路号』のおもちゃ。
機関車と客車部分を引っぱると、いわゆる「ゴム巻きゼンマイ」の原理で徐々に引き合い、連結した直後に走り出す、という仕掛け。車内販売員さんの実演にやられてしまいました(笑)。

車窓の風景に癒されながら、陽気で素朴な車掌さんの人柄、人肌の温もりのある客車に揺られ・・・実に久しぶりに心の底から「ほっとする」ものにふれあえた実感を味わいました。デジタルな毎日を過ごすうちに忘れかけていたアナログの優しさ。野暮ったくて遅くて不便な時代ではあったけれど、昔は皆、こんなリズムで生活をしていたことを思い出させてくれました。隣席の方とも唄ったりして、人との距離も近づきました。昔は、こんなもんだったよなぁ、と懐かしさと優しさで胸いっぱいになりました。
この旅を企画してくれた、ダンナに心から感謝です。

【大井川鐵道本線 金谷着 15:39】

070701sl7 楽しい旅は、あっという間に時間が過ぎてしまうものです。
途中、団体客が乗り込んできましたが、車掌さんの2回目のライブを鑑賞することができて(笑)、全く退屈する時間がないままに、終点の金谷に着きました。
降りる頃は、どこか気持ちが軽やかで、素朴で優しい心持ちになっていました。
本当に心温まる、充実の大井川鐵道の旅でした。

070701kanaya1 旅を終え、金谷駅の駅前広場にて、掛川方面の普通列車を待つことに・・・

しかし。
そこで、旅は終わらなかったのでした
  (((;゜Д゜)) エッ・・・!

(次回をお楽しみに・・・)

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コメント

扇風機のJNRのロゴ,私も懐かしいです。
今のJRのロゴに比べてはるかにカコイイ,と思うのですが。

車掌さんのサービス精神にパルちゃんと相通じるものを感じてしまうのは気のせいでしょうかw

投稿: sat | 2007/07/07 09:00

>>そこで、旅は終わらなかったのでした
ま、まさか、意表を突いて突如DMVがやってきたとか。

http://www.jrhokkaido.co.jp/new/dmv/

投稿: にゃんた2号 | 2007/07/08 10:23

ご夫婦そろって「鉄」ってのもいいですねww

インバータマニアの私には、蒸気機関車は縁遠い世界ではありますが、いつか乗ってみたいものです。

投稿: 隊長 | 2007/07/09 12:16

@satさま
「JNR」のロゴって、やっぱカッコイイですよね。私もこちらの方に愛着があります。

>>車掌さんのサービス精神にパルちゃんと相通じるものを感じてしまう
温暖な地域で生活すると、ラテン気質になるのでしょうね。
実際、南九州育ちの私もそうですから。宴会の時は大変です(笑)。

@にゃんた2号さま
さすがにゃんた先生、よくご存じで。
DMVの登場は思いつきませんでしたが、アイデアとしては大笑いですね。そのほうがファンタジーですし・・・話をつくりましょうか?(笑)

ちなみにダンナにこの話をしたら、「鉄じゃないけど、こっちもスゴイぞ」と、この話を持ってきました↓
http://www.mizukaido808.com/suiriku/suiriku.htm

関西の方はご存じの方も多いでしょうね。特にデコトラ好きのにゃんた2号さんでしたら。
でもすんごい・・・まるでサンダーバードの世界ですね(^^;

@隊長さま
隊長さんも「鉄」の遺伝子を継いでるじゃないすか。そういう意味ではナカーマです(^^;

うちらは鉄路の軋む音や客車のゴトゴト音などの「音系」も好きですが、宮脇俊三ほどではないけれど「旅系」だと思います。時刻表と地図を眺めてあれこれ妄想している時間が大好きです。

投稿: nigoe | 2007/07/10 11:05

宮脇俊三氏はワタシのそっちの方(深い意味なし)の師匠ですが何か?

投稿: にゃんた2号 | 2007/07/10 22:41

@にゃんた2号さま
ふふふ・・・にゃんたさんの師匠(スズキに非ず)の件は、どこかでお見かけして、ちょっとだけ存じておりました。
さっき、何気に本棚を見ていたら、宮脇俊三氏の著書『時刻表2万キロ』などをはじめ、かの漱石の弟子・内田百閒先生『第一・第二阿房列車』ほか作品数冊などが並んでいました。以前どこかに阿川弘之も見た記憶が。。。
そうそう、宮脇氏って、確か北杜夫の隣家に住んでるほど仲が良かった、という話があったような(間違ってたら失礼)。
先日のエントリのとおり、私は大の読書嫌いなので、すべてダンナの蔵書です(笑)。時々スカパーで『秘境駅をゆく』なんてのも見てます。
ある日どこかへぷらっと行ってしまいそうなダンナを監視する不安な日々を送っています(って、出張とか遠征ばっかし行ってますが/笑)。

投稿: nigoe | 2007/07/11 00:52

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