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2007/04/23

07【HOME】第7節@川崎フロン太戦

070421kawasaki1 いつかは、こういう日がくることはわかっていたはず。

しかし。
相手の猛攻で苦労したわけでもない。
山のようにあった得点チャンスを逃したうえに、簡単にやり過ごしたプレーの結果失点を招いたという図式。
「心配せずとも勝てるだろう」と、選手の、そしてわれわれの危機感を鈍らせた、

070421kawasaki2  『埼スタ力』。

慢心---------。

対峙する相手の心意気のほうが純粋だった。こんな「折れない心」を、われわれは忘れていたのではないだろうか。最悪でも引き分けに持ち込むべき試合を、勝ち点1を、ものにできなかった。
だから悔しかった、腹立たしかった・・・自分たちが悪いのだ、と。
試合後、挨拶に来た選手たちを、私は腕を組んだまま、ただじっと見つめた。腹立たしい気持ちもあったが、それは選手だけでなく自分にも腹立たしかったから。そして川崎の選手やサポーターの勝利に対する一途さに負けたことが悔しかったから。

070421kawasaki5 森がベンチ外で黒津の起用となった川崎。
対するレッズも闘莉王が負傷欠場(オシムが来ていたのはわかったが、協会とレッズの間で話はついていると思ったため、それが影響を与えていたとは私は思わない)。代えて堀之内が先発。ネネも本調子でないため、ここは彼に託すしかない。

しかし、案ずるより産むが易し。堀之内と坪井のCBコンビは、両070421kawasaki6 サイドの暢久・阿部の動きに心を良く配り、積極的に中盤をコンパクトに追い込もうとラインをコントロールしていたと思う。立ち上がりこそ川崎の勢いに押されたものの、徐々に中盤でボールを拾えるようになり、細かいパスや息の合ったコンビネーションも見られるようになった。前半のほとんどの時間を優勢に支配し、川崎の鳴りを潜めさせた。

070421kawasaki4が。
前節から気がかりになっていたことがあった。
パスやシュートなどプレーの精度がイマイチ芳しくないうえに、時折、攻撃でも守備でもプレーを「やり過ごす」ところが散見されていた。いわゆる「気の緩み」なのか「集中力の欠如」なのか、それとも「疲れ」なのか。この日の試合でも、前半から、ここぞというところでボールを追わずに眺めていたり、プレーの質の軽さが見て取れた。チャンスをものにできずに終えた前半に、多少の不安を覚えていた。

070421kawasaki3 後半、その不安は、形となって表れた。
伸二の軽率なミスパスを持っていかれた。直前のプレーで好パスカットしドリブルランを見せた暢久だったが、気持ちが続かなかったのか「その次のプレー」で軽い守備。長谷部のカバーの遅れ。その時啓太はサイドに引っぱられ中央不在。阿部がマークしていたものの、足下で競り勝った我那覇の気持ちが乗り移ったかのように、勢いの無いボールはコロコロとゴールへ吸い込まれてしまった。
この1失点目については、黒津が長谷部を振り切ってクロスを上げた時点で勝負あったと思う。口惜しくて言いたくなかったが、あまりに眼前のことで思わず「危ない!」と叫んでしまったほど危険に満ちたクロスだった。
そのあとが、もっといけなかった。
1失点目の失敗を教訓にする暇もなく、まるで録画のリプレイのように、数分後に2失点目。一瞬、長谷部の裏を取りフリーとなったマギヌンの姿が視界に入った時は、もう目をつぶるしかなかった・・・。

私には、レッズの守備陣が、陣形あるいはマークの受け渡しに気持ちがいきすぎて、最終的な「個の攻防」での闘いに一歩出遅れてしまっているように見えた。確かに、昨年の3バック守備は最終的な「個の力」で跳ね返して危機を打開してきたが、果たしてそれが良策か?という疑問に立ち、今年の守備改革を行っているわけでなので、もしこの“迷い”がピンチの種になっているのであれば、なんとも悩ましい。
確かにこの日の闘いぶりは、「最終ラインを高く、中盤を厚く」と言った意識がよく表れていたし、相手に与えたチャンスの数も抑えられていたと思う。間違いなく良くなってきているからこそ、これまでの「クセ」を出さないようにして欲しい。
ステップアップのために、ここは我慢の時期なのか。。。

新しいシステムに神経を注いでいる間に、『決定力不足』が新たな問題として表面化してきているようである。決定力を左右するフィニッシュの精度は、そこに到るまでのプレーの質に影響される・・・トラップの正確さであったり、パスの内容であったり、迷いのない気持ちであったりするだろう。
残念なことに、レッズのFW陣のボールの収め方はもどかしく、時間を追うごとにサイドからの放り込み回数が増え、イライラが募りだんだん平常心を失い・・・浮き足立つ心理状態へ導くベクトルのほうへ傾いていった。確かに、ワ級やロビーは主審と相性が悪いようでファウルを貰えない場面もあったが、決してそれが主敗因ではない。勝手に負の心理状態に陥っただけ。
「自滅」に等しかった。
レッズの戦闘レベルダウンに反比例して、川崎側にはますます守備強化のパワーが与えられた。レッズのエネルギーを吸い取っていくように。
平川を投入し阿部を1列上げたものの、川崎の築いた守備の壁は崩せず。終盤、久々の先発フル出場の堀之内はさすが電池切れを起こしたが、もはや代え難い展開となっていた。堀之内のポジションに阿部をシフトして、堀之内にもうひとがんばりさせて前線に上げるか、あるいは別の攻撃的選手を前線に投入していたならばどうだっただろうか・・・などと想像を巡らしてみたものの、目の前の現実は、前線の攻撃強化ではなく左サイドの動きに変更を加えたに過ぎなかった(サイドクロス対策???)。1点を追う立場にもかかわらず。

課題であった4バックシステムに改善の兆しが見えてきただけに、何とも悔しい敗戦だった。
後方の治療に当たっている間に、前方にも病状が蔓延してしまった今のレッズ。
ワクチンが効かない間の応急処置として、カンフル剤(=交代)の投与も考えられるのであるが、主治医もなかなか我慢強いようで、最小限の治療で病状を見守っている状況の模様。最終ラインが安定し中盤の厚みが増す“自然治癒力”を待って、それから攻撃改革に着手するのだろうか。それとも“ワンダーボーイ”の復帰待ちなのか。。。

そして、われらも気付かぬ間に、軽い病に罹っていたのかも知れない。
「埼スタでは勝てる」という自信を持つこと自体は悪くない。
しかし、その過信ゆえの

「慢心」

という発熱を伴う心の病。のぼせあがり。

水曜日には、上海での闘いが待っている。
さっさと薬を飲み、熱を下げよう。
“無敗の埼スタ”での敗戦を『薬』として、体を休め、気持ちを切り替え、イチから体力と精神づくりをやりなおそう。

良薬は、口に苦し。

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コメント

うん、なんか気持ちの上で川崎の方が上回っていた気がします。サポを含めて。
でも、今で良かった。この段階で目を覚ませば問題ないでしょう。(と前を向いてみる)次が大事ですね。絶対に連敗してはなりません。頑張りましょう。

投稿: no3 | 2007/04/23 17:48

@no3さま
トラバ&コメントありがとうございました。
仰るとおり、「今で良かった」と思います。昨年の新潟戦が「薬」になったように、今回の敗戦と不敗記録ストップを、これからの糧にしたいですね。
ただ負けたくない相手だったことが悔しかったですが(とほほ)。

投稿: nigoe | 2007/04/23 19:48

選手も我々も、なんか『軽かった』ですね。一生懸命にやる事に『飽きて』
しまったかのような・・・

トップチームの試合の前に行われた、U-13の試合で、うちの15番のキャプテン、中村駿介君!のプレーの素晴らしさに感動してしまい、トップの前に満足してしまったのでしょうか?
鹿島~千葉と踏ん張りどころですね。

ところで、U-13(Jrユース)の監督って、池田信康でしたね!
将来が楽しみです。

投稿: スパイ1号 | 2007/04/23 21:07

なごやのじーじ曰く  ̄" ̄;)ホンマカイナ

勝ちに不思議の勝ちあり
負けに不思議の負け無し

(* ̄^ ̄*)(*_ _*)ウンウン

投稿: なごやのじーじ | 2007/04/23 23:41

@スパイさま
>>選手も我々も、なんか『軽かった』ですね。一生懸命にやる事に『飽きて』しまったかのような・・・
確かに、どこか緩んだ空気がありました。
浦和レッズの原点は選手もサポも「ひたむきさ」だったはず。
最近、忘れかけているような・・・重い言葉です。
そういえば伸康・・・子供の前で「お焼香」やって笑い取ってたりして(笑)

@なごやのじーじさま
時折、埼スタのゴールマウスはサイズが変わり「不思議の負け」を相手チームにプレゼントしてくれます。あれは助かりましたね>磐田戦

投稿: nigoe | 2007/04/24 14:19

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選手入場時に川崎サポは、狭いアウェイエリアで青と黒の縞模様のビジュアル応援を行っ [続きを読む]

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