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2007/01/02

06【天皇杯】決勝@G大阪戦

070101gamba1 夜が明けぬうちに、決戦の地に向け出発。元旦とあって電車は終日運行、駅は夜通し明るく光を放ち、われらを導いてくれた。
電車に揺られ、荒川を渡る頃に、夜が明けだした。初日の出を山に登って迎えるのも、海を臨んで迎えるのも、それぞれ素晴らしいシチュエーションであるが、電車で迎える2年連続の“ご来光”は、レッズサポにとって、誇らしくもあり、身も引き締まり、ことのほかである。めでたい。

070101gamba2 電車は駅ごとに赤い人波を飲み込んでいき、それを一気に千駄ヶ谷駅で掃き出す。まだ夜が明け切らぬ国立競技場。赤き人波は、静かに同じ方向へ流れていった。
列整理前の現地(朝7:00頃)では、すでに露天が開店していた。ふと気づいて横を見遣ると、出来たての湯気が立つ焼きそばと肉まんを両手に持ち頬ばるダンナ。元旦の当地の“おせち”は、これなのだ(笑)。

070101gamba3 急いで腹ごしらえを済ませ、7:30列整理開始。準決勝の時と比べ、同じ順番なのに明らかに前方の人数が膨れ上がっている、、、1.5倍増しくらい。なのでなかなか列が動かない。前日競技場に電話問い合わせした時、「開場は9:15予定だが、状況によっては早まる可能性あり」とのアナウンスを受けていた。この調子では、その時間にさえ間に合わなさそうな状態である。
何とか、8:20頃門内に入場。しかも070101gamba4門内入場規制の順番ギリギリに入り込めた。2日前は同じ番号で真ん中程度の列に並んだはずなので、この日の人数の多さが見た目にもよくわかった。
そのまま開場までのわずかな時間を待った。開場。少し早めたようだったが、列が全然動かない。前の列で係員と揉めているらしく怒号が聞こえた(突破発覚?)。
遅々として進まぬ入場ではあったが、皆落ち着いてその時を待つ。2年目の決勝進出の余裕なのか。。。やっと入場してスタンドを見渡すと、昨年ほどの苛烈な席取りは見られず、逆に拍子抜け(笑)。楽勝で適当な席を確保することができた。

070101gamba510:30、女子の決勝が始まった。対戦カードは2年連続決勝進出のTASAKIと初の岡山湯郷。本命とされた日テレは準決勝敗退。残念ながらわがレディースも、元日の夢叶わず (つ;д`)。レッズ側のゴール裏の一角を貸す形で湯郷サポが陣取った。初の元日決戦に燃え、勇ましく溌剌とした湯郷サポの応援が響いた。ユニフォームが青色でなければ応援しても良かったのだが(^^;。 結果は前年の雪辱を果たす形で、TASAKIが優勝。おめでとう。

070101gamba6男子の試合を待つ間に「審判は誰だ?」という話題となる。準々決勝の岡田主審と準決勝主審の上川主審を除いたSRに絞って談義していたところ・・・話題の主は、やってきた(笑)。
急いで前段を駆け下り撮影。廣嶋副審は肉眼で容易に判明。では主審は?・・・これまた肉眼のままで判定できてしまった(ちなみに予想アタリ)。わざわざ撮る必要もなかったのだが(´д`)。“負の記憶”は、またしても鮮かに蘇ってきたが、ことここに至っては仕方なし。廣嶋さんにがんばってもらおう。

070101gamba7 決勝のカードは、この2年間で“黄金カード”へと変貌した、かつてのジリ貧チーム同士の対決。盛者必衰、栄枯盛衰。かつて名門と呼ばれたチームは、今やこの場にまでは辿り着かない。地に足付けたクラブとサポーターの地道な努力の差が、十数年の時を経てこの格差を生み出したのだ、と思うと感慨ひとしおである。

スタメンを見て、驚いた。出場停止明けの長谷部を起用せず、伸二先発。ギドの伸二への熱い思いが伝わってきた。最終ラインも準決勝同様、細貝、ネネ、ウッチー。もう急造3バックと呼べない、「これしかない」背水の陣。対するガンバは遠藤復帰のベストメンバー。
しかしこんな不利な状況で悲観するレッズの選手とサポーターではない。「逆境こそエネルギー」と燃えてくるのが、百戦錬磨の“赤い悪魔”の心意気、武者震いさえするものだ。

しかし。

070101gamba8試合が始まると、そんな感傷に爪先すら浸っていられないほどの、厳しい現実への没頭を強いられた。
ほぼワンサイドコートの試合展開。
めくるめく展開するガンバの波状攻撃。家長の押しが凄い。状況打開の糸口さえ見えないほど、途方に暮れそうな敵の集中砲火。
 シュート数:6対21
 CK数:5対12
 キープ率:38%対62%
  (※前値:レッズ、後値:ガンバ)
圧倒的な勢いで襲いかかってくる敵に対し、ひたすら防御するピッチ上のレッズの選手。都築に至っては、まさに神業としか言いようのないセービングの連続。いつ、この防御戦が破られてしまうのか、どこまで耐えられるのか・・・

しかし、何故か、

「負ける気が、しなかった。」

自分自身にも、勝者のメンタリティが身に付いたのか?などと思ったが、まだ試合は終わっていない。準決勝の時も感じたこの感覚は、この日に至って『確信』になった。
客観的理由などない、ただ単に、

「信じている」

からだった。
恐怖満載のガンバの攻撃にさらされている、まさにその渦中にはずなのに、暢久暢気なまでに私はレッズの勝利を信じていたのである。

結果、06年の浦和レッズとガンバ大阪のサッカーを象徴する試合内容となった。
鉄壁の守備を信じて機をうかがうレッズと、勢いに乗じて試合の主導権を握るガンバ。この両者の勝負を分けた要因がどこにあるのか、その明確な解は私にはわからない。
ただひとつ、スタメンを信じて選手交代を用いなかった西野監督と、サブの選手を信じて交代枠をフルに活用したギド監督・・・この違いが果たして結果に反映されたのかどうか、そこが今でも気になるところである。

070101gamba9帰宅し録画のインタビューを観て、わかった。
これまで浮かない表情の多かった都築の眼に、生気が漲っていた。
そして同じく、今シーズン不本意だった状況に、何か逡巡したような様子の永井だったが、この時見せた表情は、一点の曇りもない笑顔だった。
インタビューの言葉に、彼の素直な思いが集約されていた。
「(岡野からの)ボールが来ることを信じていた」
究極の状態に在ればこそ、「仲間を信じる」ことの大切さを悟ったかのような、晴れやかな表情だった。
岡野を信じたのは永井だけではない。ピッチに送り出したギド然り、パスを出した長谷部然り、である。甲府戦のワシントン2連続PK失敗の時にも実証された「仲間を信じる心」。今年最後の試合でもそれが実証された。レッズの今年最大の武器は、守備力もさることながら、監督も含めた「仲間を信じる心」だったのではあるまいか。
さらに、永井はこうも付け加えてもくれた。
「サポーターの力で入ったようなゴールだった」と。

最近の浦和レッズの隆盛に対して、個人技頼みだの、金満チームだの、圧倒的物量だのをその強さの要因と揶揄する人々は数多くいる。
ただ、これだけは言いたい。
この日のピッチ上に、かつて自らの手でレッズをJ2に降格させた選手が5人いた。啓太を含めるとJ2時代を闘って這い上がった選手が、6人もいた事実を。
その苦しかった時代にも地域と共に生きる姿勢を貫き、浦和とサポーターを愛し、親会社から自立し、飽くなき変革への挑戦を続けてきたクラブ。与えられたものでなく、地域と共に努力し育んできた力と結束力の賜物であることを。これも事実。070101gamba10

試合が終わり、「信じられない・・・」と何度もつぶやきながら顔をつねってみる。ダンナにもつねってもらった。痛い。
リーグ制覇に引き続き、天皇杯2連覇。
夢のようだ、夢のようだ・・・でも、「夢じゃない」。
涙のかわりに、笑顔があふれた。

弱くて弱くて、惨めで悲しかった時代を知る選手たちと指揮官が、名実共に日本の頂点に立った。
こんなに誇らしいことはない。070101gamba11

ギドを見送るために、多くのサポーターが居残った。登場遅しとコールを延々と続けるサポーターを見かねたのか、シビレをきらしたのか(^^;リーダーがクラブスタッフに電話。
「(ギドが出てくるまで)まだかかるから、トイレに行ったりして休んでいいよ。大丈夫、絶対出てくるから(笑)。」
約束通り、プレス対応を済ませたギドが、挨拶にやってきた。義理堅いギドは、こういうことは絶対に忘れない。サポーターたちもそれを良く理解して信じていた。
一緒に観戦した友人夫妻お手製のドイツ国旗を皆で掲げ、ギドを見送った。胴上げ、コール・・・サポーターができる限りの感謝の気持ちを表した。しかし、誰の目にも涙はなかった。派手な感謝の表現とは反対に、心の中には充ち満ちたギドへの愛情が静かに漂っていた。別れの寂しさもちょっと味わいながらも、皆の心は、ギドの前途に倖あれと静かに願っていただろう。070101gamba12

ありがとう、ギド。
ありがとう、浦和レッズの選手たち。
手にした皿と杯は、もう誰の手にも渡さない。

また、今年も信じてついていこう。
良き元日の計となった。

皆さん、一年間お疲れ様でした。

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コメント

思い出します、元旦の国立!
ありがとう浦和レッズ!

ありがとうnigoeさまm(_ _)m

投稿: なごやのじーじ | 2007/01/15 16:59

@なごやのじーじさま

半月近く経って、記憶が薄れるか・・・と思いましたが、まだまだ私の脳内メモリは使えそうです(笑)。

>ありがとうnigoeさまm(_ _)m

いえいえ、トンデモナイ。
お礼は選手たちに言ってくださいませ(^^)。

投稿: nigoe | 2007/01/16 11:02

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