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2006年3月の2件の投稿

2006/03/05

サムライの教え

「サムライ」=マリッチの記事ではありません、念のため(笑)

開幕戦も終わった昨夜、ダンナが、「これ、読んでみい」と、一冊の本を手渡してくれた。

 石井進著『日本史の社会集団3-中世武士団』(小学館刊)

ふむふむと手にして、指された箇所を読んでみると、戦国時代の武将・朝倉氏についてのくだりであった。
朝倉氏は、一乗谷(現・福井市)という狭い谷に100年近くの栄華を築いた越前の雄である。始祖である朝倉孝景は、応仁の乱後の下克上のチャンピオンのひとりとして目され、屈強の体制は戦国の5代義景の代まで引き継がれ、かの織田信長が最も手を焼いた一族である。実は昨年の名古屋戦のついでにこの地を訪れ、非常に感銘を受けたものである(いつか必ず記事アップします)。

同著を読み進めていくと、長年「武者奉行」として仕えた朝倉宗滴の語録を収めた『朝倉宗滴話記』の一節があり、以下のような武者の心得を長短おりまぜて説いている。

  • 「武者は犬とも言え、畜生とも言え、勝つことが本(第一義)にて候」
  • 「大敵が近づいて来たとき、それを知ってさきに逃げるのは戦術のひとつであり、武者にとって“聞き逃げ”は決して苦しくない。しかし敵軍に接触したあとでの“見逃げ”はよろしくない。そのときにはもはや全員討死の覚悟で戦うだけだ。昔から耳は臆病に、目は勇敢に、というではないか」
  • 「武辺の義について、不可能ということばはいっさい言うべきではない。心中を見透かされるからだ」
  • 「敵を攻撃するまえに、敵はとても持ちこたえられまい、などど不用意に言うものではない。攻撃してみて抵抗が強ければ、味方の軍勢に心変わりが生ずるものだ」
  • 「だいじな合戦や大儀な退却のおりには、部下はいろいろと大将の心持をためそうとするものだ。こんなときにはすこしでも弱々しい風を見せてはならぬ」
              【石井進著『日本史の社会集団3-中世武士団』(小学館刊)より抜粋】

ゼロックスの結果から、我々は勘違いをしてはいなかっただろうか。
「この調子なら、ガンバにゃ勝てるさ!」との楽勝ムードがなかっただろうか。
ゼロックスの試合の後半を見て、私は正直、「ガンバがあのまま終わるわけがない」と内心恐れていたのである。

だが、昨日の観戦記のとおり、今年のレッズには期待が持てると感じた。ただ疲れていた選手がいたことは確かだが、補強の効果は表れており、冒険心にあふれた試合展開だったと思う。

闘いははじまった、もう賽は投げられたのだ。
眼前の現実から逃げたり、不用意に敵をなめてかかったり、大将の心をためしてはならないと思う。闘いに集中したい。

勝ち点を確実に積み上げ、最後に優勝することが『第一義』である。

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2006/03/04

'06【AWAY】第1節@ガンバ大阪戦

期待と緊張と。
開幕戦らしい見応えのあるゲームであった。

昨年の開幕戦は、身内の不幸で急遽帰省となり、羽田空港の出発ロビーで5分間だけ見た。
今年は自宅でのTV観戦となったが、TVの前で応援できただけでも、自分的には幸せな開幕を迎えることができた。

審判が、ミスター・レッドカード氏と聞いた時は、
「去年の万博と同じぢゃ!」 (゜∀゜;)
と、緊張感に拍車がかかったが、開始2分で胸をなで下ろした。
我らがキャプテンのクロスが、ワシントンの頭にシンクロして先制点。
これで気を良くしたのか、暢久が積極的に動くうごく(^^)。タッチラインを割るボールまで必死に追いかける献身的な動作をみせる。これに誘発されたことは「まずない」と思うが(笑)、開始立ち上がりからのレッズの動き、特に守備が素晴らしかった。マークを怠らずプレスをかけ、寄せの鋭さ、次のプレーへの読み、ボール奪取からの攻撃への切り替え・・・開幕戦にふさわしく、選手全員が集中していたと思う。

しかし、ガンバがこれで終わるわけがない。
曲者・フェルナンジーニョ。
曲者・二川。
曲者・家長。
そして、象徴的だったのが、ガンバ布陣で遠藤ピッチの王様として君臨しはじめていることだった。その怪物ぶりは以前から評価されていたが、“伸二との再会”が彼に刺激を与えたのではないだろうか。。。と思えるほどの「何か」を感じさせた。
前半の途中からガンバのボールが徐々に回りだし、後半に入りさらにリズムをつくりだした。レッズのプレッシャーも効率が下がりだしたものの、球際での闘いは、TVの画面からもその熾烈さと迫力が存分に伝わってきた。
レッズも辛抱強く守備を耐えた。
特に堀之内は、相手の動きを冷静に捉え、確実なプレーで危機を何度か切り抜けてくれた。またワシントンもあの体躯では意外なほど(失礼)攻撃に守備にサイドに顔を出し、豊富な運動量で献身的に活動し、気持ちを見せてくれた。良い選手である。

しかし、敵も然る者・・・レッズの守備陣形を間延びさせ、加地のゴールへとつなげた一連のプレーは、相手を褒めざるを得ない。アレだけの責任ではないと思う。その前のプレーからの油断もあったし、加えてガンバの正確なパスワークには目を見張るものがあった。攻撃でも守備でも最終プレーに関与した選手を戦犯にするのはたやすいことだが、“その前”から伏線はあったと思うのだ。

時間の経過と共に中盤が間延びし、ノーガードの様相を呈してきた時、本日の見せ場はここにあった。

「ゴールマウス」VS「ゴールマウス」

サッカーは選手の心理状態を反映するスポーツであると改めて感じた。
焦れば焦るほど、狙いは外れてしまう。
マウスだけではない。マウス周辺の空気にもはじかれたシュートの数々。
今年の緊張の開幕戦は、こうして終わった。

試合時の監督采配の意図について、様々な意見もあるだろう。
開幕戦とは、ここまでの仕上がり具合を評価する場でもある、と私は思っている。
その点では、意欲的な守備、めくるめくように2列目3列目と飛び出してくる重厚な攻撃を見て、今年の闘いぶりに期待した。
足りないものは何か?
次節までに答えを出せばそれでいい。
まだ1試合、はじまったばかりである。

万博参戦の皆様、お疲れ様でございました。
しかし、万博で勝てないなぁ・・・_| ̄|○

追記:今日の藤ヶ谷、踏んだり蹴ったりでご苦労様でござったのう(笑)

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