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2004/10/19

【AWAY】キンモクセイの薫り

mizuho2 NHK大河ドラマ『武蔵』で、道場破りに来た武蔵をものの見事に打ち負かした柳生石舟斎の科白を、ふと思い出した。
正確な文言ではないが、内容はこうだった。
「タケゾウよ、わしと手合わせした折に、鳥の声が聞こえたか?風の匂い、水の流れる音が聞こえたか?」
闘うときこそ五感を発揮して、「無」となり万象に溶け込みすべての「気」をつかめ、という意味だったと思う。
10月11日、台風一過の瑞穂陸上競技場。
澄み渡った秋の青空の下、競技場に入場した時から感じた心地よい「キンモクセイの薫り」。
キックオフのホイッスルが鳴り、試合が展開する間も、そして終わりを告げるホイッスルが吹かれた時も、この清々しい薫りを私は感じていた。
戦況を見守り、あるいは跳ね、あるいはコールをしサポートしていた時も、私の体の隅々にまでこの薫りが染みわたっていくのを感じるほど、不思議に心は冷静で静寂に包まれていた。
闘いが終わった瞬間、突然1年前のこの場所での記憶が蘇った。
優勝の夢を砕かれた03年2ndステージのあの時を・・・悔しさにうちひしがれてたたずむ私の目の前には、コールリーダーの姿があった。
そして彼は、我々サポーターに向かってこう叫んだ。

「俺たちは 浦和レッズだ!」

そう言い放つと、彼は虚空を見つめた。
なぜ瑞穂で勝てない、なぜあと一歩のところで勝てない・・・「まだ優勝するのは早いのだよ」とサッカーの神が許さないのか?そんな自問自答をした1年前の自分を思い出した。
そして今年。
“ここ一番”の闘いで、鬼門の瑞穂で勝利をもぎ取ったのだ。
そう思った瞬間、涙腺が弛むのがわかった。近くの仲間の歓びをの表情を見て、涙がこぼれ落ちた。マフラーで顔を覆いながら、前夜から車を飛ばして家族近所総出で駆けつけた仲間たちのあふれる笑顔を目の当たりにして、どうしようもない胸の熱さが加勢した。心のままに涙を流そうと思った。皆には泣くのを不思議がられたが、構わなかった。

ひとり子供のように泣きながらも、変わらぬキンモクセイの薫りを感じた秋の黄昏だった。

・・・・・・自己陶酔?(笑)

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