天竜二俣城(静岡)
【天竜二俣城(てんりゅうふたまたじょう) 静岡県天竜市:二俣本町駅より徒歩10分】 2004年4月4日 訪
ジュビロ戦の翌日、あいにくの雨日和。咲いた桜を散らすかのような雨空をうらめしそうに眺めながら、天竜浜名湖線にトコトコ揺られて、やって来ました天竜市。
天竜二俣城は、天竜川と二俣川の合流地点にあり、まさに要衝の地に築かれた城である。その所以か戦国時代に激しい争奪が繰り返された城として、また徳川家康の嫡男・信康の自刃の地としても知られている。
まず、立地の険しさから天然の要害の地であることにうなずかされた。眼下には天下の暴れ川として名を響かせる天竜川が流れている。こんなところから攻めるのはまず無理だ。しかしそんな難所を苦労を買ってまで(いや命を賭けてまで)攻めに来るのだから、戦国武将とは難儀な職業である(笑)。そして城内を見渡すと、いまでは天守台とわずかな遺構を残すのみとなった公園として整備されていた。
往時を偲ぶとき、ここが信濃・三河・駿河を制する重要拠点であり、斯波・今川・武田・徳川などの有力武将が覇権争いを繰りひろげた地となったことは想像に難くない。さらに武田勝頼は当時城主の徳川方を攻略するのに1ヶ月を要し、その後徳川家康が奪還の際も半年を要したほど難攻不落の要害であったこともよく理解できる。
園内の桜はまだ五分咲き・・・かつての激しい戦いの記憶に涙するかのように雨に濡れていた。
参考:学研『図説・日本名城集』
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